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No. 3101

3Dプリンター駅舎

JIRYU
No.
3101

3Dプリンター駅舎

6時間で駅舎が完成
進む建設への3Dプリンター活用

JR西日本は、和歌山県有田市の紀勢線初島駅で全国初となる3Dプリンターを活用した『3Dプリンター駅舎』の建設を発表した。3Dプリンターを活用した住宅を提供する「セレンディクス」の工場でパーツを製造し、終電後に約6時間で組み立てる予定。建設や維持管理コストに加え、潮風の影響を受けやすい立地で耐久性の検証も行い、他の駅への展開も検討している。3Dプリンターは迅速な対応が求められる災害復旧にも活用が進んでおり、能登半島地震の被災地・輪島市では排水設備の建設に導入。従来1週間かかっていた工期が5時間に短縮され、強度も2倍以上になったという。一方で、材料となるモルタルの材料費は通常の約2倍となり、コスト面が課題だ。強度や信頼性が求められる構造物への3Dプリンター活用には不安の声もあるが、今後多くの実証実験を経て、その工法も当たり前になっていきそうだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20250217/3020023236.html

No. 3100

ジブリ風生成AI

JIRYU
No.
3100

ジブリ風生成AI

誰でも手軽にジブリ風イラストを生成
著作権の崩壊かクリエイティブの民主化か

OpenAIが3月25日にChatGPT用の画像生成機能「4o Image Generator」をリリース。そのリリース告知に「ジブリ風の画像が作れる」とアピールし、CEOのサム・アルトマンもXのアイコンをジブリ風のイラストにしたことで、個人だけでなく世界中の政府機関などもジブリ風イラストを生成して投稿。『ジブリ風生成AI』として世界中で爆発的な話題となった。国内大手メディアなどは「著作権上の懸念がある」と報じたが、サム・アルトマンはクリエイティブの民主化のスタートとして現状をポジティブに捉えている。この話題は国会でも取り上げられ、文科省の文部科学戦略官は、最終的には司法で判断されるとの前置きのうえで、「作風やアイデアの類似のみであれば著作権侵害に当たらない」と答弁した。今後はツールの進化だけでなく、司法・立法の対応にも注目が集まることになりそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6b65ed31532204a023c893d01a3bf7d97ec26cf

No. 3099

東京大学カレッジオブデザイン

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No.
3099

東京大学カレッジオブデザイン

東大70年ぶりの新学部
デザイン思考で国際的リーダーを育成

東京大学は、創立150周年を迎える2027年9月に約70年ぶりとなる新学部、『UTokyo College of Design』を開設。東京大学が持つ幅広い学術知に、デザインの力を掛け合わせ、その実現に取り組むという。デザインを意匠などモノの見た目ではなく課題解決や価値創出の手法と捉え、気候変動や高齢化など複雑な社会課題に挑む国際的リーダーの育成を目指す。すべての授業は英語で実施され、秋入学を採用するなど従来の日本の学校制度にとらわれず、多様な国際人材の受け入れを図る。AI支援や海外留学も活用可能など、ボーダーレスな取り組みでのイノベーション創出が見込まれ、どのような人材が育つか注目される。
【参考URL】
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400261860.pdf

No. 3098

魚雷バット

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No.
3098

魚雷バット

先が細くなっている独特の形状のバット
道具の新たな可能性が開かれた

今季、ヤンキースの開幕シリーズでは、1試合9本塁打を記録するなど爆発的な打撃が話題になった。ここで一部の選手が使っていたことで注目を集めたのが『魚雷バット』だ。先端が細く、芯と言われる部分がややグリップ寄りで、その形が「魚雷」に似ていることからこの名が付いた。先端を細くすることで操作性が増し、スイングや打球精度を高められるという触れ込みもあり、いまや日本のプロ野球界にも広がりつつある。内角球に強くなるメリットが期待されているが、長打力に直結するかは現段階では不明。ただ「技術革新の余地はまだある」と気づかせてくれた意味は大きいだろう。フォーム改善だけでなく道具の最適化でパフォーマンスを引き上げる時代へ。今後はスパイクなど他の道具でも、改良の動きが進むかもしれない。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH167NJ0W5A410C2000000/

No. 3097

カワラボ

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No.
3097

カワラボ

個性や欠点も「かわいい」で全肯定
SNSで楽曲をバズらせる戦略

「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「新しい学校のリーダーズ」を輩出したアソビシステム。この芸能プロダクションが「原宿から世界へ」をコンセプトに手掛けたアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.(カワイイラボ)」、通称『カワラボ』が今、脚光を浴びている。若い世代の共感を呼んでいるのは、メンバー一人ひとりの個性や弱点すら「かわいい」と肯定し、全員が主役になれるスタイル。SNSでバズを生み出す戦略も特徴的で、第1弾「FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)」はシングル「わたしの一番かわいいところ」がTikTok再生28億回を突破。2024年デビューの「CUTIE STREET(キューティーストリート)」も「かわいいだけじゃだめですか?」が50億回を超えた。日本発の新しい「かわいい」は今後、どのように世界へ広がっていくのか。カワラボの挑戦に今後も注目したい。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH167NJ0W5A410C2000000/

No. 3096

オンラインカジノ

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No.
3096

オンラインカジノ

日本国内からの利用は「賭博罪」に
借金や依存症に陥るケースも

お笑い芸人が『オンラインカジノ』利用による賭博の疑いで活動自粛を発表し、注目が集まっている。気軽にスマホやPCからアクセスできるオンラインカジノだが、日本国内からの利用は、たとえ海外で合法運営されている場合でも「賭博罪」に該当し、違法となる。警察庁によると、2024年にはオンラインカジノ関連で過去最多となる279人が検挙された。とくに若年層を中心に利用が広がっており、平均賭額は月約5.2万円にものぼる。なかには一発逆転を狙うあまり、依存症に陥り借金を重ねるケースも多いという。政府もこの事態を重く受け止め、法規制を検討している。無料版サイトを入口に利用を促す手口もあるため、違法性を知らずに巻き込まれないよう、正しい知識を持っておきたい。
【参考URL】
https://ascii.jp/elem/000/004/257/4257460/

No. 3095

デジタル・フォレンジック

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3095

デジタル・フォレンジック

デジタル版の鑑識活動
削除されたデータも復元が可能

フジテレビ第三者委員会で注目されたデジタルフォレンジック調査。2000年代以降、企業内の不正調査にも活用されるようになり、専門業者によるサービスも登場している。『デジタルフォレンジック』とはPCやスマートフォンなどの電子機器に残る記録を収集・分析し、その法的な証拠性を明らかにする手段や技術の総称のことで、いわばデジタル版の鑑識活動のようなもの。スマホ上で削除されたデータでも、専門技術を使えば復元が可能とのことで、近年ではサイバー犯罪捜査や企業調査において欠かせない手法となっている。ただし端末そのものが必要であり、依頼者側が勝手に調査することもできないため、あらゆる情報が無制限に暴かれるというわけではなさそうだ。情報社会における「証拠」のあり方を大きく変えつつあるデジタル・フォレンジックは、今後さらに広く活用されていくだろう。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2504/02/news146.html

ONE WEEK BEFORE

No. 3094

3Dプリンター駅舎

JIRYU
No.
3094

3Dプリンター駅舎

6時間で駅舎が完成
進む建設への3Dプリンター活用

JR西日本は和歌山県有田市の紀勢線初島駅にて、全国初となる3Dプリンターを活用した『3Dプリンター駅舎』の建設を発表した。3Dプリンターを活用した住宅を提供する「セレンディクス」の工場でパーツを製造し、終電後に約6時間で組み立てる計画だ。建設や維持管理コストに加え、潮風の影響を受けやすい立地で耐久性の検証も行い、その結果をもって他の駅への展開も見越している。同様に3Dプリンターは迅速な対応が求められる災害復旧にも活用が進んでおり、能登半島地震の被災地・輪島市では排水設備の建設に導入。従来1週間かかっていた工期が5時間に短縮され、強度も2倍以上になったという。一方で材料となるモルタルが高価で材料費は通常の約2倍となり、コスト面が課題となった。強度や信頼性が求められる構造物への3Dプリンター活用には不安の声もあるが、今後数多くの実証実験を経て、その工法も当たり前になっていきそうだ。
【参考URL】
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250312-OYT1T50063/

No. 3093

ジブリ風生成AI

JIRYU
No.
3093

ジブリ風生成AI

誰でも手軽にジブリ風イラストを生成
著作権の崩壊かクリエイティブの民主化か

OpenAIが3月25日にChatGPT用の画像生成機能「4o Image Generator」をリリース。そのリリース告知に「ジブリ風の画像が作れる」とアピールし、CEOのサム・アルトマンもXのアイコンをジブリ風のイラストにしたことで、個人だけでなく世界中の政府機関などもジブリ風イラストを生成して投稿。『ジブリ風生成AI』として世界中で爆発的な話題となった。国内大手メディアなどは「著作権上の懸念がある」と報じたが、サム・アルトマンはクリエイティブの民主化のスタートとして現状をポジティブに捉えている。この話題は国会でも取り上げられ、文科省の文部科学戦略官は、最終的には司法で判断されるとの前置きのうえで、「作風やアイデアの類似のみであれば著作権侵害に当たらない」と答弁した。今後はツールの進化だけでなく、司法・立法の対応にも注目が集まることになりそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6b65ed31532204a023c893d01a3bf7d97ec26cf

No. 3092

東京大学カレッジオブデザイン

JIRYU
No.
3092

東京大学カレッジオブデザイン

東大70年ぶりの新学部
デザイン思考で国際的リーダーを育成

東京大学は、創立150周年を迎える2027年9月に約70年ぶりとなる新学部、『UTokyo College of Design』を開設する。デザインを意匠などモノの見た目ではなく課題解決や価値創出の手法と捉え、気候変動や高齢化など複雑な社会課題に挑む国際的リーダーの育成を目指す。
すべての授業は英語で実施され、秋入学を採用するなど従来の日本の学校制度にとらわれず、多様な国際人材の受け入れを図る。AI支援や海外留学も活用可能など、ボーダーレスな取り組みでのイノベーション創出が見込まれ、どのような人材が育つか注目される。
【参考URL】
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400261860.pdf

No. 3091

K文学

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No.
3091

K文学

韓国文学に世界が注目
物語で社会問題を浮き彫りに

2024年のノーベル文学賞に韓国の作家ハン・ガン氏が選ばれたことも後押しとなり、近年、世界的に注目を集めている韓国の文学。日本では『K文学』として親しまれ、大手書店でフェアが組まれるほどの人気ぶりだ。なかでも『82年生まれ、キム・ジヨン』『菜食主義者』に代表される、女性の不条理を描いたフェミニズム文学は、社会問題への関心が高まる今、日本でも多くの共感を集めている。ただし、その魅力はフェミニズム文学にとどまらない。エッセイやサスペンスなどジャンルも幅広く、今の気分にフィットする作品が必ず見つかるところも人気の理由だろう。いずれの作品にも、人間の感情の揺らぎと時代背景が力強く刻まれており、読者に静かな問いを投げかけてくる。国境を越えて共鳴を呼ぶK文学の広がりは、今後ますます加速していきそうだ。
【参考URL】
https://www.chunichi.co.jp/article/980304

No. 3090

相互関税

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No.
3090

相互関税

金融市場が動揺
貿易戦争の余波で景気後退の恐れも

米トランプ政権の『相互関税』施策が株式市場を揺さぶっている。対象国に対して関税を大幅に引き上げる方針を表明後、ダウ平均株価は急落。しかしその数日後には一転して追加分の関税を90日間停止すると発表し、市場は急反発した、一方で、中国への関税は125%に引き上げる意向を示し、米中の対立は激化。貿易摩擦の長期化によるサプライチェーンの混乱や景気後退リスクもくすぶっている。実際に米小売最大手のウォルマートは、2025年2~4月期の営業利益の伸び率見通しを取り下げるなど、企業の業績にも影響が及び始めた。方針が二転三転するトランプ関税に、世界の株価や経済は不透明性を増すばかり。トランプ関税の行方はどうなるのか。日本はもちろん世界中が神経をとがらせている。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb412f434bc911ad227a947007553a182cfb469

No. 3089

モクテル

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No.
3089

モクテル

ノンアルコールのカクテル
レストランやバーの定番メニューに

健康志向の高まりを背景に、世界各地でノンアルコールムーブメントが広がっている。その流れを汲んだトレンドの一つが、『モクテル』だ。モクテルとはノンアルコールカクテルのことで、「mock(模倣する)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語。見た目や味わいはカクテルにそっくりだが、アルコールが含まれていないため、お酒が飲めない人でも楽しむことができる。最近では、カモミールやL-テアニンなどのリラックス成分を配合した「機能性モクテル」も登場。心と体にやさしい一杯として人気だ。また今年、リーガロイヤルホテル広島が瀬戸内をテーマに14種類のモクテルを提供する「モクテルフェア」を開催。モクテルは一過性のブームではなく、「お酒が飲めなくてもOK」時代の象徴として今後さらに定番化していきそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/d50e6e59860a239f686f7d927eb15cfdc2a68ca3?page=2

No. 3088

顔認証改札

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3088

顔認証改札

大阪で本格運用開始
Osaka Metroの130駅に設置

今年3月25日より、Osaka Metroがウォークスルー型の『顔認証改札』を本格導入した。このサービスは、今年開催の大阪・関西万博におけるキャッシュレス・チケットレスの取り組みの一環としてスタートしたもので、Osaka Metro全134駅中130駅に設置されている。利用者は、顔をかざすだけでスムーズに改札を通過できるという、未来的な交通体験が可能に。ただし利用には、e METROアプリで乗車券を購入し、顔画像を事前に登録する必要がある。プライバシー面が気になるところだが、顔認証用カメラは録画を行わず、取得した顔データは照合後に即時破棄されるため安心だ。非接触でストレスフリーな移動を実現する次世代改札は、大阪の地下鉄のみならず、今後は他の都市や交通機関にも広がっていく可能性を秘めている。
【参考URL】
https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20250311_walkthrough_kaisatsu.php

TWO WEEK BEFORE

No. 3087

特務機関NERV(ネルフ)

JIRYU
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3087

特務機関NERV(ネルフ)

国内最速の災害情報サービス
一瞬の差で救われる命のために

アニメ「エヴァンゲリオン」に登場する架空組織の名を冠した、SNSの防災情報アカウントが『特務機関NERV』だ。運営元のゲヒルン社は、災害通知を国内最速で提供するアプリ「NERV防災」も運営。気象庁やエヴァンゲリオンの版権元である株式会社カラーからの承認も得て、広告や課金は行わず運用費の一部を支援者で補いながら日々改良を重ねている。災害時は情報で救われる命がある。創設者の石森大貴氏が震災の無力感から「1ミリ秒でも早く情報を届ける」ことを目指して誕生した一連のサービスは、多くのSNS登録やアプリDLを成し遂げ、今や日本の防災インフラの一端を担っている。
【参考URL】
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202503nerv-team

No. 3086

SD(セーフドライバー)カード

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3086

SD(セーフドライバー)カード

安全運転のご褒美
お得なカードを知っていますか

1年以上無事故・無違反のドライバーが交付手数料670円を支払うことで取得できる『SD(セーフドライバー)カード』が注目を集めている。カードを提示すると、観光施設やガソリンスタンド、生活関連の小売店などで割引や優待が受けられるが、実際の利用はかなり少なく存在自体を知らない人が多いのが現状だ。しかし物価高も続くなか、生活の負担を少しでも軽減しようとカードの発行申請件数が伸びているという。カードを管理する自動車安全センターは、今後のさらなる活用を目指し、優待を利用可能な店舗の増加を進めている。安全運転を意識することに具体的なインセンティブがあるのは、社会的にも大きなメリットとなりそうだ。
【参考URL】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900020160.html

No. 3085

男性活躍推進条例

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No.
3085

男性活躍推進条例

進む女性の社会進出と活躍
今度は男性の家庭内活躍を目指す

広島県は共働きが増加している昨今にあっても、家庭内の家事育児の負担が女性に偏っている現状を受け、男性の家事育児への参加を促すための『男性活躍推進条例』の制定を表明。家庭生活での男性の活躍推進についての基本理念を定め、県、県民、事業者それぞれの役割も明確にし、男女問わず社会全体で協力して子育てを行う「共育て」の推進を目指す。1月に行われたアンケートでは家事育児の分担に「満足」していると回答した割合は男性9割に対し、女性は6割にとどまったという。なお、都道府県レベルでこのような条例が制定されるのは初とのことで、自治体レベルからも子育て支援や男女平等の実現に向けた動きが盛り上がっていくきっかけとしても期待したい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250210/k10014718671000.html

No. 3084

EXPOホンヤク™

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No.
3084

EXPOホンヤク™

大阪万博向け多言語翻訳アプリ
日本語を含む30言語に対応

4月13日(日)から開催される2025年日本国際博覧会(略称「大阪万博」)では、言語の壁を超える新たな試みとして、TOPPANホールディングスが提供する多言語自動翻訳システム『EXPOホンヤク™』が導入される。スマートフォンなどの端末に「EXPOホンヤク™」アプリをインストールすると、音声やテキストをリアルタイムで翻訳可能に。約30言語に対応し、会場内のデジタルサイネージや案内表示とも連携することで、外国語が分からなくてもスムーズに情報が得られる仕組みだ。さらに、AI技術を活用することで、専門用語や関西特有の表現も自然に翻訳が可能。海外からの来場者との言語・文化を超えた交流の促進も期待できそうだ。「EXPOホンヤク™」は現在、App StoreおよびGoogle Playで公開中。精度や使い勝手が気になる人は、試してみては。
【参考URL】
https://www.expo2025.or.jp/future-index/digital/auto-translation/

No. 3083

さがるまーた

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No.
3083

さがるまーた

絵本を“体感”する雑誌
絵本や創作を愛する人たちへ

2023年11月30日の「絵本の日」に、絵本雑誌『さがるまーた』が講談社から創刊された。はじめて絵本に触れる子どもから、絵本が好きでたまらない大人まで、幅広い世代を対象としたオムニバス絵本雑誌。創刊号となるVOL.1には、第一線で活躍を続ける作家やアーティスト15名が集結し、描き下ろし絵本や記事、とじこみ付録など、多彩な表現が一冊に詰め込まれている。誌名である「さがるまーた」はエベレストのネパール語名で、直訳すると「海の頭」という意味。深い創作の海から、長い時間をかけて生まれる「頭」、つまり作品を、山脈のように連ねたいという編集者の想いを込めたそう。切ったり、シールを貼ったりといった紙の雑誌ならではの楽しみも満載で、まさにコンセプト通りの、「絵本を“体感”する雑誌」になっている。現在はVOL.2まで発刊中。
【参考URL】
https://cocreco.kodansha.co.jp/special/sagarmatha

No. 3082

呼吸するクッション

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3082

呼吸するクッション

呼吸誘導型のロボットクッション
抱きかかえるだけでリラックス

『呼吸するクッション』の「fufuly(フフリー)」は、「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げるユカイ工学株式会社が開発・発売した、抱きかかえて使う新感覚のクッションだ。見た目は真っ白い雲のような、不思議でかわいいデザイン。しかし実は内部に呼吸誘導型のロボットを内蔵しており、独自の技術で膨らんだりしぼんだりしながら、まるで生き物のように呼吸する機能を持つ。このクッションを抱きかかえ、リズムに合わせて呼吸すると、自然と呼吸が深くなり、リラックス状態に導かれるという。ちょっと一息つきたいときはもちろん、呼吸が浅くなりがちな仕事中や、寝つきにくい夜にも効果的だとか。ストレスが溜まりやすい現代社会。癒しをくれる新感覚のクッションはギフトにしても喜ばれそうだ。
【参考URL】
https://fufuly.jp/

No. 3081

ストレスチェック義務化

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3081

ストレスチェック義務化

3年以内に全企業で義務化
メンタルヘルスリスクを早期に発見

今年3月、政府はすべての企業に『ストレスチェックを義務化』する方針を打ち出し、「労働安全衛生法」の改正案を閣議決定した。これまでは従業員50人以上の事務所のみが対象だったが、今後は小規模事業所にも対象を拡大。年に1回、質問票への回答を通じて心理的な負担を測定し、高ストレスと判定された従業員には、産業医との面談を促す。小規模事業所ではプライバシー配慮などが課題とされていたが、精神疾患による労災が増加傾向にあることから、対策強化が求められていた。施行予定は、法改正の成立から3年以内。施行はまだ少し先の話だが、自分の心の声に耳を傾けることは今すぐに始めたいもの。心が疲れたと感じたら、一人で抱え込まず、まずは医師などの専門家に相談しよう。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e8b37ef269271be526ad6b89ce669e1d904d831

THREE WEEK BEFORE

No. 3080

点検商法

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3080

点検商法

悪質リフォーム被害が過去最多
無料の誘いにはご注意を

2024年に全国の警察が摘発した悪質リフォーム業者による『点検商法』事件が66件、検挙者は130人に達し、統計開始以来最多となった。突然家を訪問し、屋根や水道の無料点検を装って高額契約を結ばせる手法で、屋根を故意に破損させるような悪質な例も確認されている。
点検商法や訪問販売は特に高齢者をターゲットとして行われており、警察庁は「突然訪問した業者には無料と言われても点検をさせず、不安を感じたら警察に相談してほしい」と注意喚起している。また、訪問販売は契約をしてしまっても早期であればクーリングオフでの契約解除も可能なため、冷静な対応を心がけたい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250306/k10014741301000.html

No. 3079

粉末味ぽん

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No.
3079

粉末味ぽん

食感を損なわないさっぱり味変
スパイシーさも加えた粉末調味料

ミツカンは自社の定番商品「味ぽん」を液体から粉へと変えた『粉末味ぽん』となる新商品、「無限さっぱりスパイスby味ぽん」をドン・キホーテなどでの期間限定の先行販売を行った。胡椒・ガーリック・唐辛子を加えたさっぱりとした味わいに加え、液体調味料の欠点だった「ベタつき」を克服してパリパリ・サクサクな揚げ物や焼き物に適した調味料とのこと。
粉末化の開発は「食感を損なわずに味ぽんを活用できる」点に着目し進められたが、ただ粉末になっただけでは商品としても弱いと考え、従来よりも幅広いメニューに使ってもらえる味を目指したという。今年60周年を迎える味ぽんブランドの、さらなる発展を目指した挑戦となっている。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000517.000065533.html

No. 3078

メイドカフェ翻訳機

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3078

メイドカフェ翻訳機

外国人でもメイドカフェを満喫
リアルタイム翻訳で言葉の壁を超える

メイドカフェを運営するインフィニアは、落合陽一氏が経営するピクシーダストテクノロジーズが提供する同時翻訳ディスプレイを活用した『メイドカフェ翻訳機』でインバウンド需要の獲得を狙う。秋葉原の「あっとほぉーむカフェ」で会話をリアルタイムで翻訳し字幕表示する仕組みを3月末まで実証実験中だ。
インフィニアは、訪日外国人への対応強化を目的にこれまでも翻訳デバイスを導入してきたが、会話のテンポが合わない問題を抱えていた。今回の実証実験では、翻訳精度や接客のしやすさを検証し今後の本格導入を検討するという。観光立国が進む中、訪日目的の一つが「メイド」になることもあるのかもしれない。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2502/25/news144.html

No. 3077

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)

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JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)

災害級大雪の原因に
交通機関の混乱に要注意

冬場の天気予報で『JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)』という言葉を耳にすることがある。これは「Japan-sea Polar airmass Convergence Zone」の頭文字をとったもので、日本海で発生する雪雲が帯状に連なる現象を指す。新潟県や北陸地方、山陰地方といった日本海側の地域で発生しやすく、局地的な大雪をもたらす恐れがあるため、「ドカ雪のサイン」とも呼ばれることもある。 JPCZは、夏の大雨をもたらす線状降水帯のように、強い降雪を伴う「線状の降雪帯」を形成するのが特徴だ。これにより短時間で積雪が急増し、交通機関の混乱や大規模な停電といった雪害につながる可能性がある。生活エリアでJPCZが発生した際は、最新の気象情報をこまめに確認し、早めの雪対策を心がけよう。
【参考URL】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900018003.html

No. 3076

リファービッシュ品

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3076

リファービッシュ品

メーカー保証付きの再生製品
環境負荷の軽減にも貢献

成長著しいリユース市場に、最近『リファービッシュ品』という新たな概念の中古商品が登場していることをご存知だろうか。リファービッシュ品とは、返品や初期不良で回収された製品を、メーカーや専門業者が修理・再整備し、新品同様に仕上げた再生製品のこと。一般的にパソコンやスマートフォン、家電製品などで多く扱われている。新品よりも価格が抑えられることに加え、メーカー保証が付くことが多いため、品質面でも安心感がある点が魅力だ。一方で、新品と比べると在庫が限られ、スペックやモデルの選択肢が少ない場合もあるため、購入時には注意が必要。とはいえ、高品質な製品を手頃な価格で手に入れたい人や、環境意識の高い消費者にとって、リファービッシュ品は賢い選択肢の一つと言えるだろう。
【参考URL】
https://business.ntt-east.co.jp/bizdrive/column/post_368.html

No. 3075

大人のキッザニア

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3075

大人のキッザニア

チケット即完売の人気イベント
新たなキャリアを考えるきっかけにも

子ども向けの職業・社会体験施設として知られる「キッザニア」が、今年2月に約6年ぶりとなる大人向けイベント『大人のキッザニア』を開催し、大きな話題を呼んだ。チケットは即完売し、多くの参加者がゲーム開発やピザ作り、銀行業務などの“お仕事アクティビティ”に熱中した。人気の背景には、リスキリングや転職が一般化し、新たな職業を体験することへの関心が高まっているのでは、という見方もある。実際、普段の仕事では経験できない分野を試すことで、新たなキャリアの可能性を見出したり、自分に合った職業を探すきっかけになった人も多いそうだ。遊び感覚で仕事を学びながら、未来の働き方を考える。「大人のキッザニア」は、そんな貴重な機会を提供しているのかもしれない。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2502/23/news061.html

No. 3074

脱・旅行代理店

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No.
3074

脱・旅行代理店

持続可能な観光地づくりに取り組む
日本の観光の在り方を変えるか

旅行業界は今、大きな変革期を迎えている。大手旅行代理店のJTBが進める『脱・旅行代理店』は、単なるチケットや旅行パックの提供から、地域の観光開発そのものに関与する方向へとシフトする戦略だ。小豆島での自動運転ボートの実証実験や、ホテル・交通インフラの整備などの施策は、まさに「脱・旅行代理店」の象徴的な例と言える。この背景には、オーバーツーリズムの問題や地方の人手不足、宿泊施設の廃業といった、従来のビジネスモデルでは対応しきれない課題がある。企業が地域と連携し、交通・宿泊・観光体験を一体化した「観光地づくり」へシフトする流れは、今後も加速していくと考えられる。JTBの取り組みは、地域社会との共創による新たな価値創出の先駆けであり、観光業界全体の方向性を示すモデルケースになりそうだ。
【参考URL】
https://webmagazine-vamos.com/blog/2025/02/17/jtb-travel-myself/

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