時代の流れを定点観測 時流観測所

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ライスレジン®

地域の特産品で持続可能な社会にアプローチ

お米の国日本のエコなプラスチック

マイクロプラスチックの海洋汚染を機に、レジ袋有料化など一気に取り組みが進んだ感があるプラスチックの削減運動。そんな中注目を集めているのが、米どころ新潟発の食用にならなかった資源米を配合したプラスチック、『ライスレジン』だ。
製造開始から10年。現在ではプラスチック(樹脂)に最大70%のお米を混ぜることができる。その分、生成過程での石油使用量を抑えられるだけでなく、焼却時のCO2排出を減らすことにもつながるサスティナブルなプラスチックと言える。スプーン、ストロー、おちょこなどの食器類からラッピング用の袋まで多様なラインナップが展開され、今後はお米だけでなく様々な植物由来の原料を混ぜたバイオマスレジンが登場していきそうだ。
【参考URL】
https://www.fnn.jp/articles/-/172360

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ノマドランド

アジア人女性が初のアカデミー監督賞を受賞

アカデミー賞のボーダーレス化を象徴

第93回アメリカアカデミー賞で、クロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』が主演女優賞、監督賞、作品賞の3冠に輝いた。ジャオ監督は北京市で生まれ育ち、その後イギリス、アメリカと移住。女性監督の監督賞は2010年に「ハート・ロッカー」でキャスリン・ビグロー氏が受賞して以来2人目で、アジア系女性としては初の受賞となった。
ノマドランドは不安定な職を渡り歩く車上生活者=ノマド(現代の遊牧民)の現実を高いリアリティで描き評価を得た。昨今の差別や格差是正への世界的な動きを映すように、多様な人種・性別のアクターやスタッフ、またそれらの問題を取り扱った作品が数多くのオスカーを獲得。映画の世界から様々な壁が取り除かれていくのが可視化された結果となった。

【参考URL】
https://www.bbc.com/japanese/56869806

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エコレート

近い将来チョコレートが食べられなくなる!?

今の時代はスイーツでもやっぱり「エコ」

17項目あるSDGsのナンバー1「貧困をなくそう」では、2030年までに1日1.25ドル未満で生活する貧困の根絶を目標としている。しかし、ガーナのカカオ農家の収入は1日0.4ドル程度。そして大量生産・大量消費でカカオ相場は下がり、温暖化なども重なることで労働環境と自然環境両面からカカオは消滅の危機に瀕していると言われている。そこで登場したのが、チョコレートの生産過程で7割が廃棄されているというカカオの廃材を利用したサスティナブルなチョコレート『ECOLATE(エコレート)』だ。
エコレートはLIFULLが展開する食べることで社会問題や環境問題の解決を目指すプロジェクト「地球料理 -Earth Cuisine-」の新商品で、料金は2,200円と1,760円の2種類。チョコレートとしては高価に感じるものの、我々が普段なにも気にせずコンビニやスーパーで買っている100円程度のチョコレートの背景には、それだけ多くの労働・環境問題が潜んでいたということかもしれない。
【参考URL】
https://www.wwdjapan.com/articles/1204918

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ワクチンパスポート

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を証明

世界的に検討が進んでいる

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、経団連は『ワクチンパスポート』の導入を検討し始めた。これは、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を完了した人が持てる証明書のこと。
ビジネスマンなどが円滑に国内外を移動するためにも、実施が急がれている。世界的にも導入が進んでおり、中東のイスラエルではホテルや劇場などでの提示が義務づけられているという。一方で、接種の効果がいつまで続くか証言できないことや、接種していない人が差別的な扱いを受けるリスクもある。このようなリスクを回避する方法を探りつつ、「ワクチンパスポート」の導入を探る必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210426/k10012998911000.html?utm_int=news-business_contents_list-items_025

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バイデノミクス

バイデン大統領が打ち出した経済対策

アメリカの経済格差を埋めるため様々な施策を打ち出す

新型コロナウイルス感染症の感染者が世界最多となり、大きな打撃を受けたアメリカ経済。そんな中、ワクチン接種や『バイデノミクス』の影響で経済の回復ペースが加速しているという。
「バイデノミクス」とは、アメリカのバイデン大統領が打ち出した経済対策のこと。経済的に困窮している人への現金給付や子どもの教育支援など、総額 200兆円規模の経済対策がすでに3度実施されている。その中で、幅広い労働者に手厚い支援を行うことを目的として、8割以上の世帯に1人当たり最大15万円の現金が配布された。3月の財政赤字が前年同月比で5.5倍に膨れ上がる一方で、インフラの整備などを通して雇用の確保も行っていくという。感染症の流行により、アメリカの経済格差は広がり始めている。景気回復の恩恵を受けられない人を減らすことができるのか、「バイデノミクス」の今後に注目したい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210427/k10012998191000.html?utm_int=news-business_contents_tokushu-business_001

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NFT

偽造不可、鑑定書と所有証明書付きのデジタル資産

ゲームやアート業界の活用で注目

ブロックチェーン上で発行・流通される、仮想通貨。その兄弟のような存在と呼ばれる『NFT』が、今話題となっている。
「NFT」とはNon-Fungible Token(非代替性トークン)の頭文字を取った言葉で、偽造不可な鑑定書、所有証明書付きのデジタルデータを指す。インターネット上にあるデジタルデータは容易に複製でき、所有者を証明することが難しい。だがNFTは、ブロックチェーンに記録された情報が公開台帳となり、紐付けられたデジタル作品の所有者を証明してくれる。すでにNFTのアート作品は、クリスティーズやサザビーズのオークションで数千万ドルで落札されるなど、おもにアート業界で活用が始まっている。デジタルアートやゲーム内のアイテム、イベントのチケットなどでの活用も注目され始めており、今後も耳にする機会が増えていきそうなキーワードだ。
【参考URL】
https://japan.cnet.com/article/35168406/

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バーチャルハマスタ

仮想空間で野球観戦が楽しめるVR野球スタジアム

横浜DeNAベイスターズの施策

新型コロナ感染症の影響によって、多くのスポーツイベントが人数制限や開催中止を余儀なくされている。そんな中、横浜DeNAベイスターズの開催する『バーチャルハマスタ』が盛況だという。
「バーチャルハマスタ」とは、自宅にいながらVR空間に再現された横浜スタジアムで、試合を楽しめる次世代型のスポーツ観戦のこと。参加者は自分のアバターをVR空間のグラウンドで操作して、コメンテーターの解説を聞きながら試合を観戦する。また、他の参加者のアバターと交流したり、一緒に応援もできるという。昨年8月以来、横浜スタジアム収容人数とほぼ同数の約3万人以上が参加するほどの盛り上がりを見せている。「バーチャルハマスタ」は、VR空間でのスポーツ観戦の可能性を大いに感じさせる事例と言えるだろう。
【参考URL】
https://cluster.mu/e/9bb04435-bae9-404e-a771-b5e30b25b107