これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

10/07
2024

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フェスが若者に人気のワケ?! “モノからコトへ、コトから意味へ”

ついに古稀にて“FES”初体験。
先日初めて体験したのは茨城県の“ひたちなか”で開催された
“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”。

9月の土、日、土、日、祭日の5日間開催され、
合計動員数はなんと20万6871人(後で調べたら)だという。
私が体験したのは4日目(日)のフェスで約5万人の動員。
(みんな“国立ひたち海浜公園”まで来るんだねぇ~)

実は5日目の大トリに登場したのは、
今年のロッキンが最後の夏フェス出演になると
公言していたサザンオールスターズ。
(盛り上がったフィナーレ観たかった!)

ちなみに…音楽フェスとは、たくさんのアーティストが集まって
コンサートを行う音楽の祭典。
1人でも、仲間や家族と一緒でも参加でき、
参加者とアーティストが一体となって盛り上がるのが特徴。
そして会場が広く開放的で、
自由なスタイルで音楽を楽しめるのも魅力だという。

確かにアーティストも参加者も
一緒になって楽しんでいるように見えたのだ。


【単に音楽を楽しむというより、価値観を共有する場?!】

この日は9組のミュージシャンが登場したわけだが、
参加者はそれぞれのミュージシャン演奏の約1時間を、
声をかけ、腕振り、タオル回しを立ちっぱなしで展開する。
(若いから?!いやその価値観共有のために来てるから?!)

13,000円を超す参加費がかかり、
茨城県の“国立ひたち海浜公園”までの旅費、そして食事代、
そして何と言っても、早朝から夜遅くまでの長い1日となる。
コスパよりタイパと言っているのに、
このフェスにはしっかりとお金も時間もかけているわけだ。

なぜ、多くの若者がこれら“フェス”に参加するのか?!
フェスは、単なる音楽を楽しむ場ではなく、
共通の価値観を共有する場。

そこでは、アーティストと多くの観客が一体となり、
ひとときの“意味ある交流”を体験できる。
この“意味”を求める姿勢こそ
若い人たちが物質的な所有よりも
体験や感情の深さを重視する真の理由?!

実は参加者の多くがその後も
その時の“意味あるフェス”の動画を見ながら
何度もその時の感情を楽しむという。


【ミレニアル世代、Z世代も、モノ・コトより“意味”へ!】

すなわちフェスに参加するのは、単なる“体験”ではなく、
そこに“意味”を見出していることで、
時間とお金を惜しまないということなのだろう。

これまでも“モノからコトへ、コトから意味へ”と言ってきたが、
今や多くの若者が“フェス”に出かけエネルギーを使う。
まさに「意味」に対して、
掛け替えのないお金と時間をかけているということ。

多分この5日間20万人を超す参加者のそのほとんどが
ミレニアル世代とZ世代のはず。
(α世代の子どもたちもいたかも?!)

成熟化を伴っての次なる時代の価値観が
少し見えてきたようにも思えるのだ。
これこそ“すでに起こっている未来”なのだろう。

ちなみに、私からすると
モロおじさんバンドに見える“サンボマスター”が
思った以上に存在感があったのには驚いた。

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“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”

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動員数はなんと20万人超え

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はなまるア・ラ・カルト

09/02
2024

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コーチングで実現する、令和の“人的資産経営”

今回のテーマは、ビジネスシーンにおける“コーチング”。
オフィスの日常にありそうな会話から。

上司→例のイベント、集客が70%だって?!
どうしてそうなったんだ。
部下→Aの動きが遅くて
上司→そこを君がフォローしていかなくちゃ。
部下→実はBさんの手配ミスも重なって…
上司→君はそうやっていつも人のせいにする。
部下→そんな、課長が理由を聞くんで答えただけですよ。
上司→ほら、今だって私のせいにしてるじゃないか…
↓ ↓ ↓

このやり取りを聴いていると、
上司と部下との関係もよくない方向に向かっているし、
今後のイベントの集客も上手くいかないように
思えてしまうわけだが…
この事例のテーマは“人のせいにする部下への対応”。
[(株)コーチ・エイ シニアエグゼクティブ・コーチ監修]

【コーチングによる改善例】
上司→ 例のイベント、集客が70%だって?!
どうしてそうなったのか、原因はなんだと思う?
部下→そうですね。A君の動きが遅くて…。
上司→そうか。具体的にはどんなふうに?
部下→チームメンバーへの指示が遅かったですね。
上司→なるほど。他に考えられる要因は?
部下→Bさんの印刷物の手配ミスで、
案内の発送が遅れたのも要因と思われます。
上司→なるほど。今回のことを踏まえて
君自身が今後に活かしたいことはあるかい?
部下→A君には頻繁に声をかけること、
また、全体の進捗管理をまめに行うことです。
上司→そうだね。次はうまくいくようにしっかり頼むよ。
部下→はい、わかりました。

いかがだろうか?
上司の投げかけ次第で、部下からの返答も変わってくるし
今後への対応も違ってくるということ。

ポイント1
→相手を責めずに、原因分析させる
“うまくいかなかったこと”について冷静に振り返らせるには、
上司が冷静であることを伝える必要がある。
何のために何を聞きたいのかを明確にし、
相手の漠然とした答えをなるべく具体的にさせていく。

ポイント2
→過去から未来に意識を向けることで気楽にさせる
“今後に活かしたいこと”という表現を用いることで、
過去の失敗を責めるのではなく、
これから先のことに目を向けているのだということを示す。
そして自分のことについても冷静に振り返らせる。

ポイント3
→期待感を伝える
誰でも上司から“頼られている”と感じる時は、力を発揮できる。
責任を持て、自責で考えろというより、
そうせざるを得ない環境の中で、自分がどのような動きを
とればよいのかを一緒に考えていくプロセスこそが、
責任感の醸成につながる。

“人的資本経営”“ピープルマネジメント”など
“企業中心社会”から“個人中心社会”へのパラダイムシフトのとき。
これまでの"全社員一律人事”から
“個別社員最適人事”へのパワーシフトでもある。
だから令和のビジネスにおけるマネジメントには、
このコーチング的マネジメントがいかに重要かということ。

うんうん、私ももっと“コーチング”を学ばなくては!

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コーチングを活かそう

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はなまるア・ラ・カルト

07/22
2024

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草間彌生さん的現代アートは、生成AIでも創れるようになるのか?!

この7月に新幹線で岡山に入り、フェリーで“直島”へ。
ついに草間彌生さんの“かぼちゃの彫刻”を楽しんできたのだ。

実は草間さんの代表作である“かぼちゃの彫刻”は、
オークションでは何と8億円の高額で落札されたという。
(もしかしたら現代アーティストでは日本一高額?!)

天気に恵まれたこともあり、この“南瓜のアート”が映える。
瀬戸内海と青い空に、その南瓜の造形と水玉模様が映えるのだ。
なぜ南瓜と水玉模様?と草間さんに聞きたくなるわけだが…

そんなタイミングで私のアタマに浮かんだ疑問は…
“ジェネレーティブAI”はこんなアートをも
創ってくれるときが来るのだだろうか?!という疑問。

そこで、思わず“ChatGPT4o”に、
「今後ChatGPT含め生成AIが、これらのようなアートを
創り出せるときが来るのでしょうか?
直島では、安藤忠雄さんの建築や地中美術館も含め
たくさんのアートを体験してきたのですが…
多くの人を魅了するアート作品は、
やはり人だから創れるものなのでしょうか?
ジェネレーティブAIも今後アートの世界にも
入り込んでくるのでしょうか?」と投げかけてみた。

(そして“ChatGPT4o”の答えには、私も共鳴してしまった!!)

【ChatGPT4oからの、AIによるアートへの可能性?!】

直島のようなアートの中心地で過ごし、
草間彌生さんや安藤忠雄さんの作品に触れる経験は
本当に素晴らしいものですね。

近年、AIはさまざまな分野でクリエイティブな役割を
果たし始めています。
例えば、ジェネレーティブAIは、絵画やデザイン、音楽、
文学などの分野でも活躍しています。
これらの技術は非常に興味深く、時に人間が創造したものと
区別がつかないほどの品質を持つこともあります。

【人間とAIのアートの違い】

しかし、AIが生成するアートと人間が創造するアートには
いくつかの大きな違いが存在しています。

◆感情の深さ
人間のアートは作者の感情や経験、文化的背景をも反映。
この「人間的な要素」はAIが模倣することは非常に難しい。

◆意図とコンセプト
AIはあくまで入力されたデータや
アルゴリズムに基づいて作品を生成。
一方、人間のアーティストは、
特定の意図やメッセージをもって作品を創る。
この差は作品の持つ深みや意味に大きく影響を与える。

【AIのアートの未来】

AIがアートの領域にさらに浸透することは確実ですが、
それが人間のアートを完全に置き換えるとは思えません。
むしろ、AIは以下のような形でアートの世界を豊かにするでしょう。

◆補助的なツール
アーティストがインスピレーションを得るためや、
作品の一部を生成するためにAIを活用するケースが増えるだろう。

◆新しい形態のアート
AIを使った新たなアートフォームや
アプローチが生まれる可能性がある。
これにより、伝統的なアートと融合した
新しい表現が生まれる可能性も。

そして以下のような結論が…

↓ ↓ ↓

結局のところ、アートの本質は「人間的な経験」と
密接に結びついています。
AIは確かに強力なツールであり、将来アートの世界で
重要な役割を果たすでしょう。
しかし、人間のアーティストが持つ感情、経験、独自の視点こそが、
彼らの作品を特別でユニークなものにしています。

AIがアートを支え、拡張し、新たな可能性を探る一方で、
人間のクリエイティビティは依然として
中心的な役割を果たすことでしょう。
(おっしゃる通り!)

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直島の“南瓜のアート”

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AIによるアートへの可能性とは?

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はなまるア・ラ・カルト

07/08
2024

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令和時代の“メルシー閉店”が示す 「すでに起こっている未来」

いつもの整骨院通いの帰り道、敢えて早稲田駅で降り
“メルシーの閉店”を確かめてきた。

「突然ではございますが、
諸事情により六月いっぱいをもちまして
一旦閉店することとなりました。
お知らせする間もなく申し訳ございません。

長い間ご愛顧いただきまして
心より感謝申し上げます。」
[メルシー]

人不足の問題もあり、繁盛店“メルシー”は
やむ無く一旦閉店の決断をしたという。
メルシーの創業は1958年というから今年で66年目。
多くの早実や早稲田大学の卒業生がよく通ったと聞く。

私の会社創業の地が、新宿区早稲田ということもあり、
とにかくメルシーのラーメンには大変お世話になっていた。
あの繁盛店メルシーに、あるときは出前してもらった記憶が…
だって私のオフィスはメルシーから100メートルくらいのところ。
とはいえ、この繁盛店によく出前を頼めたものだと改めて思う。
またあるときは、弁当を持ち込みラーメンを注文したことも。
(ホールのおばちゃんたちは、OKしてくれるんだよね)

この5月には、メルシー監修のカップ麺「もや大」が
ローソン限定で発売されたばかり。
(探したけど、私はまだ食べられてないけど…)

なのになのに、まさかの閉店のお知らせ。
あの真面目な店主の顔が浮かぶ。
いろいろ試行錯誤したけど、この結論は仕方なかったのだろう。
あの閉店のお知らせの言い回しなら、また開店してくれると思うけど…


【学生たちの小腹を満たすラーメン店にも、パラダイムシフトが!?】

この“ビジ達”でもメルシーを何度も紹介させてもらった。
2012年の“ビジ達”ではラーメンは400円だった。
2018年の“ビジ達”でもまだ400円。
2020年にはやっと450円。
そしてついに今年に入って500円を超していた。

これもこのメルシーの存在理由が、気軽に安く
“学生たちの小腹を満たすラーメン店”ということなのだろう。

今回の一旦の閉店も、私が度々語る
“令和のパラダイムシフト”の一つの現れということ。
腹ペコの苦学生が当たり前だった団塊の世代からX世代へ。
そしてミレニアル世代とも言われるY世代でその役割は
終わったのかもしれない。

今の学生たちはすでにZ世代であり、
成熟化し満たされた社会で育ってきた人たちなのだ。


【メルシーで起こっていることも“すでに起こっている未来”の一つ】

あの羊羹の虎屋の“伝統とは革新の連続”という言葉のように
伝統の継続のためには常に革新を図って
新たなメルシーをつくらなくてはならないということ。

私はそこまでしてメルシーを継続していく時代ではないと考える。
店主も“これだけ多くの方々に愛されているので、
自分が元気であれば、あと5~6年は継続したい”と言っていた。
メルシーとしては、惜しまれながら繁盛店のうちに
店じまいできることは幸せなことかもしれないのだ。

もちろん、度々お世話になっていた私としては、
メルシーの“煮干しともみじの出汁ラーメン”を
味わいたいわけだが…
これは私たち昭和時代のオジサンの希望的観測。
時代の変化は、私たちのビジネスに対してそれほど甘くはない。

このすべてが加速する時代においては
すでに起こっている未来”があちこちに存在している。

その“すで起、未来”をしっかり察知して
次なるビジネス展開を考えて行きたい。

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メルシーは今年で66年目だった

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“学生たちの小腹を満たすラーメン店”

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はなまるア・ラ・カルト

07/01
2024

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サスティナブルな日本の競馬文化へ! 表参道の“BafunYasai TCC CAFE”存在の意味

“馬のうんち”が美味しい食に!
食べることが引退競走馬支援につながるという
表参道の「BafunYasai TCC CAFE」へ。
馬と自然を感じながら“馬ふん堆肥”にこだわった
安心安全の食材を楽しめる新空間だという。

実は、私の海外研修ツアーにも参加した
北海道帯広の屋台村の友人が、
このメニューづくりに活躍したと聞いている。
(阿部さん、美味しかったですよ!)

私が注文したのはランチのカレー。
とうもろこしが入った野菜スープと大盛りサラダもついてきた。
そのサラダの山のトップに置かれていたウマ型の大根がカワイイ!
(こんな仕掛けをもっともっとしてほしい!)
結果として、最後にはコリコリっと食べてしまうわけだが…。
バフン野菜はもちろん、カレーも美味しくいただき、
食後のコーヒーも競馬のレースを見ながら楽しむことができたのだ。

それほど広くない2階にあるカフェだが、
緑を意識した空間づくりを展開していた。
もちろんここは競馬をテーマとしたカフェということもあり、
私の座ったテーブルの前の大きなスクリーンでは、
函館、東京、京都競馬場と3場でのその日のレースを
目まぐるしく映し出していた。
(実はこの日は、雨の日で中波乱の“宝塚記念”となった日)

【競馬を楽しみ、“第二の馬生”をも支援しよう!】

私が競馬に興味を持ち、ダービーに注目し始めたときの優勝馬は
“バンブーアトラス”。
我が社(クオーターバック)創業の時の1982年のダービーである。
その次の年からミスターシービー、シンボリルドルフと
3冠馬が続くわけだが…
そういえばその頃、たまたま土曜日の馬券が当たったことで、
協力会社の集金に対応できたこともあったような…
(まぁ、あのころは資金繰りも大変だったからねぇ)
この頃から40年余りずーっと、
たくさんの競走馬たちにお世話になってきたわけだ。

日本では毎年約7000頭のサラブレッドが生産されている。
そしてすべての競走馬がまず目指すのは日本ダービー。
もちろんその後も競走馬として活躍する馬もいるが
実は毎年約5000頭が登録を抹消されて引退している。
その後は、繁殖用や乗馬用にと“第二の人生(馬生)”を送るのだが…
ケガや病気で活躍できなくなった馬は、やむなく処分されることに。

引退した競走馬が幸せな余生を送れるよう支援活動を行っているのが、
この“BafunYasaiカフェ”を運営する“TCC Japan”。
この“第二の馬生”を何らかのカタチで支援しようということ。
TCC Japanでは、そんな引退競走馬の保護のほか、
乗馬や馬の世話を通じた馬とのふれあい活動など行い、
引退競走馬に関する啓発に力を入れている。

そこで“支援の多様性”であり、“間口の広い啓発”
“日々の生活行動との結びつき”“SDGs”などの観点から、
馬糞と食とをつなぎ合わせた誰もが気軽に集える場所として
“BafunYasaiカフェ”を出店したという。
都会の人々にも引退競走馬のことを知ってほしい、
そしてできれば何らかの支援もしてほしいということだ。

“日本の競馬文化”の継続のためにも、
楽しませてもらった馬たちの余生のためにも
何らかのカタチで関わりたい!

さて私たちのビジネスも、収益のために都合よく利用するだけでなく、
“サスティナブル”を意識した企業文化づくりを追求しよう。

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表参道の「BafunYasai TCC CAFE」

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