これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

02/04
2013

sny

マーフィーが語る相乗効果

「過去百年でもっとも偉大な発見は、潜在意識の力に気づいたことである。」
これは、心理学者の父と呼ばれる
ウィリアム・ジェームズの言葉だ。
潜在意識の重要性は、古くから語り継がれている。

そんな先達たちの思想を受け継ぎ、
“潜在意識の法則”を提唱したのが
ジョセフ・マーフィー。
著述家であり、牧師でもある彼は潜在意識について、
人生や生活、ビジネスに大きく作用する
重要な要素だと、
彼の著書『世界一簡単な自己表現法』の中で語っている。

普段考えていることは、潜在意識に刻まれ、無意識的に行動へとつながる。
何をどうしたいかをより明確にすればするほど、
それは現実になってくるというのだ。

実は経営者の中には、この潜在意識の力に
よって成功した方々が多くいる。
例えば、「わたしの夢には日付がある」と語った、
和民の経営者、
渡邉美樹氏。渡邉氏は、強い意識と明確なイメージによって夢を実現させた。

潜在意識に繰り返し語りかけることで、
人はいつのまにかその目標に向けて
行動をとっていくことを
実証した人物の一人と言えるだろう。

私の身近では、「なんでも鑑定団」の
北原照久氏がそうだ。
北原氏が20代の頃抱いた夢は、
アメ車に乗って海岸沿いを走ること。
そして加山雄三さんと一緒にギターを弾くこと。
さらには女優の吉永小百合さんに会うことだった。
当時の友達からは「そんなこと無理に決まってるだろ」と、誇大妄想狂扱い。

しかし、彼は何度も思い、口にし続けた。
(吉永さんとは何を話すか、
会話の内容まで考えていたという……)
そして、これらの思いはすべて現実となった。

「実現したい」ではなく「実現できる」という、
よりポジティブな考え方を何度も
何度も意識に擦り込んだことで、
すべてがイメージ通りに進んだのだ。

渡邉氏や北原氏の事例の通り、
より明確でポジティブな発想を続けていれば、
潜在意識を良い方向へと導き、
必ず結果となって表れる。
そこから、多くの相乗効果も生まれるのだ。

逆に愚痴や不安要素しか口にせず、
ネガティブな考えに陥っている人は、
潜在意識に悪影響を与え、目標を実現することは難しくなってくるだろう。

日々、目的と信念を持って生きること、
ポジティブな発想を常に潜在意識に据えておくことが大切なのだ。
潜在意識を高めることが、
生活においても、ビジネスにおいても、
良質な相乗効果に繋がるのだから。

sny

必読!マーフィーが語る自己実現法

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選ばれるビジネス

02/04
2013

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配慮という実践知

先日、山梨県の石和温泉で掃除の会・関東ブロック会議が行われた。
会場は最寄り駅から徒歩15分ほどの場所にある健康ランド。

たまたま電車の中で会った掃除関係者と
歩いて会場へ向かうことになったのだが、
線路に沿ってしばらく歩いていくと、前方に線路にかかる大きな陸橋が…。
地図を見ると、どうやら健康ランドはその陸橋を渡った先にあるようだ。

その陸橋を渡るべきかどうか悩んでいる時、
同行した方が近くで作業していた
おばさんにこう尋ねた。

「すみません、この道を上がっていくと線路の向こう側に渡れますか?」
すると、地元のおばさんはこう答えてくれた。
「渡れますよ~。あ、もし健康ランドに行くなら、
  陸橋を渡るよりも左の道を行った方が
楽に行けますよ」。

え~、何で私たちが健康ランドに
行くと思ったのだろう…。
あのおばさんは私たちの
「線路を渡りたい」というその先にある、
「健康ランドに行く」という本来の目的を察し、
気の利いた答えをしてくれたのだ。

ビジ達でも紹介し、私がいま特に
着目している言葉、“実践知”。
マニュアル化や数値では表せない
知識や知恵のことなのだが、
この配慮もまた実践知であると言えるだろう。

こうした出会いや、以前ビジ達でも
紹介した北海道の居酒屋での
素晴らしい対応“ほっけの配慮”を受けてこんなことを感じている。

システム化されマニュアル化された
現代のビジネスにおいて、
お客さまはこれらの人間味のない現状より、実践知の活きたビジネスを
展開している会社を選ぶのではないだろうか、と。

実は、この実践知は日本に限ったことではない。
ニューヨーク郊外にある、世界No.1の
食品スーパーと言われている、
スチューレオナード近くのアイスクリーム店でのこと。

店員さんが金髪美女だったこともあり、
アイスを注文。
細かい硬貨の値が分からなかったこともあり、
美人の店員さんにポケットに入っていたお金を差し出した。

すると、どうやら端数の硬貨が足りなかったようで、
一瞬困ったような顔をしたのだが、
近くに置いてあったカップから数セント取り出し、
「No Problem!」という言葉とともに笑顔でアイスを渡してくれた。

こうした人の心に残るようなマニュアルにない展開や配慮の実践知こそ、必ずや多くの人の心を掴み、口コミ効果を上げ、ひいては選ばれるビジネスにつながっていくのではないだろうか。

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ここが石和温泉駅!

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実にのどかでよいところだ

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これぞ、温泉駅前!

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はなまるア・ラ・カルト

02/04
2013

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“江戸しぐさ”に学ぶ

「あのとき約束しましたよね?」
「でも契約書にそんな事かいてない!」

今や当たり前のように繰り返されるこの悲しい会話。
言葉で約束はしても、契約書に書かれていなければ効力はない。
そんな一枚の紙に振り回される人間関係、ビジネスってどうなのだろうか…。

先日、私は今から300年程前にあった(?)
“江戸しぐさ”という思想と行動について学んできた。
(思想と行動と言い切っていいのかはわからないが)

江戸しぐさとは、その時代の商人や庶民における、
考え方や行動理念を表している。
だから漢字にする時は「仕草」ではなく「思草」と書くのだ。

まさに当時、江戸町民のリーダーたちは、
江戸の安泰と商売繁盛を願って
人格を高めるために学び、この“江戸しぐさ”を磨き合っていたわけだ。

これは当然、商人に限った話ではない。
当時の江戸全体にこの“江戸しぐさ”は広まっていた。

雨の日にすれ違うとき、お互いの傘が
当たらないように
傘を外側に向けて歩いたり、
相手にぶつかったときは先に非をわびたりといった
気づかいと行動をみんな当然のようにしていた。

また、断りもなく訪問する人、
時間を守らない人は「時泥棒」と呼ばれ、
相手の時間を奪うことは重い罪とされていた。

もちろんそんな環境下で展開されるビジネスは、
今の時代のように金やモノばかりを優先するのではなく「人間」を大事にしていた。

私がよくこのビジ達でもご紹介する、
石田梅岩先生もこの時代の方。
梅岩先生の「正直・倹約・勤勉」といった価値観も、
この“江戸しぐさ”につながっていたのだろう。

いやー、改めてこの時代の人は
“道”をしっかり極めていったことに気付かされる。

江戸時代から約300年。
私中島流のパラダイムシフト75(75年周期)で
いえば、今年はそこから4つ目のステージが終わり、5つ目に入ろうとしている。

この次なるステージには、
“江戸しぐさ”のような価値観、
モノの考え方が必要になってくるのは間違いない。

江戸時代当時のビジネスのように、
人間同士の信用をよりどころに
商売をすることが求められているのだ。
(当時は契約書なんてほとんどないからね~)

300年前にあったこの“江戸しぐさ(哲学? 理念?)”。
昔の思想と行動を見習うことで、
これからの時代において、
選ばれるためのポイントが見えてくる気がする。

いまのように日本だけではなく、
世界が混沌としている時代は、
過去のよき時代から学ぶのがいい気がするな~。

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柴田光栄著『江戸しぐさに学ぶ』

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