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04/25
2016

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“ヒューマン効率”の意義


「自然と不自然、その違いとは…」

北海道の雄大な草原を眺めていたときに、
ふとこんな言葉が頭に浮かんだ。

例えば、私たちは暑ければ冷房を、寒ければ暖房をつけ
る。ビルが建ち並ぶオフィスでは、仕事=パソコンのキ
ーボードを黙々と叩いている、といったような光景が多
くある。

しかし、これは私にとってどうしても不自然…というか
「自然ではない!」と感じてしまうのだ。

北海道の大草原が自然で、私の住むこの都会の見た目が
不自然だ、と言っているのではない。

夏は暑く、冬は寒くて当たり前。そして人の体には、暑さ
寒さに十分対応できる許容範囲がある。それなのにすぐに
冷房や暖房に頼るのが当たり前、となっていることに人間
としての不自然さを感じると言っているのだ。

どうも“経済効率”を追い求めることによって、私たちの
周りは不自然さで溢れ、人間らしい空間がどんどん少なく
なっている。

いつもビジ達で指摘しているように、“経済効率”を求め
続ければ“脱ヒューマン性”、つまりモラルやマナーの低
下がおこる。そして環境破壊、地域文化の崩壊といった、
社会問題がどんどん噴出して来ることになるということ。
(まさに拙書『儲けないがいい』で登場する
“負の経済ドレス”だ。)

では、その反対側にあるのは一体何なのか。

私は、やはりそれは人間本来の姿を意識した“ヒューマン効率”
ではないかと思う。(中島流のワードだが、的を射た表現だと…)

わかり易く言えば、人間らしいものごとの進め方であり、
人が健康でバランスのよい状態にいられる効率(スピード)
のこと。

千葉の「100キロ歩き」や、「掃除を学ぶ会」の街頭清掃は、
まさに“ヒューマン”な在り方を大切にしている。そこには
人間の持つ強さや弱さを含め、沢山の気付きを
もらえるのだ。

そういえば、(ビジ達でも紹介した)高坂勝氏の『減速して
生きる―ダウンシフターズ』でも“ヒューマン効率”の在り
方や意義が書かれていたっけ。

う~む、やっぱり今こそ“経済効率”ではなく人間本来の生き
方に沿った形に立ち戻る必要があるのだろう。

社会にもよく、人にもよく、会社の成長にもよい、この“ヒュ
ーマン効率”をどうやって日々の中で実現していくのか。まず、
それを考えるところから始めなければ…。

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北海道の雄大な景色

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千葉の100キロ歩き

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高坂勝氏『減速して生きる―ダウンシフターズ』

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街頭清掃も“ヒューマン”な在り方

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