これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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05/12
2014

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伊那のグリーンファーム、繁盛の理由

「あの帽子の女性は、生産者ですねぇ~。
年間1,000万円以上稼いでいるんですよ」

その60代と思われる女性は、
その声で小林会長だと知ると、
「本当にグリーンファームさんのお陰で、
良くさせて頂いてます」と
(その時、午後の追加納品に来ていたようで、
いくつもの花の苗を追加していた)。

一般のお客様もたくさんいるが、
生産者の方々も休日ともなるとたくさん
出入りしているという。

ところが、この生産者の人たちも、
購入者となるところがここの面白いところだ。
生産者であり、お客様でもあるということ。

私がお邪魔した日は、
ゴールデンウィーク中だったこともあり、
レジは、常にたくさんの商品を
かかえた人たちでいっぱい。
まさに行列のできる繁盛店状態なのだ。

何と、年間60万人が訪れるという。
産直市場としては、もちろんトップクラスの集客力。

この商品の新鮮さが人を呼ぶのか、
それともこの活気が多くの人たちを引きつけるのか?

とか、考えていたら…えっ! ヒキガエルが売られている!
一匹500円のプライスカードが…。

プラスチックの大きな桶の中には、
たくさんのタニシとヒキガエルが一匹だけ。
実は、7匹いたのだが6匹は買われていったのだという。
?? 買われたヒキガエルには、どんな未来が…。

それはさておき…。

産直市場グリーンファームは、
畑で採れる野菜やくだもの、
山で採れるきのこや山菜が中心なのだが…。
思いもよらないものがあちこちにあるのだ。

駐車場のそばにある青空市場には、
2mほどの枕木が売られていたり、
「人気の赤石です。庭造りにどうぞ!」なんて
書かれたショーカードを伴って大きな石も
売られてたりする。

あっちには薪やドラム缶まで…。
こっちには錦鯉、そしてヒヨコも鳴いている。
こりゃ、つい来てみたくなるねぇ~。
季節によって当然採れるものも変わるわけだし、
とっておきのサプライズ商品も
常にしかけられているようだし…さすがだ。

やっぱり、繁盛市場にはシナジーがある。
それも、しかけられたシナジーが。
そして、立地の悪さを十分に克服できるだけの
効果をもたらしている。

さすが、小林史麿(ふみまろ)会長。
あっ、あっちにはいろいろな動物もいるが、
なんと“クマ”もいるではないか!

もしかしたら値段がついていたりして!?
************************
   6月には小林史麿会長が
  InterFM BUSINESS LAB.に登場☆
繁盛店の理由を語ってもらいます。お楽しみに!!
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生産者!

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グリーンファーム

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「これでも本部です」!!!

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ヒキガエルが500円!?

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本当に売られている・・・

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クマ!?「太郎ちゃん」

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この子も売られているのか!?

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ファインスピリッツキーワード

05/12
2014

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勝機は登り坂にあり

先日、セブン&アイ・ホールディングスのCEO、
鈴木敏文会長がテレビ番組でお話されているのを視聴した。
実は私も以前、情報誌の取材で1時間ほど
お話させてもらったことがあるのだ。
その時から感じていた
(そしてテレビ番組の視聴で改めて感じた!)
ことなのだが、鈴木会長はマーケッターとして、
実に優れたセンスの持ち主である(経営者としては…??)。

なぜかというと、
多くの人が選びやすい道を選ばず、
常に大変なほうの「登り坂」で勝負してきた人だからだ。

選びやすい道=「下り坂」というのは価格競争のこと。
例えばだが、私が勝手に「おにぎり事件」
と呼んでいる事件がある。

当時コンビニエンスストア各社では
“おにぎり”に注目が集まり(競合状態)、
セブンイレブンとしても
他社にどう差をつけるかの会議が開かれた。
中心価格帯が100円だった時のことだ。

その時のプレゼンターであるスタッフは
“90円”の提案を打ち出した。
それに対して鈴木会長は即座に却下したという。

「だったらウチは130円、
150円のおにぎりを作ればいい。
安さの競争に勝者はいない」と。

実に明確にして正当な理由ではないか。

その昔にも鈴木会長は
「チャーハン販売休止事件」を起こしていた。
当時のチャーハン弁当は、
チャーハンとは名ばかりの
炊き込みチャーハンだったという。
ある時それを口にした鈴木会長が
「こんなものはチャーハンではない!」
と販売中止を命じ、
その後一年半もの間改善に取り組んだという
(実は、かなり売れていた商品だったのにだ)。
こうして試行錯誤の末にできあがった
チャーハン弁当は大ヒット商品となった。
それまでも売れ筋商品だったが、
それを捨てて本物を追求することで大ヒットにつなげたわけだ。

昨今話題の「金の食パン」にも同様のことが言える。
コンビニで買う食パンとしては高価だが、
材料、製法にこだわりぬいたおかげでヒット商品となった
(実は先のテレビ番組はそれのおにぎり版、
“金のおむすび”発売をきっかけとした番組だったのだが…)。

つまり、
鈴木会長は常に商品そのものと
付加価値で勝負してきたのだ。
価格での競争は、一見楽ではあるが、
そこには未来がないのだ。その考え方は、私も一緒だ。

私たちのビジネスでも、
○○さんは同じ仕事をもっと安くやってくれましたよ…
とほのめかされることもある。
でも、私は毅然として
「だってウチは質が違いますから」と言い放ってきた。

安さで勝負してしまえば、
もっと安く仕事をするところは必ず現れる。
そんな価格での土俵で勝負してしまうと、
その選択肢はなくなり、悪循環に陥ってしまう。
価格を下げるという安易な方法=“下り坂”
で勝負するのは一見楽なようでいて、
自分の首を絞めることにつながるのだのだ。

それなのになんと多くの事業主が
安易に価格で勝負を挑むことか!

価格で選ぶ人はもちろんいる。
でも、価格で選ばない人もいる。
その価格で選ばない人に照準を合わせるべきなのだ。
価格だけで選ばない人は、
今後少しずつ少しずつ多くなっていく。
その人たちに向けて、
私たちは常に“登り坂”での勝負をしなければならない。
何といっても本当の勝機は“登り坂”にしかないのだから!

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セブンイレブン店舗の前で

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これが金のおむすび!

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充実の品ぞろえ

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手のひらに載せてこの存在感

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シナジースペシャル

05/12
2014

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“ターザニア”リーダーズ研修

5月に入り、ここのところは天気も良く、温かい日が続いている。
そんな天気のいい日に部屋にこもっているのはもったいない!
そうだ、アウトドアが私たちを待っている…。

というわけではないが、今回のリーダーズセミナーは
千葉県の『ターザニア』で体を動かしながらのセミナーとした。

ターザニアは、森の中で地上5~10メートルほどの高さに点在する
アスレチックを体験でき、スリルを感じながら
自身の身体能力を確認できる施設。

ではなぜ、わざわざ企業のリーダーたちがこんなスリルと
隣り合わせの体験をする意味があるのだろうか。
実はこの施設には、リーダーとして活躍するために重要なポイント
が隠されているのだ。

「子どものブランコは親も見ないが、空中ブランコには
お金を払ってまで見に来る人がいる」。
つまり、どこにでもあるものでも、誰もやらないくらいまで突き詰めれば
それがそのまま価値になるという考え方がこの言葉には隠されている。

これは、長年に渡りどこの企業にもできない極小さな部品を
製造販売したことで、世界的企業になった
小型精密部品製造会社、樹研工業の松浦元男社長の
言葉であるのだが、偶然にもこの言葉を実践できる
施設がターザニアだったのだ。

1メートルの高さのアスレチックをやるのではなく、
10メートルの高さのアスレチックを体験することで
発見できる価値を感じてもらうのが狙いなのだ。

ただし、ただスリルを感じる高さを体験することだけではない。
参加者は、アスレチックに挑戦する際に
必ず決められた場所に正しい手順で体に付けた安全ベルトを
フックに固定しなくてはいけない。

ターザニアではまず、安全対策を徹底するということを
体現しているのだ。これは、ビジネスにも大きく関わってくることだ。

困難な状況で質の高い仕事をする際には、基本の徹底こそが一番大事である。
一発勝負ではなく、常に基本を徹底してこそ
大きなチャレンジをすることができるからだ。

たまにいい仕事をするのでは、良いビジネスとは言えない。
一見些細なことに見えてしまうかもしれない行動が、
安全で確かな仕事をするためには必要不可欠ということだ。

さらに、ターザニアのアスレチックを体験することで
勇気と集団力も鍛えられる。

勇気をもってチャレンジすることができる企業こそ、
信用を勝ち取れるビジネスをしているのだ。
さらに、普段はオフィス内で仕事をしていると見えてこないような
個々の能力の差を感じ取ることができる。

施設内ではグループ行動をすることもあり、個々の能力を把握して行動したり、
お互い競い合ったりすることができる。
こらはまさにビジネスの構成に近似するのだ。

だからこそ、ビジネスリーダーとしての在り方を学ぶには
ターザニア体験は良い方法なのではないだろうか。
きっとリーダーズはこの体験から何かをつかんでくれたに違いない。


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ターザニアで集合写真

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徹底した安全対策講義

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地上10メートルのスリル

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スリルの中に完璧な安全対策

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身体能力の限界に挑戦

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はなまるア・ラ・カルト

05/12
2014

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「釜石の奇跡」もひとづくり

「津波てんでんこ」をご存知だろうか。
これは、「津波が来たら、家族のことを考えず、
すぐにてんでんばらばらに逃げなさい」という
三陸地方に伝わる教えのこと。

この言葉が有名になったきっかけは、
東日本大震災でニュースにも取り上げられた、
岩手県釜石市内の小中学校だ。

これらの学校では、
「津波てんでんこ」の教訓に基づいた
避難訓練を何年も行ってきた。

だからこそ、巨大津波に襲われながらも
生存率99.8%という成果を上げ、
「釜石の奇跡」と呼ばれたのだ。

その避難訓練を指導していたのが
群馬大学教授の片田敏孝氏だという。

片田氏いわく、人を守るのに必要なのは、
高い堤防ではなく、
「津波てんでんこ」の教えを
徹底することだという。

これを中島流に解釈するならば、
人を守るためには「人をつくる」ことが大切だということ。
堤防などの物に頼るだけでなく、
どんなことにもフレキシブルに
対応できる人をつくることが重要なのだ。

それが顕著に現れたのが、
震災で大問題を引き起こした東京電力だろう。

震災当時は危機回避のための
システムをつくっていたというが、
結局は機能せず、
すべてが危機にさらされてしまった。

まさに、システムという“堤防”は
崩れ落ちてしまったのだ。

人を守るのは物ではない。
いつ危機が起きても対応できるよう、
高い意識や習慣を
徹底していくことが大切なのだ。

そういえば、先日アルファセミナーでも語っていただいた、
老舗うなぎ専門店「野田岩」の金本氏は、
次代の職人を徹底教育することを
大切にしていると話していた。

それは、5代目自ら率先垂範すること。
これにより、周りの職人や見習いたちは
質の高い技や先代の志を学び、
受け継いできたのだろう。

この「人をつくる」教育があるからこそ、
創業した江戸時代から現在まで、
人々に選ばれるうなぎづくりを
継続することができたのだろう。

人間の世界では身を守るために、
ビジネスにおいては継続のために、
“人づくり”が求められるのだろう。

この“人づくり”がまた難しいのだが…。

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震災の爪痕を残す現場

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この日に備えたのが「津波てんでんこ」

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日々の積み重ねで奇跡は生み出せた!

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“いつか”のために“いま”から土台づくりを!

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選ばれる仕事道

05/12
2014

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芝田山親方の“仕事道”

日本の国技とも呼ばれる相撲。
その歴史は古く、
これまで数々の力士たちが
しのぎを削ってきた。
強さに必要なものとは、一体何だろうか?

そんな問いに答えてくれたのは、
「スイーツ親方」なんて
呼び名もある芝田山親方
(実は出身地が同じで、
 以前から交流があるんだよね~)。

今では力士や行司、呼び出しなどを含め
総勢19名の大所帯だ。そんな親方曰く、
強くなるために必要なのは
「辛抱・努力・根気」!

親方の現役時代の四股名は“大乃国”。
そう、第62代横綱だ。
横綱時代はあまり派手に脚光を
浴びることはなかったが、
やはり横綱まで登りつめられる
理由は十分にあった。

辛い稽古にも「辛抱」し、
日頃の鍛錬を怠らずに徹底した
「努力」を続け、決してへこたれずに
「根気」強く力士生活を続けたのだ。

「辛抱・努力・根気」が実を結ぶのは、
相撲の世界だけでなく、
ビジネスの世界においても同じだ。
たとえまぐれで一時的に成功しても、
長く続けていくことは厳しい。

ビジネスの基本を身につけ、
一歩ずつ信頼づくりをしていく。
そして業界のプロとして
追求(努力)しながら、
人間性を高めていくことが必要なのだから。

芝田山親方は現在、相撲協会の副理事として
巡業や新弟子の育成にも尽力している。

そのような重要な役割を担っているのも、
横綱としてだけではなく、
親方として着実に相撲協会で
信頼を築き上げてきたからだろう。

さらに、古くから続く
日本ならではの文化“相撲”。
その歴史ある文化を次の時代に
継承していくためには、
何よりも“人づくり”と
親方が力説していた。

そして、私たちのビジネスにおいても
“人づくり”なくして継続はないのだ。

今後の相撲協会のあり方を考え、
弟子や関係者の“人づくり”を
徹底していけば、血の通った組織を
育むことができる。
これぞまさに“仕事道”だ!

相撲だけではなく、ビジネスも、生き方も。
“道”を歩む者が行き着く答えは、
同じなのかもしれない。

余談ではあるが、先日の
ラジオ番組の収録では
「スイーツ親方」と呼ばれるようになった
理由について語ってくれていた。

実は、そこには必然性があった…!
詳しくは、5/18、5/25放送の
InterFM『BUSINESS LAB.』を
ぜひ聴いていただきたい!

――――――――――――――――――――――
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
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sgt

さすが元横綱の風格!

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