これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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04/06
2015

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大胆で潔い決断

えっ、いまや630円なんだ。
少し前は、390円でいただいていた記憶があるのに…。
(そんなに昔じゃなく、5~6年前の話)

なんと240円アップ!
なのに、お客様はけっこう入ってるんだよねぇ~。

玉ねぎ、長ネギ、ニンジン、ニラ、キャベツ、
とうもろこし、青マメ、もやし…8種類?

そして、かまぼこ、さつま揚げ、エビ、豚肉、イカ…?
リンガーハットの長崎ちゃんぽんを食べるたびに、
その具材の数を何度も数えるクセが…
(種類がたくさん入っているからだけど…)

数えているうちに…
あれ?さっき玉ねぎ数えたっけ?となり、
もう一度最初からとなるのだ。

とにかく、野菜が豊富!
そして、このこだわりの野菜、数年前から
全て国産だという。
麺や餃子の皮の小麦粉も国産にこだわっている。

そして、このところの人気のメニューが
“野菜たっぷりちゃんぽん”。
その値段は何と730円。
そのてんこ盛り野菜にかける特性のドレッシングまである。

私のちゃんぽん390円の記憶からすると
何と340円もアップすることになるのだ。
(この差額だけで、どこかの牛丼が食べられてしまう)

なのに、なのに12年ぶりに営業利益も20億円達成だという。
スゴ~~い!

こんなに値上げしても、多くのお客様が
選んでくれている理由は、食の安心・安全と健康志向。

もう生活者の価値観はかなり変化したということ。
安心・安全への優先順位が価格より上位にきたのだ。

時代の“パラダイムシフト”をしっかり捉えた企業は、
大胆で潔い決断ができるということだ。
このリンガーハットの決断は、会長兼CEOの決断だと耳にした。

さて、今日は私も大胆に野菜たっぷりちゃんぽん730円にしようかなぁ。
また、具の数をかぞえてみよ~~っと。

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久しぶりのリンガーハット

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新メニューもおいしそうだが・・・

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満席だ!

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やっぱり野菜多いなぁ!

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選ばれる仕事道

04/06
2015

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大里流の“育む仕事道”

私がさまざまなメディアを通して発信している“仕事道”。
仕事とは、単にお金を稼ぐものではなく、
組織を成長させるものであり、
個人のスキルや人間性の成長を促すものでもある。

そんな“仕事道”を体現している会社の1つが、
ビジ達でもたびたび紹介している
大里綜合管理(以下、大里)である。

大里では、「地域貢献」を経営理念の1つに挙げており、
地域の人々や様々な企業・集団と
積極的に情報交換をすることで、
地域全体の活性化を目指しているのだ。

先日、そんな大里の
「経営計画発表会」に出席させていただいた。

この発表会は、社員や仕事関係者はもちろん、
社外の経営者などを招き、
来期の経営計画や各リーダーのビジョンを発表する場で、
今年で18回目を迎えるという
(社外の参加者では私が皆勤賞だと!)。

いつも通りのスタッフによるウェルカム合唱なども交え
“大里らしい”おもてなしの発表会となった。

“大里らしい”中でも、
今回私が注目したのは「大里スピリット賞」。

この賞は、会社への貢献度だけではなく、
その個人の努力や頑張りを評価するもので、
スタッフ全員がコメントつきで投票して決める賞だ。

今回受賞したのは、
草刈りを担当している20歳(?)の青年だ。
彼は、かつて引きこもりだったそうだが、
定時制高校に通いながらも、
仕事でもリーダーシップを発揮していたという。
その姿をスタッフたちは温かいコメントと共に評価したのだ。

このように、あまり表立たずとも
粛々と努力を続けている人を評価することは、
企業において重要なことだ。

なぜなら、みんなの前で認められることによって
本人はやる気を感じ、結果、
仕事へのやりがいや更なる自己成長につながるからだ。

このことを中島流に
“育む仕事道”と呼んでいる。

この発想は、中里スプリング製作所が行っている
「好きな社員ランキング」にも同じことが言えるだろう。

これは、「笑顔」「通る声」「入れたお茶が美味しい」などの
テーマごとにスタッフがランキング形式で選ばれ、
1位のスタッフは表彰されるというものだ。

これにより、スタッフには自負心や向上心が生まれ、
結果、会社への貢献につながるのだ。

このように、数字などの表立った貢献でなくとも、
それぞれの努力を認め、評価することは、
スタッフだけでなく、企業にとっても成長につながるといえる。
だからこそ、大里では、「大里スピリット賞」を
年1回の経営計画発表会の一つの狙いとしているのだ。

仕事は、稼ぐだけで完結するのではない。
スタッフ個人のスキルや人間性を育むことで、
組織全体を成長させ、社会への貢献を
次代へとつなげていくことが大切なのだ。

“育む仕事道”、これは中小企業にとって
大切なキーワードといえるだろう。

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歌で大里流おもてなし

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本日の目玉「大里スピリット賞」!

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スタッフの自己成長を促し企業成長へ

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“育む仕事道”の実践!

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ファインスピリッツキーワード

04/06
2015

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“アゲインストが決断”

ゴルフをやる方なら聞き覚えがあるだろう、
「アゲインスト」という単語。
実は、「~に逆らって」「~に反抗して」という意味の
英語の前置詞なのだ。

そこから向かい風の時に「アゲインスト」というように
なったらしい…な~んて豆知識はともかくとして、
最近私は“アゲインストが決断”なのだと実感している。

きっかけは、先日もご紹介したアウトドアの総合ブランド、
モンベルグループの創業者である
辰野勇会長にインタビューさせていただいたこと。

辰野会長は、「本当の決断とは、将来を見据えて
敢えて困難な道を選ぶことなんです」と語っていた。

なるほど、モンベルの歩みを知ってみれば、
下請けからの脱却、直営店の出店など、
多くの企業がチャレンジできない「決断」ばかり。

“選ばルール7”で私が挙げている「大胆で潔い」発想が、
今日のモンベルを作り上げたのだと深く納得した。

また、それを踏まえてこのところ注目の
企業を振り返ってみれば、まさに皆さん
“アゲインスト”な取り組みをしているではないか!

たとえば、産廃処理会社の石坂産業では、
石坂典子社長の「産廃業を称賛される業界にしたい」という
強い想いから、数々の“アゲインスト”な取り組みを行ってきた。
作業場を建屋で覆ったこと、
見学者を迎え入れたこと、
リサイクル率を徹底的に高めたこと…。
どれもが業界の常識を打ち破ることばかりだ。

また、不動産管理を行う大里綜合管理では、
「地域の課題を少しでも解決できる会社」という理念のもと、
数々の“お金にならない仕事”に取り組んでいる。
これも、常識に真っ向から逆らう
“アゲインスト”な取り組みと言えるだろう。

ここで挙げたのはほんの一部の企業だが、
世の中の選ばれる企業は常により困難な方を自ら選び、
努力し続けているのだ。

私の最近の口癖は、「上流に向かって泳ぐ」。
上流から下流に向かって泳ぐ
(というよりは流される?)のは簡単なこと。
それだけに、多くの人たちが安易に楽な方を選んでしまう。

しかし、上流に向かって泳ぐ=困難な方を選ぶなら、
大変だが、競争者=競合は少ない。
短期的には困難であるように見えても、
諦めずにチャレンジするならば、
アゲインストであればあるほど勝率は高まるのだ。

アゲインストな取り組みの成果が出るには時間がかかる。
経営者にはロングレンジの視点が必要になるというのは、
そういうことだ。

時には流れに逆らい、ロングレンジの視点から
会社の将来を見つめるということ。

つまり、“アゲインストこそが決断”なのだ!
辰野会長のお話から、改めてそう感じたのだった。

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辰野会長から学ぶ「決断」

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常識に捉われない取り組みはまさに“アゲインスト”!

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世から認められる企業には共通項がある

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はなまるア・ラ・カルト

04/06
2015

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明倫館から学ぶ風土づくり

風土は、人の成長に大きな影響を与えるものだ。

先日、山口県萩市にある明倫小学校を訪問させていただいた。
ここは、元々長州藩の藩校“明倫館”のあった場所で、
吉田松陰も明倫館で教鞭を執ったと聞いている。

その明倫小学校で、1年生と5年生が吉田松陰の言葉を
朗唱する様子を見学させていただいたのだ。

訪問してまず目に入ってきたのは、下駄箱に履物が
一糸乱れずきれいに並べられていること。
廊下の展示物も、床もゴミなくきれいに保たれている。

こうした明倫小学校の様子を見て、
明倫館の伝統であり風土が
しっかり代々受け継がれていることを感じた。

こうした環境で身に付けた常識や精神は、
大人になっても引き継がれていくだろう。
すなわち、社会に適応するのはもちろん、
活躍する人間をつくることに繋がるだろう。

やっぱり、子どもの頃の環境こそが、
人をつくるのだ。

私の事例だが、小学生の頃の校長先生と担任の先生が、
武道に精通しており、
教育にも積極的に武道を取り入れていたことから、
私も先生方に倣って柔道を始めた。

それからは、私の成長のそばには常に柔道があり、
(部活で柔道ばかりやっていた訳ではないが…)
そのため私の中には常に武道の意識がある。

体が小さい方だったこともあり、
常に自分より大きい人との対戦を意識して稽古していた。
すなわち、“柔よく剛を制す”をテーマに
していたということだ。

これらの武道の経験で学んだのは、
人との間合いと日々の鍛錬の大切さ。

私のビジネス観にも“柔よく剛を制す”の
精神と、“積小為大”の考え方はしっかり
活きている。

この様に、若いときの環境が、
その後に大きく影響するのは間違いないだろう。

だから私は、会社の風土づくりは、
かなり意識してきたといえる。

弊社もお陰様で30数年の社歴があるが、
明倫館から明倫小学校へ受け継がれたように、
目に見えないものではあるけれども、
文化や風土は活きているのだ。

創業からのスピリットや考え方、
業界に対する価値観、
そして、クリエイティブの世界で
“存在意義”をどうつくっていくのかという
弊社ならではの“風土”を常に意識してきたことが、
今に繋がっているのだろう。

改めて目先の戦略や戦術よりも
“ロングレンジで活きてくる風土”の
大切さを再認識することができた。

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ココが明倫小学校

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一糸乱れぬ靴

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立派な朗唱

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大河ドラマの舞台にも

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伝統と風土が現れる掲示物

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シナジースペシャル

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2015

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「松下村塾」もシナジーの効果

「志を立てて もって万事の源となす
書を読みて もって 聖賢の訓(おしえ)をかんがう」。

何をするにも志を持たなければ、始まらない。
そして本をたくさん読み、先人達の教えを参考とし、
自分の考えをまとめることが大切だという意味。

これは吉田松陰が残した多くの言葉の中でも、
私が最も好きな教えのひとつだ。

今回、吉田松陰が幕末に主宰した
私塾である「松下村塾」を訪れることに!
(2度目だけど…)

現在、NHK大河ドラマで「花燃ゆ」が
放映されている影響もあり、
多くのお客様が訪れていた。

現地では、松陰神社宝物殿「至誠館」の
上席学芸員の方に、松下村塾にまつわる
数々のお話を聞かせていただいた
(普段は入れない場所にも
案内してもらえることに!)。

多くの人から認められ、
今なお現代に名が残る久坂玄瑞(くさかげんすい)、
高杉晋作、吉田稔麿、そして入江九一。

松下村塾の門下生は数多くいる中、
四天王とも名高い塾生たちだ。

なんと、初代総理大臣である
伊藤博文も門下生!
世に知られるこれだけ優秀な人々が、
たまたま松下村塾に集っていたのだろうか?

いや、そうではなく、
塾頭を務めた吉田松陰が行った
「人づくり」が影響しているのは
間違いないだろう。

実際に松下村塾を訪れ、話を聞き、
そして大河ドラマや書物を手にして
頭に浮かんだのは、松下村塾はまるで
「白熱教室」ではないか! ということ。

白熱教室とは、ハーバード大学教授である
マイケル・サンデル氏の講義スタイル。

ひとつのテーマに対して、
さまざまな角度からものの見方を
ディスカッションし、
さらなる発想を引き出していく方法だ。

志を立てることで
そのテーマに対する可能性を、
最大限まで引き上げる。

まさにこの白熱教室を、
吉田松陰は一昔前にすでに実践していたように感じたのだ。

さまざまな人や意見があるからこそ、
そこに相乗効果は生まれるもの。

その相乗効果を活かすことができれば、
たとえ突出した才能・知識がなくとも、
意味のあるものに転換していけるはず。

それを実現するためには、
やはりシナジーをどう活かすかが大切!

あの松下村塾で吉田松陰は、
日本のための偉大なるシナジーを
作り上げた人なのだろう。

ビジネスにおいても、
まず志を持つことはもちろんだが、
実現するためのスキルを身に付けるだけでなく、
仲間たちとどう相乗効果を作り上げていくのかが
重要なのかもしれない!

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ここで吉田松陰は誕生した

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普段では聞けないお話が盛りだくさん!

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普段は入れない場所まで案内していただきました

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松下村塾に来た記念にパシャリ!

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