09/17
2024
“この秋は雨か嵐か知らねども…” 200年前も今も普遍の価値観かも?!
この9月の土曜日、いい天気に恵まれ、
汗だくだくでの稲刈りとなったわけだが…
小学校のころの北の大地での
“いなきび刈り”や“豆刈り”を思い出す。
もちろんこれらの作業は朝一から取り組むわけだが、
北海道十勝の農家の畑は広く、そして暑い時期の農作業となり、
毎日がハードで“汗だく”の日々が続く。
豆刈りの時期はみんな通常より
3~5キロくらいは痩せていたような…
ということで今年も“日本企画”さんに
稲刈り体験をさせてもらった。
(今年は田植えから稲刈りまで、ありがとうございました)
この田んぼは、自然栽培ということで
小動物たちが大量に出現する。
カマキリもコオロギも、蜘蛛やバッタたちも
ここを棲み家としていたのだろう。
そしてその虫たちのサイズは、通常の1.5倍くらいの大きさ。
この田んぼは居心地も良く、虫たちの健康にも良かったのだろう。
ここで獲れた米は、私たち人間にとっても美味しく
そして身体にいいことは間違いないだろう。
今年は温暖化の影響で台風が度々上陸して
日本列島はさまざまな影響を受けたわけだが、
この田んぼの稲穂はたわわに実っていたのだ。
そこでアタマに浮かんだ言葉が、
“この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめに田草取るなり”。
【農業に精通した二宮尊徳翁の普遍の価値観!!】
みなさんも耳にしたことがあるだろうこの言葉は、
約200年前の江戸時代後半に活躍した二宮尊徳翁の言葉。
“この秋は雨か嵐かしらねども、今日のつとめに田草取るなり”。
秋になると雨が降ったり、嵐が来たりで、
稲がどうなってしまうか不安だけれど…
うんうん、今年の夏は台風が何度も上陸し、
甚大な被害を日本中にもたらした。
ところが、ここ習志野の畑の稲穂は元気に育っていた。
多分この田んぼの関係者が、“今日のつとめ”を
怠らなかったからだろう。
私たちはさまざまな問題や不安に対して、こうすれば大丈夫だとか、
こうしておけば安心だろうかという思いもあるだろうが、
さまざまな不安を募るより、秋を見据えて今やるべきことを
きちんとやっておくことこそが重要だという。
私たちのビジネスにおいても…
この先の世界情勢やVUCAの時代に対して
不安や大きな課題にぶつかっている今こそ、
その先を見据えて足下のことに全力で取り組むことが大切。
予測不可能な出来事や不安要素に惑わされることなく、
今できることを着実に実行することが、
企業や個人の成長に直結するということ。
そういえば、二宮尊徳翁は「積小為大」の言葉も残してくれている。
積小為大(せきしょういだい)“小を積んで大と為す”。
小さな努力をこつこつと積み重ねていけば、
いずれは大きな収穫や発展に結びつくという考え。
大事を成し遂げようと思うなら、
まず小さなことを怠らず努めることが大切だと。
「この秋はVUCAの時代で、円安か円高かしらねども、
今日のつとめに“ビジ達コラム”を書くなり」