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はなまるア・ラ・カルト

06/24
2019

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エストニア タリンでの“ジャパニメーション”との出会い

今回の海外研修ツアーで最初に訪れたエストニアの首都タリン。
その中で思いがけず
日本の“とある文化”のパワーを感じる出会いがあったのだ。

バルト三国のひとつであるエストニアといえば、
“電子国家”などいわれているわけだが、
なんと行政の99%がオンラインで完結しているのだとか。
この背景には、人口が少ないこともあるが、
くり返し他国に支配されていた歴史にもある。
何が起きても国として機能できるよう
世界最先端の電子国家を目指しているというのだ。
一方、旧市街は800年の歴史を誇る中世の街並みの中に
伝統が息づく美しい時間が流れている。
両極端な2つの顔を持つおもしろい国なのだ。

ところで、エストニアで
ガイドをつとめてくれたMs.ミリアム。
流暢な日本語の中に時折、山形なまりが聞こえてくるのだ。
(とはいえ、いい通訳をしてくれた。)
なんと彼女は、山形大学に1年半留学していたという。
フランスやイギリスなど
近くに素敵な国が沢山あるというのに…なぜ極東の日本に?
彼女に理由を問い返ってきた言葉に心底驚いた。
「月に代わっておしおきよ!」
そう、彼女はドイツ経由で流れてきたアニメの中で
美少女戦士セーラームーンを知り、
それがきっかけで日本に興味を持ち始め、
日本への留学に至ったのだ。
実は日本のアニメやマンガは世界70か国で放映されている。
それが “ジャパニメーション”。
世界各国からは、日本アニメーションは、その高い評価も含め
ジャパニメーション”と呼ばれているのだ。

20年程前なら、家電や車などの日本製品がきっかけで
外国人が日本に興味を持つことが多かった。
しかし、現代ではアニメ・マンガ・ゲームが興味のきっかけの
75%をしめているというからスゴイ。

海外でも知名度が高いのは、
手塚治虫氏はもちろん、コナンの作者である青山剛昌氏、
鬼太郎の作者の水木しげる氏などだが、
その中でも特に評価が高いのは、宮崎駿氏のジブリ作品。
現代の日本社会やアイデンティティ、
あるいは文明と自然との関係など
普遍的社会問題をテーマとしているジブリ作品は、
高評価を得ているようだ。
(アメリカやフランスでの評価!?)
このような表向きの表現だけではなく
日本の哲理哲学的価値観を理解し、
興味をもってくれることはとても嬉しいことである。

今回、訪れたタリンで期せずして
“ジャパニメーション”の貢献を改めて感じたのであった…

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エストニアガイドのミリアムさん

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なんと日本での留学経験が

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親切にガイドしていただいた!

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