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弁護士や会計士などが本業のスキルを活かして、無償で非営利団体を支援する社会貢献活動が『プロボノ(Pro Bono Publico)』だ。米英の弁護士が社会的弱者の無償支援から発展した活動で、アメリカの一部州では活動が義務化されている。日本でも東日本大震災以降注目度を増し、通常のボランティアとは専門性を活かした課題解決という点で差別化される。冒頭の士業だけでなく、ITやデザイナー、経営コンサルなど専門分野が制限されることはない。支援を受ける側は専門家の介入による課題の解決、支援をする側にとっても社会貢献だけでなくスキルアップ、人脈の拡大、ブランディングなどのメリットが望める。代替可能なボランティアだけでなく、専門性を持ったプロボノまで支援が広がることは社会を豊かにするキーとなりそうだ。
【参考URL】
https://corp.miidas.jp/assessment/14285/
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選挙区の区割りを恣意的に変更することで自党に有利な状況を生み出す戦略『ゲリマンダー』が、アメリカで連日報道される大きな話題となっている。トランプ大統領は2026年の中間選挙で共和党が勝つためにゲリマンダーを進めようとしているが、「禁じ手」とも言われる手法にメディアからの批判が高まっている。既にテキサス州議会は変更案を可決し、民主党支持層が多い都市部を分断することで共和党が5議席増える見通しだ。しかし、すべての州で共和党有利の変更が行われるのではなく、民主党支持層が強いカリフォルニアなどでは民主党有利の変更が予定されるなど、選挙前の制度面での攻防が激化している。日本でも議員定数削減を名目とした比例枠削減の話があるが、制度変更による票の価値のコントロールは民主主義の根幹に関わるため、慎重かつ深い議論が求められる。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3b2fef0092cd4986c8a26eae57a80d1d9c2f2ca5
3197
男性には少し馴染みが無いかもしれないが、昔流行した「シール交換」がリバイバルブームを起こしており、その牽引役となっているのがぷっくりと立体的に膨らんだ『ボンボンドロップシール』だ。サンスター文具から発売されている人気シリーズ。特徴は何といっても、“ぷっくり・ツヤツヤ・透明感のある立体感”。まるでキャンディのような見た目から「ドロップ」という名前がついている。2024年3月に発売された低年齢層向け商品だが、平成レトロやSNSでの拡散を追い風に大人の女性にも人気が拡大している。シール帳にしてコレクション・交換するだけでなく、立体感がスマホや鏡のデコレーションなどにもマッチ。現在ではキャラクタータイアップの商品展開も増えさらに人気を後押しするなど、この人気はしばらく続きそうだ。
【参考URL】
https://dime.jp/genre/2027508/
3196
コテもカーラーも使わず、靴下だけでゆるふわヘアができると、おしゃれな女性たちの間で話題になっているのが、『靴下カール』だ。やり方は簡単。夜、髪を洗って軽く乾かしたあと、清潔な靴下で髪をくるくる巻いて寝るだけ。これだけで、朝ほどけば自然なウェーブが完成するという。熱を使わないため髪が傷みにくく、毛が細い子どもでも安心というメリットもある。さらに、靴下を輪っか状にした「ソックバン」でお団子ヘアを作り、ほどけば大人っぽいカールになるという上級者テクニックも動画で話題だ。忙しい朝に手軽にスタイリングできるうえ、道具いらずでエコな点も人気の理由。ヘアアレンジテクニックの新定番「靴下カール」で、ナチュラルな巻き髪を楽しんでみては。
【参考URL】
https://kinarino.jp/cat5/10689
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株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が、社員のAIスキルを可視化する独自指標『DeNA DARSスコア』を今年8月に導入した。正式名称は「DeNA AI Readiness Score」で、従業員や組織ごとのAI活用レベルを数値化し、AIネイティブな企業文化の定着を目指すという。指標は個人と組織の2軸で構成され、AIの知識や活用度合いを5段階で評価。半期ごとに目標を設定し、スキル向上を促す。人事評価には直結しないが、AIを前提とした働き方の推進に大きな一歩となる。背景には、全社を挙げた「AIオールイン」宣言があり、AIを成長と変革の軸に、生産性の向上や新規事業を創出するのが狙いだ。今後は、DeNAのようにAIリテラシーを定量評価する企業が増えていく可能性も高い。AIの使いこなしが、個人と組織の競争力を左右する時代が、すぐそこまで来ている。
【参考URL】
https://dena.com/jp/news/5279/
3194
従来の健康保険証は2024年12月2日から新規発行が終了し、マイナンバーカードに保険証機能を登録した「マイナ保険証」へ移行した。経過措置として2025年12月1日までは使用できるが、期限を過ぎたものは無効となる。この移行期に、マイナ保険証を使わない人のために発行されるのが『資格確認書』だ。申請をしなくても自動的に交付されるのは、マイナンバーカードを持たない人や、保険証利用の登録をしていない人など。一方で、高齢や障害などの理由でカード利用が難しい人、または紛失や更新中の人も、申請すれば交付を受けられる。発行元や有効期限は保険者ごとに異なるため、詳細は加入している医療保険者の案内を確認しよう。問い合わせも所属保険者が窓口となるため、疑問や手続きの不安があれば早めの確認を。
【参考URL】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45470.html
3193
お尻から酸素を含ませた液体を送り込み、肺の代わりに腸で“呼吸”させる。そんな未来的な治療法の研究が進んでいる。東京科学大学の武部貴則教授らのグループは、酸素を含ませた特殊な液体を腸に送り込み、肺の代わりに酸素を吸収させる「腸呼吸」の仕組みを開発中だ。ブタの実験で症状の改善に成功し、昨年はユーモラスな科学研究に贈られるイグ・ノーベル賞を受賞した。直近の臨床試験では、健康な男性27人を対象に試験を実施し、酸素を含まない液体を投与して安全性を確認。軽い腹痛はあったが臓器への影響はなく、体内に吸収されず排出されたという。人工呼吸器に頼らず酸素を届ける新しい手段として、重症の呼吸不全などへの応用が期待される。
【参考URL】
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014970201000