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03/17
2014

moba (3)

“志Bar”を掲げる

先日、岡山県の盲学校前教頭だった
竹内昌彦氏のお話を聴く機会があった。

竹内氏は小学校2年生の頃には
失明状態だったという。
だが、驚くべきは全盲をものともしない志の高さだ。

昭和1945年に生まれた竹内氏は、
幼い頃から眼の不自由さに悩まされていた。
それによる周囲からのからかいやいじめに
立ち向かわなければならなかったという。

そして、全盲となったことで盲学校に転校。
その後は家族からのバックアップもあり、
「全盲でも何かができるはず」と、
何事も懸命に行ってきたそうだ。

その努力と周囲の支えによって、
ついに1964年の東京パラリンピックの
全盲卓球で金メダルを獲得したのだ。

その後は教師への道を目指し、
猛勉強の末、東京教育大学に入学。
卒業後には盲学校の教師に就くことができた。

現在は教師を引退し、
非常勤講師を行いながら
講演活動も行っている。

そして、その収入でモンゴルの
視覚障害者のための職業訓練学校を
開校したというのだ。

竹内氏いわく、
目が見えないことによる
困難や障壁は多かったという。

しかし、常に高い志を持って
チャレンジし続けることにより、
それらの困難や障害を
克服してきたのだろう。

その話を聴いていて頭に浮かんだのが“志Bar”
(これはお酒のBarではなく、ハイジャンプのBar)。
すなわち、“志”を走り高跳びのBarに例えたのだ。

志Barを高く掲げると、
当然、さまざまな困難を
乗り越えなくてはならなくなるだろう。

また、この志Barの下には
“クリアーBar”なるものがあるのだ。

これは、志Barを掲げることにより、
いつの間にかクリアーしてしまう困難なBarのこと。
つまり、志Barが高ければ高いほど、
クリアーできる(しなければならない)
困難も当然多くなるということだ。

これは、ビジ達で何度も紹介している、
“α力学”の作用の1つでもある。

これは、通常の生存領域より高い次元で
物事をとらえることにより、
未来の問題点が克服できるという
“力の作用”のこと。

竹内氏の例はまさにこの“志Bar”を
常に高めに設定していたことで、
克服できる困難のレベルも
上がっていったのだろう。

それにしても、日本だけでなく、
モンゴルという国にも
貢献してしまうわけだから、スゴイ!

そういえば、度々登場する大里綜合管理も、
地域貢献を経営理念の1つに掲げ、
日常的に行うことを志している。

すなわち、地域貢献という
志Barをしっかり掲げているからこそ、
通常の会社よりかなり多いであろう
イベントや日常の業務を
こなせているということなのだろう。

このように志Barは、
個人・企業関係なく様々な困難を
乗り越えるための指標にもなる。

そしてそれは、ビジネスだけでなく、
私達の人生においても、
常に高く掲げ続けることが重要なのだ。

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