これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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09/09
2013

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2020年 東京から何を発信する?

2020年「東京五輪」決定。
1964年東京五輪から56年。
再び東京での開催が決定した。

ワーイ! ワーイ。ヤッター!
と日曜の早朝、どのテレビもブエノスアイレスから中継していた。

もちろん、小躍りこそしないが私も
“よかったねぇ~”と思ったのだが…、
なんとそのテレビに見入っていたがため
日曜早朝の自分のラジオ番組を聴かずに終わってしまったのだ。

あちゃー、それほどオリンピック招致を
気にかけていたわけじゃなかったのに…。

まぁ、自分のラジオ番組を聴けなかった話はともかく、
土曜夜の日本のプレゼンテーションに不満が!

確かにどのプレゼンターの話も小気味よく
頑張っていてよかったのだが、
何かプレゼンに“不足”があるように思えてならないのだ。

東京は安心安全だよ、コンパクトなオリンピックを実現するよ、
いまどきの技術も活かした会場であり、発信もするよ、
観光名所だってこんなに…。

そして滝川クリステルのフランス語でのプレゼンですと言いながらの
日本語での“お・も・て・な・し”は面白かったしよかった
(滝川クリステルが私好みという感もあってか?)。

これは日本ならではの文化であり価値観“おもてなしの心”を
活かしたオリンピックとしますよ、と伝えたかったのだろう。
これはGood!

バスケットボールで遊ぶ子供の物語映像も
完結編もありよかったのだが(子供たちの夢)、
もっとしっかり、この東京オリンピックで世界に何を発信、
そして貢献していくのかを伝えてほしかった。

1964年の東京五輪は、日本の経済的復興が大きな目的だった。
当時小学校4年生の私も、
その後の日本の発展を目の当たりにしてきた。
しかし2020年日本は、それを1番に掲げる立場ではないはず。
今後の世界のために、“オリンピックという地球規模の祭典を通して
どんな貢献をしていくのか”だろう。

ライバルだったマドリードもイスタンブールも、
さすがにそこを大きく掲げる立場ではないと思うからだ。

私たち日本はこの東京五輪を通じて、
今後の世界の平和と人類の幸福のために
日本ならではの○○○をテーマに…
なんていうプレゼンをしてほしかったなぁ~。

ところで2020年、あなたは何歳になってる?
7年後だから私は…えっ65歳! 年金受け取り年齢だよ…。
まだ、走れてるだろうかぁ~もう、ボルトも走ってないだろうなぁ~。

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祝・東京五輪開幕決定!

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マスコミも大盛況

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先取りビジネストレンド

09/09
2013

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島耕作の“不易流行”

(銀座のクラブにて…)
島 「山室主任…この店高そうですけど大丈夫ですか?
   僕、ほとんどお金持ってないんですけど」
山室「バカかおまえは、自分の金で
   銀座のクラブに来る奴がいると思ってるのか?」
島 「え? じゃ誰が払うんですか?」

「お待たせしました!! スミマセーン」
と、調子よく現れたのが
私そっくりのK企画デザインの小山社長だ!

漫画『島耕作』シリーズ。
普段、漫画を読まない方でも、
知っている人は多いだろう。

大手電器メーカー「初芝電器産業」に勤める
サラリーマン主人公・島耕作が、世界経済の変化とともに、
人間として、また会社員として成長していくという、
いわば働く男の感動ストーリーの金字塔だ。

冒頭に紹介したように、なぜか私そっくりの人物が
広告会社K企画デザインの経営者として
登場している(『ヤング島耕作』にて)のだが、
そんな『島耕作』シリーズもついに、連載開始30周年を迎えた
(まぁ、弘兼氏は私をこんな風な俗っぽい
広告会社の社長ととらえていたのだろう…)。

その人気の秘訣は、何といっても他の漫画と違い、
現実世界の時代背景がリアルに表現されているところだろう。

例えばバブル崩壊やリーマンショックなんかも
きちんとストーリーに反映されている。

まさに、『島耕作』シリーズは、
現実の経済と共に歩んできた漫画といっていいだろう。

そして何よりこの『島耕作』シリーズが長い間愛されているのは、
主人公・島耕作の人間としての誠実さ、
どんなビジネス環境においても
しっかりと人を見て行動するところにある
(私に顔がそっくりな俗っぽい経営者の中にいても、
島耕作はしっかりと道理を通していたな…)。

まさに、現実同様目まぐるしく変わる
企業環境や時代の流れに対して、
島耕作のように変わらない人間性や
決断の仕方、価値観を持った人もいる。

これこそが“島耕作の不易流行”であり、
選ばれ続ける最大の理由なのだ。

「不易」と「流行」、「変わらないもの」と「変わるもの」。
このことをうまく物語の中に取り入れていることが、
結果的に累計4000万部を突破し、
連載が30年も続いたことにつながったのだろう。

「一介のサラリーマンでしかなかった島耕作は
いかにして社長にまで上り詰めたのか?
組織に埋もれることなく、
自分らしく働くための“知恵”がここにある!」

連載開始から30年を迎えた『島耕作』シリーズ。
島耕作から発信される“不易流行”から
今後も目が離せそうにない!

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島耕作、ついに会長へ…

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ファインスピリッツキーワード

09/09
2013

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“先義後利”が選ばれる

以前にビジ達で紹介させていただいた“先義後利”。
今回、またそれを紹介したくなるエピソードと出会った。

先日、月刊CDのゲストにご登場いただいた、
株式会社フォーバル取締役会長・大久保秀夫氏とお話をさせていただいた。

27~8年前、当時大手ばかりが参入していた通信業界に風穴をあけ、
高額だった通信料を変えようと大久保氏は仲間とともに33億かけて、
ある通信機器を開発した。

それは、多くの生活者が低価格で電話をかけられるというメリットがある、
通信業界にとって画期的なものだった。

しかし、その通信機器の導入交渉をするため、
向かった最初の大手電話会社で、
50億円で全て買い取ると言われてしまう。

だが、これは生活者のためにつくったものであり、
ひとつの企業のためにつくったわけではない。

その大手企業のトップとの長時間ものやり取りの末、
一度は契約のサインをしてしまうのだが、
その後、すっきりしない気持ちがそこにあることに気づく。

そして再度交渉に望み、自分たちの開発の義を通すことに成功した。
なんと一度交わした契約書を白紙に戻すことができたのだ。

このように、目先の利益ではなく
本来の開発目的の生活者のことを考えた決断は、
まさに“先義後利”だといえる。

大久保氏は契約を白紙に戻した後は、
どこか清々しい気持ちになれたそうだ。

この経験から、大久保氏は会社の事業理念として、
1に、その事業が社会貢献できるもの、
2にまだ誰も始めていない事業であること、
最後に経済性であり市場性があること、とした。

これらの理念・考え方は、
大久保氏の会社で働く社員たちからの共感を呼んだ。
それを表すのが、離職率が高いといわれる情報通信業界においての、
フォーバルの離職率の低さ。

義を大切にする気持ちは社員たちに働く意義を見出し、
さらにはお客さまにも選ばれ続けるようになったのだ。

義を大切にすることは因果応報であり、
それは多くの仲間や協力者を得ることにもつながるのだ。
やはり、ビジネスにおいても選ばれるは“先義後利”!

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やはり選ばれるは先義後利!

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清々しい決断ができるか、否か。

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選ばれるビジネス

09/09
2013

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桃栗3年 TESSEI 8年

新幹線の清掃を手がける、
株式会社JR東日本テクノハートTESSEI。
同社を改革するべく、“おもてなし創造部長”矢部輝夫氏が
JR東日本から転属され8年が経つ。

先日、公式に矢部氏とTESSEIを取材させていただく
機会があったのだが、やはり実際に現場などを見せていただくと、
8年かけて少しずつ少しずつ培われてきたものを感じることができた。
矢部氏は、8年かけてやってきたからここまで来れたのだとも。

本社からやって来た当時は、清掃員の女性たちから
「矢部さんはホラ吹きね」と言われていたという。

しかし、矢部氏(当時は部長ではなかったが…)曰く
“ホラは言い換えればビジョン。
その気で実践しようとするかどうかだ”。

「ただ掃除をするだけでなくお客さまに喜んでもらい、
 お客さまの笑顔をつくろう」
と、掃除の範疇を超えたビジョンを提案していくうち、
矢部氏をホラ吹きと揶揄した女性たちも
ついてきてくれるようになったという。

今ではそれぞれのチームリーダーが、
800人を超す現場の人たちを引っ張ってくれているのだ。

現場では、あらゆる場面で清掃員の方たちの
活き活きとした表情を見ることができた。
その理由の1つは、
TESSEIが一人ひとりのアイデアを大切にする点だろう。

場合によってはコストがかかることもある。
しかし実際に経験させることで責任感が芽生えるし、
うまくいこうがいくまいが、次なるチャレンジに活かされる。 

TESSEIの取り組みを通して、リーダーとして組織をまとめるうえで
大切な4つのポイントについて中島流に考えてみた。

1.リーダーは率先垂範する
2.リーダーは見届ける
3.リーダーはリーダーを育む
4.リーダーは風土や文化をつくる

リーダーとして率先して組織を
引っ張っていくのであれば、決断力が必要だ。

組織の一人ひとりが自分たちでアイデアを考えて行動しているのなら
たとえ成功しようが失敗しようが見届ける。
そうして成長を促すことで、次なるリーダーを育むのだ。

さらに大切なのは、リーダーとして
組織の風土や文化づくりを意識すること。
一朝一夕では、決して風土はつくれない!

矢部氏は8年という時間をかけて、少しずつ人を変え、
考え方やシステムを変え、今のTESSEIを形づくってきた。
3年では、今のTESSEIは実現できなかったと矢部氏は語る。
まさに、桃栗3年 TESSEI 8年だ。

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“おもてなし創造部長”矢部輝夫氏

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清掃後は整列!

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一人ひとりがプロフェッショナルだ。

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舞台裏を見せていただく機会も…

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はなまるア・ラ・カルト

09/09
2013

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経営は百人百様

これまで錚々たる顔ぶれのゲストをお迎えし放送してきた、
私がパーソナリティを務めるラジオ番組「BUSINESS LAB.」

今年に入ってからは、おかげさまで注目の経営を行っている
経営者の方々にご出演していただく機会が多くあった。
そして、その経営者の方々を頭に思い浮かべていて、
ある共通点に到達したのだ。

まずは、頭に浮かべた10人の経営者をご紹介しよう。

1人目は、『ミドリムシで世界を救うことに決めました』
という書籍も出版された、株式会社ユーグレナの出雲充社長。

2人目は、自分の体験から家事代行業の会社を立ち上げた、
株式会社ベアーズの高橋ゆき氏。

3人目は、自分の経営は2勝10敗だという、
ブックオフの創業者であり、
現・俺の株式会社の社長である、坂本孝氏。

4人目は、一度ビジネスで失敗し多額の借金を抱えながらも、
新たにビジネスを立ち上げ上場企業とした
KLab株式会社の真田哲弥社長。

5人目は、独自のLED表示技術とシステム設計を行い、
デジタルプロモーションの幅を広げた、
アビックス株式会社の熊﨑友久社長。

6人目は、ビジ達でもおなじみの
大里綜合管理株式会社の野老真理子社長。

7人目は、約200年も続く老舗和菓子店ながらも、
時代に合わせて大きな改革を行った、
株式会社船橋屋の渡辺雅司社長。

8人目は、スポーツクラブに、エステやネイルを取り入れるなど
お客さまに寄ったビジネスを展開している、
スポーツクラブNAS株式会社の柴山良成社長。

9人目は、山登りのプロならではの観点から、
アウトドア用品などの製造・販売を行う、
株式会社モンベルの辰野勇会長。

10人目は、職人を育てることを目的としている、
秋山木工の秋山利輝社長。

この経営者の方たちがやっていることや決断の仕方、
考え方はとにかくバラバラ。そこには共通点が見つからない。

ところが、それぞれに必要なテーマに関してはとことん“追求”するのだ。
その“追求心”はスゴい。そして、“徹底”もハンパじゃない。
言い換えれば、“あきらめない”人たちともいえるだろう。
あとは、“人材”を重要視しているところくらいが共通点だろうか。

すなわち、経営の仕方はみんなバラバラ。百人百様なのだ。
だから、彼らから学ぶところはたくさんあっても、
彼らの経営を真似たところで何の成功の裏付けにならないということ。

経営は百人百様。
どこまで自分のビジネスに理念を突き通して
展開していけるか、が大切なのだ。

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ミドリムシで世界を救う!?

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需要が高まる家事代行業!

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どんどん活躍の場を広げている坂本氏!

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登山家ならではの視点が光る!

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