2996
11月5日に投票が行われるアメリカ大統領選。当初はバイデン現大統領とトランプ前大統領の対決でスタートしたが、バイデン陣営の苦戦が明確になると民主党は大統領候補を『カマラ・ハリス』に変更。支持率では巻き返しに成功し、現在は接戦ながらもハリス陣営が優勢と見られている。ハリスはジャマイカ出身の父とインド出身の母を持つ移民2世で、検察官からキャリアを開始し2011年に州の司法長官に就任。その後2017年には上院議員となり、バイデン政権下では副大統領を務めている。大統領就任となればアメリカ初の女性、そしてアジア系大統領となり、その出自や活動からトランプ陣営とは対照的に多様性を象徴する存在となっており、分断が叫ばれるアメリカで今最も注目されている人物と言える。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/us-election/presidential-election/2024/profile/kamala-harris.html
2995
8月8日〜13日の間に日本の南海上で台風5~8号が相次いで発生。その要因と見られているのが渦状の低気圧『モンスーン・ジャイア』だ。このエリアでは南西からのモンスーンと東からの貿易風がぶつかり反時計回りに渦状の気圧の谷を作ることで、上昇気流が起こり台風の卵となる積乱雲を次々と生み出すという。
モンスーン・ジャイアの寿命は2週間程度とされ短いものの、今年は例年より海域の海水温が2度程高く、より多くの熱帯低気圧や台風が発生した。ゲリラ豪雨ももはや夏の風物詩となってしまっているが、気温上昇や海水温上昇により劇的な天候の変化は今後も増えていくのかもしれない。
【参考URL】
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240815-OYT1T50203/
2994
『バズマーケティング』とは、SNSやインフルエンサーを活用し、口コミを通じて短期間で話題を広げる手法。メーカー発信ではなくユーザー発信の情報として伝わるため受け手側の受容度も高く、特に若年層をターゲットとする場合に強い効果を発揮すると考えられており、代表的な事例としては製品レビューやハッシュタグキャンペーン、バイラル動画などが挙げられる。
しかしその一方でネガティブな情報が広がるリスクもあり、ブランドイメージを損なう可能性もある。炎上を避けるためには、発信するメッセージのコントロールなど適切なリスク管理が必須となり、バズだけに頼らない他施策も組み合わせた長期的な視点での計画性も求められる。
【参考URL】
https://www.torihada.co.jp/media/1735/
2993
『RFID』が私たちの生活に大きな変化をもたらしている。RFIDとは、「Radio Frequency Indentification」の略で、電波を用いて専用タグのデータを読み書きするシステムのこと。このRFIDを採用したシステムのうち、身近な例の1つがJRの「Suica(スイカ)」や「ICOCA(イコカ)」などの交通系ICカードだ。改札機がスキャナの役割を果たし、電波による無線の通信だけでデータの読み書きを行っている。またRFIDの波は小売業界にも。あの一瞬で会計ができるユニクロの無人レジの仕組みもRFIDによるものだ。海外ではウォルマートなどの流通業、BMWといった製造業、デルタ航空などの航空業にまでRFIDが幅広く活用されているという。さまざまな場面で業務効率化・デジタルシフトの期待を背負うRFID。これからさらに社会での重要度を増していくだろう。
【参考URL】
https://blog.rflocus.com/rfid-uniqlo/
2992
アメリカのテレビ界で最高の栄誉とされる第76回エミー賞の授賞式が行われ、真田広之さんが主演、プロデューサーを務めた配信ドラマ『SHOGUN 将軍』が作品賞を獲得した。非英語の作品が作品賞に選ばれたのは今回が初。作品賞の他、真田広之が主演男優賞を、アンナ・サワイさんが主演女優賞をそれぞれ獲得した。同作品はアメリカの作家ジェームズ・クラベル氏の小説が原作で、戦国時代が舞台。徳川家康がモデルの武将を演じた真田さんは、受賞後の挨拶の中で「先人たちから受け継いだ情熱と夢が海を渡り、国境を超えた」と日本語で語り、その様子は日本でも大きな話題となった。早くも動画配信に登場している。機会があれば観てみるとよいだろう。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/00e099ba77ec12c719518c5d63aaff613bfc6f9a
2991
住民サービスの向上や、職員の業務効率化を目指し、いま『スマホ市役所』を採用する自治体が増えている。スマホ市役所とは官公庁専用対話型アプリケーション「GovTec Express」をベースにしたサービスで、これまで役所に足を運ぶ必要があった面倒な行政手続きを、スマホ一つで完結させるもの。住民票など証明書の請求や給付金手続き、一時保育の予約などを1問1答の対話型で進めることができる。住民側からは新しいアプリなどをダウンロードする必要がないこと、そして自治体側からは追加開発がしやすいプラットフォームが評価され、「GovTec Express」を導入した自治体はすでに190以上。デジタルを活用することで、行政サービスと住民の暮らしをアップデートするスマホ市役所は、今後も増えていくだろう。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2311/30/news085.html
2990
新型コロナウイルス禍における離職や高齢化の影響を受け、バスガイドの減少傾向が続いている。そんななか生まれたのが『バスに乗らないバスガイド』だ。ガイドがバスに乗車せずにリモートで案内する方法で、カメラにガイドが話しかけると、映像がインターネット経由でバスに送信される仕組み。リモートであればこれまでのバスツアーでは当たり前だった“1人1台”ではなく、複数のバスを同時にガイドできるため、会社としてのメリットは大きい。リモートでも楽しんでもらえるよう、クイズ大会を行ったり、観光地にゆかりのあるわらべ歌を歌ったりと、各社工夫をこらしているという。今後は学生向け、インバウンド向け、神社仏閣マニア向けなど、多様なバスガイドが生まれてくるのかもしれない。
【参考URL】
https://www.mbs.jp/news/feature/kansai/article/2024/06/100920.shtml