これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

モバイルショット

04/07
2014

moba1

「金閣寺」には前髪しかなかった!

「金閣寺がねぇ~…暗い物語だから…」

隣に座った3人の女子。
1人が金閣寺の話をしているではないか
(有楽町のカフェにて)。

これはもしかして、宮本亜門氏演出の金閣寺の話!?
と期待し、耳をそばだてたのだが…。

実は、10日ほど前に取材で宮本亜門氏に会い、
まだ稽古中だった舞台「金閣寺」の話を伺ったばかり。
これは、宮本氏演出の舞台を観るにはいい機会と
思っていたところだったのだ。

ところが…
金閣寺の話はどこへやら。
いつの間にか話は、女子らしい
会社の男子社員の話に…。

残念だったが、お陰様でそこから1時間は、
仕事に集中することができた。

そして、隣の女子たちもそろそろ帰り支度に…。

そこで 私は、もし彼女たちが舞台を
観てきていたとしたらと考えると、
どうしてもその感想を聞きたかったので…。
「あの~、先程お話されていた
金閣寺のことなんですけど、
宮本さん演出の舞台を観られたのですか?」と投げかけた。
(うん、うん。さすが、中島だ。
ここでしっかり声をかけれるところが
チャンスメーカー)!

すると1人の彼女が、「すばらしい舞台でしたよ~」と。
主演の柳楽優弥(やぎらゆうや)氏の演技も含めて
語ってくれたのだ。

まさに三島由紀夫氏が伝えたかった(?)
“少年たちの魂の叫び”を感じてきたのだろう。
よかった、よかった。

そこで、すぐさま舞台の予約を
取らせてもらったのはもちろんだ。

この「金閣寺」が、また次なる何かを私にもたらして
くれるかもしれないのだ。

それにしても、こんなチャンスを活かすも殺すも自分次第。
チャンスは、しっかり掴まないとねぇ~。

私たちのビジネスにおいても、
チャンスはあちこちに存在しているのかもしれない。

でも、そのチャンスには、前髪しかないという!
もしかしたら、あの女子たちが幸運の“女神”だったのかも。

moba1

きらびやかな裏に・・・

moba2

カフェでの出来事

ページTOPへ
シナジースペシャル

04/07
2014

syn (3)

ICT時代にあっても、現場主義

「百聞は一見にしかず」という諺がある。
調べてみると、その由来は
前漢の時代にあるという。

当時の漢の皇帝が敵国討伐のための戦略を
老齢の将軍に尋ねたところ、
「人から百度話を聞くよりも、現地に赴き、
この目で確かめてから作戦を立てたい」と答えた。
これが「百聞は一見にしかず」という諺の起源。

そう、2000年前も今も、
情報には現場でしか手にはいらない
“生きた(リアルな)情報”がある。

だからこそ、私が発信している
このビジ達や経営者を集めた会議では、
“現場”を意識した情報の発信・収集を大切にしている。

たとえば、先日行った
「α(アルファ)- BOSSフォーラム」での会議。
ここでは参加する経営者が近況を報告し、
お互いにアドバイスをしている。

今回はその一環として、(この会議にも参加している)
愛知県の建設会社・株式会社近藤組を視察した。

そこでは、マンション建設の様子や、
環境機器事業の現場、戸建て住宅づくりや
本社屋上にある太陽光発電の取り組みなど、
部外者ではなかなか見ることのできないところを
見学させていただいた。

今回の視察では、部屋で行う会議とはまた違った、
“リアルな情報”を得ることができた。

現代はICT(Information and Communication Technology)が発展し、
大抵の事ならインターネットで調べれば
いろいろと知ることができる。
しかし、現場の空気感や現場の声など“リアルな情報”は、
実際に見に行かなければ分からない。

そう、“現場主義”であることが大切なのだ。
ビジネスにおいても、現場を知ることで、
物事の本質を見極め、決断し、
“生きたビジネス”への展開につながる。
やはりビジネスでも「百聞は一見にしかず」ということ。

だから、ビジ達はこれからも“現場主義”!
私の目で見て感じ、そこで得た“リアルな情報”を発信することが、
これからの“生きたビジネス”を
社会に生み出すために必要になってくるのだ。

syn (3)

現場の声も有益な情報だ。

syn (4)

生の情報がたくさん

syn (5)

室内会議とはまた違った空気だ!

syn3

やはり百聞は一見にしかず!

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

04/07
2014

ara1

春爛漫の理由

「ほんの~ち~いさな~できごとに~♪」
チューリップの「サボテンの花」の
鼻歌が出てくるほどに外はすっかり暖かくなって、
春爛漫を感じるこの頃である。

今の家に引っ越したとき、祝いにいただいたサボテン
(100円ショップでの)も、1、2センチだったものが、
今ではまんまるく10倍ほどの大きさになり、
何と綺麗なピンクの花をたくさん咲かせるまでに
なったのだ(そこで先程の歌となったわけだが…)。

では、なぜここまで見事な花を咲かせるほど
成長したのだろうか?
もちろん、南向きの出窓が日当たり良好で、
こまめに換気をしていることも要因なのかもしれない。

しかし、私がここでお話したいことは
そこではなく、重要なポイントは
目に見えない環境なのでは、ということ。
実際、私はすでに何度か鉢を替えてあげたりして、
根に良い環境を演出しているのだ。

私自身にしても、同様のことが言える。
この家に住んで6年経つのだが、
とても住み心地がよくて、
いつも帰りたくなる環境なのだ。
それはなぜか?

きっとサボテンの土壌の話と同じことで、
手入れをしている環境こそ、家に帰りたくなる理由となる。
これはまさに、物事の本質や重要な部分は、
隠れたところ(根?)にあるということなのだろう。

「奇跡のリンゴ」でお馴染みの木村秋則さんが
言ってる通り、目に見えないところを。
どう演出してあげるかが肝心なのだ。
通常は、ついつい目に見える花や茎ばかり見て
対応してしまいがちだが、実は鉢の中であり、
根がどんな状態かを察知することが重要なのだ。

目に見えないという点では、部屋の空気の状態にも
同じことが言えるだろう。
目に見えない空気感が花たちに影響して、元気になる。
それはもしかしたらビジネスも同じで、
社内に“陰”の空気が流れているか、
“陽”の空気が流れているかで、
事業の業績にも大きな影響を及ぼすのではないか。

4月を迎え、我が社にも新入社員が数人入ってきた。
彼らが将来、大きな花を咲かせる人材に成長できるかどうか。
それもまた、目に見えない土壌や空気感に
かかっているに違いない。

ara1

土壌の良さが咲かせたサボテンの花

ara2

日当たり良好で毎日活き活きしている観葉植物

ページTOPへ
ファインスピリッツキーワード

04/07
2014

key1

“引き算”の仕事道

「日本力」という本をご存じだろうか
(先にもビジ達で紹介したのだが…)。
“知の巨人”松岡正剛氏と、日本を写し続ける写真家
エバレット・ブラウン氏との対談本であり、
いまを生きる日本人必読の一冊だ。
このなかで松岡氏は、日本には「引き算の美」があると語っている。

これは何かを“引く”ことで、
逆にそこに何かあることを感じさせるということ。
日本の精神を表す言葉としてよく耳にする「わびさび」もそう、
お客様に対してせっかくいらしていただいたのにご馳走もなく、
高価な茶器もないので申し訳ないというお詫びの「わび」と、
寂しい様子を表す「さび」と言うところから発生した言葉だ。

謙虚さの中に見出す美しさ…といったところだろうか。
私自身、「日本道」に着目していたせいもあって、
この「引き算の美」にすっかり共鳴感を抱いてしまった。

思い返せば子供の頃、
木々に囲まれた私道に散らばった落ち葉を祖母に命じられて掃いていた。
そしてふと振り返ると、掃き清めたばかりの庭に
ほんの一、二枚の落ち葉がすでに落ちているではないか。
その一、二枚の落ち葉が掃き清められた道をどんなに引き立てたことか。
私は、これも「引き算の美」だと思うのだ。

日本の伝統工芸品である漆器もそうだ。
聞くところによると、高級なものでは10回くらいは漆を塗り重ねるそうだ。
一度塗り、金粉や銀粉を蒔いてはまた重ねていく。
そしてすべて塗り終わってもまだ完成ではない。

せっかく重ねた漆を、今度は磨いていくのだ。
そうすることによって表面が光るだけではなく、下の地が浮き出てくる。
「引き算の美」というわけだ。

私たちのデザイン業界で言う「シンプルに」というのも同じこと。
余計なものをそぎ落とすことで、
重要なものがよりはっきり見えてくる。

私がコンサルタント業務の一環として行っている、
講演でも同様のことが言える。

その時「皆さんにお届けしたい!」
とパワーポイントでいっぱいいっぱいに資料を作っても、
実際に使うのは6割程度、参加者の顔を見ながら
より響く内容を優先していくのだ。

その方が参加者にもしっかり伝わり、
その後のビジネスに活かしてくれるということ。
そう、「引き算の美学」は仕事にも生きてくるのだ。

考えてみれば、何度も触れてきた老舗の仕事にも
「引き算の美学」が実に多い。

「虎屋」だって、作っている商品はたくさんあるが、
主力商品はこれ! と決まっている。
いまはマカロンだって作っていたりするのだけれど、
結局は羊羹なのだ。
羊羹しか作れないのじゃなく、色んなものが作れる中での羊羹なのだ。

これしかないのか、たくさんある中でそぎ落としてあえて「これ」なのか。
例えば仕事において最終的に同じ結論に至っていたとしても、
色々なスキルをもち、経験から人間力も磨き上げた人が
要らないものを差し引いて「これです! 」と示す場合がある。
しかし経験の少ない人がほとんどシュミレーションもせずに提出する場合もある。
当然お客様の反応も違うだろう。

引き算が出来るようになって、より仕事が深まるのだ。
仕事道を極めようと思うなら、キーワードは「引き算の美学」。
これを忘れてはいけない。

key

F1000011

ページTOPへ
選ばれる仕事道

04/07
2014

sgt (1)

大棟流・マニアの仕事道

「私たちクラウンはマニアなんです。
 マニアが社会性を持って
 一流のチームを成すと、
 非常に強く継続できる
 チームになっていくんです」。

クラウンや似顔絵師の育成・派遣などを展開し、
今年21年目を迎えたプレジャー企画。
その代表であり、自らもクラウンの一員である
大棟耕介氏は、以前こう語っていた。

先日の名古屋視察にて、
プレジャー企画を訪問させていただいた。
その際、クラウンのスタッフの1人が数日後に
シカゴの大会に出場するということで、
その予行練習も兼ねた
5分間のパフォーマンスを
見せてもらうことに。

曲の選び方からその芸の隅々まで、
意識が行き届いていないと
メダルは獲れないという。

そして驚いたのが、
大棟氏に会社の説明を
していただいているときのこと。

8人の経営者が大棟氏の周りを囲んで
話を聴いていたのだが、
あれよあれよと言う間に似顔絵師が
鮮やかな手さばきで
8人の似顔絵を描き上げたのだ!

その間、たったの15分程度(?)。
いや~どの似顔絵もそっくりで、みんな苦笑い。

自分の好きなことだからこそ、
飽きずに一生懸命やる。
そして、より高いレベルに到達するために、
もっと技を追求していく。

クラウンも似顔絵師も、
マニアだからこその高い志があるから、
ビジネスとして成立しているのだ。

そうそう、以前ご紹介した
フラットフォーの小森隆代表も同様だ。
好きが高じてフォルクスワーゲン・ビートル関連の
事業を展開したという。
まさにマニアのビジネスだ!

自分の好きなことを仕事にして
生活が成り立てば、働く人たちにとっても
非常に心地よい環境をつくることができる。

さらに次なるステージを
目指して追求を続ければ、
お客さまに提供する商品やサービスの
レベルも高くなり、喜んでもらえる。

結果的に社会性のある
ビジネスとして成り立ち、
“存在価値”が生まれるのだ。

特にプレジャー企画の場合は、
そのクラウンの数を活かした
“ホスピタルクラウン”という
領域まで踏み込んでいる。

ホスピタルクラウンとは、
クラウンが病院を慰問して、
入院している子どもたちを
元気づけるというもの。
その存在は日本にとっても、
意味ある存在となっている。

大棟氏の話を聴いていて思うのは、
「好き」という気持ちから始めるのが、
本来の仕事の形なのかもしれないということ。

マニアが社会性を持てば、
これほど強いビジネスモデルはない。
これこそまさに、“マニアの仕事道”!

sgt (1)

あっという間に似顔絵が完成!

sgt (2)

バルーンも体験

sgt (3)

マニアだからこそ高いレベルを追求

sgt (4)

その活動はますます社会的に

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ