これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

09/05
2016

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週の攻防“死×守=16”時間

なぜだかわからないが、九九の中でも「4×4=16」は
響きがよくて好きな掛け算なのだ…というわけで、
このタイトル、死守(4×4=16)とかけているのだが
(はっはっは…)それはさておき!

メディアでもよく登場する予備校講師として有名な林修先生が
「私は人生は“限られた時間”だと解釈しています。
だから私は本を読むんです」
と、とあるテレビ番組でおっしゃっていた。

人生を限られた時間だと認識しているからこそ、
林先生は優先して読書に使っている、
ということだと思うが、それには私も大いに賛成する。

ここで、こんな計算をしてみよう。
1日24時間に1年365日をかけ、
さらに人の寿命を80年としてかけ合わせると、
人生で使える時間は計70万と800時間…。
ん~、とても長く感じるねぇ…。

でも、この数字はあまりにも大きすぎて、イメージがわかない。
そこで、もっとリアリティのある時間に絞り込んでみよう。

1日24時間から、睡眠時間と生活の雑事にかかる時間で10時間、
さらに仕事の時間に移動時間を合わせて10時間、
計20時間を引いたら、残りは4時間。
これに、寿命の80年から自立するまでの20年を引き
60年をかけて改めて計算してみると…。

4時間×365日×60年で、8万7600時間。
だがこの時間も、全てを自由に使えるわけではない。
家族との交流や家事、
仕事仲間との飲ミニケーションなどがあるからだ。
なので平日は、4時間の約半分、
2時間を1日で自由に使える時間とする。

タイトルの16時間とは、この2時間×平日5日の10時間に、
土日は少し余裕があるので1時間余分にとって、
3時間×2日ぶんの6時間を加えた16時間のこと。
中島的な提案として、
週に16時間を自分のために死守してみようということなのだ。

では、この16時間を有効活用するため、
やりたい行動にかかる時間を細かく書き出してみよう。

私の場合、まず読書に4時間。健康維持のためのジム通いに4時間。
読んだ本の感想とそこから得た気付きをまとめる時間に2時間。
セミナーや会合に参加し、知識や経験を「仕入れる」時間を3時間。

そして、得た知識やノウハウ、
気付きのアウトプットとストレス発散を兼ねた、
人とのコミュニケーションで3時間。
これで計16時間だ。

私はこの16時間を確保しながら、毎週を過ごしているのだ。
実は、私の仕事自体インプットであり、
セミナーや講演会でアウトプットもしているわけだから、
16時間どころでなく活用してしまっているのだが
(すみません!)。

とにかく、この限られた16時間を死守しようという試みこそが、
その後の自分の時間を色濃くするのは間違いない。

皆さんも、この16時間をどんな優先順位で使うか?
そしてそれをどう死守してゆくか?
充実の“死×守=16”で覚えてほしい。

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“死×守=16”時間

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ロングレンジで物事を考えて明日から行動しよう!

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シナジースペシャル

09/05
2016

syn main

“ウチなる力”で挑む

つい先週のビジ達でご紹介した、渡邉格(いたる)氏の
『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』という本。
この本から得た気付きは大きかった!

著者の渡邉氏は田舎でパン作りをしているのだが、
こだわりは天然菌を利用した「酒種」。

通常、パンといえば培養されたイースト菌を使うのだが、
渡邉氏はあえてその土地に自然と住み着いていた
菌を活用しているのだ。
そういうわけで、パン屋の建物は古民家を選んだという。

そして建物の内に存在する天然菌が、
蒸した米に自然と降りてくるのを待つ。
最初の段階では、有機栽培米を使って
試行錯誤していたようだが、
自然栽培米を使ってみると、驚きの事実が判明した。

有機栽培米ではうまく発酵せず、
悪臭が発生したり腐敗したりしていたのだが、
自然栽培米だと天然菌がうまく働いてタネもよく膨らみ、
そしてヨーグルトのような甘酸っぱい良い匂いがしたという。

渡邉氏は、このことを
「内なる生命の力」が開花した結果だと語っている。
つまり、外部からの要因に頼らず
本来持っている力が発揮できた結果なのだという。

これをビジネスに置き換えると、
実に様々なことが見えてくる。

たとえば、地域活性化のための
補助金や助成金を利用したイベント。
企画や実施に都会のアドバイザーが参加することがあるが、
その人たちはお金を目当てに来ていることも少なくない。
地域の人々は、自分たちの
内なる力を発揮できずに終わってしまうのである。

私が今推し進めている北海道十勝でのワイナリー構想も
同様のことが言えるだろう。
助成金や都会からの力に頼らない
活性化、展開が重要だということ。
(私の発想や人的ネットワークはあくまでも地元の力なのだ)

これは日々のビジネスにおいても一緒。
何か大きなリスクやトラブルが起きても、
自分たちで対処できるか、ということなのだ。
とにかく、そのあとに継承できる状態をつくらないことには、
自分たちで歩んでいくことはできない。

ビジネスにおいての内なる力とは、
以下の4つ(5つ?)のことだと私は考えている。
・組織力&求心力
・チャレンジ力
・ネットワーク力
・それぞれの人間力
(財務力も入るかも!?)

営業で数字を上げればマージンを報酬にしよう、
というビジネスでは、
お金を貰わないと働かない人間ができてしまう。
それでは会社の内なる力は身につかないから、
報酬やシステムに頼り過ぎるな! と私は言いたい。

内なる力をどのように作り上げ、
問題に対してどのように発揮して解決するのか?
それが私たちの、これからの課題なのだ。

syn main

渡邉格(いたる)氏の 『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』

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