これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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02/06
2017

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出前館のマーケティングのツメと営業のツメ

あなたが家に居るとき、
どうにもお腹がすいてきたとしよう。
でも、冷蔵庫の中は空っぽ。
外に食事に行くのも面倒だなぁ、というとき。

スマートフォンやパソコンで「出前館」を検索し、
出たページに家の郵便番号を入力すると…。

次の瞬間には、あなたの家までの出前が可能な店の一覧が出てくるのだ。
そこには、ピザやカレー、寿司、中華、日本そば、弁当など、
出前が可能な多ジャンルの店とメニュー、
そしてなんと出前の待ち時間も表示されている。
あなたはその中から、待ち時間を考慮しながら、
好きなものを選び、支払いを済ませる。
(支払いには、カード決済の他にApple Pay等も対応)
これで、出前の注文は完了。あとは家で待つだけ。

実はこれは、「出前館」という名の宅配ポータルサイト。
私も先日、操作してみてその便利さに驚いたのだ。

考えてみれば、出前の販促は、折り込みチラシやポスティングが定番。
だが、チラシをデザインし、印刷して、そして配布。
果たして、そのいまどきの費用対効果(支出した費用によって得られる成果)は
如何ほどのものなのか。
そこでこの「出前館」に登録してのレスポンスと、
そこにかかる費用との数値化比較してみると。
これがレスポンスが下がり続けるチラシとは大きく差が出たという。
この費用対効果の比較により、
多くのお店が「出前館」を選んでくれるという。

ところで、このビジ達のタイトルに出て来る「ツメ」。
最後まで行く、十分に検討し尽くして物事の決着をつける、
そんな意味がある言葉だ。
(将棋では、王将の逃げ場がなくなるようにすることもそう言う)

そこで、まずは「出前館」のマーケティングのツメ。
先程のように、しっかり数値化し、
ユーザーは楽にスピーディに注文ができ、
お店には負荷のかからないシステムにしたことにより、
このECサイトビジネスは、ぐんぐんと右肩上がりに上昇しているのだ。
当然、加盟店も多くなれば、ユーザーも喜ぶということなり、
三方善しとなるわけだ。

そして、この展開を全国にというところがポイントとなって来る。
日本の北から南まで、契約店舗を増やすために実施している
ローラー作戦の営業もまさに、将棋のようなツメだ。
(北海道の帯広で検索してももちろん、出前の店は出てきた)

やっぱり、いまどきのECサイトビジネスでも、
“マーケティングのツメ”と“営業のツメ”の両方が
いかに大切かということ。

そういえば、私の経営者仲間の「宿泊予約経営研究所」(通称・宿研)の
末吉社長も同じことを言っていたような…。
インターネットを通じて、宿泊施設の利用促進を最大にするサポートを事業とする“宿研”で、
いかに施設の登録数をあげるか。
彼は、やはり常にマーケティングを駆使した良質のサービスを持ちながらも、
一方では、その対象となる宿泊施設をいかに多くするかの営業展開が
ビジネスにおいては、いかに大切かを語っていた。

「マーケティング」と「営業」、この2つのツメがないと
Webのビジネスであっても、うまくいかないということ。
(そうなんだよねぇ~)

さて、あなたのビジネスはどうだろうか。
う~む、もしかしたら、ちょっとツメが甘いんじゃない?!

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「出前館」を運営する夢の街創造委員会株式会社の中村利江社長

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いまどきのECサイトビジネスでも、 “マーケティングのツメ”と“営業のツメ”の両方が大切

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シナジースペシャル

02/06
2017

synmain

ビジ達流“セレンディピティ”の招き方

ビジ達でも何度かご紹介してきた“セレンディピティ”。
これは、課題意識を持つことで情報感度が高まり、
思わぬタイミングでよいアイデアを思いつく、
ということを指すことばだが…。

たとえばフレミングは、ブドウ球菌の研究中
実験器具にカビを生やしてしまったことがきっかけで
抗生物質ペニシリンを開発した。
ニュートンはリンゴが木から落ちる所を見て
万有引力の理論を思いついたわけだ。

そう、歴史に名を残す発見をした科学者たちの多くは
本来の研究課題ではなく、その途上で巡り合った偶然、
すなわち“セレンディピティ”によって
発見の糸口をつかんでいるのである。

“セレンディピティ”とは本来、偶然性の強いもの。
だが、ビジネスにおいて効果的な施策を思いつくためにも、
いかに“セレンディピティ”を
意識的に起こせるかが重要ではないだろうか。

それではどうすればいいのか?
具体的な話をしてみよう。
たとえば、私がいま展開している
Memuroワインヴァレー構想は、
ある日突然思いついたものではない。

私は以前より、「地元の北海道に役立つことをしたい」と
考えてきた。

それが2010年代に入り、
海外研修で訪れたスコットランドの農場で、
農産物を活かしたカフェやマーケットが
展開されている光景を見たのだ。

また、里山の活かし方を考えているとき
たまたま手に取った『里山ビジネス』という書籍で、
著者の玉村豊男氏が長野の里山でワイナリーを
経営していることを知った。
そしてこれまた偶然、仙台の経営者仲間が
ブドウの苗を植えようとしているという…。

かねてより抱いていた「地元への貢献」という考えが
これらの体験によって具体性を帯びてゆき、
あるとき“セレンディピティ”が起こったということ。
そして、Memuroワインヴァレー構想となったのだ。

やはり、構想を漠然と考えるのではなく
実現するために必要な事柄のX,Yの座標軸をつくり、
自分が課題としているものは何なのか、
それを解決するための条件は
どの辺りの位置にあるのかを明確にしておくことが大切だ。
この明確化が、後々あるタイミングで
“セレンディピティ”を発生させることにつながるのだ。

課題意識を持ちアンテナを高め、
実現したいことに具体性を持たせておく。
これぞ、ビジ達流“セレンディピティ”の招き方なのである!

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海外研修で訪れた『クレイジンズファーム』では“6次産業”を体現していた

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たくさんの体験が、考えに具体性を持たせて“セレンディピティ”が起こったのだ!

synmain

課題の明確化が“セレンディピティ”を招くのだ

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