これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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09/30
2013

moba (2)

弘兼憲史、継続のチカラ

「松下での3年がこんなにコストパフォーマンスが高くなるとは…」

この3年間の経験が、『課長 島耕作』の誕生の理由となり、
また30年間も続く裏づけともなったという。
と語ってくれたのが社会派漫画家の弘兼憲史氏。

何と島耕作シリーズはデビューから30年経つという。
この松下電器産業(現・パナソニック)での経験から
「島耕作」は生まれたわけだが、
実は、当初は、オフィスラブをテーマとして
描いたマンガだったという。

「え~、オフィスラブも松下で学んだってこと…」と
ついツッコんでみたわけだが…。
「その頃はあっちこっちで上司と女性スタッフが抱き合っていて…」

え~、まさかの返答。
いや、期待の返答が返ってきてこちらがビックリ。
そして、今回ついにTECOTの会長となった島耕作だが、
次は経団連会長を目指すという。
まあ、作者が語るんだから、
なっちゃうんだろうねえ…なんて話が次から次へ。

とにかく、今回初のラジオ番組の公開収録では、
ゲストの弘兼氏が作家活動について裏話や
今後についてもスゴ~く面白く語ってくれたのだ。
だから会場のお客様もヤンヤの喝采。

それにしても、参加したお客様のほとんどが大絶賛だった。
開催した側として主催者冥利に尽きるイベントとなったのだが…

弘兼氏を公開収録のゲストとしたかった理由は、
とにかくファンが多いこと。
漫画家なわけだから、表だって登場する事は少ないのだが、
弘兼氏の話になると、あちこちで
俺も私もファンでと話に乗ってくる人が多いのだ。

そして、弘兼氏はプロ中のプロだということ。
島耕作だけでも30年間、継続するということは
そのネタづくりの創作力もすごい。
そして、美味しい誘いに負けないでず~っと来たということ。

やっぱり“継続”は私たちのビジネスにおいて、大きな意味をなす。
今回のイベントのテーマは「益はなくとも意味がある」だが、
弘兼氏の場合益も少なからずあったと思うが、
プロフェッショナルとして“継続”が意味あることを
私たちに教えてくれていると思うのだ。

この継続は、必ずやまた次なる“意味”あることを
生み出してくれるプロセスに思えてならない。

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140名の前での公開収録!

moba (2)

ツッコミに期待の回答

moba (3)

放送は10月20日28日の2日間です!

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目からウロコのおすすめ本

09/30
2013

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『晏子』 宮城谷昌光著

「汝は将軍である。萊都(らいと)を攻め、
萊公を殺し、萊を征服することが務めなり」。
「萊を攻めるのは、矛や戟(げき)をつかうのではなく、
君主の徳という明かりをかかげて前途を照らし、
言葉で蒙(くら)さを拓き心で攻める」。

これは、宮城谷昌光著『晏子(あんし)』の中にあるやりとりの一部。
斉(せい)の君主である霊公(れいこう)と
将軍に抜擢された晏弱(あんじゃく)の会話だ。

『晏子』とは、春秋時代(紀元前500年~600年)の斉を支えた、
父・晏弱とその息子・晏嬰(あんけい)を描いた中国史小説のこと。
晏子の“子”とは「先生」という意味であり、
晏弱・晏嬰ともに晏子として讃えられていた。

今回はそこから注目した部分を、中島流にご紹介する。
それが、冒頭の霊公と晏弱の会話。萊の国を手に入れるため、
武力をもって征服しようとする霊公に対して、
晏弱は萊の民を徳によって感化させることを提案するのだ。

それでも国を手に入れること(目先の利益)
のみに囚われている霊公に対し、
晏弱は草木の喩えをもって説明する。

ただ武力で征服しても、
いずれ反感を持つ民によって争いが起きてしまう。
それは(ここからが私が着目したポイント)
「草木の実をすべて獲って、根の存在を忘れているのと同然である。
根を労ることができなければ、
二度とその草木が実ることはないだろう」、と。

霊公はこの提案を聞いて、
そのすべてを晏弱に任せることにする。
その結果、しばしの年月をかけて萊の民を説得したことで、
征服後も民から望まれるような政治を行うことができたのだ。

この喩えを聞いて浮かぶのは、
奇跡のりんごでおなじみの“木村秋則氏の自然栽培”。

自然の植物はもちろん、
物事は目に見える上辺だけで決まるものではない。
その元にある根や土壌をなおざりにしてしまえば、
その上にある幹や枝葉が立派に成長することはないということ。

このような、木村氏がりんごの無農薬栽培で
自然から学んだことは、晏子の考え方にも通ずる。
2500年前に晏子はすでにそのことを理解し、実践していたのだ。
時代は変わっても、地球上における根本は変わっていないということ。

ビジ達でこのところご紹介している
「益はなくとも、意味はある」という考えも、この「晏子」の中にある。
このように、昔も今も必要とされる考え方を、
「晏子」は私たちに伝え続けているのだ。

400ページが4巻もある本だけれど、学ぶところは多い。
ちなみにこの本を推薦してくれたのは、
あの鍵山秀三郎氏(イエローハット創業者)だ。

また『晏子』の第2弾を紹介するときがくるだろう。お楽しみに!



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学びの多い読本!

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受け継がれる晏子の教え

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君主を導く言葉は心に響く

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選ばれるビジネス

09/30
2013

biji (1)

サムライインキュベートのサムライ魂

「数億人、いや数十億人の人が、
本当に榊原さんのおかげで人生変わったし、
プラスになったと泣いてくれるような葬儀で、
人生を終わりたいと…」

IT系を中心に、
創業間もないベンチャー企業に元手となるお金を投資し、
事業のノウハウを提供したり、
事業を支援してくれる専門家の紹介をもする
株式会社サムライインキュベート。

代表取締役CEOを務めているのが、
冒頭のような葬儀を小学校の頃から思い描いている
榊原健太郎氏だ(まだ30代なのにね~)。

そんな榊原氏が、
なぜ今のようなビジネスに辿り着いたのだろうか。

その経緯はこうだ。
人々がよかったと思ってくれるには、
まず多くの人の“笑顔づくり”が重要。

また笑顔をつくるためには、
最低限の“お金”も必要。

すなわちお金を生み出す
“仕事”があるということだ。

つまり仕事(雇用)を最大限生み出せば、
数億人の人に泣いてもらえるかもしれない。

だったら自分が経営するだけでなく、
質の高いビジネスをする経営者を多く生み出せばいいと考えたのだ。

また、幼いころから琴や三味線をつくっている家で育った榊原氏は、
ただ日本のベンチャー企業を
インキュベートすることだけを考えているわけではない。

その先では、世界に向けて日本の職人が持つ
“サムライ魂”を発信したいと考えているのだ。

つまり、日本のその昔からの価値観“サムライ魂”は、
海外に発信するに値するものととらえているということ。
この考えは、私中島がビジ達で発信していることとまさにいっしょだ。

またこの価値観は、
サムライインキュベートが掲げる
「八つの行動規範(義・礼・勇・誉・仁・誠・忠・挑)」にも現れている。
すなわち日本の経営者もその価値観を大切にして、
企業展開してほしいと思っているということだ。

ここまで語れば、榊原氏が多くの人に選ばれ、
ITのスタートアップに頼られる理由が、
おのずと見えてくるだろう。

「儲けたい」、「会社を大きくしたい」。
こんな目先のことに囚われ、
自分自身のことしか考えない経営者に魅力はない。

榊原氏のようなエナジーであり、
サムライ魂へのこだわりが多くの起業家、
また起業家を支援してくれる方々を引きつけるのだ。

自分ができること、
自分だからできることをフルに発信することで
その価値観に多くの人が引きつけられる。
まさに“サムライ”。

そんな榊原氏がついに10月6日・13日放送の
InterFM『BUSINESS LAB.』に登場!
そのみなぎるエネルギーを、
是非ともラジオの前で感じとってほしい!


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  InterFM『BUSINESS LAB.』
  東京76.1MHz・横浜76.5MHz
  毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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先取りビジネストレンド

09/30
2013

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「半沢直樹」に一喜一憂

「やられたらやり返す…倍返しだ!」
という決め台詞でおなじみの超人気ドラマ『半沢直樹』。

見ていた方も多いと思うが、
バブル期入行世代の葛藤と苦悩に満ちた戦いが描かれているドラマだ。

先日最終回を迎えたのだが、驚くはその視聴率。
関東地区では42.2%、関西地区では45.5%をたたき出したという。

これは『家政婦のミタ(最終回の視聴率40.0%)』を抜いて、
平成の民放ドラマ史上最高の数字だ。

さて、どうしてこんなにも『半沢直樹』が大ヒットとなったのか。
そこで中島流に3つの理由が考えてみた。

1.舞台が銀行
これまであまり知られていなかった銀行の内部のしくみが見える。
そこで繰り広げられている、ドロドロとした人間関係までも
リアリティある展開で描かれたということ。

2.出演者の演技力
間違ったことがあれば、役職や人物に関係なく態度を曲げない
主人公・半沢直樹を演じるのは、堺雅人氏。
そして、半沢の敵である大和田常務は香川照之氏が演じた。
この2人を中心に展開されていく「勧善懲悪」な痛快ストーリー。
ハラハラドキドキの展開が視聴者の心をグッとつかんだのだろう。

3.世間の人々のストレスが溜まっていた
人間性が優れていなくても、実績や数字を上げた人は昇進する。
すなわち、上司には“自分だけ・今だけ・お金だけ”的な人も
いるということ(むしろ多い!)。

もうみんなそんな美しくないドロドロの社会に
うんざりしていたところにこのドラマが出現し、
そんな社会への不満や反動が半沢直樹支持に向いたのではないだろうか。

実はこの3つ目で話した「昇進するのは実績や数字を持つ人」だということは、
何も銀行に限ったことではない。

一般企業でも昇進させるにあたって重要視しているのは、
実績や数字。人間性は二の次とされてしまう。

しかし、人間性が伴わない人物は昇進すればするほど、
自分の昇進ばかりを考え、相手を蹴落とそうとするだろう。
企業の社会性など二の次にされてしまうのだ。

それではその人ばかりか、企業組織全体が歪んでしまう。
それがお客様から選ばれない企業の原因にもつながり、
ひいては企業の衰退を呼び込むこととなるのだ。

『半沢直樹』は実績や数字だけではない、
人間性の大切さ“仁”や“義”を教えてくれていたのではないだろうか。

それにしても、あの香川氏扮する大和田常務の土下座には
時間がかかったねぇ~…さすが歌舞伎役者!?

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池井戸潤氏のヒット作!

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荒んだ世の中に倍返しだ!

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熟ジュクア・ラ・カルト

09/30
2013

juku(1)

便利の裏側 “バカッター”

このところ、若者によるSNSへの悪ふざけ投稿が目立っている。
コンビニのアイスケースに侵入したり、飲食店ではアルバイト店員が
お客様に提供する食材を粗末に扱ったり…(言語道断!)。

本人たちは軽はずみな気持ちでしていることなのかもしれないが、
モラルの欠落ぶりに驚くばかり!

主にTwitterへの投稿が多いことから、
一連の騒動を含め“バカッター”などと揶揄されている。
悪ふざけの模様は写真と共に投稿されているため、
誰がどこで撮影したものなのかも特定できてしまう。

とある飲食店のアルバイト店員が、
店舗内の冷蔵庫に入り込んだ写真をTwitterに投稿した。
飲食店側はアルバイト店員の解雇に加え、損害賠償も請求。

さらに「このまま当該店舗を営業していくのはマイナス」と判断し、
ついには閉店に踏み切った。

その理由は、というと…経営理念に
「おいしい料理とおいしいサービス。清潔で楽しい店づくりを通じて、
 心地よいひとときを…(以下略)」とあるからだそうだ。

そこで、営業を控えるだけでなく
閉店という決断に至ったという。
今回のような騒ぎがあれば、当該店舗だけでなく
企業全体のイメージが悪くなってしまうだろう。

ある経営者曰く
「高齢者が多くなってくるこれからの時代、
 若年層が多くの高齢者に対してさまざまなサービスを
 していかなくてはならなくなる。そのためにはITを駆使し、
 多くの人たちに効率的にさまざまなサービスを
 提供する必要性が出てくる。今後、ITの活用が
 不可欠な時代になっていくだろう」
とのこと。

このところ、SNSを活用した広報展開の流れができつつある。
確かに、SNSを用いた展開は一度に多くの人に
情報を認知させることができる。しかし大きな効果や影響力を
もたらしてくれる反面、裏側には大きなリスクがあるということ。

SNSを通して人と接したり、インターネット検索に頼って
情報を取得したり…。先輩である年長者との
直接的なコミュニケーションがとにかく圧縮されつつあるこの頃。

モラルやマナーを学ぶ機会が
ほとんどなくなってきていると言えるのだ。
その結果が“バカッター騒動”となるわけ。
ここが、今回注目したい“便利の裏側”。

技術が発展し生活が便利になればなるほど、
必ずその裏側も表裏一体でくっついてくるのだ。

利便性は時に大きな味方となるが、その効果と引き替えに
大きなリスクも存在することを心得ておくべきだ。

juku(1)

ここも…

juku(2)

ここも…!

juku(3)

ここも…!?

juku(4)

ここも!! 騒動に巻き込まれた企業は多い。

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