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02/04
2013

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選ばれるジョン・マン

私の大好きな山本一力氏の
時代小説「ジョン・マン」シリーズ。
先日、ついに3作目となる
『ジョン・マン 望郷編』が登場!

漁師の子である12歳の
少年・万次郎(ジョン・マン)は、
乗っていた漁船が嵐に襲われたため
無人島に漂着する。
そこでアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に
救助され、船長や乗組員と共に再び海原へと漕ぎ出す…というのが大まかな流れだ。

そして、日本人としてジョン・ハウランド号で
一生懸命、捕鯨に従事する万次郎を描いたのが
この度発売された『ジョン・マン 望郷編』。

万次郎は、遠目がきき鯨を見つけやすい
という理由だけでなく
日本ならではの“礼を尽くす”精神から次第に
乗組員たちに認められていく。
ある時は、船から海へ落ちた仲間を助けるために
冷たい氷の海に飛び込んだりもした。

さらに彼はとても勤勉で、船の仕事だけではなく
英語も熱心に勉強した。
手探りの状況の中でも決して屈せず、
自分自身の可能性を高めるために
努力を続けるのだ。

またある時、万次郎も含めた
ジョン・ハウランド号の乗組員たちは、
室戸岬の沖合で日本の捕鯨を目にする。
仕留めたクジラに向かって合掌しながら
「じょうらく、じょうらく」と
唱える漁師たちの姿に、乗組員たちは
衝撃を受ける。

乗組員の1人が
「あれは、息絶えるまで死闘を繰り広げた
  クジラに敬意をはらっているに違いない」と
察知する。

それまで贅沢にもクジラの皮だけを剥ぎとり
他の部分は海へと捨てていた乗組員たちは、
意識を変えて身も大切に食べるようになり、
さらにクジラに対して手を合わせ感謝する
ようになるのだ。

万次郎の姿勢や日本の捕鯨を
目の当たりにするうちに
乗組員たちの価値観も影響されていき、
ついには誰もが尊敬するホイットフィールド船長も
万次郎の人間性に惚れ込んで(?)いく。

さて、今回伝えたいのは何も「ジョン・マン」の面白さだけではない。

ビジネスにおいては効率的なシステムや
価格の安さも選ばれる要素だが、
実は多くの場合“会社や人”で
選ばれているのではないか?
というのが私の結論。

たとえプロとしてのノウハウやスキルがまだ低くとも、
大きな可能性や魅力的な人間性があれば、
「この人にお願いしたい」という気持ちが起こるということ。

ビジネスにおいても、万次郎のように選ばれる“人間”でありたいものだ!

par

第3弾待ってました!

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