これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01/13
2015

moba (2)

シャトー・ムートン・ロートシルトに思いを馳せる

1985年は9万円か!
1986年なら何と21万円!?
1年違うだけでこんなに違うんだ。

これは赤ワイン「シャトー・ムートン・ロートシルト」のこと。
ボルドーワインの格付けの第一級のシャトーだ。

年末にコルクを抜きいただいたワインが、
まさにこのシャトー・ムートン・ロートシルトの
1985年ビンテージ。
いや、美味しい。

いろいろと先輩方に名のあるワインを
飲ませていただいてきただけに
その味のクオリティーもだいたいわかる。
うんうん。

このワインは、昨年の社長退任の際
会社のみんなからサプライズでいただいたもの。
“ごちそうさまでした!”

実は、このシャトー・ムートン・ロートシルト
1855年の格付け以来、不変のメドック格付けの
変更を成し遂げた唯一のシャトー。

もちろん、二級から第一級へ昇格したわけだ。
1855年以来160年間、このシャトー以外の
格付けが変わっていないというのも
すごい!(フランスらしい?!)

フィリップ・ド・ロートシルト男爵が
さまざまな努力と施策によりそのワインと
地位をも高めたという。
「1級にはなれないが、2級には甘んじられぬ。
余はムートンなり」
「余は1級であり、かつて2級であった、ムートンは不変なり」

これは、男爵の有名な言葉であるが、
その野心なのかプライドは並々ならぬものが
あったということだろう。
このくらいの目的意識がないと一級への
昇格はなかったということだ。

これは、私たちのビジネスもいっしょだろう。

ところで、男爵の没後 27年経ち、
「これがボルドー 一級シャトーのワインか」と
思いをボルドーに馳せながら、
1985年(まだ男爵が亡くなる前)のワインを
日本の田舎者がグラスを傾けるとは
思っていなかっただろう。

はっはっはっはっ“男爵、美味しいですよ!”
また、飲ませてもらいます。
さて、次は弊社クオーターバックの創業時
1982年のシャトー・ムートン・ロートシルトかな。

えっ!32万円!
誰が飲ませてくれるかなぁ~~。
思いは、メドックのポーイヤックに!

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いただきました!

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田崎さんが選んでくれたんだって!

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みんな!ありがとう!

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ファインスピリッツキーワード

01/13
2015

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儲かるかどうかでなく“存在理由”があるかどうか!

なぜ、和菓子の「虎屋」は400年以上も継続しているのか。
なぜ、石川酒造は18代に渡り継続しているのか。
また、なぜ石田梅岩が死後三百年近く経た今も語られているのか。

その答えは、彼らの“存在理由”にある!

このビジ達でもご紹介し、ラジオ『BUSINESS LAB.』にも
ご登場いただいたCandy Miyuki(キャンディミユキ)氏。
米国フロリダのディズニーワールドで
17年間もCandy artist(飴細工師)として活躍した彼女だが、
2001年の9.11後、景気の悪化によって
一度解雇されたことがあるという。

しかし、彼女の素晴らしいパフォーマンスの
ファンによって署名運動が起こり、
すぐに復帰することになる。

復帰するまでの間は、
アトランタにある病気の子どもたちのための施設で、
無償のアメ細工パフォーマンスを披露していた。
つまり、仕事も保障もない中でのボランティアということ。

お金が発生しない状況でも、
全力でアメ細工パフォーマンスをすれば、
子ども達の笑顔が見られる。
そのことによって、改めてキャンディ氏は
“私が天から与えられた使命はこれだ!”と実感したという。
自分の“存在理由”を、
改めて確認する機会になったというのだ。

冒頭で述べた石田梅岩にしても、
44歳にして突然勤めていた商店を辞め、
私塾(のちの“石門心学”)を開いた。
はじめは訪れる人も少なかったが、
そのうちに彼の思想に共感する人が増えてくる。

その結果、59歳で亡くなるまで、多くの支援者が現れ、
塾も京都のみならず大阪にまで広がり、
充実した生涯を送ることができたという。

つまり石田梅岩の“心学”という“存在理由”が、
多くの人を動かしたのだ。
今日まで、長く石田梅岩が語り継がれているのも
そのためだろう。

虎屋が400年以上継続し、
今も多くの人に支持されるのも、
石川酒造が18代に渡って継続することができたのも、
それぞれに“存在理由”があったから。
地域に必要とされ、社会に貢献したからこそ、
長い間支持されてきたのだ。

ついつい、短期的な儲けや効率を
追い求めてしまいがちな現代社会。
しかし今必要なのは、人もビジネスも“存在理由”!
一見遠回りに見えたとしても、
「儲け」ではなく“存在理由”を追求することで、
継続的に支持されていくのだ。

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Candy Miyuki氏とパチリ!

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老舗・石川酒造のご当主!

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儲けだけがビジネスではない!

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虎屋継続の秘密も“存在理由”にあり!

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熟ジュクア・ラ・カルト

01/13
2015

juku

“便利さ”に誤魔化されるな!

「イオン、駅前丸飲み」

先日手にした「日経MJ」を眺めていると、
こんな見出しが目に入った。
今まで都心から数キロ離れた場所で展開していた
大型ショッピングセンター「イオンモール」が、
岡山駅前という都心部に12月5日にオープンしたというのだ。

また、別の誌面では
「セブンイレブン VS アマゾン」という見出しも。
ここでは、大手流通企業の
セブン&アイ・ホールディングスのオムニチャネル戦略
(販売経路を一元化して、商品を顧客に提供するサービス)
について書かれている。

これにより、セブン&アイ・ホールディングスが持つ
巨大ネットワークを駆使して、
ネット通販世界最大手のアマゾンに対抗することとなる。

ここで注目したいのは、流通企業の話ではなく、
そのサービスを受ける生活者について。
もっと言えば、大手流通企業が提供する
「流通の便利さ」を享受しすぎることで予想される、
2つの大きなリスクについてだ。

1つ目は、過剰流通によりリスクも伝播するということ。
最近のニュースに、大手飲食チェーンが
起こした異物混入事件があった。
このように、大量生産・大量販売は、
多くの人の手に物がいきわたる反面、
問題が起きた際、その危険は
多くの生活者にふりかかる。

また、生産元で病原菌などが発覚すれば、
大量の無駄な廃棄物も生み出してしまうだろう。

そして2つ目は、地域でのお金の循環を妨げてしまうこと。
私が提唱しているものの1つに“日本列島疲弊論”がある。
現在、大型ショッピングモールは、
テナントも全国展開しているものがほとんどだ。

そのため、たとえそこで購入したとしても、
そのお金は地域には回らず、
都市部にある本社に集まってしまうため、
地域産業の発展を妨げているのだ。

全国で増え続けるシャッター通りのように、
大型ショッピングモールによって地域文化は衰退し、
やがて日本は“疲弊”してしまうだろう。

このように、技術の進化とともに
流通が拡大している現代において、
便利さだけを重視していると、生活者だけでなく、
地域全体に大きな危険が及ぶ可能性が高い。
それは、未来の社会にも大きく影響するだろう。

だからこそ、私たちにいま求められているのが、
「どこで買うか、誰から買うか」という、
自ら取捨選択して行動することだ。
目先の便利さではなく、
未来を視野に入れた選択こそ必要なのだ。

そして、これは生活者だけでなく、
多くの企業にも同じことが言えるだろう。

つまり、
「どの会社と取引するか、
どんな人たちと仕事をするか」
の判断が求められているのだ。

日本はいま、5年後にオリンピック開催を控え、
産業の活性化に向けて湧いている。
国民であり一生活者として、
いまこそ目先の便利さや安易なおいしさを求めず、
地域の活性化に繋がる購入の仕方を
改めて考えるべきだろう。

juku

本当に「便利」なのか?

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新規ジャンル参入の影響はいかに。

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全国どこも同じものばかり!

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購入する側も考えを改めよう!

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選ばれる仕事道

01/13
2015

sgt

ホスピタル・クラウンの仕事道

度々語っていることだが…
仕事には、「お金になる仕事」と
「お金にならない仕事」が存在する。

つい、「お金になる仕事」を
優先しがちになってしまうが、
実はお金にならない仕事の方が、
社会にとって重要だったりするもの。

そのことを改めて
考えさせられたきっかけが、
大棟耕介氏率いる、
ホスピタル・クラウンの活動だ。

先日、掃除関係の先輩から伺った話。
岐阜県の保育園で思いがけないトラブルが発生し、
子どもたちや保護者も、
元気を失っていたという。

そこで、私の友人である大棟氏が頭に浮かんだ。

大棟氏は、名古屋に本社を構え、
常に子どもに笑顔を届ける
クラウン(道化師)の活動を続けている
(NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会代表)。

私は、無理を承知でその話を振ってみた。
すると、大棟氏は、快諾してくださり、
すぐに対応してくれたのだ!!

現在、その保育園の子どもたちは、大棟氏率いる
クラウンたちが継続的に訪問し、
パフォーマンスを披露したことで、
かなり元気を取り戻したという。

こうしたホスピタル・クラウンの活動には主軸がある。

それは、全国の小児病棟に入院しながら
闘病をしている子どもたちを訪問して
笑顔を届ける活動のこと。
それも10年間も続けているのだ
(継続して訪問している病院は約65箇所!!)。

他にも、東日本大震災の後も、
東北の被災地の仮設住宅を訪れ、
テントサーカスを開催し、
笑顔のコミュニティをつくってきた。

大棟氏は、“人を元気にする活動”は
お金にはならなくても、
世の中が円滑に循環するという点で、
非常に大きな社会的意義があると考えているそうだ!

日本ホスピタル・クラウン協会にとって、
こうした活動の数々こそが、
まさに“仕事道”なのだ!

私は、経営デザイナーとしても、
一個人としても、このホスピタル・クラウンの
支援の輪をぜひ広げていきたいと思っている。
実は、活動には年間3,000万円ほど予算が必要だという。

私たちも、その活動に参加する意味でも、
応援しようではないか。

そんな日本ホスピタル・クラウン協会の
サポーター大募集!!!
(活動資金を支援していただく賛助会員)。

NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会の
応援はこちらから!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
応援はこちらから!!


sgt

サポーター大募集!!

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クラウンのKちゃんはこんな顔!

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大棟氏とは10年以上のお付き合い

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シナジースペシャル

01/13
2015

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“里山ワイナリー”の可能性

十勝平野といいながらも、日高山脈の麓にあるため
平野の隅っこにある私の生まれ故郷。

そんな山々の風景と、広大な畑を見ていたら、
「もしこの土地にぶどう園があって、
 ワイナリーがあったとしたら…?」
と、ふと思いついた。

そんなことを思った矢先、
ちょうど私は玉村豊男氏の
『千曲川ワインバレー 新しい農業への視点』
を読んでいた。

その内容はと言うと、“ぶどう農園”と“ワイナリー”の話。
「里山ビジネス」が、“次の時代で活躍する可能性”
について語られているのだ。

私が以前から提唱している、
75年周期で時代の価値観が変化する流れを指す、
「パラダイムシフト75」。
現代はさまざまな面で過渡期を迎えているわけだが、
これからの75年は、経済効率よりもヒューマン効率の時代が
やってくると予想している。

すなわち、これまでの経済優先型の価値観では
選ばれるビジネスにはならない。
今後のビジネスのキーワードは“存在理由”だ!

例えば、北海道十勝には
池田町で作られている「十勝ワイン」がある
(ワインとして美味しいかは別として…)。

実はこのワイン、地域の人々の帰属意識や求心力を高め、
地域を活性化させてくれる大きな材料になっているのだ。
つまり「十勝ワイン」は、池田町にとって
存在理由のあるビジネスと言えるだろう。

また、ぶどうづくりは、同じ品種であっても、
その土地の土や気候によって仕上がりがかなり違う。
そこに人の手が加わることにより、
その土地ならではのワインが誕生する。

だからこそ人々は、その違いに注目するのだろう。
これがワインの素晴らしいところのひとつ!

さらに、ワインづくりには時間がかかる。
だからこそワインづくりやぶどう栽培は、
移り行く時代の変化に働きかける力を
持っているのではないかと思うのだ。
これらの価値を含め、中島流に
「里山ワイナリー」と呼ぶことにしよう。

「ロマネ・コンティ」を代表とするように、
長く続くぶどう畑であるからこそ、
独自のノウハウを築き、土地に根付いて愛されている。
そういったワイナリーこそが、
今後にも発展する可能性を持っているのだろう。

近年、里山ビジネスの重要性が
各地でささかれるようになってきている中で、
ワインづくりは農業の持つ価値を
しっかりと表現していると思うのだ。

特に“里山ワイナリー”は、
地域を発展させる役割も担っている。

これからの75年(先の未来)で
可能性に満ち溢れているのは、
工業製品や商業などではなく、
きっとこの“農業”だろう。

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玉村氏の著書がこちら!

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それぞれ産地と年数によって味わいが違う

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里山にはさまざまな可能性がある

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