これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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11/19
2018

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200回目の「一つ拾えば、一つだけきれいになる」

「この新宿の街頭清掃は今日で200回目を迎えました」
と終了のミーティングで司会役の人がいう。
そして、街からも貢献に対して表彰されたのだと。

ほ~ついに200回。
なんと16年以上は続いているということ。
100回目の時は記念のイベントの企画があり、
ステージでパネルディスカッションのお手伝いをした記憶が。
あれからも8年以上経ったということ。

夜型の私にとっては朝の5時50分集合はとにかくキツいが、
かなりの率で参加して来たと思う。
寝過ごして参加しなかったことは一度もなかったような…!?
朝方まで酒を飲んでいて寝ずに参加した記憶も。
(ふっふっ、意外に真面目なのだ|( ̄3 ̄)|)

ちょっと振り返ってみると…
前日のNBC定例会に鍵山相談役がスピーカーとして登場してくれた時、
NBCの池田会長(当時)はじめメンバーの何人かが早朝清掃に参加してくれていた。
それまでほとんど雨に合わなかった街頭清掃が、大雪に見舞われたこともあった。
海外からの視察団が参加されたことも何度か。
200回も繰り返して来たのだから、当然いろいろなことがあったのだが…

とにかく16年という年月で、新宿は綺麗になり、「掃除」は世界へと拡がっている。
そして、歌舞伎町の犯罪件数は減り間違いなく安心して歩ける街に近づいているのだ。
この「街頭清掃」の効果とは言い切れないが、なんらかの貢献はあったのは間違いないだろう。

改めて、鍵山秀三郎相談役の信念を込めた言葉
「一つ拾えば、一つだけきれいになる」がそのことを語ってくれている。

一つ拾っても一つしか綺麗にならないが、
一つでも拾ってみた人は無神経に捨てることはしなくなる。
そして拾った後を歩いた人は、そのゴミを観なくて済むことで、
心が荒むことなく落ち着かせることができる。
だから、こんな小さなことでも繰り返し、
そして年月が経てば大きな効果となってくるというのだ。

そして、50余年徹底した掃除と取り組んで来た鍵山相談役は
人生もこうした積み重ねからできているので
ゴミ一つといえども小さなことではないという。
まさに「掃除と継続のチカラ」はスゴい!

お陰様でこんな私でも少しは「継続のチカラ」を理解できるようになり、
この「ビジネスの達人」の発信は、もうすぐ800回を迎えようとしている。
なんと満16年ということだ。
文章力はともかく、コンテンツ力は少しは…

とにかく、「一つ拾えば、一つだけきれいになる」ということ。

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新宿は綺麗になり、「掃除」は世界へと拡がっている

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「掃除と継続のチカラ」はスゴい

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200回。 なんと16年以上は続いている

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目からウロコのおすすめ本

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2018

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『小さなパン屋が社会を変える -世界にはばたくパンの缶詰-』菅聖子著

もう知っている方も多いかもしれないが、
そう! ついに「パン・アキモト」の
書籍が登場したのだ!

以前にも副読本として
『世界を救うパンの缶詰』という
児童書が出版されたのだが、
今回はより詳しく書かれた一般図書。

ちなみにこの本が作られるにあたり、
私も取材を受けた。
文中には中島セイジの言葉として、
こんなことが書かれている。

「秋元さんは、意外と
泥臭いところがあるんです。
中身にはすばらしくこだわっているのに、
デザインや見せ方にはあまり気を使わず、
はっきり言えばダサかった」

ひどい!こんなこと言いましたっけ…。

いやいや、何が言いたかったかというと、
「若い人にも受け入れられるように、
イメージをよくしよう!」
ということを言いたかったのだ。

それはさておき、この本を通して
改めてパン・アキモトの歴史を
振り返ってみると、
まさに挑戦の繰り返しである。

パンの缶詰は、阪神・淡路大震災が
きっかけとなり開発されたという。

秋元社長は、被災地にパンを届けたものの、
どうしても日が経つとパンは傷んでしまう。
“何日も経った後も柔らかくておいしい”
そんなパンが作れないだろうか。
その想いから、開発を始めたのだ。

最初は真空パックを試し、
その後缶詰を試した。
そして改良を重ね、
ついに1996年にパンの缶詰が
発売となったのだ。

その後も試行錯誤を重ね、
今のカタチへとなったわけだが、
そこからも順調なわけではなかった。

せっかく、美味しく3年保つパンの缶詰が
開発できたのに“売れない”のだ。
(メーカーとしては決定的な問題だ)
そこで秋元社長が打った次の一手は、
メディアを活用することだった。

防災の日、地元の市役所に
パンの缶詰を500缶寄贈した。
そのセレモニーがメディアにも大きく取り上げられ、
人々の注目を集めたのだ。

そこからさらなる展開として、
パンの缶詰をいわばリサイクルする
「救缶鳥プロジェクト」へと
つながっていくのだ。

いまや、“世界の”といっても
過言ではない「パン・アキモト」。
諦めずにチャレンジを繰り返した、
秋元社長の姿勢があったからこそ
今があるのだろう。

やはり、経営者として大切なのは
「動中の工夫」なのだ。
机上の理論だけではなく、
実際に行動して出現するさまざまな壁を突破する。

それは、秋元社長だけではなく、
これまでに話を伺ってきた
実績ある経営者のすべてに共通している。

「挑めばチャンス、逃げればピンチ」

この姿勢こそ、経営者として
大切にしていかなければならない。

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ついに「パン・アキモト」の 書籍が登場

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1996年にパンの缶詰が 発売

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パンの缶詰をいわばリサイクルする 「救缶鳥プロジェクト」

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先取りビジネストレンド

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2018

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ミレニアル世代とデジタルネイティブ世代

ミレニアル世代という言葉をご存知だろうか。
もともとはアメリカで作られたカテゴリーで、
2000年代の初頭に成人期を迎えた世代。
一般的には1981~1996年に生まれた
人たちを指す。

私としては、もう少し広義に
だいたい25歳~30代後半くらいと捉えている。

このミレニアル世代だが、
以下のようなことが特徴とされている。

1. 自分で食事を作らず、テイクアウトをしがち
2. ビールより、ワインやスピリッツを好む
3. 学校の講義に出席するより、オンライン学習を好む
4. 結婚してから一緒に住むのでなく、先に一緒に住み始める
5. 育児に関する相談を、家族や友人にせずにインターネットで検索する
6. デパートで買い物をせずに、いわゆるファストファッションに身を包む

私たち昭和脳の人間からすると、
型破りな世代に見えなくもない。

しかし、ビジネス界でもミレニアル世代が
活躍しているのも事実なのだ。
たとえば、ユーグレナの出雲社長は38歳だし、
エアークローゼットの天沼社長も38歳だ。
ちなみに、クオーターバックの山田社長は
36歳だったりする。

このミレニアル世代より、さらに若い世代は
デジタルネイティブ世代と呼ばれる。
10代後半から20代半ばくらいとされるが、
これらのカテゴライズは、年齢ではなく
育った環境によってされるのだ。

デジタルネイティブ世代の定義とは、
物心がついたころにはPCやインターネットが当たり前のものとして
普及していたということにある。
先進テクノロジーの実業家として有名な
落合陽一氏などは、
30歳ではあるがデジタルネイティブ世代と
呼べるだろう。

つまり、さまざまな世代が存在すること
それ自体ではなく、
それらの世代の持つ価値観がどう社会に(ビジネス)
反映するかが大切。

「三つ子の魂、百までライフスタイル」
という概念を私はよく口にするが、
物心がつくまで(10代の後半まで)に体験したことは、
その後の価値観に大きく影響するということ。

ミレニアル世代の特徴にも理由がある。
金融危機や格差の拡大など、
不安定な社会情勢の中で育ったからこそ、
時代に応じた経済感覚が備わったということ。

だからこそ、ミレニアル世代なればこその
社会感覚がこれからのビジネスに大きく反映する。
そして、デジタルネイティブ世代も
その背景が反映した価値観で物事をとらえ
判断することってことだ。

だからこそ、私たちとしては、
「今」だけではなく、育った環境つまり
「三つ子の魂が形成された時代」も
理解してビジネスを展開して
いかなければ今後の良い展開はつくれない。

tremain

ビジネス界でもミレニアル世代が活躍している

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