12/06
2021
吉田吉蔵さんの“一針入魂”から、“一創入魂”へ
『一針入魂』と言えば“吉田カバン”。
そうあの“PORTER”ブランドの吉田カバンである。
ちなみに、私が普段背負っているバッグはず〜っと吉田カバン。
今背負っている私のPORTERは、なんと8代目か9代目。
すでに20年以上同じ型のバックを愛用している。
そのくらいこのバッグは、デザインも使い良さも丈夫さも“So Good!”。
今回、この吉田カバンを改めて紹介する理由は
我が社が引っ越した浅草オフィスの近所に、
吉田カバンの創業者/吉田吉蔵さんの工房が再現され
記念館として存在していたのだ。
実はこれまで、情報誌の取材で“吉田カバン”を何度も訪ねていたのだ。
人気のブランドであることはもちろん、
そのデザインであり、造りにもこだわりがいっぱいあったから。
今も吉田吉蔵さんのこの“一針入魂”はず〜っと受け継がれている。
だからカバン造りは当然、未だに国内製造にこだわる。
私は劣化しつつあったバッグを敢えて新調せず、
吉田カバンに修繕に持って行ったこともある。
もちろん新しい生地に替えてしっかり縫製してくれた。
(さすが吉田カバン!という感じ!)
ちなみに私は最初の頃“よしだよしぞう”さんかな?! と思い、
両親はゴロの良さで名付けたのかと思っていたのだが
実際は“よしだきちぞう”だった。
(その昔、吉田カバンへの取材で気付いた次第。すみません)
吉蔵氏は12歳(1918年)でカバン職人の道を選んだというから
“一針入魂”の鞄づくりへのこだわりは、すでに100年を超している。
こんなに効率を優先するDXばかりが取り沙汰される時代だからこそ、
この“ものづくりへのこだわり”に改めて注目してみたい。
今も人気の吉田カバンは、この“ものづくりへのこだわり”を
継続しながら、DXにもチャレンジしてるからこそ
世代を超えて受け入れられるブランドとなっているのだろう。
私も吉田吉蔵さんの『一針入魂』に倣って
『一創入魂』でやっていきたい。
その意味は、どんな仕事にも独自のクリエイティビティを活かして
展開していきたい…ということ。