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06/09
2025

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ペットロボ“モフリン”、 5カ月で7000個販売からの可能性

“モフリン”が人気?!
“モフリン”って誰?
このところのインフルエンサー?
ソニーの“aibo”の次は、ねこ型ロボット?!
えっ?!カシオ計算機がペットロボ“モフリン”を創った?

近年、ペットロボ市場における革新が進む中で、
カシオ計算機の“モフリン”が注目を集めている。
2024年11月の発売以降、
わずか5カ月で販売数が7000個を超え、
目標の6000個を上回る成功を収めた。
この背景には、現代社会の多様なニーズと
技術の進化が深く関係している。

【育成AIが生み出す、個性豊かなペット体験】

まず、“モフリン”の最大の特長は
そのAIによる“育成型”の性格付けだ。
ユーザーの接し方によって性格が変化するため、
まるで本当のペットを育てるかのような体験が提供される。
このインタラクティブな要素が、人間の感情に訴えかけ、
“自分だけのパートナー”としての愛着を生む要因となっている。
また、“モフリン”は毛皮に覆われた愛らしい外観を持ち、
視覚的にも嗜好に訴えるデザインが施されている。

【多様なニーズに応える、ペットの新たな選択肢】

多くの消費者が“ペットを飼いたい”という欲求を持ちながらも、
アレルギーや住環境といった制約から本物のペットを
持つことが難しい状況にある。
特に一人暮らしの人々や高齢者にとって、
柔軟な代替手段としてのペットロボットは
魅力的な選択肢と言えるだろう。
さらに、急速な高齢化社会の中で、
人々は孤独を感じることが増えているという。
“モフリン”は、そんな孤独を埋める存在として
そして“家族の一員”として多くの人に受け入れられつつ有る。
このように、心の健康を支えるツールとしての側面も、
販売好調を支える一因なのだろう。

【技術進化がもたらす、新たな人とロボットの関係】

技術的にも、AIの進化に伴い、
ますますリアルな動きや応答が可能となり、
これがまた、消費者の興味を惹きつけている。
こうした中、技術が“人とモノの関係を再定義する”
フェーズに来ていることを示している。
要するに、“モフリン”は単なるガジェットではなく、
感情を持つパートナーとしての存在価値を確立したのかも?!
これからの時代、ますます多様化するライフスタイルに
寄り添う存在として、ペットロボットの役割は
重要性を増していくのだろう。
“モフリン”の成功は、そんな未来を先駆ける象徴とも言える。

【今後のペットロボの可能性は…】

今後はもっともっとより自然でリアルな動きや会話が可能になり、
人間と感情的に深くつながることが可能になるのは
間違いないだろう。
少し前の弘兼憲史氏が描く『黄昏流星群』での物語だったのだが…
未来のAIを駆使した“クルマロボ”がテーマ。
主人公の男性が女性的クルマロボを購入し、
ドライブの度に男女のコミュニケーションを繰り返していた。
ある時、助手席にリアルの女性を乗せたのだが、
クルマロボがジェラシーを抱き、その女性が降車の際に
あえてドアに挟みケガをさせていたのだ…
弘兼氏が描きそうなシチュエーションだが、
近い将来、そんな時がリアルに来る可能性は高い。

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ふわふわの毛で愛らしい姿

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