これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

08/29
2022

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→モノの消費から“意味の消費”へ

“モノの消費からコトの消費へ”はよく使われていたし
私も度々口にしていた。
すでに30年以上前から使われていたかもしれない…

今回、私が発信するのは“コトの消費”ではなく“意味の消費”だ。

先にも紹介したが、成熟化時代というのは
“モノ”が過剰で“問題”が希少になりつつあるということ。
すなわち…
“問題を解決し、モノを作り出す能力”から
“問題を発見し、意味を創出する能力”へとシフトしているという。

そこで中島流の解釈は、
ミレニアル世代、Z世代の人たちは
“モノの消費”でも“コトの消費”でもなく、
「意味の消費」をしているのではないかということ。
マーケティング的な捉え方でも、“意味の消費”と捉えると
そのアプローチの仕方が見えて来るのではないか!?

先週のビジ達“令和のアップデートの実践”でも話したが、
アップデートしなければならない理由の一つとして
この“モノの消費から意味の消費へ”価値観が
シフトしていることがあげられる。

この価値観のシフトによって大きくビジネスが変わった。 
クルマ、自転車、部屋もシェア。サブスクの導入。
モノを所有しないで、その用途だけを利用するという発想。
すなわち“所有する意味”が見いだせなかったということだろう。

一方で、若い人たちがUber eatsや出前館などの
デリバリーサービスにお金を使い、頻繁に使用するのは
そこになんらかの意味が見いだせてのことだ。
この感覚は、まさにミレニアル&Z世代の
人たちでないとわからないと言っていいだろう。
少なくとも私たちの時代の価値観や選択とは変わってきている。
 
このところ注目のNFTでは、
日常に使えないメタバース空間上の商品が
破格の高値で売れているという。
これもそこに意味を見出した人たちの行動ということだろう。

また私たちの、ビジネスや企業にも“意味”を求められている。
先に紹介した“パーパス時代のビジョンの山”でも発信したが
「パーパス=企業の存在理由」が明確でないと多くの若者は、
そこで働く意味をみつけることができないのだ。

VUCAな世界且つ“モノが過剰で意味が枯渇している”状況では
これまでのリーダーシップ“HOW=どうやるのか?”だけでは、
組織の方向づけも、モチベーションを引き出すことも難しい。

“WHY=なぜやるのか?  WHAT=その目的は?”を示すことが
組織に勢いを与え、モチベーションを引き出すこととなり
組織のパフォーマンスを高めることにつながるのだ。
これも“意味の消費”の現象といってもいいのかもしれない。

これからのビジネスにおいて“意味”を意識していくことが
選ばれる側になる重要な視点になってくるだろう。

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価値観のシフトによって大きくビジネスが変わった

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シナジースペシャル

08/29
2022

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ついにQB浅草オフィスの交流拠点 「SNAP」グランドオープン! これも“意味の創出”?!

ミレニアル世代の(株)クオーターバック、山田社長、
肝煎りの浅草オフィスの交流拠点となる「SNAP」が
ついにグランドオープンした。

最近私は、“モノの消費”から“意味の消費”にシフトしたと
あちこちで発信している。
“意味の消費”をするところが、
私の世代と、ミレニアル世代やZ世代との明らかに違う点で、
まさにクォーターバックの“新浅草オフィス”は
“意味の創出”オフィスの代表的な事例と言っていいだろう。

80坪のうちの約1/3がQBだけのオフィススペースで
残りはカフェでありコミュニティ空間。
30人〜60人のセミナーやイベントもできるし、
ちょっとしたコンサートもできるかもしれない。

8月10日に、“2030 Business LABO”の第1回目を
このQB浅草オフィスでスタートさせてもらった。
集まった皆さんからも今までのオフィスデザインと違っていて、
加えておしゃれさもあるという上々の評判だった。

新オフィスは、段ボールの倉庫だった5階建てビルの1階を
約1年半かけ、リニューアル。
倉庫だったので、高い天井であり、築50年(?)の鉄骨ビルを活かして
“インテリアのエイジング演出”をしているのが面白い。
建屋の50年の経過を活かし、
新設したコンセントや配線管も年季の入った錆仕様。
テーブルやソファ、扉もエイジング仕様。
この感覚、この価値観がミレニアル世代なればこそのものなのだろう。
この演出を手がけたのはカラーズさん(建築空間創作集団)の、
やはり40歳前後の奥野さん。この年代ならではのセンスというわけ。

ここは台東区今戸地区で、目の前には
“台東リバーサイドスポーツセンター”があり
野球場や400メートルの陸上トラックも…。
その先には隅田川が流れている。
ということで運動場には多くの人が集まるが、
新オフィス近くにはほとんどお店がなく、
コンビニも最近閉まってしまった。
そのような場所なので、
この地域の情報発信の場としてまわりの人から注目され、
運動場に来た人や地域の人たちが寄ってみたくなるような演出をし、
新たな人たちの“つながりのデザイン”をテーマに創りあげたという。

そう、新しいQBのブランドコンセプトは「つながりのデザイン」。
そして、オフィスそのものが、株式会社クォーターバックの
ブランディングにもなるわけだ
うんうん、これが“意味の創出”ということ?!
まさにそれを体現したオフィスなのだ。

いろんな意味でこのオフィスが情報発信基地になり、
QBのブランディングにも貢献し、
ここに出入りする人が多くなり、地域にとっても
QBにとってもいいカタチで進んでいくことを私も切に願っている。
これからはこの空間を活かして“意味の創出”をしたら
次は、皆さんが気軽に来れるような「コトの創出」をすれば
本来の目的にたどりつけるのではないか…?

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新浅草オフィス

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ブランドコンセプトは「つながりのデザイン」

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ファインスピリッツキーワード

08/22
2022

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“令和のアップデートの実践!”とは、 若い世代へのバトンタッチ

“アップデート”とは、更新という意味で、
ソフトウェアやデータなどを
より新しいものに書き換えることだが、
現在の日本のビジネスはまさに
この“アップデート”のタイミングなのである。

ここで更新しない企業は淘汰される側になるし、
日本のビジネスが世界から大きく遅れをとってしまうことになる。

そこで“令和のアップデートの実践”とは?!となる。
ビジネスのアップデートは人が発想し、それを人が実践するわけだ。
結果として“人をアップデート”しないと実践できないことになる。

さて、そこで“人のアップデート”について考えてみると…

子どもの頃は、何をしてもアップデートの連続。
働き始めた頃も新しい情報が雪崩のように入ってきて
次から次へとアップデートされていた。
仕事をすればするほど自分自身のアップデートを繰り返していた。

しかし、このところはどうだろうか…。
なぜかアップデートしているような気がしない。
もう容量がいっぱいってことだろうか!?
もしかしたらストレージ容量を上げれば…

ということから、改めて人生を振り返ってみて
“中島流・人間のアップデート曲線”をイメージしてみると、
年齢と共に下降線をたどる。
色々経験し、知見や常識を身につけると
アップデート容量は下がってしまう…というグラフが出来上がった。
(あくまで、イメージのグラフだが…)
すなわち、この令和の大変革の今は“人のアップデート”とは、
アップデート容量の多い若い世代にバトンを渡すということだ。

さらに、このビジ達でも3年くらい前に紹介した
山口 周著の『ニュータイプの時代』にも指摘されていたように、
その価値観が“オールドタイプ”から“ニュータイプ”に
シフトする時だということでもある。

成熟化時代というのは、
“モノ”が希少で“問題”が過剰であった時代から
“モノ”が過剰で“問題“が希少になりつつある時代へ。
すなわち…
“問題を解決し、モノを作り出す能力”から
“問題を発見し、意味を創出する能力“へとシフトしているという。

よって、少し前の時代のビジネスで求められる人材の要件と
今の時代のビジネスで求められる人材要件が
大きく違ってきているのだ。

今回私が言いたい“令和のアップデート”とは
新しい価値観の若い世代の人たちにバトンを渡そうということ。

先にも紹介したが、楽天の三木谷氏が“新経済連盟”をつくった理由は、
既存の “経団連”や“経済同友会”ではどうしても過去のビジネスに引っ張られ、
アップデートができず世界のビジネスに遅れをとってしまうからという。

メガプラットフォーマーのGAFAM含め、
多くの企業がどんどん新たなビジネスに投資している。
そこにAIを始めとして様々な技術のイノベーションもあり、
世界のビジネスは“すべてが加速する時代”となっている。

この変化に対応できる“アップデート”こそが、
その役割を若い世代へとチェンジするということではないか。

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新しい価値観の若い世代の人たちにバトンを渡そう

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はなまるア・ラ・カルト

08/22
2022

ビジ達画像調整用パワポ

コロナ感染体験で知る、仕事の意味と健康維持の大切さ!!

もう届かないだろうと諦め忘れかけていた頃、
ピンポーンとなり、ドアを開けると、
大きな段ボールを2段重ねで持ったおじさんが。
「すみません、遅くなって!」と。
コロナが発症してから2週間経ってのこと。
2箱の大きな食料品段ボールが届いたのだ。
もう隔離期間も終わり、現場復帰して
バリバリ仕事をこなしていた頃のことだ。

配送される食料品は1世帯1セット(食料品2箱)で
不足する場合には、自宅療養者の人数を上限に、
後日追加の申し込みが可能とのこと。
他にパルスオキシメーターを希望者に配布するとのことで
頼んだところ、別袋で添付されていた。
これこそ、今更血液中の酸素濃度(?)を測っても意味はなく、
返品しなければならないものだけにまさに無用の長物だ。

とはいえ、この食料品の量はスゴい!
写真にあるように、パックごはんに親子丼の素、
パスタ乾麺とパスタソース、ドリンクも数種類と
いろんな簡単に調理できる食料品が豊富に入っていて、
確かに体調が悪く不安なときは、
その中身を見て元気が出るかもしれない。

実は、今回のコロナ感染体験をさせてもらったことで、
いろいろ学ぶことも多かった。
【その1】
オンラインコミュニケーションの意味であり、
その必要性がやっと分かった気がした。
【その2】
このコロナウィルスを皮切りに、
今後も地球規模での似たような感染症が
出現して来るかもしれず、
その意味では世界の80億人がその対応の仕方について
学ばせてもらった
【その3】
仕事であろうがプライベートだろうが、人と会って自由に
コミュニケーションできることの価値や意味がわかった
【その4】
健康の重要性について
私はお陰さまで軽症だったので、隔離期間の10日間も
オンライン会議やセミナーにもしっかり
参加することができたが…

大きな気づきは、“仕事の意味”と“健康の重要性”!
自分の仕事があり、行く場所があり、
コミュニケーションを取れる相手がいることの価値。
すなわち、己の存在理由がある大切さだ。
あたりまえのように仕事をし、報酬をもらうわけだが、
これはほんの一部で、自分を必要としてくれることが
いかに重要かを感じた。

そして健康維持の大切さ。
仕事でも日々の生活でも、周りの人たちや医療関係者に
迷惑をかけないためには、日々の食事と意識的運動の継続だろう。
いいビジネスをしたいなら、まずは健康維持のための
ストイックなほどの食事と運動のルールの徹底かもしれない。

今回の症状は、発症の日の喉の痛みと
その夜の体温38度超だけ。
発症から6日目には2キロほどのランニングもできたほどだった。
やっぱり健康のためにも、サウナのためにもフィットネスクラブに
通わなければ。
もしかするとここのロッカーで…
まぁどこもその可能性はあるからねぇ~。

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大きな気づきは“仕事の意味”と“健康の重要性”

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はなまるア・ラ・カルト

08/08
2022

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辻村深月の『ツナグ』で“石田梅岩”に会いたい!?

“石門心学・実践講座”はこの8月でお陰様で112回目を迎える。
毎月開催しているのでもう10年目ということ。
(素晴らしい!)
その学び方は、“石門心学”であり石田梅岩を研究し学ぶだけでなく、
その価値観をどう日々のビジネスや日常に実践するか⁈
というところがポイント。

ご存知だと思うが、江戸時代の中期に活躍したのが石田梅岩。
もうすぐ300年経とうとしているわけだが、
実は石田梅岩の教えを学ぶ“石門心学”の流れが
未だに日本中に多く残っているという。
(参加メンバーの中に、全国各地の石門心学に関わる勉強会を
調査研究してる人がいるのだ→清水さんありがとうございます)

300年経っても陳腐化しない価値観であり考え方を
あの江戸時代にすでに梅岩は発信していたということだ。

→“石門心学・実践講座”に興味のある方はこちらから
https://bt.q-b.co.jp/wp-content/themes/qb/pdf/sekimon2022.pdf

さてそこで…
辻村深月氏の小説『ツナグ 』はご存じだろうか。
“死んだ人間と、生きている人間を会わせる窓口”これが“使者=ツナグ”だという。

2011年に吉川英治文学新人賞も受賞し、
2012年には映画化もされ、主演は松坂桃李で、樹木希林も登場していた。
なぜか映画館でしっかり観た記憶が…
人と人の物語がいくつか盛り込まれているオムニバス構成だが、
これを観て結構感動涙した記憶がある。

その続編ともいえる小説『ツナグ 想い人の心得』が出版され、手にしているわけだが
今回は一作目とは少し趣の違う“歴史上の人物に会える”といった
とても興味深いテーマの物語が折り込まれている。

登場人物は元学校の校長先生でもあった80代のおじさん。
地元の英雄として伝わる、戦国時代の上川岳満(かみかわがくまん)
という人物(架空の人物)に惚れ込み、徹底的に調べるが、
どうしても腑に落ちないところが…。
そして、ツナグを知るところとなり、
この謎を本人から直接聞きけるチャンスをもらえることに…。
ここからは『ツナグ 想い人の心得』を読んで欲しい。

さて、この物語を読み始めた途端に、私は“石田梅岩”を思い出した。

私たち“石門心学・実践講座”で学ぶ人たちは、
経営者が多いこともあり、石田梅岩がこの時代に生きていたら
どう考え、どう対処するだろう⁈ がたびたび出てくる常套句。

ということもあり、もし“ツナグ”があるのなら
梅岩本人に聞いてみたいことは山ほどあるのだ。

1.梅岩先生にとっての“悟り”とは?
→“性理”とはどのような考え方?
→悟ったことで何がどう変わったのか

2.なぜ江戸中期にあって『都鄙問答』『倹約斉家論』の冊子印刷に行き着いたのか?

3.ある時期以外は、女性に対して興味を持たなくなったと言われていますが、
何か原因があったのか…真意の程は?

4.梅岩先生の活躍の頃から約300年経ち、
これほど社会構造も変わり近代化したのに
未だに“石門心学”であり、梅岩先生から多くの影響を受け、
学ぶ人たちがいることについて。
etc.聞きたいことは山ほどある。

辻村深月先生、物語の中でもいいので“石田梅岩”を
登場させてもらえませんか⁈

どんな石田梅岩になるかとっても楽しみ!


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『ツナグ 』の続編とも言える『ツナグ 想い人の心得』

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