これからの選ばれるビジネス!

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先取りビジネストレンド

03/08
2021

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代替肉、代替たんぱくビジネスへ

先日、銀座の“無印”へ買い物に出かけたところ、
「コオロギせんべいが入荷しています」と店内放送されていた。
コオロギせんべいを知ってはいたが、
一袋190円と高いモノでもなく、味見を兼ねて買うことに・・・。
丁度いいタイミングでセミナーがあった為、
正体を言わずに“コオロギせんべい”を食べてもらった。
すると、「えびせんべいのようですね」と言う人も・・・。
食べ終えてから“原材料は何か?”と尋ねたところ
ズバリ当てた人もいた。
皆さん、違和感なく、美味しそうに食べていた。

さて、今、なぜ“コオロギせんべい”なのか・・・?
*2050年には地球の人口は100億人に達するとも言われている。
現在は77億人ほどなので爆発的に増えるということ。
間違いなく、食糧難時代はやってくる。

ある新聞で、“新世代ミートの衝撃”という特集連載記事があった。
将来予想される食糧難の時代に向け、開発が進む代替肉や
代替たんぱく源としての商品動向の紹介記事である。

FAO(国連食糧農業機関)が2013年に公開した報告書には
爆発的な人口増加による食糧難に向けての解決策の1つとして
昆虫食が取り上げられていた。

ある本に、2025年を制覇する破壊的企業に
“インポッシブル・フーズ”というアメリカの企業が
紹介されていた。
この会社はベジタリアン向けの代替肉製造のベンチャー企業だ。
原材料は大豆だが牛肉のような食感をうまく演出。
大豆が原材料なので価格も安く、美味しいという。
牛を育てる途上でのメタンガスも発生せず、
エコであって生産性も高い。
原材料の大豆さえうまく確保できるのであれば、
短時間で製造可能。
今は牛肉風味だけでなく、ポークやチキン風味の代替肉も製造。
“とんかつ”のような商品も発売されているという。

さて、コオロギせんべいだが、徳島大学のベンチャー企業
“グリアス”が開発したコオロギパウダーが原材料だ。
実際にコオロギを養殖しながら、来たる食糧難に向けて
研究を重ねている。
コオロギは雑食でエサの確保が容易で育てやすく、食味もいい。
日本はイナゴを食べる文化もあり他国と比べ
虫を食べる心理的ハードルは低い。
コオロギは、食品残渣や廃棄物もエサになる。
タンパク質も豊富で、牛は100グラムに対して21グラム、
豚は22.1グラム、鶏は23.3グラムだが、
コオロギは60グラムもとれるという。
同じ質量で牛の3倍のタンパク質量なのだ!

コオロギも代替肉も“既に起こっている未来”のひとつといえるだろう。
すなわち、“コオロギせんべい”は入り口に過ぎず、
これからもっと代替肉、代替たんぱくは
注目されていくはずだ。


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コオロギせんべいを買ってみた

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コオロギも代替肉も“既に起こっている未来”のひとつ

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選ばれるビジネス

03/08
2021

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我らが石坂産業が経営品質賞を受賞!

“経営品質賞”をご存知だろうか?
日本生産性本部が中心となり
企業が国際的に競争力のある経営構造へ
質的変換を図るため、顧客視点から経営全体を運営し
自己革新を通じて新しい価値を創出し続けることのできる
「卓越した経営の仕組み」を有する企業の表彰を目的としている。

表彰には、4つの要素と7つの重視する考え方などから評価を行う
という。ちなみに、4つの要素とは、
・顧客本位
・独自能力
・社員重視
・社会調和

この2020年度の経営品質賞を石坂産業が受賞したのだ。
今回、石坂産業が表彰された理由は、

1.絶体絶命の経営危機をきっかけとした業態転換
→ 焼却炉での廃棄物の焼却ではなく、再資源化

2.環境教育を軸とした「見せる経営」によるブランドイメージの向上
→ 年間4万人が訪れる石坂産業。見に来る人が納得、
見せるに値する事業へ

3.同業者も顧客に取り組み、業界における独自のポジションを確立
→ 本来はライバル会社だが、再資源化することもあり
石坂産業は同業者からも廃棄物を受け入れ
  業界の中でも存在理由のある企業に

4.インナー・ブランディングによる組織風土の変革
→ 組織風土の変革や社員の人間力向上のための
  インナー・ブランディングの推進

ということだ。

私が石坂典子社長と知り合ったのは2013年頃。
経産省が発表した「おもてなし経営企業選」で
大里綜合管理と同時に選ばれていた。
私がパーソナリティーを務めていた
インターFMの番組に出演してもらったり、さまざまな
講演会への協力、“里山と生きる協会”の会長も引き受けて
もらっている。
その後、石坂社長は“カンブリア宮殿”、NHKの“逆転人生”にも
出演し、注目の人となっているのだ。
2013年頃の売上が約25億で、現在は60億円を超えているというから、
この7~8年でめざましい躍進をしている。

今回、この経営品質賞受賞の約10分の動画制作をお手伝いさせてもらった。
ドローンを使い、東京ドーム4個分(5個分)の
敷地を空から撮り、石坂産業が公園や森も整備していることを表現。
また石坂産業の“5つのドリブン”として動画で説明した。

Vision driven ビジョン経営 
Technology driven 革新経営
Social driven 環境経営
Human driven 人間力経営
Visual driven 魅せるおもてなし経営

この5つを意識した経営をしているということで
“ISHIZAKA STYLE”とネーミングした。
いろんな意味で嬉しい石坂産業の“経営品質賞”受賞だった。



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経営品質賞を石坂産業が受賞

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“ISHIZAKA STYLE”とは

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「卓越した経営の仕組み」を有する企業が表彰されるという

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モバイルショット

03/01
2021

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クリオネは、鮮魚丸物!?それとも “脱炭素社会”の象徴?

“流氷の妖精”クリオネが鮮魚コーナーに!?
お~泳いでいるではないか。
確かにクリオネだ!

ところで、これって鮮魚!?
値札には“北海道産、鮮魚丸物”880円だって!
隣には同じオホーツク産かも!?の切身のタラが並ぶ。

“撮影OK、SNSでのシェア大歓迎!”とあり、
安心してスマホを構えるわけだが…

いろいろ調べてみると、関西のスーパーマーケットで
2017年頃から売られ、伊勢丹新宿店でも売られていたという。

もちろん観賞用だろうが、保存温度は4℃以下とあり、
“冷蔵庫で保管してください”と書いてある。
ということは、冷蔵庫を開けた時のみの鑑賞ということになるわけだ。

その姿も可愛くて泳ぐ姿も妖精のようなのだが、
北極近くの海では、なんと10センチ前後にも成長すると。

また、餌を見つけて捕食するときの姿は
妖精のイメージとは大きく変わり、不気味な姿に変わるという。
そのグロテスクなクリオネの姿は無理して想像しなくていいが…

ところでこの“流氷の妖精”クリオネたちは
いつまで北の海で過ごしていられるのだろうか!?

このままの私たち人間の活動状態で2050年を迎えると、
なんと夏は45℃を超す日が予想されるという。
(えっ!?35℃でスゴく暑いし、熱中症の可能性も高いと言うのに…)

これはフランスの専門家たちが研究した数値のようだが。
本来、私たちの活動で排出されるCO2、
その30%を吸収してくれるはずの森林などの生態系が、
この急速の温暖化により、“CO2吸収源”から“CO2放出源”に
変わってしまう可能性があると言う。

この可能性を考えると、少し前に16歳の環境活動家/グレタ・トゥンベリさんが
声高に発信していたことが伝わってくる。
「ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続けるために、
私たちの未来を犠牲にしている…」

果たして“2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする”
という日本の「脱炭素社会」の実現はできるのだろうか!?

多くの人たちが“脱炭素社会”の象徴としてクリオネを飼い、
冷蔵庫を開ける度にあの可愛い動きを観賞しながら
“脱炭素社会の実現”を考えるというのも、いいアイデアかもしれない。

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クリオネが鮮魚コーナーに!?

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確かにクリオネだ!

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クリオネはいつまで北の海で過ごせるのだろう

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シナジースペシャル

03/01
2021

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掃除の会のZoomミーティングシナジー

2月に“日本を美しくする会”、すなわち“掃除の会”の総会が
開催された。
“掃除の会”の世話人を中心に、掃除関係者が全国から100人に
及ぶほど参加した。
私は“日本を美しくする会”の広報担当の世話人ということもあり
一連のお手伝いをさせてもらった。

総会の時間が1時間半ほど。
審議事項が5~6案件ほどあり、それぞれに承認をしてもらった。
その後、総会イベントとして、
「日本を美しくする会のこれからに向けて」と称し、
このコロナ禍も体験しながら、今後私達が
“どのように掃除と取り組むか”、
“次の代にどう伝えていくか”
について3時間ほどかけて皆で話し合った。

今までの総会は、50人ほどが全国から集まり開催していたが、
今回はオンラインでの開催。
移動が不要なこともあり、より多くの人に参加してもらおうと
いう主旨もあってのこと。
多くの人の参加により、掃除の意義の共有もでき、
さまざまな意見の調整も可能となる。
そして、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使うことで、
より深いコミュケーションを狙ったのだ。

そこで私がZoomミーティングのモデレーターをまかされた。
Zoomとの契約により、参加Zoom数が限定100以下ということもあり、
1カ所に複数人集まってもらったところも。
結果的にアクセス数が70ほどで総参加人数は100名ほど。
トラブルもなくはなかったが、
2度のディスカッションを実践できたのはよかった。

何故、「日本を美しくする会のこれからに向けて」と
称してディスカッションをせねばならなかったのかというと、

*鍵山相談役が今年で88歳の米寿
相談役は身体の不調もあり、掃除の会になかなか参加ができない状況。
*掃除の会の高齢化
*コロナ禍により人が集まっての掃除が難しい環境
学校でのトイレ掃除もままならないのが現状なのだ。

“掃除の会”としての活動がしにくい状況だが、
掃除の会がここでしぼんでしまってはならないという危機感がある。
鍵山相談役の参加がなくとも、“掃除の会”は
次なる時代にバトンを渡していかなくてはならない。
これを総会イベントにて皆さんに再確認して頂き、
ここでシナジーを起こしたいというのが目的だった。

先に私からのテーブルマスター研修を受けた人が
ブレイクアウトルームのリーダーとなり
知らない同士でもオンラインで意見交換をした。
実際の成果はすぐさま見えてくるものではないが
一応、無事着地はできたのがよかった。

今、課題を抱えている背景に対して、
Zoomのオンラインミーティングをうまく活用し、
シナジーを起こせたらいいと考え
開催した“掃除の会の総会イベント”。
まずはこの一歩が次なる一歩へのシナジーとなってくれることを願う。



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zoomにて掃除の回を開催!

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この一歩が次なる一歩へのシナジーとなることを願う

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03/01
2021

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“昭和新山”から“令和新山の流儀”へ

2013年に出版された五木寛之著の『下山の思想』。
そして2020年、五木氏が連載している日刊ゲンダイ、
『五木寛之流 流されゆく日々』に
『成長的下山思想』という特別寄稿があった。
どちらも1年前のビジ達で紹介させてもらった。

五木氏曰く、
「日本は再び世界の経済大国を目指す道はない。
敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、
実り多き『下山』を思い描くべきではないかと。
経済成長を成し遂げた“昭和の山”の頂上には、
本来私達が目指した“幸せ”はなかった。
今、“新たな山”を目指すプロセスとしての“成長的下山”の時だ」と。
私はこの発想に共鳴した。
(一部、中島的解釈が入っているが・・・)

このところ、世界のプラットフォーマー達は次々と
プラットフォームを構築し、新しいルールを作っている。
この状況下、私達は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を
進めていかなければならない。
それは、オンライン会議、オンライン販売、デジタル化した
コミュニュケーションの仕方など。
私もこれらを日々活用していると、ビジネス環境の
変化を感じる。
そして、これらは単にプロセスの違いではなく、
これからビジネスを牽引していくミレニアル世代や
Z世代との“価値観の違い”があることも理解せねばならない。
それは、生まれ育った環境が大きく違うからで、必然的に
その手法だけでなく価値観も変化しているということなのだ。

そうなると、五木寛之氏が記したように、
私達、昭和世代が今まで登っていた、経済成長の「山」を
一度降りて、新たな別の「山」に登っていくべきということ。
この新たな山を日本的な視点で、中島流として
“令和の山(令和新山)”とした。
ちなみに、昭和の山を、“昭和新山”とタイトルにしたのは
敗戦間際に突如として現れ戦後の復興と驚異的な経済成長を
見守った北海道の“昭和新山”に由来している。

まずはその“昭和新山”を下山し、
次なる“令和新山”に登るための基礎となる
新たな“流儀”を学ばないかぎり登れない。

その新しい流儀とは、
*働き方
*コミュニュケーションの仕方
*ビジネスの仕方
*PR宣伝の仕方
*組織作り
*戦略の練り方
*ブランディングの方法
等だ。
すなわち、ビジネスの基本、ビジネスの価値観
ビジネスをする意味やあり方も変わってくるということ。

そして“令和新山”は地球規模で思考し目指す山。
例えば環境問題に取り組まないと、もうその先はない時代となった。
昭和時代の影響を大きく受けているわたしたちは
頭を切り替える必要があるということ。
今、“昭和新山”を下山し、“令和新山”登頂に向けて
令和の“流儀”を学ぶべきということなのだ。
“そう、あなたも!?”


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“昭和新山”を下山し、“令和新山”登頂へ

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五木氏が連載している日刊ゲンダイの記事

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