時代の流れを定点観測 時流観測所

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中古億ション

中古ですらも高嶺の花

都心の住居価格高騰が明白に

東京23区のファミリー向け中古マンションの平均価格が20カ月連続で上昇し、1億822万円となり過去最高を更新。都心6区では平均1億7305万円とさらに高騰し、タワマンではない一般的な中古マンションでも『中古億ション』が当たり前の状況となっている。
都心居住を望む層にとっては中古ですら手が届かない現実が浮き彫り、検討エリアを都心から郊外・近県へ変更、賃貸継続など住まい選びの見直しが進んでいる。バブル的な一時の不動産価格高騰なのか、インフレ進行の現実的価格上昇なのか、専門家でも判断は分かれており住居を検討するライフステージを迎える層にとっても悩ましい時代となっている。
【参考URL】
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/3655964/

3233

二重価格

観光地の値段設定で激論

観光客価格は妥当か差別か

訪日観光客の増加などによるオーバーツーリズム対策を踏まえた、日本居住者と外国人観光客で料金を分ける『二重価格』の是非について議論が広がっている。海外では一般的な制度だが、日本では差別にあたるという懸念の声もあり、制度設計と説明が重要となる。
実際に国立の博物館や美術館では今年以降で、外国人観光客は一般料金の2〜3倍程度となる二重価格の導入を検討している。また、逆のパターンとして、JRグループが提供するジャパンレールパスは短期滞在などの訪日外国人観光客向けのおトクな商品などを展開するケースも有る。感情ではなく、観光産業の持続性に基づく、適切な議論と導入が進むことを期待したい。
【参考URL】
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/dual-pricing-debate-in-japan-011926

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キーリングコスメ

見せなきゃもったいない

かわいいコスメの新スタイル

コスメにキーリングやチェーンを付け、バッグやポーチにアクセサリーのように付けて見せる『キーリングコスメ』が注目を高めている。韓国コスメのポット型リップ&チークの流行とともに、持ち歩きやすさと可愛さを両立しているとして人気が拡大中だ。
fweeやBRAYE、AMUSEといった韓国ブランドを中心に広がり、現在は3COINSやDAISOなどプチプラでも展開が進んでいる。コスメグッズの見た目は昔からこだわられている領域のため、それをアクセサリー的に見せて楽しむスタイルは今後も定着していくのかもしれない。
【参考URL】
https://maquia.hpplus.jp/makeup/matome/105321/

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ペコちゃんポコちゃんとゆかいな仲間たち

不二家の新キャラクター

新たな顧客層との接点に

1950年、不二家洋菓子店の店頭人形としてデビューしたペコちゃん。翌1951年にはポコちゃんとともに「ミルキー」のパッケージに登場し、1995年には仲良しの子犬ドッグが加わった。それから約30年。今年、新たなキャラクター『ペコちゃんポコちゃんとゆかいな仲間たち』がデビューした。追加されるのは、「ねこにゃん」「うさぎちゃん」「ことりちゃん」「ハムお」「かめ吉」の5体。デビューにあわせて、京王百貨店新宿店では催事「ペコちゃんのチョコレート王国」が開催され、新キャラクターのワッペン付きメッシュポーチが先行販売された。主役キャラクターの世界観を大切にしながら仲間を増やす手法は、ブランドの鮮度を保ちつつ、新たな顧客層との接点を広げる。長年培ってきた資産を活かした、堅実な成長戦略といえそうだ。
【参考URL】
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2077476.html

3230

スライム電池

発火しないから安全

家庭用蓄電池への応用に期待

発火事故が相次ぐリチウムイオン電池に、新たな解決策が登場した。その名も『スライム電池』。東京科学大学の研究チームが開発した、発火しない世界初のリチウムイオン電池だ。特徴は、電池内でイオンを運ぶ電解質にスライム状の素材を使っている点。液体と固体の性質をあわせ持つ準固体のため燃えにくく、火災リスクを大きく低減できる。加えて、特殊な乾燥室や高温処理が不要で、通常環境でも製造できるため、コスト面でも優位性がある。さらに、使用後は電解質を水に溶かして資源を回収しやすく、リサイクル性も高い。安全性、製造のしやすさ、環境配慮を兼ね備えた次世代電池として、将来は電気自動車や家庭用蓄電池への応用も期待されている。スライムという意外な発想が、電池の常識を静かに変えようとしている。
【参考URL】
https://www.isct.ac.jp/ja/news/pboszw4s45lz

3229

ワークスロップ

AIによって職場の生産性が危機に!?

「考える」を怠らない

同僚から届いた資料を見て、「きれいだけど中身が薄い」と感じたことはないだろうか。今、こうした低品質なAI生成の成果物は『ワークスロップ』と呼ばれ、世界中のビジネスシーンで問題視されている。見た目は整っているのに、議論や判断を前に進める実質がなく、結局は受け取った側が修正に時間を取られてしまうのだ。調査では、オフィスワーカーの約4割が直近1か月で遭遇し、1件あたり平均2時間を費やしているという。原因はAIそのものではなく、使う側が内容を吟味せず提出してしまうことにある。AIは便利な道具だが、最後に価値を判断するのは当然、人間であるべき。ワークスロップを防ぐ鍵は、透明性とレビュー、そして「考える責任」を手放さない姿勢にあるのだろう。
【参考URL】
https://gai.workstyle-evolution.co.jp/2025/10/05/workslop-ai-generated-low-quality-content-workplace-productivity-crisis/

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ドライ・ジャニュアリー

1ヵ月だけの断酒

お酒との距離を考える時間に

年のはじまりに1ヵ月だけお酒を断つ『ドライ・ジャニュアリー』が、欧米を中心に広がっている。年末年始の飲み過ぎをリセットしたい、という動機に加え、近年は健康意識の高まりも背景にあるようだ。研究では、わずか1カ月の断酒でも、睡眠の質の改善や体重減少、血圧や肝機能の回復などが確認されている。完全に禁酒できなかった人でも、飲酒頻度が減ったり、気分が安定したりといった変化が見られたという。この取り組みが興味深いのは、単なる禁酒イベントに終わらない点だ。お酒と距離を置くことで、「なぜ飲むのか」を見直すきっかけになり、その後も酒量を抑える人が少なくない。無理のない範囲で体と向き合う時間をつくること。それ自体に、ドライ・ジャニュアリーの価値があるのかもしれない。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/577f37cf56d4bab55a858b821b815acafa765d89