これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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03/28
2016

moba

チェーン店のビジネスモデルにもの申す!

あったぁ~、これこれ。
探していた伸縮性のあるジーンズを
ついに見つけた。しばらく前に一着買い、
履き心地もよく休日のパンツとしてもう
一着探していたのだ。

思わず2着も買うことに。とはいえ、試着
しないことには。パンツはサイズや履き
心地などいろいろあるからねぇ~。
そして必ず、裾直しをしてもらわなきゃいけないし…。
(なぜか、けっこう裾を切るんだよねぇ)

よし、裾もクリップで止めてもらったし…
おっ2着買うと20%引き!(^o^)/(ワ~い!)

Tシャツもカゴに入れレジに行くと…

スタッフ「お店のカードがありましたら、
優待期間中ですが…」
(ほ~今日はいい買い物したねぇ~)

ここまではよかったのだが…

支払いが終わり、店の若いスタッフは、
レジを背にしてその2着のパンツをたたみ、
紙袋に入れてくれようとしている。
なぜかクリップをはずして、
折り目を伸ばしてたたんでいるのだ(-Д-;)

「えっもしかしたら裾のクリップはず
しちゃった!? 」

スタッフ「は?はい」

「何しちゃったの!? これから裾直すのに…」

スタッフ「…」
(こんなことすらわからないスタッフにレ
ジをさせたらダメだよねぇ。)

すると先輩スタッフが「申し訳ありません。
もう一度、フィッティングルームで裾を…」

この季節は、クツはもちろん、コートと
ジャケットも脱がないことにはパンツを
履くことは難しいのだ(*^*)ゞ

(もう気持ちの中では、ちゃぶ台をひっくり
返していたのだが、ここはおさえて…)


私の応えは、「もういやです」

その挙句、私に5本の指を立てて、

「裾直しに5日ほどいただいています」だって…

「5日? 5時間ではなく5日!? 」

スタッフ「はい、5日間です」だって…(=゚ω゚)ノ

「いつもの有楽町店では、1~2時間で
仕上げてもらってたんですが…」

スタッフ「こちらの店舗では5日間
いただいているんです」
(ついにちゃぶ台2台目をひっくり返した!)

5日間も待った挙句、また渋谷に来てられるか…。
ということでそれらのパンツを持ち、有楽町店
に行き、無事パンツを仕上げてもらったわけだが…。

ここでチェーン店の“ビジネスモデル”について
改めて考えてみることに。彼らにとっての
“ビジネスモデル”って何なのだろう。

まだ不十分なスタッフにお客様対応させれば
、当然そのリスクはお客様に行く。お客様に
とってうれしい対応はコストになるからと、
自分たちの都合を優先する。

ということで、私から見ると、彼らにとっての
ビジネスモデルは、自分たちが“都合よく儲け
る仕組み”に思えてならないのだ。

私はこのビジ達で“マニュアルのリスク”
をたびたび語って来た。本来のマニュアルは会社
としてのいい対応を一本化することで、差のない
お客様対応をしっかりして行こうというものだっ
たはず。

ところが、まだ育んでいない不十分なスタッフを
マニュアル通りに対応させることで、人員として
活用させて行こうという彼ら側の都合を優先した
カタチが、マニュアル対応となっているのだ。

中島流に言えば、この仕事を通じて社会に貢献して
いこう…ではなく、この仕事を通じてうまく儲けて
行こう、なのだ。

この社会にあまたある会社が、儲けることもその
目的に掲げてもいいが、その事業を通じて人を育み、
社会に貢献することもしっかり目的にして欲しいと
改めて思った次第。

そうじゃないと、多くの生活者の心が荒んじゃうこと
になるからねぇ~。やっぱりここは、どの会社も、
“先義後利”を掲げてもらいたいものだ。

弊社もこの春、4人が入社するわけで、
しっかり人を育まなければ…。

moba

今日はツイてる!と思ったのに…

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別店舗で裾直ししてもらったパンツたち

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やはり“先義後利”を掲げなければ…

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ファインスピリッツキーワード

03/28
2016

key1

もっとその先へ“ゴーイングコンサーン”

昔の寿命は「人生60年」くらいだったが、
現代は80年や100年も珍しくなくなってきた。

それと同じように、企業の寿命も100年が当たり前に…
と言いたいところだが、
なかなかそうはいかないのが現状。

企業は半永久的に継続することは社会的責任だと言われており、
そういった「継続企業」を前提とする考え方を
「ゴーイングコンサーン」と言うのだ。
さて、それでは実際の状況はどうだろう?

現代の企業を中島的目線で見ていると、
“短期決戦”を前提に事業展開しているところが
ほとんどに見えてならない。

例えば、“今”の業績を上げたいから、
一時的に安くしてでもとか…。
ひとつの業態がうまくいったから、
すぐ多店舗展開にするとか…。
深夜の外食チェーン店などで問題視された、
“ワンオペ”で営業するとか…。

こんなことをしていて、百年企業になり得るだろうか?
従業員が安心して勤めるには、
30年後も継続するような経営を行わなければならないわけだし、
経営者はそれを目指して当然なのだ。

このような企業の継続をテーマに
話をしていると思い出されるのは、千疋屋総本店だ。
6代目当主を知っていることもあり、
以前取材させていただいたことがあるのだが、
その時は代々伝わる「家訓」についてお話してもらった。

「匆奢、匆焦、匆欲張
(おごることなかれ、
あせることなかれ、
よくばることなかれ)」だ。

これが百年企業になり得た理由であり、
百年企業だからこそ生まれた家訓なのである。
(みんな奢っちゃうし、欲張っちゃうからね~)

私が昨年から展開している十勝ワインヴァレー構想だが、
ぶどうは3年経たないと実がならないもの。

しかも収穫したぶどうが醸造されて
ワインになるには1年は必要だし、
さらに良いぶどうが出来るまでには何年もかかるわけだ。
ワインが長い年月をかけて熟成していくように、
企業はロングレンジで考えなければいけない。

そして、ロングレンジで考えるからこそ、
いま本当に取り組まなければならないことが見えてくるのだ。

今は経済効率の時代が終わり、
「ヒューマン効率」時代が始まろうとしている。
“ヒューマン効率”とは中島流のワードで、
人の本来の営みをベースにしたスピードと考え方のこと。
ビジネスにもこれを取り入れなければ、
地域や従業員から喜ばれる企業になれない。

働く父の姿を見て、
その子供が同じ企業に入りたいと思ってくれたら、
ビジネスマン冥利に尽きるのではないだろうか!

そういった企業をつくるためにも、
ゴーイングコンサーンを目指すのが当然ではないだろうか。

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千疋屋総本店はさすがの店構え

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ロングレンジの考え方だ

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仕事道も忘れずに

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熟ジュクア・ラ・カルト

03/28
2016

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原発被災も“効率の裏側”

あれから5年…。今年はこの言葉をすでに
何度も耳にした。そう、福島の原発事故が
起こってから5年の月日が流れたのだ。

先日、千葉の東金市で開催された
「あれから5年 わたしたちは何を学んだか」
というイベントに参加してきた。

そこで、河合弘之という弁護士が自費で制作した
ドキュメンタリー映画『日本と原発 4年後』を
観ることになり、そのプログラムにはこんな文
章があった。

「ピラミッドのように積み上がりながら故郷を
侵蝕し続ける行き先のない放射性物質、廃炉ま
で40年。原発事故に暮らしや夢をうばわれた人々
の苦しみ、低線量被曝とは? 母親たちの苦悩に
答えはあるのか?―(中略)― 原発の仕組み、
歴史、原発事故から現在に至るまで弁護士の
視点で描く日本の原発のすべて。」

この河合弁護士の映画は私にとって深く共感
出来るものだ。そして鑑賞後、会場にいた多
くの人の心にも何らかの形で響くものがあっ
たことは間違いないだろう。

私はもともと福島の原発による被災は「人災」
であると考えている。(この映画で河合氏もま
さにそのことを言っているのでは、と感じた。)

そもそも人間が自由に扱えないレベルのものを
都合の良い面や効率の良い面だけを見て取り込
もうとすると、必ずどこかで誰かがリスクを被
ることとなるのだ。

1986年のチェルノブイリの原発事故から25年後
に起きたこの福島の原発事故。そしてそれから
5年が経った。

この30年間の中での2度の大きな原発事故で私た
ちが学ばなければいけなかったこと。それは便利
や効率の裏側にある大きなリスクの存在に、目を背
けてはならないということなのだ。そしてそのリス
クの対象となるのは常に弱い立場の人たちである。

場合によっては、リスクを自ら選んだ人たちでは
ない人たちにそれが浴びせられることもある。50年後
100年後に影響が出るというリスクの先送りまでも
あったりするのだ。

目先のことではなく、数十年後、数百年後のことを
考えたときに、便利や効率をひたすら貪っていると、
当然人類の存続にまで影響することになるのだ。そ
んな“効率の裏側”にあるリスクのボーダーライン
を私たちがきちんと意識していなければ、とんでも
ない危険性を孫子の代に残すことになるということ。

未来のことを考えるのであれば、優先すべきは便利
さや効率の良さの追及ではなく“足るを知る”という
価値観を大切に持つことだろう。

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『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』

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経験をもとにしたルポルタージュ漫画作品だ

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その内容には海外メディアも注目している

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あれから5年 わたしたちは何を学んだか

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03/22
2016

守り人シリーズ (1)

『精霊の守り人』は原作をどう超えるのか!?

さて、綾瀬はるかは、あの“バルサ”らしく
演じられるのか!?

NHKがラジオ放送開始から90年を記念して
制作する大河ファンタジーが『精霊の守り人(もりびと)』
だという。(なぜ、ラジオ放送の開始から記念してが
『精霊の守り人』かはよくわからないが…)

とにかくNHKがチカラを入れてつくったってことだろう。
NHKを観ていると、このドラマの番宣映像もたびたび…
いや、しょっちゅうと言っていいほど目にした記憶が。

そしてCGはもちろん最新の映像音響技術を駆使して
上橋菜穂子著のあの異世界ファンタジーを描いているという。
綾瀬はるかを主人公にして、果たしてどんな風に格闘シーン
の多い物語を映像化しているのだろう!?

このビジ達でも何度か紹介して来たが、私はこのところ、
上橋氏の著作をとにかく読みあさっているのだ。この
「守り人シリーズ」の12巻はもちろん、「鹿の王」「獣の奏者」
と読んでいるのだが、どれも異世界で異時代のファンタジー
なのだが、次のページに指をはさんでめくる程、私には面白く
読める本なのだ。

これだけ読んできたからこそ、綾瀬はるかがどんな風な役づく
りで登場するか楽しみなわけ。だって私が読み描いた“バルサ”
のイメージと綾瀬はるかとではかなり大きなギャップが…。
そして先程の格闘シーンの多さもあってなのだ。

そして、この「守り人シリーズ」は累計280万部というから、
とんでもなく多くの人たちに読まれているわけで、私だけで
なく、とにかく多くの読者に期待されての映像化ともいえる。
当然、異世界ファンタジーは読む人によって描くイメージも
それぞれなわけ…。果たしてそれらの人たちを満足させられ
るかということだ。

すでに世界の5、6ヵ国でもこのシリーズは出版されていると
いうから、NHKもこのドラマ映像を世界へ発信すること
も考えてのことだろう。

聞くところによると、綾瀬はるかは役づくりのために腹筋は
30回を5セット、腕立て伏せは200回くらいを日常的にやって
きたという。(すばらしい!)

ある記事には、撮影の1日目だけで「心折れそうになった」と
も書いてあったほど…。(いいねいいね。そのくらいのクオ
リティを求められているところがいい。)

このくらい真剣に取り組んでくれたのなら、期待できるかも!! 
(私はちょっと綾瀬はるかに甘いかもしれない…。)

とにかく真剣に取り組んだ姿勢は、必ずやその作品に
出てくるもの。私たちの仕事でも付け焼刃の仕事か、
真剣に取り組んだ仕事かは、その出来栄えに反映され
るのだ。

少し前に紹介した
「自分が燃えていなければ、人の心に火を灯すことはできない」
まさにこの言葉の通り。

綾瀬はるかはじめ、NHKの関係者が、燃えて制作にあたって
来たかどうかということ。(とにかく楽しみ楽しみ。)

さてこのドラマ3月19日(土)が第1回目となるわけで…。
あっ…、このビジ達が発信されるときには、もう始まっている
わけだ。

この原稿を書き換えることにならなきゃいいが…。

守り人シリーズ (1)

上橋菜穂子著『守り人シリーズ』

守り人シリーズ (鹿の王)

上橋氏の作品を読みあさっている

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選ばれるビジネス

03/22
2016

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“複雑系ビジネス”が選ばれる!

だいぶ前からよく使われている言葉である「複雑系」。
その使用範囲は経済・社会、気象現象、神経系、細胞…
といったように多岐にわたる。

そしてついに今、ビジネス業界にもこの「複雑系」が
明確に現象としてあらわれてきているのではないだろうか。

中島流に言えば“複雑系ビジネス”といえる
今のビジネスモデル。(おっ、また新しい中島流ワード!
…と思って調べたら、もうどこかの本には載ってたりして)

その例のひとつに、ビジ達でも以前紹介した池袋の本屋
「天狼院書店」がある。狭い店舗にも関わらず多くの
お客様とメディアに注目されているこの書店には、訪れ
るその道のスペシャリストや趣味や興味といった、知識欲
のある人々を集めて、「部活」という枠で交流させるユニ
ークな企画が存在する。

この部活には「写真教室」をはじめ、「強制的英語圏」
「劇団で学ぶ」や「サメ好き集まれ!」なんていうのも
あるとか! ここには、従来の本屋を超えた新たなビジネ
スモデルがあると言えるだろう。

さらに先日、「株式会社 鎌倉新書」の清水社長とお会い
した時の話。実はこの会社、その名が示す通りに元々は出
版社であったという。(今も出版はやっているが…)

しかし今や、『いい葬儀』『いい仏壇』『いいお墓』とい
った見出しのついた日本最大級の供養をテーマとしたポー
タルサイトを運営し、昨年末についに上場を果たした。

「鎌倉新書」は月刊誌『月刊仏事』等を発行し、供養業界
全体に幅広く手掛けている存在であり、そこには常にお客
様目線の情報を掲載している。そんな出版社がポータルサ
イトを展開することで結果的に全国の業界、企業との良い
つながりを生み出し、上場まで果たせるようなビジネスモ
デルに成長したのだ。

さらに、不動産業を営む会社がつくったという、池袋の泊
まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」も“複雑系ビジネス”
の例と言えるだろう。よりセンスのよい物件を考えている
うちに、本屋のような設業となり、そのこともあり、多く
のメディアに取り上げられ、注目を集めている。

本屋とホテルが一緒になり、リーズナブルな値段で泊まれ
る点が注目を集め、沢山のメディアにとりあげられている。

いずれもこれまでのような「○○屋さん」というように、
ひとことで言い表せる業種や業態ではない。つまりこれ
こそが“複雑系ビジネス”なのだ。

書店や出版社や不動産業はただの入り口にすぎない。違
う業種からスタートしたビジネスが複雑化し、そこから
思いがけない協力関係が生まれ、違う業界と競合してい
くこともあるのだ。

つまり、「天狼院書店」に仏事のことを研究したい人が
現れたときに、「鎌倉新書」とのコラボレーションだって
考えられる時代になったということ。

そもそも人間社会が複雑系であり、近代化されて数百年も
経ったわけだから、単純なビジネスだけでやっていこう
なんてまず無理な時代となっているのかもしれない。色々
な要素の組み合わせを視野に入れた、“複雑系ビジネス”
の考え方には、選ばれるビジネスのためのヒントが隠され
ているのではないだろうか。

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池袋にある「天狼院書店」

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さまざまな人が集まる注目の本屋だ

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鎌倉新書の供養業界ポータルサイト

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