これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

07/08
2019

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“トイレ掃除体験”のシナジー

『汚いものを見て「汚いなあ」というだけでは、何の解決にもなりません。
そのときどうするか。
手にゴム手袋をつけてやるか。
柄の長いものを使用するか。
手で触るか。
手で触るのが一番です。
手で触ると、汚れの程度がよくわかります。
きれいにしたときの喜びと実感も湧いてきます。』

と、これは“掃除の会”鍵山秀三郎相談役の「一日一話」から。
問題に対して、いかにあるべきか?
放置はだめ。遠くから恐る恐る対処するのもだめ。
直接対峙するべきなのだ、という人生や仕事にも
応用できる姿勢がここに表現されている。

ここで、長々と引用させていただいたのは、
リーダーズセミナー2019の第4回目がトイレ掃除体験だったからだ。
私が主宰のこの集まりでは、
トイレ掃除体験を毎年恒例のコンテンツとしている。
その理由は2つ。

1つは、約20年前に初めて参加した“掃除に学ぶ会”
での学校でのトイレ掃除のインパクトが
素晴らしいものだったから。
当時は右も左もわからなかったけれど、
掃除のための段取り一つひとつに感動があった。
何よりも便器を磨き終えたときの達成感は、
それまで感じたことがないものだったのだ。

ホント、自分がぴかぴかに磨き上げた便器は、
「これなら舐めてもイイ!」なんて思うくらい、綺麗だったんですねえ。
(舐めなかったけど!)
そのあと参加者数百人で食べたカレーが
美味しかったことと合わせて、
私の人生を変えた1日だったのだ。

2つ目は、“掃除”による学びを深めるため。
少し前にこのビジ達でも紹介した「ラーニングメソッド」
によると、物事の学習にはやりかたごとに定着度が違う。

講義を受けるだけでは5%、読書によるもので10%、
視聴覚による学習で20%、実演説明で30%、
ディスカッションで50%、練習で75%、
そして他者に教えることで90%になるという。

それなら、体験+ディスカッションなら何%になるのか?
ということで今日は靖国神社境内のトイレを
掃除させてもらったのだ。
みんなでディスカッションを行ってもらい、
そして体験後、今後への活かし方も話し合ってもらった。
こうすることによって、
掃除による学びがお互いに深くなっていくと思うのだ。
50%以上の学びになったことは間違いないだろう

さて、今回の参加者は20年前の
私のような気付きを得てくれただろうか?
掃除の中には仕事への段取り・道具の整え方・工夫、その他もろもろ、
すべてのものが隠れている。
掃除することで得られる喜びと実感、そしてさまざまな学びを
今後に活かしてほしいのだ。

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毎年恒例トイレ掃除!

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体験することが大事!

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掃除で得られる喜びと実感、学びを活かして行きたい

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選ばれるビジネス

07/08
2019

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小が大に勝つ、“さいち戦略”




先日、ぱらぱらと捲った雑誌に、「スーパーまるおか」と
コンビニエンスストア「オレンジBOX」の社長対談が掲載されていた。

「スーパーまるおか」といえば、群馬の知る人ぞ知るスーパーマーケット。
ナショナルブランドの商品は一切取り扱わず、
美味しくて体によいものだけを全国から集めているお店だ。
その面積たった145坪!
そして、「オレンジBOX」は、福井県のコンビニエンスストアチェーン。
コンビニらしからぬ充実したお惣菜で県内の人に知られている。
店舗数はわずか12店舗と、
こちらも大手コンビニチェーンと比べれば、本当に小さなコンビニチェーンだ。
ただし、どちらもその小ささを侮るべからず。

スーパーまるおかは巨大なイオンモールの隣にあるのに、
こだわりぬいた品揃えのお陰で年商なんと10億円!
オレンジBOXは店舗内に「ライブキッチン」という
注文を受けてから調理するコーナーを設け、
店内にもイートインスペースを作ることで
平均客単価が全国のコンビニチェーンで2位、平均日販は3位!
小さいながらも独自の戦略で熱く支持されているお店なのだ。

…と、遠回りしたけれど、
そこでタイトルの“さいち戦略”がビビッと閃いたんですねえ。

このビジ達の読者ならもちろんご存知だろう。
「さいち」は仙台市のスーパーマーケットなのだが、
年商7億のうち3億はおはぎとお惣菜による
売り上げという変わったお店だ。
だが、そのおはぎにとことんこだわった結果、
おはぎを中心とした手作り惣菜で知られるようになり、
今では県外からも人が訪れる。

1日平均5000個もおはぎが売れるスーパーマーケットなんて、
ほかのどこにもないはずだ。
大手チェーン店では、こんな風に“選ばれる”お店はまずないだろう。
このように、小さなお店がお客様から選ばれる独自の戦略を立てること。
これを、ナカジマ流に“さいち戦略”と名付けたというわけだ。
(経営者の中では「小が大に勝つ」という戦略で
“ランチェスター戦略”が採用されたことがあったが…)

大が小に勝つのは当たり前、のように思えるが、
パラダイムシフトの時である現在、そうとも言い切れない。
大手は大量購入・大量販売が前提だが、
人口減をむかえる今後はその戦略だけでは、売上減はまぬがれない。

小さくても、なればこその独自の戦略を持って
経営している企業には、かえって勝ち目が生まれるのだ。

独自の戦略とは何か?
手前味噌になるが、思い出していただきたいのが“選ばルール7”!

1.手間をかける
2.本物にこだわる
3.とことん追求する
4.人に優しい
5.里山を生かす(地域性を強める)
6.大胆で潔い
7.徹底の二乗

今回ご紹介した企業はどれも、この7つを満たすものばかり。
ここにこそ、これからの時代を生き抜くビジネスヒントがある!

さいちの佐藤会長!

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5000個も売れるおはぎ!

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お客様から選ばれる独自の戦略が必要だ

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07/01
2019

mobamain

「信じられるものを、社会に送り出す」とは⁈

この6月末に開催された恒例の“QB決算イベント”。
年に1回、無事“決算”が終了できることを
みんなで祝うイベントなわけだが…

その中身は、中々自腹では行けないお店を予約して
みんなで美味しく祝う宴イベント。

その決算イベントで今回発表されたのがQBのミッション。
すなわち、QBの使命であり、よりどころである。

「信じられるものを、社会に送り出す」

ふむふむ。
私はこの“ミッションづくり”には関わっていないので
私なりの勝手な解釈となるが…

自分たちが信じられるもの、社会性のあるものを
プロの力で社会に送り出して行こうということだろう。

ときには、そのモノやサービスの上質化のお手伝いもできるし、
そのブランディングにより、
より付加価値の高いものにすることもできるというわけ。

“本当に信じられるものを送り出している?”
QBとしての社会に対する責任が
この言葉には込められているということだ。

そのミッションの真意はともかく、
私はここで我が社のミッションを
改めて創ったことに価値があると思う。

とにかくここまでのQBの37年間には
バブル経済もあったし、そのバブルの崩壊も。
失われた10年、いや20年も経験したし、
リーマンショックも。
そして、東日本大震災も。

そしてそして、いま歴史的境界を超えるとき
すなわち“パラダイムシフト”のときを迎えているのだ。

そう、そんな社会の動きに翻弄されないためには、
この社会における自分たちの存在理由を持つこと。
すなわち、よりどころである“ミッション”を持つことなのだ。

「信じられるものを、社会に送り出す」

さて、このミッションを持ったQBが
今後、そのクリエイティブ力結集して
どう活かし社会に貢献していくのか楽しみである。
(いや、もちろん私も協力させていただきますよ…)

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無事開催された決算イベント

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QBのこれからに、乞うご期待!

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選ばれるビジネス

07/01
2019

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世界幸福度ランキング1位 フィンランド

2019年の世界幸福度ランキング、1位の国をご存知だろうか。
なーんて、タイトルでバラしているけれど…正解はフィンランド!

この幸福度ランキングは、いつかブータンが
「世界幸福な国」として有名になったときのものは少しちがう。
GDPや寿命、社会保障、自由度、
教育水準…等々から客観的に算出するものらしい。
以下、2位デンマーク、3位ノルウェーと
TOP3は北欧3国が独占!4位にアイスランド、
5位にオランダ…と続いていく。
ちなみに気になる日本は58位…トホホ?

ただ、フィンランドの人たち自身は首をひねっているという。
「冬が長いし、寒いし、おまけにほとんど日が差さないのに!?」
そういう意味では、立地でかなり
厳しい環境に置かれていることは事実。
それでもフィンランドの人たちは、
そのことも含め明るく前向きに話す。
その秘密は、フィンランドを象徴する「5つのS」にあるような気がする。

5つのSとは、
1,サンタクロース …言うまでもない!

2,サウナ …寒いせいか、とにかくフィンランド人はサウナ好きだ。
2016年には世界初の「空飛ぶサウナ」が始まった。
これはヘルシンキ市内の絶景を見下ろすゴンドラ内で
サウナを楽しむ…というもの。
(閉所恐怖症のナカジマにすれば、想像しただけで恐怖!!)

3,サルミアッキ …真っ黒で、世界一まずいとも言われるお菓子。
ゴムやタイヤの味にたとえられる独特な風味で、
フィンランドでは子供のころから日常的に食べるし、
大人になっても親しむものだという。
お土産に私も買ったけれど…^^;

4,シベリウス…いうまでもないフィンランドの偉大な作曲家。
フィンランドの人たちに深く愛され、
中でも「フィンランディア」という愛国記念劇のために
作曲された曲は、国を代表する1曲として親しまれている。

5,シス(SISU)…これは訳しにくいが、「フィンランド魂」とでも…。
スウェーデンやロシアに支配された時代もあり、
とにかく小国ゆえの悲哀をなめてきたフィンランド。
その中で培われた「辛いときも、あきらめない」
「地道な努力をコツコツと」という精神性だという。
なんとなく、日本の美徳と似ている気がしませんか?
フィンランドに親しみを感じるのは、
そんなところにも理由がありそうだ。

と、まあこれが「5つのS」。
ついつい先端のICTや洗練されたデザイン文化に
目を奪われがちだが、「5つのS」に代表される精神性が、
強いられる環境に対して、
何らかの順応できる策を講じて来たということなのだろう。
これらがフィンランドの幸福度を支えているのかもしれない。

それにしても58位とは寂しい限りである。
こんなに素晴らしい日本なのに、なぜ!?

bijimain

う~ん、これは…

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ゴンドラでサウナとは!

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偉大な作曲家シベリウス

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選ばれる仕事道

07/01
2019

sgtmain

見えないICTと魅せるデザイン

ご存知のように、フィンランドは
「北欧のシリコンヴァレー」とも称される都市オウルや、
世界的IT企業であるノキアでも知られるIT先進国だ。
来るべき5G・6G時代をリードする技術が日々研究されているという。

もちろん私たちもその現場が見たい!
ということで、オウルにあるオウル大学電子工学部や、
最先端の実験・開発プラント施設
『プリントセント』を訪問させていただいた。
いずれもフィンランドらしい知的なデザインの空間で、
きっと先鋭的な研究が今この瞬間もされているのだ!
とは思ったが、いかんせんICT技術(特に開発中の)は目に見えない。
5G・6Gが実現して、何か立体映像でも
見せてもらえたら「見えた」ということになるかもしれないけれど…。

しかし、その技術・知的水準を目に「魅せて」くれるのが
フィンランドのデザインの力だ。
例えば、独立100周年を記念して2018年12月にオープンした中央図書館。
掲載した画像を見て頂きたいのだが、
これがまた、言われなければ図書館とは思えない
洗練されたモダンな空間なのである。

ガラス張りの明るい室内に、
くつろぎながら勉強ができるワークスペース。
IT先進国家らしく、3Dプリンターを備えた多目的スペースまである!
こんなにお洒落ならせん階段がある図書館なんて、
日本では想像もできないのでは?
こうした一流の空間で生まれる発想は、
自ずとクリエイティブなものになっていくだろう。

オウル大学の校舎やロゴデザインも、大変洗練されたものだった。
ICTの研究開発にしろ、図書館で生まれる発想にしろ、
それ自体は目に「見えない」。
しかし、フィンランドの人達が大切にしている
空間・そのデザインを見れば、自ずとその質が想像されるというもの。
もしかしたら、その先進の技術の高さをアピールするために、
あえてデザイン性を高くしているのかもしれないが…
だから、来るべき5Gの時代に向け、
6Gをすでに発信しているのでは!?

という下衆の勘繰りはおいといて…
フィンランドという国のすばらしさは、
「見えない」ICTと「魅せる」デザイン、
この2つが両立していることなのだ。

sgtmain

2018年12月にオープンした中央図書館

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図書館といわれなければ気付けない

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