これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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熟ジュクア・ラ・カルト

05/25
2015

juku1

体験した「便利」は「常識」に変わる

ボタンを押せば、温水シャワーで
お尻をきれいにしてくれるトイレのウォシュレット。
確かに便利で、クセになるシロモノだ。

少し前のビジ達で、
最近のトイレの便利さに
黄色信号を発する話をしたばかりだが…。

この「便利」について感じることといえば、
世の中のスピードアップ化。

昔は毎回切符を購入して
乗っていた電車やバスも、
いまではSuicaやPASMOが大活躍。

この乗車カードさえあれば、
どこにしまったのかわからなくなりがちな、
小さな切符を改札前で探す必要はないのだ
(そして多くの小銭も必要ない!)。

さらに電車はさまざまなラインが開通し、
乗り換え時間もずいぶんラクになった。

そして近年なにかと話題にあがるのは、
高速のインターネット回線が整備され、
何を調べるにもサッと使えるスマートフォン。

いや~本当に便利な世の中になっている!
これだけ便利&時短が可能になると、
無駄なく効率よく過ごすことができるよねぇ。

また生活の場面だけではない。
私たちの仕事である編集やデザインも、
使われる時間を昔と比較すれば雲泥の差
(すぐにデータで確認できる上、
メールでやりとりすることも増えたため)。

いまも尚、続いている技術革新は、
さまざまな場面の時間短縮に大きく貢献しているのだ。

しかし、時短された時間は
一体何に使われているのだろう?

一度体験してしまった「便利」は、
あって当たり前だという
「常識」に変化してしまう。

「便利でよかったねぇ」
なんてことだけでは終わらない!

知らぬ間に後戻りできない
自分になっているのだから、
なかなか怖いものだ…。

便利さによって空いた時間の使われ方は、
ビジネスにおいては次なる仕事にまわることが多い。

そして、新たに仕事をしたことで伸びた売上げは、
さらなる便利な技術や設備を導入するために使われていく。

お金の行き先が変化してきただけで、
働いている日常の時間も、
プライベートで短縮した時間も、
結果として何かに費やされているのだ。

私が気がかりなのは、
空いた時間が何に代わっているかではない。

時間を有効にできる手段が多くなっているのに、
私たちの“幸せ”には
直接つながっていないという点だ。

体験した便利は、
いつの間にか常識に変わる。

便利の中にどっぷり浸かっていては、
そこからなかなか抜け出せない。

だからこそ、
自分をうまくコントロールしなければ!

いくら手間のかかる時間が
便利さによって短縮されようとも、
時間を有効に使う意識がなければ、
結局は無駄な時間になってしまう。

これからも世の中のスピードアップ化は
どんどん加速して、便利になっていくだろう。

こういった点を理解した上で生きていかなければ、
我々は大きな落とし穴に落ちてしまうのかも…?

juku1

これが登場してから、切符を購入する機会も減ったねぇ

juku2

電車の乗り換えだって一瞬で調べられる!

juku3

日常のさらなる便利さを促進したスマートフォン

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