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12/01
2014

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“里山主義”はLOHASに通ず

先日、あるテレビ番組を見ていたときのこと。
そこでは、鎌倉時代の禅僧である道元禅師が
取り上げられていた。

日本における曹洞宗の開祖とされる道元禅師。
自身を磨くために中国へと渡ったのだが、
そこである教えを伝授されたそうだ。

それは、掃除や料理など、日常のあらゆるプロセスが
意味のあるものであり、修行なのであるということだ。
私は、この言葉を聞いてハッとした。

そうだ! 私が以前から口にしている、
“里山主義”の根本はまさにこの考え方ではないか!

日々のプロセスを大切にすることが、
生活そのものの質を向上させてくれる。
すなわち、健康も保持できるし、
人とのコミュニケーションの円滑化にもつながる。

例えば、急に訪れてくれた人へのもてなしにつながり、
自然と自分だけではなく周囲も活性化されていくのだ。

そう考えると、私の身近にも“里山主義”の根本を
体現している人たちがいるではないか。

掃除をして身の周りをきれいにすることだけでなく、
掃除の過程が自分自身の人間性をも磨くことにつながると考える、
「掃除道」の鍵山相談役。

自分の教え子である、知的障害を持った子らに、
農業という働く場所を提供し、
働き手の健康と社会での自立を促した、
「ココファームワイナリー」の故・川田昇氏。

さらには、このビジ達で度々登場する「グリーンファーム」や
「大里綜合管理」や「マイファーム」といった企業も、
里山主義を行動原理としているのではないだろうか。

やはりビジネスモデルの中に、里山主義を取り込み、
そのプロセスを重視する。
それが地域のコミュニティの活性化にも
通ずることとなり、結果的に継続的なビジネスにも
つながっているのだ。

と、筆を進めている中、少しひっかかりが…。
この考え方は、何かに共通しているのではないか?
そう、タイトルでわかってしまっているであろうが、
数年前に一世を風靡した“LOHAS”である。

「lifestyles of health and sustainability」
つまり、健康で持続可能なライフスタイル。
これは、“里山主義”の考え方と通ずるのではないか。

言葉としては変化しているかもしれない。
また、その時代の流行が取り入れられることもあるだろう。

だが重要な考え方とは、姿形を変えて
いつの時代も根本に存在しているのだ。

私たちのビジネスにも、今の時代に大切にすべき
“里山主義”を取り込むことが
サステイナブル(持続可能であること)へ
つながるのではないだろうか。

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ココファームワイナリー

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広大なぶどう畑

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大里綜合管理のナノビジネス35

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大里綜合管理の地域住民を取り込んだ活動

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産直市場グリーンファームの販売風景

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産直市場グリーンファームの外観

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