これからの選ばれるビジネス!

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10/23
2017

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「ひとつ拾えば ひとつだけきれいになる」

「ひとつ拾えば ひとつだけきれいになる」
この言葉の中には、どんな思いが込められているのか。

1993年11月に第一回掃除に学ぶ会が開催されたという。
なんと24年も前のことで、
バブル経済が崩壊して間もない頃のことだ。

そんな頃、誰でもできる“掃除”に
どんな可能性を見出したというのか。
そして、35名の人たちが集まり徹底した掃除を
鍵山秀三郎氏に習ったという。

なぜ多くの人が掃除を学ぶことになったのか…不思議だ。
「ひとつ拾えば ひとつだけきれいになる」
この言葉にこそ、その可能性であり答えがあるのかもしれない。

確かに何事も誰かが始めない限り
何も起こらないわけで…
鍵山相談役がよく口にする
「0から1への距離は、1から1000までの距離より遠い」ということだ。

とにかくやってみること。
そして諦めず続けてみること。
すると何かが少しずつ少しずつ変わってくるということ。
それにしてもこの「0から1」はかなりの
忍耐が必要に思えてならない。

一生懸命取り組んでみたら、
何か“人としての法則”のようなものに
行き着いたということなのだろう。

そして、徹底したトイレ掃除は
1、謙虚な人になれる
2、気づく人になれる
3、感動の心を育む
4、感謝の心が芽生える
5、心を磨く
ことになるのだという。
信じるか信じないかは、あなた次第。

ところで、なんで“ひとつ拾えば ひとつだけきれいになる”が
今回のこのコラムのテーマになったんだっけ?!

そうそう、先日開催された“掃除に学ぶ会”全国大会での
鍵山相談役の挨拶を何度も聴いて原稿に落としていたからだった。

それにしても、鍵山相談役のひと言ひと言には
謙虚さの中にも重みと奥行きが感じられる。
ここにも鍵山相談役の徹底した生き方が現れている。

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鍵山相談役

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バケツの洗い方も並べ方もやり方がある

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はなまるア・ラ・カルト

10/23
2017

key1

先難後獲、先憂後楽、先義後利

先日、久しぶりに石川酒造の18代目当主にお会いした。
当主と色々なお話をするなかで、
16代目当主のこんな素晴らしい日記の一節を思い返したわけだが…。

「インチキの商売で、ボロイ儲けをするよりも
親切な良心的な商売によって永い信用を築け、
と教える。人が良心的にならざるとき、
良心的になることが永い信用確保の唯一の道だということを教える」

これは1947年の1月、
つまり終戦から1年半後に書かれたものである。
当時の社会は、生きるために皆必死で、
決して真っ当な商売ばかりではなかっただろう。
(真っ当な商売の方が少なかったかも)

そのなかで「まずは自分が良心的な商売をすることだ」と言い切っている。
まさに“先義後利”、まず義を通し、
利は後からついてくる、という考えなのである。
(拙著『儲けないがいい』のテーマも“先義後利”なのだ)

そして、そんな16代目当主の“先義後利”をきっかけに、
“先難後獲(せんなんこうかく)”
そして“先憂後楽(せんゆうこうらく)”
というキーワードにも思い至ったのだ。
これらはいずれも「先」と「後」を持った四字熟語。
これら3のキーワードから、何か見えてくるものがないだろうか…?!

“先難後獲”は、
まず人のために困難な事に取り組み、
自分の利益になることは後回しにするという意味。
そして“先憂後楽”とは、
先に苦労を体験したものは後が楽である、という意味であり、
常に民に先立って国のことを心配し、
民が楽しめるようになった後に自分は楽しむ、
というリーダーに向けた言葉でもある。

16代目当主の日記と、
この3つの四字熟語が私たちに教えてくれること。
それは、
「まずは自分の利益にとらわれず、
困難な事や人のためになる事にチャレンジしなさい」ということだ。

ビジネスをしていれば、苦楽の波は必ずある。
苦しい時期に目先の利益にとらわれず
「今は義を通すべきだ」と覚悟できるかどうか。
それが、結果的に長く続く信用や、その先の利益につながっていくのだ。

しかし、
「先後」の考えを示す四字熟語が
時代を経て3つも残っているということは(いや、もっとあるかも…)、
それだけ人々が、
目先の利益や自分の楽を選びがちだ、
ということへの戒めなのだろう。
せっかくの先達たちのこれら発信を
ここで改めて噛み締めて進んでいきたいものだ。

先難後獲、先憂後楽、先義後利…
と繰り返しているとまるで念仏を唱えているみたいだ。
おっ!これって、使えるかも!

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18代目当主。いつお会いしても爽やかなのだ。

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歴史ある石川酒造。

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まさに先義後利をテーマに執筆したのである。

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はなまるア・ラ・カルト

10/23
2017

ara

雀鬼流“前始末”とは!

“雀鬼”
この名前を聞いただけで、あの桜井章一氏を
思い浮かべる方もいるのではないだろうか。

桜井氏といえば、
麻雀界の裏プロとして活躍し、
代打ちとして20年間の無敗伝説
(普通では考えられない記録!)
を打ち立て「雀鬼」として恐れられた人物である
(なんと、この桜井氏には私のセミナーにも
ゲストで登場してもらったことが…)。

先日ある情報誌に、桜井氏と
将棋の名手、羽生善治さんの対談が掲載されていた。
そこで桜井氏は、
「どんな修羅場に直面しても、気持ちをすっと
立て直して勝負に臨んでいる」と語っていた。
その結果20年間無敗伝説をつくることができた
ということだろう。

桜井氏によると、何事も
「準備・実行・後始末」を行うことが重要だという。
ここでいう準備とは、“心構え”のことであり、
いざというときに冷静に
対処できるようにしておくことだ。
これぞまさに、私がビジ達でもよく発信している
“前始末”のことではないか…!?

さらに桜井氏は、
「勝負の中で面白いのは“自分の都合が悪い時”であり、
この厳しい状況を楽しんでやってきた」とも語っていた
(やっぱり、厳しい状況をどうとらえるかが
大きな差になってくるということ)。

鍵山相談役の言葉にも、以下のようなものがある。
「多額の不良債権を、心ならずも引き受けてしまった
ことがあります。来る日も来る日も債権者に追われ、
辛く苦しい経験を、嫌と言うほど味わいました。
しかし、そんなとき、私は決して逃げませんでした。
逆境と一体となって、その場に我が身を置く努力を
心がけてきました。おかげで、経営者としての
自信がつきました」

このように、本当にすごい結果を残してきた人たちは、
常に厳しい状況に置かれてもあわてない
“心構え”をしているのだ。
つまり、心の“前始末”ができているのである。

桜井氏や羽生氏、鍵山相談役など…
ストレスの溜まる修羅場を何度も経験し、
逃げずにしっかり対処してきたからこそ、
それだけの結果を残せたのではないか
(実はこの異色の3人は共に交流がある
というから不思議だ)。

ビジネスは算術では割り切れず、
ストレスの溜まる場面も多くある。
そんな時、心の“前始末”をしておくことで
冷静に力を発揮し、次なるステージに
上がっていけるのではないだろうか。

私も次から次へとチャレンジしているし、
これからも逆境の場面は多くあるはず。
まずは心の前始末を…。

ara

日本を美しくする会の鍵山相談役

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