09/30
2024
令和の時代も… 『知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ』
ある雑誌に目を通していると
「“四書五経”の名言に学ぶ」というページが現れた。
今号のテーマは
「知者は水を楽しみ、仁者(じんしゃ)は山を楽しむ」。
うんうん、どこかで耳にしたような気はするが…
目を走らせると“『論語』にあるよく知られた名言です”と
書かれていたのだ。
何気に悔しい思いもあり、ここで改めて学ぶことに!
「知者は動き、仁者は静かなり。
知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。
知恵あるものは、固定観念にとどまることなく、
流れるように物事に対処して、
自由な活動で人生を楽しむ。
仁の備わったものは、首尾一貫した考えを持ち、
山のように動じることがなく、
ゆったりと心穏やかに長生きする。」
(検索していると上記の解釈が!?)
知者とは、活躍するリーダーなのかも。
次から次へと現れる流行を楽しみながら
ビジネスを展開している人?!
仁者とは、いろいろな経験も積み、
周りの人達から尊敬もされ、
道理や哲学を好む年配者?!
↓ ↓ ↓
孔子の言葉と考えると、2千数百年前の先達たちは
すでに「不易流行」をしっかり捉えていたということ。
そういえば、ギリシャの哲学者ソクラテスやプラトンも
やはり2千数百年前ごろ活躍していたはず?!
私たちホモサピエンスの歩み20万年を考えれば
2千数百年前はほんの少し前の“現代”なのかも知れないが…
【この時代、まずは“水を楽しむ”姿勢】
私たちのいる現代は、技術革新やグローバル化が加速し、
ビジネスの世界も日々目まぐるしく変化している。
こうした時代で活躍するためには、
まさに“知者が水を楽しむ”姿勢を持つことが重要。
つまり、新しい流れを受け入れ、そこから学び、
積極的に楽しむ気持ちが求められるのだ。
例えば、最新のテクノロジーやビジネスモデルを取り入れ、
常にアップデートされ続ける知識とスキルを
武器にすることが大切になってくる。
→ “時間を買う” コスパよりタイパへ!
BUSINESS Agilityの発想も
DXと“プロ人材”の活用で実現する 次世代“アジリティ経営”!
このような適応力と柔軟性は、
ビジネスの最前線で活躍するための力強いエンジンとなる。
【そして、“山を楽しむ”姿勢も】
しかし流行や変化に追随するだけでは、
深みのある成功は得られない。
そこで“仁者が山を楽しむ”という姿勢。
すなわち、変化が落ち着きひと段落ついたタイミングで、
根本的な価値観(パーパス)や道義に立ち返る心の余裕を持つこと。
不変の真理や哲学を学び、それらを基礎に据えることが
どんな状況にも揺るがない軸を形成できるというもの。
→ “石門心学”の開祖である石田梅岩先生に学ぶ
「石門心学・実践講座」
若い世代にも引き継いで欲しい “石門心学”的価値観
これにより、ビジネスにおいても
持続可能で倫理的な決断を下せるようになるという。
↓ ↓ ↓
この両者をうまく融合することで、
一人の人間の中でも“水を楽しみ、山を楽しむ”ことが可能となり、
より充実したビジネスであり人生を送ることができるのだろう。
変化を恐れず楽しむ心と、普遍的な真理に基づく
揺るがない芯を持ち合わせた人材は、今後のビジネス界において
求められるリーダーシップの鍵となる。