これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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05/07
2019

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出雲流“0から1”の仕事道

「0から1までの距離は、1から1,000までの距離より遠い」。
この言葉、ユダヤの格言だという。
『掃除の会』の鍵山相談役が、
私の目の前で白い紙に書いてくださった言葉だ。
鍵山相談役ご自身の道を辿っても、
まさにその実践をしてきたと言えるだろう。

先日、株式会社ユーグレナの社長である
出雲充氏に月刊CD“Business Today”のための
インタビューをさせていただいた。
4年ほど前、インターFMのラジオ番組に
出演いただいた時は、豊富な栄養素を持つユーグレナを、
食品・栄養補助成分として普及させようと
関係者と奮闘していた記憶が…。

まだまだ知名度のないユーグレナを普及させるという
ビジネス展開は、「0から1」の実践をしていたといっていいだろう。
ところが今はさらに地球規模での新しい事業に取り組んでいる。

それは、ユーグレナを原料としたバイオマス燃料の開発!
そして、バイオマス燃料でのジェット機のフライトの実践なのだ。

現在は自治体を含む多くの企業と共同で
研究を進めていて、2020年には
このバイオマス ジェット燃料による
有償フライトを実現させるつもりだという!!
業界だけではなく、
地球規模の問題を解決する事業として熱い注目を浴びている。

出雲社長も、この事業はまさに“0から1”を生み出す
展開だと語っている。
だから何をやるにも、事例がまったくないために
とにかく大変だと…
でも、それがユーグレナのミッションである
「人と地球を健康にする」を実践することになるんだと
力強く語ってくれていた。
(まぁ~出雲社長は、どの話をしていても
一言一言力強く語ってくれるわけだが…)

もともとは、バングラディシュで
貧困からくる飢餓を目にしたことが出雲氏の出発点。
バイオマス燃料という巨大プロジェクトを
実現しようとするのも素晴らしいが、
とにかく“0から1”を生み出す人たちには、
そのプロセスの難しさだけでなく
アゲインストの風が多く吹くという。

考えてみれば、鍵山相談役にしろ、
「奇跡のリンゴ」の木村氏にしろ、
これまでになかったものを作り出す人はみな同じだ。
だから、“0から1”までの距離は、
1から1,000までの距離より遠い、というわけ。

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出雲社長も“0から1”

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先取りビジネストレンド

05/07
2019

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入場料のある本屋「文喫」

「文喫」と書いて、「ぶんきつ」。
文化を喫する(味わう)、
という意味の名前を持った本屋(?)に先日行ってきた!

青山ブックセンターが閉店した後、同じフロアにオープンしたこの文喫。
昨年12月のオープン時に、「1500円の入場料を取る本屋」
と話題になったので、ご存知の方もいるかもしれない。

私が行ったときには、店内に設けられた
90もの座席は20-30代の若い人達でいっぱいだった。
ただし、本を選んだり、読んだりしていた人は半分弱。
残りの人たちは持参のPCを開いて何らかの作業をしていたし、
静かに流れるBGMに耳を傾けつつコーヒーを飲む人も…。

「アレ?本屋で作業?コーヒー?」と思った方は大正解!
この文喫は、正確に言えば本屋ではない。
入場料1500円を払って入場バッヂを受け取ったあとは、
座席で作業をするもよし、もちろん本を選び読むもよし。
コーヒー・煎茶はフリードリンクだし、
小腹が空いたらフードメニューもある。

「本屋に入るだけで1500円とられる」というよりは、
1500円払えば本をテーマにした文化的空間で、
自分の好きなように時間を使える、というのが正しいかも。

以前、カフェスペースを兼ねたユニークな書店
「天狼院書店」をご紹介したことがあるが、
書店で飲食、という点では似たところがある。

また、空間を利用するにあたってお金を払うというところは、
今はやりのサブスクリプションカフェにも似たシステム。
こちらは定額制カフェ、とも言われるが、
そのコーヒーショップを利用するための費用さえ払えば、
何杯コーヒーを飲んでもOK。
また、PC作業をする人が多いところは
コワーキングスペースも思わせる。

と、まあ「読む」「知的作業をする」「飲食する」
という要素が混ざった空間はこれまでにもあった。
ただ、それがすべてくっついて、
書店を空間として提供するサービスはちょっと目新しい。
とはいえ、上手く存在理由を発揮して行けるだろうか!?

出版不況・書店不況と言われる現代において、
本を売るだけではもう存在理由にならない時代なのだ。
さまざまな業種業態のボーダーが取り払われようとしている現代。
試行錯誤による提案はもっともっと登場してくるだろう。

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文喫に行ってきたのだ

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内装も凝っていた

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05/02
2019

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「平成・令和維新」と命名!

「維新」とは変革の意味を持ち、
訓読みでは“これあらた”と読む。
そこで元号の変わり目からも「平成・令和維新」と名づけてみた。

例の中島流の“パラダイムシフト75”での
この歴史的過渡期のネーミングのこと。
とにかく大きな変革のときであることは間違いない。

あの東日本大震災によっても
私たち日本人は何が大切かも学ばせてもらい、
この「平成」の後半はIT化AI化によりさまざまな商流が変わり、
社会システムが大きく変化しようとしている。

「令和」の時代は、それらが反映した新しい価値観の人たちによる
ビジネスであり社会にシフトすることは間違いない。
ということで「平成・令和維新」としたわけ。

実際、その大きなパラダイムシフトよって
多くのリーダーたちには変革が突きつけられているのだが…
残念ながらそれを理解せず
これまでの延長線上で発想し行動している人がほとんど。

そこで鍵山相談役の教え。

「当今の毀誉(きよ)は懼(おそ)るるに足らず 後世の毀誉は懼る可(べ)し 
一身の得喪は慮るに足らず 子孫の得喪は慮る可し」
幕末の儒学者、佐藤一斎の名著『言志四録』の一節です。
現世の毀誉よりも後世の毀誉、
わが身の利害よりも子孫へ及ばす影響の善意を考えよ、
という教えです。
(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)

私が思うに、多くの昭和のリーダーたちは
ある程度の変化は理解しそれなりの覚悟はしているが、
自分の会社であり身にはそれほど大きな影響はないだろうと
高を括っているということ。

その狭い了見と決断の遅さが
時代の変化に対応できないビジネスの継続となり、
会社の存続はもとより、次代を担う若い世代をも
犠牲にしてしまうのだ。

そこで「平成・令和維新」という75年に一度の、
いや150年に一度の大きなパラダイムシフトのとき。
リーダーたちはここは覚悟して
「一身の得喪は慮るに足らず 子孫の得喪は慮る可し」
の言葉を肝に命じて決断するときなのだ。

さて、私の「平成・令和維新」の次なる実践はと…

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私の「平成・令和維新」の次なる実践はと…

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