これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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04/25
2016

moba

「馬間万事塞翁が馬」という故事

オレが主役!?
それともこの大平原!?

まぁ~オレが拗(す)ねたくなる答えだろうけど…。オ
レたちポニーはサラブレッドと違ってカッコよくないし
ね。見た目の通り、足はかなり短い。当然1マイルを1分
30秒なんてスピードじゃ走れないし、だからといって、
農耕馬のようなチカラ仕事もままならない。
(“顔もでかい?!” よけ~なお世話だ。)

え~じゃあ存在理由がないじゃないかって!?

おいおい、オレたちだって活躍の場はあるんだなぁ~。
小さい子供たちには、けっこうウケるんだ。

同じくらいの目線だから、子供たちも安心して近づいて
くるし、乗せて散歩くらいなら十分楽しませてあげられ
るしねぇ~。

ぬいぐるみとカン違いして、小突いたり引っぱったりす
る子もいるけど。(ちょっと脅かしたくなるけど…)

まぁ、オレの自己紹介はこのくらいにして…。

とはいえ、この北海道の大平原にいると、なかなか仕事
がなくて…ほとんどの日が、畑のワキにつながれて草を
食んでいるだけ。みなさんのように、次から次へと仕事
があることのほうがうらやましい。

あ~せっかくだからオレの自己紹介に関わる、先祖代々
から伝わる言葉、“故事”をご紹介しよう。

「馬間(ばかん)万事塞翁が馬」だ。

あっ、みなさんの間では“人間(じんかん)万事塞翁が馬”
と言うようだけど。

馬たちの間でも意味はいっしょで、何が禍(わざわい)
で何が福か予測できないという例え。だから安易に喜ん
だり悲しんだりしない方がいいということなのだ。

だからオレの脚の長さやその姿だって、先日の皐月賞を
勝ったディーマジェスティと比較したら…屈辱のひと言。
(それにしてもディーマジェスティは強かった。馬仲間
では、ダービーで結果を出すタイプと見ていたのだが…)

でも、子供たちには、オレたちの方がず~っと身近で魅力
的に見えるわけ。ということで、人の癒し役となるオレた
ちポニーの存在理由もでてくるのだ。みなさんもあんまり
比較論ばかり展開して“ないもの”に照準を当てないこと。

隣の芝生は青く映るもの。まずは、自分の今あるもの、
自分が明日目指すべきものに照準を当て、どんどんチャ
レンジしようではないか。

ついつい、ポニーのオレがいろいろと偉そうに語ってしまった。

そう言えば、この「ビジ達」の発信者である“ナカジマ”
も、ヨコではない“タテの発想”が大切だと、あっちこっち
で語っているよね。

みなさんのビジネスでは、いろいろなトラブルも当然のよう
にやって来るわけで、それを「なんで禍が…」なんて落胆
せず、起きたものはしょうがない、ではどうカバーするか。
どう“禍い転じて福となす”かを考えることなのだ。

とにかく、「馬間万事塞翁が馬」を信じてチャレンジして
欲しい!

では今回はこの辺で…

北海道・十勝のポニーをお忘れなく…

またお目にかかれることを期待して、チャオ!

moba

馬間万事~を信じてチャレンジ

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十勝のポニーをお忘れなく

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はなまるア・ラ・カルト

04/25
2016

ara

ボルドー視察に仕掛け


毎年恒例の海外研修視察ツアーの時期が
近づいてきた。

なんと今年で21回目!

去年のイタリア・トスカーナで訪れた
キャンティ・クラシコのワイナリーに
引き続き、今年はフランス・ボルドーの
ワイナリーを視察する。ついに世界が認める
ボルドー地域に足を踏み入れるのだ。

私はいま、北海道・十勝の芽室町で
ワイナリー構想の展開に奮起しているのだが…。

この芽室地域に、今年は2,600本、
来年には3,000本近くのヨーロッパ品種の
ぶどうの苗木を植えることになっている。

これでボルドーに行かずしてどうする!
という気持ちが高まったこともあり、
ワイナリーの本場、フランス・ボルドー行き
を決めたのだ。

ヨーロッパワインを肌で感じ、勉強材料に
したい! と企画した今回のツアー。
一歩踏み込んだ視察にするため、
2つの仕掛けを用意した。

ひとつめが、ボルドー5大シャトー(ワイン醸造所)
のうち2つ、
「シャトー・マルゴー」と「シャトー・オー・ブリオン」
ヘの視察。

ボルドー5大シャトーとは、
ボルドー・メドック地区の格付けで
一級に認定された5つのシャトーのこと。
ヨーロッパ品種の栽培へ本格的に踏み込
もうとしているいま、Memuroワインヴァ
レー構想の関係者も引き連れ、世界トップ
クラスの5大シャトーのうち2つを視察することが、
今後のワイナリー展開に意義あることは確か。

そして、重要なのがもうひとつの仕掛け。
実は、別の日に視察する同じくボルドーの
サンテミリオン及びポムロール地区のワイ
ナリーにおいて、姉妹提携もしくは友好提
携を結ぼうと企てているのだ!

実は今回の大きな目的のひとつは、
ボルドーのワイナリーと協力関係(?)を
結ぶことだ。場合によっては十勝・芽室の
ワイナリーへ訪れてもらい、いろいろとア
ドバイスももらえるような…そんな関係を
作るべく、いくつかの仕掛けを持って、
フランスの視察へ臨む予定だ。

このように、ひとつの明確な目的を掲げる
ことで、今回のツアーは研修のための海外
視察のみならず実質的にも意味あるものに変化する。

私は、ビジネスの成果の質を決めるのは施策
だと考えている。戦略的な発想はもちろん必要
だが、そのなかのアイデアを伴った具体的な施策
があるだけで、最終的な成果はまったく異なるだろう。
だからこそ、成果をより大きくするための
アイデアある仕掛けを考えねばならないのだ。

今回の研修ツアーをより意味のあるものにしようと
考えるなかで、戦略的な発想に加え、施策やアイデ
アの重要性を改めて感じたのだった。

果たして、この視察の成果はいかに…。
視察ツアー後のビジ達をお楽しみに!

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今回はフランス・ボルドーへ!

naegi

ぶどうの木の苗木

苗木う

続々と植えられる

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ファインスピリッツキーワード

04/25
2016

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“ヒューマン効率”の意義


「自然と不自然、その違いとは…」

北海道の雄大な草原を眺めていたときに、
ふとこんな言葉が頭に浮かんだ。

例えば、私たちは暑ければ冷房を、寒ければ暖房をつけ
る。ビルが建ち並ぶオフィスでは、仕事=パソコンのキ
ーボードを黙々と叩いている、といったような光景が多
くある。

しかし、これは私にとってどうしても不自然…というか
「自然ではない!」と感じてしまうのだ。

北海道の大草原が自然で、私の住むこの都会の見た目が
不自然だ、と言っているのではない。

夏は暑く、冬は寒くて当たり前。そして人の体には、暑さ
寒さに十分対応できる許容範囲がある。それなのにすぐに
冷房や暖房に頼るのが当たり前、となっていることに人間
としての不自然さを感じると言っているのだ。

どうも“経済効率”を追い求めることによって、私たちの
周りは不自然さで溢れ、人間らしい空間がどんどん少なく
なっている。

いつもビジ達で指摘しているように、“経済効率”を求め
続ければ“脱ヒューマン性”、つまりモラルやマナーの低
下がおこる。そして環境破壊、地域文化の崩壊といった、
社会問題がどんどん噴出して来ることになるということ。
(まさに拙書『儲けないがいい』で登場する
“負の経済ドレス”だ。)

では、その反対側にあるのは一体何なのか。

私は、やはりそれは人間本来の姿を意識した“ヒューマン効率”
ではないかと思う。(中島流のワードだが、的を射た表現だと…)

わかり易く言えば、人間らしいものごとの進め方であり、
人が健康でバランスのよい状態にいられる効率(スピード)
のこと。

千葉の「100キロ歩き」や、「掃除を学ぶ会」の街頭清掃は、
まさに“ヒューマン”な在り方を大切にしている。そこには
人間の持つ強さや弱さを含め、沢山の気付きを
もらえるのだ。

そういえば、(ビジ達でも紹介した)高坂勝氏の『減速して
生きる―ダウンシフターズ』でも“ヒューマン効率”の在り
方や意義が書かれていたっけ。

う~む、やっぱり今こそ“経済効率”ではなく人間本来の生き
方に沿った形に立ち戻る必要があるのだろう。

社会にもよく、人にもよく、会社の成長にもよい、この“ヒュ
ーマン効率”をどうやって日々の中で実現していくのか。まず、
それを考えるところから始めなければ…。

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北海道の雄大な景色

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千葉の100キロ歩き

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高坂勝氏『減速して生きる―ダウンシフターズ』

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街頭清掃も“ヒューマン”な在り方

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04/18
2016

moba

10年、偉大なり。

ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる。
ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる。
ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる。

こんな風におまじないのように心で
つぶやきながら、朝ゴミ拾いをしているが、
なぜかこの言葉をくり返していると、
気持ちよくゴミ拾いが出来るのだ。

鍵山相談役は言う。「私の信念を入れた言葉だ」と。
ゴミを捨てる人は捨てる一方。まず拾う側にはならない。
反対に拾う人は、無神経に捨てることもしない。
この差は年月が経てば、とんでもなく大きな差になって
くると相談役はいう。まさにその通りだろう。

確かにひとつ拾えば、ひとつだけきれいになるのだ。
それ以上でもなく、それ以下でもない。
ふたつ拾えば、ふたつ分きれいになる。
私が拾ったゴミの分だけ、その通りを行きかう人は、
それらのゴミを見なくて済むということ。

それだけでも、私がゴミを拾う意味は十分
にあると思うが…。

「ともすると人間は、平凡なことはバカに
したり、軽くあしらったりする。そして、
難しくて特別なことをしなければ、成果が
上がらないように思い込んでいる人が多い。」
とも相談役は語っている。

まさに私もついついそう考えていたような…、
いや、今もときどきそう考えているかもしれない。
ところが、平凡でだれでもできるゴミ拾いが、
少しずつ少しずつ私をあるところに導いてくれて
いるように思えてならないのだ。

“人の道”と言っていいのだろうか。
(ちょっとこんな言葉を発すると
首筋がかゆくなってくるが…)

実は、こんな話しを書いてしまった理由は、
ついに10年経ったから。この飯田橋から
オフィスまでの通りのゴミ拾いをして、
何と10年経ってしまったのだ。

毎日拾っていても、毎日ゴミがあるのは
不思議ではあるが、とにかく10年レジ袋を
2つ持ち、トング片手に拾い続けたのだ。
続けさえすれば、いつの間にか年月は過ぎ
て行くということ。そして何かが間違いなく
変わっていっているような…。

それはこの通りより、私の中の何かがなのだ。
ひとつ拾えば、私の中の何かがひとつだけき
れいになっているのかもしれない。

鍵山相談役は、こんな風に目に見えるゴミを
拾うことで、心の中の見えないゴミをも拾っ
ているのだと言っていた記憶が…。(ふむふむ…)

お陰様でかなり歪んでいた私の価値観は、
けっこう修正されてきたような気もする。
さて,ここからまた10年続けるとどうなって行くのか!?
(もしかしたら神の領域に!)

あっ! 10年、偉大なり。20年、恐るべし。
30年、歴史なる。そして、50年、神の如し…
という中国の格言が…。

神の領域は遠い! あと40年続けなければ…ってことは、
100歳にしてやっと…。(トホホ…)

掃除道50年を超した鍵山さんは、
まさに“神の如し”の領域ということ。

だから、神の如しなのだ。

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講演中の鍵山相談役

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深い言葉が胸に響く

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楽しくわかりやすく

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街にはゴミがこんなに

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50年…、神の如し

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シナジースペシャル

04/18
2016

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仕事道は発酵道へ

大豆に塩と水、そして麹菌を混ぜることで、
元の素材とはまったく違う性質の味噌や醤油が出来上がる。
米に酵母菌が働くと日本酒に、
ぶどうに酵母菌が作用すれば美味しいワインに。

元は大豆や米、果実だったものが、
どんな作用でこれほど変化してしまうのだろうか?
そのプロセスには、「発酵」が関わっている。

今回のタイトルにもある『発酵道』というのは、
以前ビジ達でもご紹介した、
寺田啓佐(けいすけ)氏の著書のタイトルである。

寺田氏は300年続く造り酒屋、
寺田本家の23代目当主だったのだが、
経営が上手くいかないストレスもあり、
病気になったという。

病床で過去を反省した寺田氏は、
これを機に一念発起し、
寺田本家の酒造りをガラッと変えてしまったという。

様々な菌が本来あるべき環境で活躍できるよう、
自然な酒造りに挑戦したのだ。
我慢の時期もあったようだが、
結果として低迷していた売上も上昇し始め、
今や寺田本家の日本酒は大人気だ。

私はこの『発酵道』を読んで共鳴し、
まさに人の生き方にも“発酵”があるのではないかと考えた。
そして、ビジネスでも発酵というプロセスを経ることで、
米がお酒に変わっていくように、
会社や人が大きく変わるのではないかと…。

例えば、ビジ達で何度もご紹介している、
石坂産業株式会社の石坂典子社長。
ごく一般的な産業廃棄物処理会社から脱するため、
作業場所をすべて建家で覆うという改革を行った。
今や働く人が生き生きし、
地域に喜ばれる“美しい”産廃処理会社となった。

ほかにも、新宿調理師専門学校の
上神田梅雄(かみかんだうめお)校長。
それまで学校として厳しい背景にあったところに、
上神田校長が改革を行ったのだ。
様々な施策や徹底した掃除の取り組みによって、
学校職員だけでなく、
学生をも変えることにつながったという。

これらの例のように、経営者が明確な理念を持ち、
アイディアある施策を実践していくことで
「発酵」が起こるのである。

発酵とは、1+1が2になることではなく、
1+1が4にも5にもなり得るということ。
(1+1が2になるのは、発酵とは言えない。)
それまでの会社や業界の常識から、
まったく違う性質のものに変化する。

すなわち、発酵のプロセスを辿ることで、
「仕事道」を全うするのだ。
中島流の「仕事道」とは、仕事を通して「プロとしての向上」、
「人間としての成長」、「組織の成長」、
「社会貢献」を実践するという考え方だ。
このように、収益を上げるだけがビジネスではないということ。

「仕事道」を全うするには、
発酵というプロセスが必要不可欠とも言えるだろう。
そしてビジネスの“発酵”には、
経営者のしっかりした哲理とアイディア、
情熱が酵母になるのだ。

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寺田啓佐氏の『発酵道』

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儲けるだけじゃない!

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石坂典子社長

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