時代の流れを定点観測 時流観測所

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スマホ法

日本のスマホ市場の風通しを良くする

決済や配信の自由度が拡大

昨年12月18日に「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」、通称『スマホ法』が施行された。アプリストアや検索、ブラウザといった“スマホに欠かせないソフトウェア”の競争を促すための法律で、背景にあるのは、特定の巨大企業に選択肢が集中しすぎている現状だ。この法律により、検索エンジンやブラウザの初期設定は利用者自身が選べるようになり、アプリの決済方法や配信方法にも自由度が生まれる。ただ日本のスマホ法は、海外のように一気に規制を強めるのではなく、「便利さや安全性をできるだけ保ったまま、選択肢を増やす」ことを重視した仕組みになっているのが特徴。大きな変化はすぐに実感しにくいかもしれないが、「選べる」環境が整ったこと自体は大きな一歩と言えるだろう。
【参考URL】
https://www.jftc.go.jp/msca/

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ロジカルラブイデオロギー

理論で婚活を成功に導く

「失敗したくない」という意識が背景に

最近、婚活の世界で耳にする『ロジカルラブイデオロギー』。直感や勢いに任せる恋愛ではなく、価値観や相性を論理的に考えながら結婚相手を選ぼう、という考え方だ。背景には、「失敗したくない」という意識の高まりがある。交際経験の少なさや離婚率の高さから、感情だけに頼ることへ不安を感じる人が増えているようだ。この考え方では、「ドキドキするか」よりも、「生活リズムは合うか」「将来像を共有できるか」といった現実的な視点を重視。性格診断やAIマッチングの普及も、その流れを後押ししている。とはいえ、恋愛を計算だけで割り切るわけではない。大切なのは感情と論理のバランス。迷いを減らし、一歩踏み出すための考え方のひとつとして、ロジカルラブイデオロギーが広がっていくのも自然な流れなのかもしれない。
【参考URL】
https://www.ibjapan.com/area/aichi/08841/blog/134827/

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遊べるコンビニ

コンビニがエンタメ空間へと進化

クレーンゲームやカプセルトイを設置

最近、コンビニの役割が少しずつ変わり始めている。買い物をする場所から、立ち寄って楽しむ場所、つまり『遊べるコンビニ』が広がりつつあるのだ。たとえばローソンでは、店内にクレーンゲームを設置する取り組みを全国約1300店舗に拡大。「からあげクン」をモチーフにしたミニぬいぐるみは想像以上の人気を集めたという。一方、ファミリーマートも「遊べるコンビニ」を掲げ、エンタメやIP(知的財産)を活用した施策を強化。クレーンゲームやカプセルトイの設置店舗を大幅に増やすほか、漫画やアニメと連動した“推し活”の拠点としての役割も担おうとしている。こうした動きは、来店頻度を高めるだけでなく、「つい寄りたくなる理由」をつくる試みとも言える。コンビニはこれから“生活に溶け込むエンタメ空間”へと進化していくのかもしれない。
【参考URL】
https://newswitch.jp/p/47858

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うまみカクテル

カクテルに味噌をプラス

SNSユーザーがトレンドをけん引

最近、アメリカのバーでジワジワ存在感を高めているのが『UMAMI COCTAIL(うまみカクテル)』だ。 甘い・苦い・酸っぱいに加えて、第5の味覚とされる“うまみ”をプラスしたカクテルで、新しい味の体験をSNSでシェアするミレニアル世代やZ世代がブームをけん引している。たとえばニューヨーク・ブルックリンの寿司店「エンソ」では、味噌やかつお節のシロップを使って甘みを出したカクテルや、「ファット・ウォッシュ」という技法によって和牛の脂のうまみを移したウイスキーなど、ユニークなカクテルを提供。うまみ成分であるグルタミン酸ナトリウムを使用するなど、自由な発想で楽しんでいるようだ。和食で親しまれてきた“うまみ“が、アメリカ発の新しい飲酒カルチャーとして注目を集めるとは、なかなか面白い現象だ。
【参考URL】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00693/00034/?n_cid=nbpnxr_mled_dreg_new

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コンデジ

忘れられた製品の復権なるか

エモさを鍵に販売伸びる

小型で持ち運びしやすく、サッと目の前の情景を写真に収められるカメラとして大ヒットした『コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)』。その後、一眼カメラほど本格的でなく、スマホのカメラほど手軽でもなく、さらにはミラーレスカメラの登場により役割を奪われ、2007年のピークから国内出荷台数は1/20以下という厳しい状態だったが、2024年からじわりと人気が再燃している。
人気の理由は様々で、画質が少し粗かったりそれを再現するフィルターを搭載したモデルのエモさ。スマホでの撮影は日常に埋没してしまうが、コンデジは撮るという体験に少し特別さをもたらしてくれるという心理。そういった需要の増加に合わせ各メーカーが新商品を投入し、人気のものは品薄になる状態だ。これが一時の小さなブームで終わるのか、コンデジが新たな立ち位置を獲得するのか楽しみだ。
【参考URL】
https://www.bcnretail.com/market/detail/20250803_541614.html

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ジーバーFOOD

現代日本の課題解決なるか

三方良しの地域プロジェクト

地域の「ジーちゃん」「バーちゃん」が、地域の食材で手作りしたお弁当やお惣菜を現役世代に届けることで、シニアの活躍機会創出・世代間交流の促進・地域活性化を同時に実現するプロジェクト『ジーバーFOOD』が、日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社【2026年版】」のシニア分野に選出されるなど注目されている。
宮城県仙台市発のこのプロジェクトは「株式会社ジーバー」が運営し、代表である永野氏は「世界が羨む高齢社会をつくる」ことをビジョンとして掲げている。2025年時点で全国約40の地域でのサービス立ち上げが決まっており、2026年さらに拡大予定とのこと。社会課題に正面から向き合うサービスとして注目だ。
【参考URL】
https://gbfood.gbaaa.jp/

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ゆるつら

楽したいけど満足したい

ただのわがままではない新概念

手間は抑えながら(ゆるく)、でも手応えや”やってる感”(つらい)は欲しい。そんな相反する欲求を同時に満たす概念が『ゆるつら』だ。2025年に若年層を中心に注目を集めたトレンドワードで、今後タイパの次の生活スタイルとなる可能性がある。
例えば、レンチンの食事よりも手間はかかるが”料理をしてる感”がある冷凍食材を鍋で温める調理冷食、スポーツであれば以前この時流でも取り上げた強度は抑えながらテニスのような”運動している感”を演出できる「ピックルボール」などが挙げられる。完全に効率(タイパ)だけを求めるのではなく、あえて少し手間をかけることで結果的に満足度を高める。一見矛盾しているようで合理的な概念と言えそうだ。
【参考URL】
https://jidai-archive.com/2025/03/04/post-80/