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2024
“IOWN構想”って?! 100分の1のエネルギー効率を実現!
これまでの電気信号を光信号に置き換えることで…
→これまで以上のデジタルネットワークにおける
さまざまな機能を実現!
→さらに情報処理にかかる電力消費を100分の1に!
そして、今後の社会を低消費電力、
サステナビリティへと導く切り札になるという。
先日、いつもの大手町“丸善本店”を物色していると
『IOWNの正体(The true identity of IOWN)』
という書籍が、私に何かを発信していたのだ。
ちなみに“IOWN”は“アイオン”と読むようだ。
【持続可能な社会の実現には、欠かせない技術?!】
近年のデジタル化の進行で
世界の電力消費が急減に増えているという。
これまで様々な省電力化の取り組みがなされてきたものの
処理すべきデータ量が急増。
さらに大量の情報処理を必要とする“生成AI”の登場が
電力消費の増加に拍車を掛け、対応が追いついていない状態。
こうした状況の中でいかに省電力化を進めるかは、
いまや大きな社会課題なのだ。
この課題を解決しようとしている技術が
“IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)”。
2020年には、NTT、米インテル、ソニーグループと共同で
推進団体“IOWN Global Forum”を立ち上げたという。
↓ ↓ ↓
“光”の技術をベースとした、新たなネットワークと
コンピューティングのための技術基盤。
従来は電気信号を用いていた通信や演算処理を
光信号に置き換えていくことで、
これまでは不可能だった様々な機能を実現可能にする。
さらに、通信や演算など情報処理にかかる電力消費を、
将来的には現在の100分の1程度まで抑えることを可能にする。
そのカバー範囲は幅広く、
国と国をつなぐような長距離のネットワークから、
コンピュータ内部の数ナノといった配線まで
すべてが“IOWN”の対象領域。
こうした領域で電力消費を劇的に低減していくには、
従来型の電気信号を用いた半導体技術の延長線上では
工夫を続けても限界がある。
“IOWN”によってネットワークとコンピューティングの世界を
電気から光へと抜本的に置き換えていくことこそが、
今後の社会を低消費電力、サステナビリティへと導く
切り札になると考えたようだ。
【切り札となる“IOWN構想”の見通し】
◆地球規模での協力の必要性
世界のテクノロジープラットフォーマーや
通信事業者が協力することで、
IOWNの実現の可能性を高めることができる。
グローバルな標準化の動きや共同研究開発プロジェクトは、
IOWNの促進には必須の要素。
◆具体的な活動のタイミング
NTTが具体的な製品やサービスを市場に投入する
正確な時期はまだ明らかにはされてはいないが、
通常、大規模な通信技術の展開には数年の準備と実証実験が必要。
したがって2030年にかけて、
段階的な実用化により進行されると考えられる。
◆今後の可能性
IOWNは、IoTや5G以降の通信技術と連携することで、
次世代のデジタルインフラを支える基盤技術となる。
この技術革新は、さまざまな産業や日常生活に
影響を与えると予想できる。
IOWNのようなプロジェクトは、時間と共に進化していくため
定期的にアップデート情報を確認する必要がある。
2030年はすぐそこ。
私たちの地球を維持するためにも、
ビジネスをよりスマートなものにしていくためにも、
ここからは“IOWN”のアップデート情報を
能動的に仕入れていこう。