これからの選ばれるビジネス!

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選ばれるビジネス

06/16
2025

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NEW

ニトリの“一石三鳥”のライブコマースと 似鳥会長の“お、ねだん以上。”

あの“ニトリ”が今、ライブコマースという
新しい販売手法に注力し、大きな成功を収めようとしている。

ライブ配信“ニトリLIVE”は、
週4〜5回の配信で一回に約2万人、
最大で3万人が視聴する人気を誇っている。

「今回は深型フライパンをご紹介させていただきます。
それも超深型フライパンでして、
かき混ぜても具材がほとんど溢れでることがありません。
この内側にはメモリがついていまして、
分量の確認にも非常に便利です。
ぶーちゃーさんからチャットが来てます。
すでに使ってくれているということで
麻婆豆腐もカレーも作ったということです。
ありがとうございます…」

これはwebサイトに紹介されていた
“ニトリLIVE”の人気動画、再生回数ベスト5の中の一つ。

この取り組みが成功している背景には、
ニトリのオリジナル商品の幅と奥行きはもちろん、
商品紹介に特化した運営体制と、
効果的なコンテンツ活用法があるという。


【ニトリだからの可能性と成功のポイント】

ライブコマースはECサイトとライブ配信を組み合わせ、
視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら
商品を紹介できる先進的手法。
これにより、顧客は商品の詳細についてその場で質問し、
理解を深めることができる。

そして、ニトリがライブコマースを“一石三鳥”と称する理由は、
ライブ配信での内容をECサイトや店頭での販売戦略に
再利用している点にある。

このアプローチにより、配信後の売上にも
大きく貢献しているという。

このニトリの成功の一因は、
ライブコマースの運営に特化した専任チームの存在。
オーディションで選ばれたニトリの若手スタッフが
チームを組んで演者となり、機敏な対応をしているため
商品の詳細情報をリアルタイムで提供することが
可能になっているのだ。

これにより、視聴者は商品に対する理解を深め、
安心して購入に至るという。


【似鳥会長の商売への思いが“お、ねだん以上。”】

国内だけでも800店舗に近づいてきているニトリにとって
ライブコマースは商品力も含めブランディングにおいても
その相乗効果が大きいのは間違いない。

私が初めて似鳥会長(当時は社長)に会ったのは、20数年前。
ある経営者向け情報誌の取材だった。
当時は、北海道内22店舗、本州に22店舗というタイミング。
その頃、札幌にあったニトリ本社の社長室には
大きな日本地図があって、
すでに店舗のあるところにはピンが刺してあった。

もしあの地図が今もあれば、約800本のピンが
ところ狭しと刺されていることとなる。
(似鳥会長、頑張ったんだねえ〜)

あの頃から似鳥会長は…
一般家庭の生活を豊かにする家具・インテリアを
手頃な価格で提供することにこだわり、
商品ラインナップを展開していた。

その多くの生活者を幸せにする展開が
800店舗につながっているわけだ。
あの頃から“お、ねだん以上。”を目指していたということ。

さすがに、似鳥会長がこのライブコマースには
ほとんど関わっていないとは思われるが、
この時代に店舗数が800もあり商品力もあるニトリを
フルに活かした展開を今後も期待したい。

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最大で3万人が視聴するという

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シナジースペシャル

06/16
2025

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NEW

ドミナント戦略 × GLAY =人気ラッキーピエロ 函館発!地域密着型の成功戦略

今回、久々に函館を訪れ、人気の“ラッキーピエロ”で
チーズバーガーとポテトを味わってきた。

聞いていた通り、オリジナリティあるハンバーガーが多く
出来たて熱々でとっても美味しい。
一緒に訪れたファミリーも、昨年沖縄で体験した
“A&W”のバーガーと比較しながら
その新しい感覚のハンバーガーを楽しんでいた。

ご存知の方も多いと思うが、“ラッキーピエロ”は
函館の地元住民に40年近く愛されてきた
ハンバーガーチェーン。
(この道南の函館地区にしかないのだ!)

その人気が全国に広がった理由は…
函館が生んだロックバンドGLAYとの深い関係がある。
GLAYのメンバーはインディーズ時代に函館に住んでおり、
“ラッキーピエロ”を頻繁に訪れていたという話が
全国放送の音楽番組で紹介されたのだ。

このエピソードがラッキーピエロの知名度を急上昇させ、
多くのファンが訪れるきっかけとなったという。


【新鮮な地元食材を活かした熱々のメニューがポイント】

ラッキーピエロでは、函館ならではの新鮮な地元食材を
活かしたメニューがラインナップされている。
地元特産品を使用した料理が人気で、
オーダーメイドシステムによる注文後の調理により、
できたての美味しさを提供している。

このシステムが、常に新鮮で熱々の料理を
届けることを可能にし、多くのリピーターを生み出している。
また評判が口コミで広がり、メディアでの紹介を活用して
更なる認知度の向上にも成功している。


【地域密着型の徹底した“ドミナント戦略”を実践!】

今回はベイエリア本店でハンバーガーを食べたのだが…
朝市を見に行っても、五稜郭公園に行っても、
赤レンガ倉庫を訪ねても、森町の大沼公園まで足を伸ばしても
あの派手なラッキーピエロの看板に出会えるのだ。
とにかく、訪れるところにはラッキーピエロが…

実はラッキーピエロは、函館市内での高密度の店舗展開により、
地域密着型の“ドミナント戦略”を展開している。
調べてみると…人口約16,192人あたりに1店舗を配置、
地域住民との繋がりを強め、地域認知度を向上させている。
だから市内のどこに行ってもあの看板に出会えるということ。

この戦略は、あのマクドナルドの密度を超えるものであり、
アクセスの利便性を高めている。
さらに、地元イベントの支援や学校との協力活動も含め
地域社会との関係性を深める取り組みを行っているという。
地域コミュニティの一員として、ラッキーピエロは
地元経済の活性化にも貢献している。

↓ ↓ ↓

ラッキーピエロはGLAYとの関係を活かしながら、
地元地域に根ざした独自のビジネス戦略を成功させている。
これは単に店舗を展開するだけでなく、
地域社会への文化的貢献も含めた
持続的な関係構築を重視しているということ。

私たちはつい目先の収益であり、
自分のお店や会社のことばかりに走りがちだが、
もっと長期的な視点で地域社会と共に歩むことが
“存在意義”ある企業展開となる。

そういえば…もう直ぐリーダーズセミナーで訪問する
“石坂産業”も、あの埼玉の地域に愛される会社になっていた。

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函館の地元にしかないハンバーガー店

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新鮮な地元食材を活かしている

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はなまるア・ラ・カルト

06/09
2025

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私にはわからない“ガチャガチャ”の魅力と若者文化の新潮流

東京駅丸の内・地下広場に現れたガチャガチャの島。
こんなにガチャガチャを並べて回収できるのだろうか?!
(先日改めて訪れてみると、何もない広場になっていたが…)
なぜ、ガチャガチャにそんなに若者は投資するのか?!
その価値がわからない昭和世代が思うガチャガチャの可能性?!

ガチャガチャの起源はアメリカと言われているが、
進化が著しく、多くの興味関心を得たのは
日本での発展があったからと言われている。
いまガチャガチャは日本にしかないと言ってもいいだろう?!
現在は海外でも展開している企業が増えてはいるが、
大きさや重さ、権利などの関係もあり広がっていないのが実際。

私たちが海外で観光地を巡るように
秋葉原のアニメ関連商品を物色し、ガチャガチャを回すのは、
外国人観光客にとっての楽しみの一つ。
まさに”日本らしいこと”でもあり、
日本にしかない遊びということのようだ。

【ガチャガチャは、偶然性と驚きの文化?!】

1965年にアメリカから上陸してから60年。
ガチャガチャは、その“偶然性”と“驚き”の要素で
多くの人々を魅了し続けているようだ。

情報が瞬時に手に入る現代社会では、
多くのことが計画通りに進むことが求められるが、
そんな中で“何が出るかわからない”という
ガチャガチャの体験は、新鮮で心をワクワクさせるという。
(コインを入れてレバーを回すだけで、ワクワクするんだ?!)

この意味で、ガチャガチャは日常生活に小さな驚きと興奮を
もたらす存在として位置づけられている。
もしかしたら、あのクレーンゲームも一緒なのだろうか?!
残念ながら私たち昭和世代は、
そんな割の合わないところにお金を投資しないのだが…

【SNSが作る新たな感動や驚きの共有体験】

このガチャガチャブームは、第4次ブームだという。
そこには、SNSの存在が。
人々は手に入れた景品をSNSに投稿し、
その感動や驚きを共有し、そしてより多くの人が共感。
新たにガチャガチャを試してみたくなるという。

SNSは、ガチャガチャの楽しさを個人の経験から
コミュニティ全体に拡大させる媒体となり、
一体感のある文化を醸成しているのだ。
これにより、従来ガチャガチャに興味がなかった人々も
新たに関わりを持つ機会が増えているという。

また、ガチャガチャは近年、キャラクター商品の枠を超え、
個人の趣味嗜好に合わせた多様性を展開している。
出てきたものが自分の欲しいものでなかった時は、
グループ分けしてメルカリで販売しているという。
この辺の対応も、今ならではといえる。

【ガチャガチャは、次世代の文化的価値観をも創造するのか?!】

私のようなガチャガチャの魅力が分からない世代にとって、
この現象は新鮮で、次世代の消費者文化の一端を
理解する手助けとなるのだ。
今後もガチャガチャは、そのシンプルで魅力的な
プロセスを通じて、新しい世代の文化的価値観を形成する
重要な一因となるのだろう。

これをベースに、次なるガチャガチャ的感動の遊びが
生まれてくるのかも知れない。
ガチャガチャは、これからも私たちの生活に…いや、
私たちより若い世代の人たちに彩りを与え続けるのだろう。

もしかしたらガチャガチャも、
すでに“日本の文化”の一つと言えるのかも知れない?!

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驚くほどの数が並ぶ

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先取りビジネストレンド

06/09
2025

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ペットロボ“モフリン”、 5カ月で7000個販売からの可能性

“モフリン”が人気?!
“モフリン”って誰?
このところのインフルエンサー?
ソニーの“aibo”の次は、ねこ型ロボット?!
えっ?!カシオ計算機がペットロボ“モフリン”を創った?

近年、ペットロボ市場における革新が進む中で、
カシオ計算機の“モフリン”が注目を集めている。
2024年11月の発売以降、
わずか5カ月で販売数が7000個を超え、
目標の6000個を上回る成功を収めた。
この背景には、現代社会の多様なニーズと
技術の進化が深く関係している。

【育成AIが生み出す、個性豊かなペット体験】

まず、“モフリン”の最大の特長は
そのAIによる“育成型”の性格付けだ。
ユーザーの接し方によって性格が変化するため、
まるで本当のペットを育てるかのような体験が提供される。
このインタラクティブな要素が、人間の感情に訴えかけ、
“自分だけのパートナー”としての愛着を生む要因となっている。
また、“モフリン”は毛皮に覆われた愛らしい外観を持ち、
視覚的にも嗜好に訴えるデザインが施されている。

【多様なニーズに応える、ペットの新たな選択肢】

多くの消費者が“ペットを飼いたい”という欲求を持ちながらも、
アレルギーや住環境といった制約から本物のペットを
持つことが難しい状況にある。
特に一人暮らしの人々や高齢者にとって、
柔軟な代替手段としてのペットロボットは
魅力的な選択肢と言えるだろう。
さらに、急速な高齢化社会の中で、
人々は孤独を感じることが増えているという。
“モフリン”は、そんな孤独を埋める存在として
そして“家族の一員”として多くの人に受け入れられつつ有る。
このように、心の健康を支えるツールとしての側面も、
販売好調を支える一因なのだろう。

【技術進化がもたらす、新たな人とロボットの関係】

技術的にも、AIの進化に伴い、
ますますリアルな動きや応答が可能となり、
これがまた、消費者の興味を惹きつけている。
こうした中、技術が“人とモノの関係を再定義する”
フェーズに来ていることを示している。
要するに、“モフリン”は単なるガジェットではなく、
感情を持つパートナーとしての存在価値を確立したのかも?!
これからの時代、ますます多様化するライフスタイルに
寄り添う存在として、ペットロボットの役割は
重要性を増していくのだろう。
“モフリン”の成功は、そんな未来を先駆ける象徴とも言える。

【今後のペットロボの可能性は…】

今後はもっともっとより自然でリアルな動きや会話が可能になり、
人間と感情的に深くつながることが可能になるのは
間違いないだろう。
少し前の弘兼憲史氏が描く『黄昏流星群』での物語だったのだが…
未来のAIを駆使した“クルマロボ”がテーマ。
主人公の男性が女性的クルマロボを購入し、
ドライブの度に男女のコミュニケーションを繰り返していた。
ある時、助手席にリアルの女性を乗せたのだが、
クルマロボがジェラシーを抱き、その女性が降車の際に
あえてドアに挟みケガをさせていたのだ…
弘兼氏が描きそうなシチュエーションだが、
近い将来、そんな時がリアルに来る可能性は高い。

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ふわふわの毛で愛らしい姿

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選ばれる仕事道

06/02
2025

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蔦屋重三郎と林 忠正、 “日本文化”グローバル化の軌跡

今、“大阪・関西万博”の真っ最中だが、
19世紀後半のあの“パリ万博”において
日本の美術であり文化を紹介した“林 忠正”に注目!

先のテレビ番組『歴史探偵“万博と日本”』を視聴していて
発想したことだが…
約150年前、林 忠正はパリ万国博覧会における
日本美術の紹介を通じ、新たな文化の架け橋となったという。

そしてこのビジ達でも紹介した
大河ドラマ『べらぼう』の蔦屋重三郎。
江戸時代を代表する出版業者であり、浮世絵の普及にも貢献した。
喜多川歌麿や葛飾北斎などの才能を見出し、
彼らの作品を世に送り出した人物でもある。

蔦重(つたじゅう)の活動は、江戸の知的環境を豊かにし、
日本美術の発展に寄与した。
蔦重の元で生まれたこれらの作品は、
後に日本の文化を世界に紹介する重要な要素となった。

この2人の関係を理解してもらえただろうか?!
日本の歴史において、多くの人物が文化の紹介と普及に
尽力してきたわけだが、林 忠正と蔦屋重三郎は、
異なる時代に活躍しながらも、共に日本の美術と文化を
世界に広める上で大きな役割を果たしたということ。

やっぱり“万博”は、世界の国々の文化交流には
重要な役割を担っているということだろう。
(さて、まだ混み合っているというし、
大阪・関西万博にはいつ頃行こうかな?!)


【蔦重のクリエイティブな発想と、林 忠正の進取的な精神】

蔦重の活躍した江戸時代から約100年後、
林 忠正は25歳のとき、明治時代の進取的な精神により、
パリ万国博覧会の通訳としてフランスに渡った。

1860年前後から1920年頃までの間、
ヨーロッパでは“ジャポニスム”が流行し、
日本美術への関心が高まっていた。

林はこの機会を逃さず、日本の工芸品や浮世絵の魅力を
フランス語で詳しく伝えることで、
ヨーロッパにおける日本美術の評価を高めたという。

林がパリで紹介した美術品には、
蔦屋重三郎の影響下で発展した浮世絵も多く含まれていた。
これにより、蔦重の時代に育まれた浮世絵が国際的に評価され、
その芸術性が世界中に広まる一助となった。
林の活動は、単なる商業的な成功にとどまらず、
文化的な架け橋としての役割も担っていたのだ。

林 忠正は、日本国内で軽視されることの多かった
浮世絵の価値を再評価し、その芸術性を守るために貢献した。
彼の情熱と努力がなければ、これらの貴重な文化遺産は
失われていたかもしれない。

国際的な視野を持ち、日本文化を熱心に紹介した彼の活動は、
現在でも評価されている。

↓ ↓ ↓

このように、蔦屋重三郎と林 忠正という時代を超えた
二人の貢献は、日本の美術と文化が国際的に認められ、
発展する土台を築いたということ。

彼らの業績を振り返ることは、文化遺産をどのように守り、
発信していくべきかを考えるきっかけにもなるのだ。

ちなみに、現在J-POPをはじめとする日本の音楽が
国際的な注目を集めている。
日本なればこその曲の細やかで密度ある感覚と
ビジュアル面も評価され、多くの海外の人たちに
受け入れられているということなのだろう。

パリ万博の時代は、“林 忠正”のような紹介者が必要だったが
今はその役割をSNSがやっているということなのだろうか?!

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蔦重と林 忠正の共通点とは?!

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