これからの選ばれるビジネス!

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03/25
2019

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“MaaS”の行方

「MaaS(マース)」と言われて、ぱっと意味が分かりますか?

これは、先日の記事でちらっとご紹介した
「Mobility as a Service」の略。
昨年トヨタ自動車とソフトバンクが提携し、
『MONET Technologies(モネテクノロジーズ)』を設立したことは
大きな話題を呼んだが、これも日本におけるMaaSの実現、
という大きな目標が背景にある。

ソフトバンクといえば、その先見性で大きくなった企業。
そして、トヨタは「トヨタ式」で知られる現場の力が強みだ。
2つの力を合わせてMaaS後進国である日本に、
MaaS社会を実現させようというわけ。
(果たして実現できるだろうか!?)

例えばフィンランドでは2016年から
モビリティサービス総合アプリ『Whim(ウィム)』が
サービスを開始している。

このアプリを使うと、スマホ一つでルート検索から
予約・決済までシームレスに移動手段が確保できるのだ。

今の日本では、ルートを検索して比較し、
移動手段は旅行サイトや各種交通機関のHPで
それぞれ検索・予約して、逐一カード情報も入れて…と面倒だ。
MaaSなら、ひと繋がりに最も適切なルートを決定し、予約決済する。

それによって
・最適なルートがとれるので、効率の良い移動を実現。
・車所有からの解放(移動を組み合わせるのが難しいから
自家用車で、という逃げをしなくてもよい)=節約ができる
・時間の使い方がより自由に
・資源の節約が可能に(自家用車によるガソリンの浪費削減!)
・環境汚染の削減
…とまあ、個人にとっても国全体にとっても良いこと尽くめなのだ。

つまり、都市圏内に住んでいる人は、
MaaSが浸透すれば自家用車から解放されるはずだ。
駐車場代、税金などの車にかかる費用が削減できるだけでなく、
自家用車が排出するガスから都市も解放される。
車はレンタカーで十分。
公共交通機関も、レンタカーも、
移動手段をみんなでシェアするものだ。
つまり、MaaSはシェアリングエコノミー社会の実現に
大きく貢献する概念と言えるだろう。

…と、ここまでMaaSについて語ったけれど、
ナカジマはここから考えた!

MaaSは移動手段に限定したシェアリングエコノミーだが、
この概念は他でもすでに展開されているものが…。
例えば、“健康保険”はみんなが少しずつ保険料を払って
地域の病院・医療を活用するシェア制度とも言える。
他の分野でも何か出来ないだろうか?

今のところ、具体的には思いついていないけれど、
ビジ達読者の皆さんにもぜひぜひ、
考えてみていただきたいのだ。
とはいえ、まずはMaaSから。
6月のフィンランド・エストニアツアーで
MaaSの可能性を体験してま~す!

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「Mobility as a Service」の略!

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03/11
2019

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ビオ・セボン まさに試金石

ビオ・セボン。なにやらフランス風の優雅な響き・・・。
と、それもそのはず。これはフランス発祥、
オーガニック志向のスーパーマーケットなのだ。

オーガニックというとイメージは良いが、
どうしてもマーケットが小さくなる。
しかも売れ行き好調とは行かないものだから、
お店も長くは持たない。
モノは良くても、価格がネックになりがちなのだ。
農家の方々の苦労を思えば、
必然性ある数字なわけだが…。

さて、ビオセボンはフランス資本の企業が、
イオンと提携して日本に出店したスーパーだ。
麻布十番の旗艦店を皮切りに、
現在は関東を中心に8店舗が営業している。

その特徴は4つ。
1.フランス・パリ生まれの
ビオストア=オーガニック志向のお店であること。
2.食品から日用品まで揃う、幅広い品揃え。
3.お客様とのコミュニケーションを重視した販売スタイル。
4.美味しいビオ商品を、手軽に楽しめる店作り。
スーパーマーケットではあるが、
店内中央に大きなテーブルを置き、
そこでお客様がオーガニックコーヒーを飲むことができる。

食品で言えば、野菜・果物・肉・魚。
グルテンフリーの食品もあれば、
フランスからやってきたチーズやワインもある。
化粧品やベビー用品・洗面用具といった衛生用品も充実!
普通のスーパーで買えるものは一通り買えるわけだ。

実は、エコ&オーガニックをテーマに
海外研修ツアーを企画したことが2度ある。

一度目は17年前のドイツ。
エコをテーマにビオトープを見たり、
BMWのリサイクル工場を見学した。
二度目は13年前のスウェーデン・デンマーク。
ここではエコをコンセプトに作られた、
50軒からなるエコヴィレッジを見学した。

ヨーロッパはその取組も早く、
“Bio”にこだわる人たちもすでに多くいたような…
ところがだ。
日本ではなかなかお店が続かない。
日本では、オーガニックに
お金を払う意識がまだ育っていないのだろうか?

以前ビジ達でご紹介した青木紀代美さんの本に、
こんなことが書かれていた。
「より良いものをより安く、の時代は終わり。
これからは、より安心・より安全な食べ物でなくてはダメ。」

40年以上も前から、こんな先進的な考えの方も
いるのだが、今の日本では?
目先の価格に気をとられカラダを作る食品に対し、
意識改善が進んでいないようだ。

さて、ここで私が作ったフレーズを。
“日々の生活への意識。この意識こそが、
人のカラダと発想をつくってゆく”

日々の生活の凡事こそが、その人の
健康や発想などすべてをつくっているってこと。

食という「凡事」を、日本人はどう捉えているだろうか?

その意味でビオセボンはまさに、
日本人の試金石と言えるだろう。

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フランス生まれのビオ・セボン

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関東を中心に8店舗が営業

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食を日本人はどう捉えているだろう?

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02/25
2019

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ペーシングクエスチョンの妙

「はい、目をつぶってください。
今から聞くことに当てはまる人は、2秒以内に手を挙げてください。
学校が好きな人?
勉強が好きな人?
部活が好きな人?
YouTubeが好きな人?
整理整頓が好きな人?
掃除が好きな人! ・・・いくつ手を挙げましたかね?」

のっけから「学校」って…何十年前の話!?
と思われた方、すいません。
実はこれ、先日私が『掃除の会』の広報担当として、
とある中学校でお話をさせていただいたときの冒頭部分。

1・2年生合わせて200人ほどの中学生を前に、
掃除をすることの意義や、
掃除の会が実際に行っている活動を紹介した。

中学生にしてみれば、知らないオジサンが突然表れて、
面倒くさい掃除(案外掃除が好きな人!で
手を挙げてくれた子も多かったけれど)
の功徳を説くのだから、ただ話しても仕方ない。

こんな時私がよく行うのが、
冒頭に挙げたような質問「ペーシングクエスチョン」だ。

ここで演者と聴く側の呼吸を合わせ、「聴くだけ」ではなく
「参加者」の意識を持たせる=ペーシングすることが、
その後の本題をきちんと聞いてもらうために大切だということ。

今回で言えば、出だしは中学生全員にとっての共通時候
「学校」で始めて、最後は本題の「掃除」に持っていく。
こうすることで、最後の質問の頃には
自分たちの思う“掃除”のイメージを
頭の中に描いてもらうことができるのだ。

この手法を私はよく取り入れていて、
経営者相手のセミナーや勉強会でも
「時流度チェック」という10問くらいの
ペーシングクエスチョンを冒頭に行うことが多い。
その時々の時流を取り入れつつ
(今なら「落合陽一」とか
「時価総額の高いプラットフォーマーは」とか・・・)、
セミナーの参加者全員が同じ土俵に上がれる質問をすることで、
セミナーの主題が自分ごと化される。

だから、中学生相手には中学生の目線に合った質問が必要だし、
経営者相手であっても、
参加者の世代とか業種業態によって
質問内容の調整が必要だろう。
「私は今のところ講演の予定がないから、関係ない」?

いやいや、これは実はプレゼンテーションの場や
ちょっとした打ち合わせでも使えるワザなのだ。
その場にいる人の意識をより能動的なものとし、
意味ある時間の演出とする「ペーシングクエスチョン」、
あなたも今日から使ってみては?

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みんな真剣に聞き入ってくれたのだ

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01/21
2019

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プラットフォームBizデザイン

セブン&アイ・ホールディングスの
鈴木敏文氏といえば、新しいことに次々と
チャレンジするイメージがある。
(私にとっても、憧れの存在だった!)

というのも10数年前、企業情報誌の取材で
鈴木氏にお話を伺う機会があった。
当時は、まだセブンイレブンが約10,000軒だったと
記憶しているが…今では20,000軒超え!
今やどこへ行ってもセブンイレブンを目にするほどだ。
これぞまさに、社会インフラといえるだろう。

先日、ある雑誌で鈴木氏が登場し、
その当時の様々なチャレンジを語っていたのだ。
とにかく、多くの反対にあいながらも
自分を信じて様々な施策を実践してきた。
主力商品であるおにぎりや弁当、
寒い季節に食べたくなるおでんも
立ち上げには多大な苦労が伴ったという。
しかし、徐々に主力商品へと成長し、
多くの生活者の日常へと溶け込んでいったのだ!

2001年に設立されたセブン銀行
(当時のアイワイバンク銀行)も例外ではない。
設立時は反対されたものの、需要は拡大。
銀行が利用できない時間帯に多くの人が活用し、
社会インフラへと成長していった。

このプラットフォームを見事に活用しているのが、
先日ビジ達でご紹介したシェアリング
エコノミーサービス『シェアジョブ』。
なんと、作業終了約1時間後には
セブン銀行で報酬を受け取ることができるという。
つまり、セブン銀行と提携することで
ビジネスモデルの完成度をより高めているのだ。

このように、既存の社会インフラを活かし
自分のビジネスをデザインすることで、
お客様に選ばれるビジネスへと変化させていくということ。

これをビジ達流では
“プラットフォームBizデザイン”と呼んでいる。
すなわち、さまざまなプラットフォーム
ビジネスが次から次へと出てきて、
選ばれしものは社会インフラ化するわけだが、
その既存プラットフォームを活かして
“Bizデザイン”とするという考え方。

“商流”がどんどん変化する今、
すでに定着化しつつあるプラットフォームを
活かさない手はないだろう。
まさに、“プラットフォームBizデザイン”。
言い得て妙である!

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次から次へと出てくるプラットフォームビジネス!

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12/17
2018

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“Biz パラダイムシフト75”

私がよく口にするキーワード、
“パラダイムシフト75”。
75年周期で世界は変革していく、
一言でいえばそんな概念だ。

そして今回の“Biz パラダイムシフト75”。
さらにビジネスに特化した、
パラダイムシフトのことである。

頭の中で、放物線を描いてほしい。
最初はライナー快速で35度くらいの角度で上がり、
そして頂点近くなると失速してきて
落下していく。
横から見るとそんな左右非対称な曲線である。

この同じ放物線を2つ描くのだ。
ひとつ目の放物線は1940年を起点とし、
1995年ごろを頂点に落下していき、
2030年ごろに地上に落ちる。
もうひとつは、1995年頃に地上から打ち放たれ、
先の放物線とクロスしながら
同じような弧を描く放物線。
(概念図を見て欲しい)

これが、「昭和Bizパラダイム」と
「New Bizパラダイム」という
2つのパラダイムを表す曲線である。

今、ビジネスは大きく変わろうとしている。
私が提唱しているパラダイムシフトである、
「経済至上主義75」と次なる「地球経済圏75」。
この変革は、ビジネスの変革でもあるのだ。

では具体的に何が変わるのか。

それは“商流”である。
商流とは、「情流」「物流」「金流」「人流」の
4つの流れのことだ。

スマホの普及やSNSの活用によって、
情報の流れが大きく変わりつつある。
ネットショップの出現により、
物の流れが変わり、
電子マネーの出現によって、
お金の流れも変わる。
そして、リアル店舗からネットショップへ、
人の流れも変わろうとしているのだ。

そしてこの変革は、
4つの要因によって起こっている。

プラットフォーマーの出現で、
上流からビジネスのあり方が
変わっていること。
ミレニアル世代の台頭によって、
ビジネスの価値観が変わっていること。
生活者がデジタルに慣れていくことで、
より便利な「情報」「物」「金」の
流れを選んでいくこと。
我々のようなロートルすら、
デジタル化に対応しようと工夫する、
60の手習い現象。

つまり、ビジネスをする側だけではなく
生活者の価値観もめまぐるしく
変化しているのである。

今こそ、“舵をきる”ときなのだ。
新しい流れに合わせて、
“選ばれるビジネス”をしていく。
できなければ生き残ることができない、
それが“Biz パラダイムシフト75”の
変革期に直面している今なのである。

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今こそ、“舵をきる”ときなのだ

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