
06/02
2025

約10年前に、経営を“丸投げ”してみた?!
もう経営のバトンを渡してから10年経ったわけだが…
コロナ禍もあり、加速するビジネス環境の変化もあり、
結構大変な10年だったと思うが、
ビジネスドメインのシフトも含め、
数字的にもいま我が社はやや落ち着きつつある。
「え〜経営って、“丸投げ”しちゃっていいもの?!
数字の報告に対しても、次なる中長期ビジョンに対しても
いろいろアドバイスするんじゃないの?!
オーナーだったら…会長とか顧問とかの立場で、
あれこれ口出しするんじゃないの?!」
という声も聴こえて来そうだが…
まぁ、いろいろ考えだけど
“見ざる、言わざる、聴かざる”を徹底してみた?!
これが“経営の丸投げ”!
先に紹介した“ムヒカ”ウルグアイ元大統領の話。
「われわれは時代の変わり目にいます。
ひとつの世界が去り、別の世界がやって来ます。
しかし去る者はまだ去っておらず、来る者はまだ来ていない。
だからこそ、今は多くの矛盾を抱えた
不確実な過渡期の時代なのです」
うんうん、わかる気がするが…
私は来る者はすでに来ていると思っていて
去るものと来た者が混在しているのが今だと。
“団塊の世代”がいて、“団塊ジュニア”がいて、
すでに価値観の違う“ミレニアル世代”そして“Z世代”がいる。
この約30〜40年がデジタル化の過渡期であり、
地球規模での価値観の転換の時だったのだ。
(まだその前の時代を引きずっている多くの経営者が
多いということ)
【だから人間の可能性を発揮できる“丸投げ”がいい?!】
このすべてが加速する時代は、
“経営者としてのセンス”を持ってそうな次なる世代には
“丸投げ”する方が上手くいく可能性は高くなるのでは?!
だって過渡期のビジネスは、次なる時代のビジネスへ
変化を余儀なくされるわけだから…
特にデジタル化が進むこの時代、
変化する環境に柔軟に対応できる新しい感性が必要となる。
だからこそ、経営を次世代に“丸投げ”することは、
合理的かつ効果的な選択となると考えてみた。
意思決定においても、古い価値観に捉われることなく、
より良い未来を築く可能性を広げることになるはず?!
【“丸投げ”で重要なのは、信頼と覚悟!】
やっぱり、“信頼と覚悟”がものを言う。
小さな失敗は覚悟の上で見守る。
これが次世代のリーダーたちの可能性を
最大限に発揮できる場となるのではないだろうか。
そこにリーダーの責任と覚悟が芽生えてくるはず?!
↓ ↓ ↓
◆主体性が高まり自分で考えて動くようになる
◆モチベーションが上がる
◆責任を持っての決断・行動となる
◆成長を促すことができる
明治時代に活躍した後藤晋平氏の言葉に
“財を遺すのは下、仕事を遺すのは中、人を遺すのは上”
とあるが、私も結果として可能性ある1人の経営者を
遺すことになったのかもしれない。
もしかして、経営の丸投げに必要なのは、
信頼と覚悟と、そして“勇気”なのかも知れない!