これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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12/10
2018

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「きらむぎ“食”マルシェ」の徳力

“徳力”とはなにか。
おそらく、辞書をひいても
載っていないだろう。

儒教的にいえば“徳”とは、
いわゆる人間力のことだ。
徳があるからこそ、周囲の人たちが
力を貸してくれ、その後の展開も
広がっていくのだ。

そして中島流で“徳力”とは、
ブランド力のことを指す。
有能で社会性のあるブランド。
人間力のあるブランド。
善い特質を持ったブランド。
これらを総じて徳力としている。

この徳力を体現しているのが、
みなさんご存知パン・アキモトだ。

そのパン・アキモトの旗艦店「きらむぎ」。
ネーミングやキャンペーン展開など、
私たちもお手伝いさせていただいた
馴染みの深い店である。

その「きらむぎ」が近年、
『きらむぎマルシェ』というイベントを
展開しているので訪ねてきたのだ。

そのイベントでは、地元の食材から
おしゃれなハンドメイド雑貨まで、
10軒以上の出店者が集っていた。
そして、私が訪れた午前中の時点で、
イベントを開催している駐車場には
お客様がいっぱい!

これだけのイベントを開催するのは、
結構大変なのだ。
まずはイベント内容を企画する必要がある。
さらに出店者への声かけ、
そしてお客様への告知もしなければならない。

そのいずれのフェーズも
おろそかにしては
多くのお客様に来てはもらえないのだ。
出店者にとっても、しっかりと売り上げが
あがるようにしなければならないし、
お客様には、もちろん楽しんで
もらう必要がある。

すなわち、多くの人たちが集まり、
関わる人たちすべてが笑顔になる。
それがこれら集客イベントの着地点なのだ。

ではこんなに多くのハードルがあるのに、
きらむぎはなぜイベントを開催するのか!?
当日は、イベントの相乗効果で
売り上げがあがるかもしれな。
だが、それは果たして労力に
見合ったものだろうか。

この手間や労力と引き替えに得るものが、
“徳力”なのだ。
協力者たちとの関係強化であったり、
自社スタッフとの一体感。
それに、地域へのプレゼンテーションという
効果もあっただろう。

この“徳力”を増強することは、
なにもイベントに限ったことではない。
時にそれは、店まわりの徹底した清掃だったり
丁寧な応対であったりするのだ。

目先の利益にならなくとも、
地道な努力をすることこそ
徳力にプラスアルファが積み重なる。
それは、ひいてはお客様からの継続的な支持に
つながっていくということ。

3年、5年、そして100年。
継続的なビジネスを続けていくには、
「ブランディング」すなわち
“徳力”は必要不可欠なのである。

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ネーミングはQB作!

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“徳力”は必要不可欠

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多くの人たちが集まり、 関わる人たちすべてが笑顔になる

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11/12
2018

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サン・セバスチャンに倣って “オープンソース化”

先日、北海道は十勝で
美味しいラーメンが食べたくなりラーメン屋に入った。
事務所に行く途中にあり、
前々から店構えが気になっていたお店。
ネットで調べたところ評判もまあまあ。
そこで、「ら~めん炙亭ぼたん」の
暖簾をくぐったのだ。

十勝地方は養豚が盛んで、
独特な飼育法で育てられたホエー豚がいる。
私が注文した「雪味噌らーめん」にも、
ホエー豚のチャーシューが直火で炙られ
大胆に2枚乗せられていた。

やはり北海道の味噌ラーメンは美味い!
ラーメンの余韻に浸りながら、
ふと北海道ラーメンを検索してみた。

すると札幌ラーメン横丁のお店以外にも、
耳にしたことがあるような店名がズラリ!
星の数ほど、という言葉がふさわしいほどだ。

そこで考えたのは、北海道のラーメンが
こうも支持されている理由だ。
それは“競合しているから”ではないだろうか。

競合することは、切磋琢磨する理由となる。
すると個々のレベルアップにつながり、
地域の注目の商品に。
そして、多くの人たちが訪れ来店することへ。
それがさらなるレベルアップへと…。
(そう、競合レベルアップサイクルへと…)

ここで思い出したのが、海外研修ツアーで
訪れたサン・セバスチャンのこと。
ここを訪れた理由は、高城剛氏の著書
「人口18万の街がなぜ美食世界一に
なれたのか」を読んだことにある。

実際に見てみて導き出したひとつの結論は、
“競合するから”である。

サン・セバスチャンでは、
20世紀の末にかけて多くの若手料理人が
伝統料理の改革にチャレンジしている。
そう、新しいカジュアルなバスク地方ならではの
料理を競合しながら、研究開発していったのだ。

そしてここで肝となっているのが、
“レシピの公開”だ。
競合しながらもその先を見据え、
レシピ公開をルールとしたというのだ。
いわゆるレシピの“オープンソース化”である。
これが美食世界一になれたもうひとつの結論。

料理人たちは、人気店などのレシピを参考に
さらなる高みを目指し挑戦し続ける。
それが競争力を高め、街自体を美食の街へ。
そして世界から人が集まり…。

これは北海道も同様ではないだろうか。
北海道はラーメンだけではなく、
海や山の幸という絶好の資源を有している。

もっと多くの料理人が集まり、
“オープンソース化”をすることによって、
競争力が高まり自然とレベルが上がっていく。
それは、集客だけではなく
素材そのものに付加価値を生むことにも
つながるのではないだろうか。
すなわち、地域ブランディングにもなり、
多くの人が集まることで雇用も生まれていく。
(すばらしい展開!)

サン・セバスチャン、そして北海道。
これからの地域活性化の
最重要キーワードのひとつは
“オープンソース化”だ。

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これが「雪味噌らーめん」

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ら~めん炙亭ぼたんののれん

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高城剛氏の著書 「人口18万の街がなぜ美食世界一に なれたのか」

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10/29
2018

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知覧とせごどんから“タテの発想”

明治維新の英傑であり、大河ドラマで
再び脚光を浴びた“せごどん”こと西郷隆盛。
ドラマが佳境に入ったからというわけではないが、
経営者仲間のリトリートとして鹿児島を訪れてきた。
このリトリートの目的は主にふたつ。
ひとつは多くの特攻隊員が飛び立った知覧を訪れること。
もうひとつが、その西郷隆盛をもっと知ることだ。

まず知覧で訪れたのが、「富屋旅館」。
その前身となる「富屋食堂」は、
多くの特攻隊員たちが訪れていたことで注目されている。
食堂を切り盛りしていた鳥濱トメさんは、
隊員に“おかあさん”と呼ばれていたという。

食事も終わり帰ろうとして玄関に立ったところ、
三代目となる現在の女将に突然こう質問された。
「いまの日本は誰が守っているのですか。分かりますか!?」
「皆さんの家族は誰が守っているのですか!?」
「皆さんの会社は誰が守っているのですか!?」
「ならば、日本は誰が守ればいいんですか!?」
すごい質問が次から次と浴びせかけられたのだ。
私たちは、その質問の意味を探ろうと女将の表情に集中したのだが…

そう、ここは多くの特攻を送り出した
「知覧」であり、「富屋食堂」だったのだ。
ここに来て日本のあり方を考えずしてどうするってことだ。

そして「維新ふるさと館」。
戊辰戦争を戦い、明治維新の英雄として活躍した“せごどん”。
最期には賊臣として、
西南戦争で盟友・大久保利通と戦い散った。
彼なくしては、日本が今の形となることは
なかったのではないだろうか。

西郷隆盛が活躍した明治維新が約150年前。
特攻隊が犠牲となった太平洋戦争が約75年前。
私が提唱する“パラダイムシフ ト75”で いうところの、
日本の節目が鹿児島には凝縮されている。

多くの人たちの関わりや犠牲があって、
現在があると考えずにはいられない。
そして私たちは? 何を次代につなげていったらよいのだろうか。
これこそ“タテの発想”だ。
“Think Long-Range, Act Tomorrow”
よく私が発信するワーズだが、
物事は長期的な視点で捉え、
明日からすぐに行動を起こそうという意味だ。
過去という背景を知りつつ、
未来へどんなベクトルで進むかを見据える。
私たちは、つい目先の利益に囚われ隣の芝生(ヨコ)を見てしまいがちだ。
だが、ヨコではなく「タテの発想」をしていこう。
それが、次代へとつながっていくのだから。

いや~、いろいろと学ばせてくれた鹿児島リトリートでした。

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まず知覧で訪れたのが、「富屋旅館」

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前身となる「富屋食堂」の文字も

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いろいろと学ばせてくれた鹿児島リトリートでした

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10/01
2018

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“プラットフォーマー時代”はいつまで続く!?

1位Apple、2位Amazon、3位Alphabet、
4位Microsoft、5位Berkshire Hathaway、
6位Facebook…。

なんのランキングかご存知だろうか。
これは、2018年8月の世界の企業時価総額
ランキングだ。

ご覧の通り、1位から6位のほとんどが
プラットフォーマー企業である。
(5位はあのバフェット氏の投資中心の会社)
1位のAppleは、ついに時価総額1兆ドルを
超えているという。
現在、プラットフォームビジネスは、世界を
席巻しているといっても過言ではないだろう。
(ちなみにAlphabetはグーグルの親会社)

ビジネスの形は、刻々と変化している。
それを私が提唱する“パラダイムシフト75”に当てはめてみよう。
75年周期でパラダイムは転換するという
理論だが、今はそれをさらに3分割、
すなわちこのタームを25年周期で考えてみたい。
今から約75年前の転換期1940年を起点とし、
1965年、1990年、2015年をそれぞれ節目とする。

1940年から1965年、戦争を経て、
経済を立て直して次代へとつなげようと
皆が前を向いて頑張っていた時代。
これを「経済復興時代」とする。

1965年から1990年、世界に目を向けた
ビジネスを展開し、日本がバブル景気に向け
沸いた時代だ。
これを「バブル経済時代」とする。

1990年から2015年、
日本の経済は停滞しもどかしい時代だったが、
世界ではGoogleや
Apple、Microsoftが台頭してきた時代。
プラットフォームビジネスの黎明期とも
いえるだろう。
これを「インターネット経済時代」とする。

そして今、2015年から2040年のタームは、
まさにプラットフォームビジネス全盛期。
中島流では、「プラットフォーマー時代」とネーミングしてみた。

ひとつの転換期を経て、ビジネスの形態は
大きく変化した。
1992年の企業時価総額を見てみると、
1位がエリクソン・モービル、
2位ウォルマート・ストアーズ、
3位GE(ゼネラル・エレクトリック)、
4位NTT、5位アルトリア・グループ…。
(これらの企業は、2018年の
ランキング上位にはいないのだ)
この頃、プラットフォーマー企業は
まだまだこれからという感じで
ランクインしておらず、
近年でいかに世界の様相が
変化したのかを物語っている。

だが、プラットフォーマーが主役の時代は
いつまで続くのだろう。
彼らがAIでありIotをはじめとする次なるビジネスに
投資していくことにより、
さらにビジネスの在り方は
変化していくに違いない。

その時こそ、私たちビジネスに携わる人間は
真価を問われるのである。
今という時代にとらわれず、
次の時代を見据えたビジネスを
作り出していくことこそ
私たちに課せられた命題なのだ。

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世界を席巻するプラットフォーマー

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Appleに次ぐAmazonの成長率は凄まじい

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09/25
2018

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“存在理由”メイキング

都会の真ん中でありながら、昔ながらの情緒をあわせ持つ街、神楽坂。
私はよくランニングだったり、
自転車で走り回ったりしているのだが、
ある時ふと目に止まったものがあった。

それは、裏路地の一角に佇む「魚屋さん」だ。
店先に発泡スチロールに入った魚が並び、
老夫婦が店番をしている、
まさに昔ながらの店舗なのだ。

改めて探索してみると、ラーメン屋さんに本屋さん、
肉屋さんに八百屋さん、そして花屋さんというように
「◯◯屋さん」というお店がここ神楽坂にはまだ残っている。
極め付けは、銭湯だ。
風情溢れる外観に、タオルと石鹸を持った
お客さんが入っていく。
まさに昭和からの風景がそこにあるのだ。

だが、少し気になって調べてみると、
都内の公衆浴場の数は年々減少している。
ここ30年ほどで、1/3以下になってしまって
いるというではないか。
それは、「◯◯屋さん」にも同様のことが言える。
コンビニやスーパーがいたるところに進出し、
ネットショップも台頭してきている。

それは、「買う側の論理」に寄り添った
サービスが普及していることが原因だろう。
時間や手間を省く、ワンストップで買い物が
できるという利便性を感じるからこそ、
買い手は新しいサービスへ移行するのだ。

では、昔ながらの店舗が存続していくには
どうしたらよいのか。
その方法を示してくれたのが、
以前もご紹介した神楽坂駅近くの『かもめブックス』だ。
カフェとしても利用できる環境に加え、
店舗のセレクトした本をオススメすることで、「楽しむ」空間を提供している。
(あ~天狼院書店もあったねぇ~)

ここには“存在理由”がある。
そして“存在理由”は創り出すものなのだ。
ユーザーの立場になって、「行きたい理由」を
創造することによって変化し、存続していく。

場合によっては、風前の灯火が燃え盛る炎へと
育っていくことも可能なのだ。

というわけで、懐古主義で言っているわけではない。
街の文化を感じることができる、
そんな場所は“存在理由メイキング”をしつつ
その先の時代へ存在し続けてほしいと思うのだ。

きっとこれは、「◯◯屋さん」だけではなく、
ビジネスにも通じる部分があるだろう。
受け手の視点になって、必要とされるための
理由を考える“存在理由メイキング”。
ぜひみなさんも、自分の在り方を一度
見つめ直してみてはいかがだろうか。

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裏路地にある昔ながらの魚屋

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銭湯は減少の一途をたどっている

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売るだけではなく存在理由が必要だ

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