これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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04/13
2015

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続・便利の裏側

トイレに入るとフタがス~~ッと開く。
そして、その誘いに引き込まれるように座る。

気持ちよく排出した後は、温かいシャワーが
もっと気持ちよくしてくれる…
温風ではなくいっそのこと、
優しくふき取ってくれると
もっと嬉しいのだが…(これは趣味の問題?)

それも機械的作業ではなく、優しい手が出てきて
拭いてくれるともっとトイレ好きになる。
その手も選べたりして…(^ω^)はははっ…

ところで、こんなに便利に
ラクをしていいのだろうか。
こんな日常になれてしまうと…
海外に出向いたときなど、
トイレで愕然とすることになるのでは!?

企業は、その先の便利サービスのために
あの手この手で提案してくるのだが…
ほんとに必要?

今、クルマの自動運転システムに注目が集まっている。
燃費に注目が集まっていると思っていたら、
いつの間にか自動運転にその矛先がシフトした感じだ。

世界の自動車メーカーがこぞって
そのシステム開発に技術力を
集約しているようにも見える。

ほんとうに自動運転システムは必要?
身体の不自由な人や年配者にとっては
意味あるシステムとなるだろうが…
果たして、一般の人にとっては???

そこで…
“モラルハザード”。
この言葉を知っているだろうか。
保険関連でよく使われる言葉だが…、
保険に加入していることにより、
ついリスクのある行動をとってしまうこと。

すなわち、保険でリスクヘッジされていることで、
倫理観の欠如した行動に出てしまう人がいるということだ。

この自動運転システムは、まさにこの
“モラルハザード”が生じやすい環境に
なってしまうように思えてならないのだ。

私は、よく「便利の裏側」というフレーズを使う。
これは、“便利”には必ずその裏側に“リスク”が
ついているということだ。

今の社会、すでにかなり成熟している社会であり、
企業が提案するサービスやモノは、
もう不要なモノも多くあるとも言えるのだ。

便利だからとあれもこれも導入してしまうと、
人間が人間らしく暮らせない
日常になってしまうということも…

そう言えば、良く手にしていた
星新一さんのショートショート小説に、
いろいろな未来の便利が登場していたが、
まさにそのような社会になりつつあるのかもしれない。
あれは小説の中だからよかったが、
現実の社会にあるといろいろな
問題が起きてくるんだよねぇ~。

でも、トイレの後始末に手が登場するショートショート小説は
あったようななかったような…(だぶんないよね…)

これは、“不要な便利”の代表のようなものだが、
そんな商品が登場したら、
私は多分買ってしまうだろ~
でも、トイレに入るのがスゴく
楽しくなるのは間違いないσ(^_^;)
これは、“モラルハザード”とは言わないよねぇ~

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こんなトイレも

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空間がすごい

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悪くない!

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はなまるア・ラ・カルト

04/13
2015

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清水の舞台から飛び降りたくない!

「清水の舞台から飛び降りるつもりでやってみろ!!!」
こんな、言葉を言ったり聞いたりすることがよくある。

私も先日、清水の舞台の話かと言うと、
清水寺に行ってきました!! 人生2回目?いや3回目?の訪問に。

清水の舞台は、地上から高さ13mほど。
今は地上がコンクリートの段になっているので…
落ちたら痛そう!!(汗)。

元々は、本尊の観音様に芸能を奉納する場として、
平安時代から使われており、
410枚以上のヒノキ板が敷き詰められた格式高い桧舞台。

こうした高さと立派な舞台が庶民信仰を煽ったのか、
「命をかけて飛び降りれば願い事が叶う」と、
江戸時代には235件の飛び降り事件が起こったそうだ…
(でも、意外に生存率が高くて85.4%の人が助かったらしい…)。

さすがに、このところはしっかりした柵も出来たこともあって、
飛び降りる人はいなくなったという。

いや別に、本当に清水の舞台から降りろということではない。
大胆なチャレンジを避けて、無難な選択をする人が多すぎるのだ。

だから、「清水の舞台から飛び降りるつもりでやってみろ!!!」
という言葉をよく耳にするのかも。
なぜ、大胆なチャレンジが少なくなってしまったのか。
その理由は…
時代の流れで、勉強にしてもビジネスにしても
データが前もって手に入れられる社会背景になったことで、
ついつい、平均的で、無難な選択をしてしまうのではないか?

しかしそれでは、チャンスはつかめない。

たとえば、アサヒビールの経営を大胆な刷新方法で
立て直した樋口廣太郎氏著の
『挑めばチャンス逃げればピンチ』という本のタイトルの通り、
安易に無難な選択をしている方がかえってピンチを招くのだ。

それにしても、樋口氏は、
業界の最下位にいたアサヒビールを、
いろいろなチャレンジでトップにまでもっていったんだから、スゴイ!

やっぱり、清水の舞台から飛び降りるくらいでやらないことには、
チャンスは巡ってこないということだ。
痛みを伴うことはあっても
(ビジネスでは、命を失うことはまずないだろうし…)。

潔く、腹をくくって度胸を決めて、
何事にもチャレンジしていくこと。
そうした人にこそチャンスはやってくるし、
次のチャレンジのきっかけが与えられるに違いない。

いや~、しかし今回改めて清水の舞台を見たが、
絶対あそこから飛び降りたくはないっ!!

だって、コンクリートの段って絶対痛いだろうし、
足を折るだけでは済まない気がするのだ…。

でも、ビジネスでは、そのくらいの度胸と大胆さを
持ち合わせてチャレンジしていくことがポイントなのかも!?

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にぎわう清水の舞台

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高さ13m!!

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選ばれるビジネス

04/13
2015

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寺田本家の“発酵道”が選ばれる

1975年ごろの日本の飲みニケーションといえばビールか日本酒。
その頃の日本酒の販売数量はピークだったという。
しかし、色々なお酒が登場し、
選択肢が増えたことで、その数は減少。
現在ではかつての1/3にまで落ち込んでいるそうだ
(その頃の私はビール派だったような記憶が…)。

そんな斜陽ともいえる日本酒業界において、
右肩上がりの業績を残している酒造がある。
それが、“発酵道”を追及する寺田本家だ。

ここでは、徹底した自然酒造りを目指しており、
つくり手の都合で菌を入れない自然醸造を実践している。
そうして様々な菌同士による
自然な“発酵”で生み出された「自然酒」は、
売り切れ続出になるほど人気だという。

そんな現在の寺田本家をつくり上げたのが、
23代目当主であった寺田啓佐氏(3年前に急逝)。
寺田氏は、かつてはお金を稼ぐために機械や添加物に頼った
効率的な日本酒づくりをしていた。

しかし、日本酒の売れ行きに陰りが出始めると、
業績悪化で廃業寸前にまで追い込まれてしまった。
すると、社内環境も悪化し、ストレスからか、
自身も病気を患ってしまったという。

この病気を機に気づいた“境地”が
“発酵”という考え方だという。
これまでの目先の利益ばかりを考えた酒づくりは、
結果として“腐敗”につながっていたのだ。

そこで、発酵することで日本酒が美味しくなっていくように、
“発酵”をテーマに、
さまざまな取り組みをしていくことを決断したという。

このように、業界の流れに逆らい(アゲインスト)、
信念を持って困難な道を選んで高みを目指す決断を
中島流では“アゲインストが決断”と呼んでいる。

まさに、このときの寺田氏の決断は、
アゲインストな決断だったといえるだろう
(こんな決断がないと
その先へは行けないのかもしれない)。

現在の寺田本家では、24代目当主が先代の
“発酵道”を受け継ぎ、本来の自然酒づくりにこだわって
あえて非効率な酒づくりを実践しているという。

こうして、今では全国から
酒蔵を見学する人たちが絶えないほど、
多くの人から選ばれる酒造になったのだ。

これまでお会いしてきた経営者の方々でも、
多くの人から選ばれるビジネスを展開している方は、
あえて厳しい道を決断してきた人が多い。
だからこそ、次代に選ばれる存在へと成長できたのだろう。

目先の利益を追い求めない、
寺田氏の決断があったからこそ、
現代に“発酵道”は受け継がれている。
ビジネスにおいて、困難なときにこそ、
アゲインストな決断が成功への鍵となるのだ。


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次代に選ばれる“発酵道”を発信する
寺田本家24代目当主・寺田優氏が登場!
4/19&4/26放送の『BUSINESS LAB.』をお聴き逃しなく!

InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝6時から好評放送中!
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ラジオで“発酵道”を発信!

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Mr.セイージも酒蔵を見学

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あえての非効率が選ばれる!

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お酒も人も良い“発酵”を…

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先取りビジネストレンド

04/13
2015

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「マールブランシュ」のブランドデザイン

「清水寺に行くなら、マールブランシュの
“茶の菓”ってお菓子が美味しいよ」

先日京都にて、
おしゃれなお土産はないかな~と探していたら、
年配のタクシーの運転手が自慢げに教えてくれた。
私が買う京都のお土産も定番モノばかりになって、
買う自分も貰う相手も飽和状態と言っていいだろう。
(たぶん私だけではないと思うが…)

運転手のその自信満々な一言がきっかけで、
そのお店を探してみることに。
これが私と「マールブランシュ」との最初の出会いである。

清水寺の参道を歩いていると、
他の土産屋とはちょっと違う雰囲気のお店を見つけた。
外観に飾り気はないが、
入ってみるとディスプレイされた商品にセンスを感ずる。
なるほど、これがマールブランシュ!
地元の方々がオススメしてくれるのも分かる気がする。

パッケージ、ネーミング、ロゴ、ディスプレイ…。
かわいい表現の中にも京都を意識したデザインが
オシャレなのだ。

マールブランシュは京都のお菓子ブランドで、
茶の菓というラングドシャをはじめ、
パイやサブレ、和風のお菓子も取り揃えた人気店だ。
厳選された素材を用い、匠の技とおもてなしの心で、
60億もの売上を誇るという。
その理由を考えてみると…ムムッ!
中島流の“新・選ばルール7”に合致するところばかりではないか!

マールブランシュのデザインは
従来の京都のイメージとは違った斬新さがあり、
“新・選ばルール7”で言うならば“大胆で潔い”。
これに加え“本物にこだわる”、“手間をかける”、
“とことん追求する”姿勢であることは、
お菓子の味からも、コンセプト、パッケージデザインからも明らかだ。
しかも、京都ならではの素材をしっかり落とし込んだ
ブランドイメージは、“里山を活かす”という項目にも近しい。
まさに“選ばルール7”を実践しているではないか!

一般的にこれからのブランディングは
戦略的に行わなければならないが、
それは広告や形だけのものではない。
選ばルール7で挙げた要素は勿論のこと、
そこにどうやってオリジナリティあるセンスを
入れていくかが大切なのだ。
そういう意味でもマールブランシュは
うまく展開していると言えるだろう。

センスといえば、
面白いなと思った商品が1つあった。
マールブランシュには加加阿(カカオ)365という
チョコレートのお店もあるのだが、
そこの380円のスティックチョコ。
なんとアタリが出ると5000円相当のお菓子詰め合わせがもらえるという。
380円が5000円に!

百貨店に出店するようなブランドに、
こんな商品を置くところを他に聞いたことがない。
こんな若い人にも受けるようなユニークな企画が、
マールブランシュのブランディングに貢献している
ということだろう。

このようなブランドデザインゆえに、
マールブランシュは地元の人に愛され、
誇りにも思われている。
宣伝活動を頼まれているわけでもないタクシー運転手が、
自慢げにオススメする程だから…。
(えっ! もしかしたら、親戚スジ?)

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厳選宇治茶を使用した“茶の菓”

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オシャレな店舗

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ディスプレイがカワイイ!

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パッケージデザインにはセンスが

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お土産にもぴったりだ!

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選ばれる仕事道

04/13
2015

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できるリーダーは、ロングレンジの仕事道!

あるテレビ番組で、
東京ヤクルトスワローズに所属する
石川雅規(まさのり)投手が、
「球威にあまり自信が持てなくて…
だからインコースを攻めました」と語っていた。

インコースを攻めるとは、
例えば打者が少しのけ反ってしまうくらいの
胸下を狙う球を投げること。

これからの先のシーズンを考えると、
自分がインコースを攻める球を持っていることを、
相手打者にイメージ付けておきたい。

だからこそ、シーズンが始まったばかりの今、
“敢えて”インコースを狙うのだそうだ。

この話からまず感じたのは、
物事をロングレンジに捉え、
“敢えて”といった状況を選んでいるということ
(野球選手は、毎回の勝利ばかりを求めて
プレーしていると思って…)。

ビジネスの現場では、
この“敢えて”という場面が非常に多い。

先週のビジ達でご紹介した
“アゲインストが決断”の話では、
モンベルの辰野勇会長が
「将来を見据えて、敢えて困難な道を選ぶ」
という長期的な視点の大切さを説いている。

いまの世の中、
多くの人の価値観にありがちなのは、
自分の都合や欲求だけで選んでしまう
“今だけ、自分だけ、お金だけ”。

そんな人が多い状況だからこそ、
いまこそ先のことを考えた行動をしなければ、
将来の自分のためにはならない。

私が毎週続けているラジオ番組。
かれこれ4年も続けているが、
おかげさまでかなり忙しいスケジュールにはなった
(毎週毎週、時間をかけて番組を制作しているので)。

だが、“敢えて”続けていることで、
得られたことはたくさんある。

例えば、新たな出会いであったり、
さまざまな経営者の話から得た発見といったもの。

“困難”を取り込む選択は、
その先の自分のためになっているのだ。

だからこそ、
常にロングレンジで物事を考えることの
重要性に気付かされる!

世界規模で考え、
足元から行動せよという意味の
「Think Global , Act Local」
という言葉がある。

しかし、それ以上に大切だと思うのは
「Think long range , Act Tomorrow」
なのかもしれない(中島オリジナルフレーズ!)。

常に物事をロングレンジで考える。
この思考こそ、“仕事道”を実践するための
重要なポイントであることは、間違いないだろう!

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先のことを見据えた行動を心がける!

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長期的視点の重要性

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