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2019
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伝書鳩ならぬ「電車鳩」
東武伊勢崎線に乗り、春日部に向かっていたときである。
“鳩胸さん”が突然北千住で乗り込んできたのだ。
乗客のみなさんも“鳩胸さん”に注目!?
私はこの“鳩胸さん”が切符やSuicaを持っていないことを
すぐさま察知できたわけだが…
誰も注意しないし、係員も声をかけないようなのだ。
この“鳩胸さん”は自分が乗っていてはいけないことに気づいたようなのだが、
乗降したのは4つ先の西新井駅だった。
さて、この鳩胸さんはなぜ切符やSuicaもないのに乗車できたのか?
そしてなぜ隣の駅では降りずに4つも先の西新井駅だったのか?
答えは、解ったただろうか。
これもラテラルシンキングパズルと言っていいかもしれない。
まぁすなわち、このパズルを解くには水平思考が必要だってこと。
先日の“ビジ達”でも紹介したが、AIやICTがどんどん活用されてくる時代、
イノベーションを起こすには論理的分析的な垂直思考だけではなく
この“ラテラルシンキング”が必要ということ。
さて、写真を見れば“鳩胸さん”が誰なのかはすぐわかるわけだが、
なぜ、隣の駅ではなく4つ先の西新井駅となったのか?
ちなみに、“伝書鳩”なら4つ先の駅で降りても例の帰巣本能が働き、
本来の棲み家(?)北千住駅に戻れるわけだが、
あの“鳩胸さん”は無事戻れただろうか。
(私はなぜかそこが気になったわけ)
それとも、あの“鳩胸さん”たちにとっては
半径10キロ圏内は庭のようなものなのか。
これまでも電車に乗っていてセミや蜂が乗り込んできて
乗客の人たちが右往左往するシーンは見てきたが、
“鳩胸さん”が乗り込んできて降車まで見届けたのは初めて。
乗客のみなさんは目の前の派手なファッションのお姉さんや
剃り込みのオニイさんではなく、その視線は“鳩胸さん”に注がれていた。
それだけ存在感はあったということ。
あー降車が西新井駅だったわけは…
乗った電車が急行だったということ。
もっと“ラテラルシンキング”を鍛えなきゃね。