これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

10/07
2013

trend (1)

“呼び戻し”時流

毎週火曜日は“時流度チェック”配信の日!
もちろん、ときどきチェックしてくれていると思うのだが…。

まさに時代の流れといえる現象、モノの考え方、最先端アイテムまで、
今知っておくべき情報が満載である。

と、ここ2、3週間の時流キーワードを眺めていると、
私の頭にある一つのキーワードが浮かんできた。それは、

『呼び戻し』である(相撲の決まり手ではございません)。

まずは、最近配信した時流ワードをいくつかご紹介しよう。


「ゲーム会社連合」
 無料でダウンロードするソーシャルゲームが台頭しているゲーム市場だが、
 そのコンテンツは、従来のゲームソフト会社のコンテンツを
 焼き直したようなものばかり。

 そんなグリーやディー・エヌ・エーに対抗しようと、
 ゲーム会社同士が協力して、スマホ向けの共通の販売サイトを運営し、
 体制を構築した組織のこと。

「プア充」
 年収300万円を目安に、少ないお金(プア=poor)だからこそ、
 充実し、幸せに生きていけるという考え方。

 平均以上の収入でも無理な残業で体を壊しては元も子もない。
 また、高収入を求めない代わりに、心の余裕が生まれたり、
 お金への執着がなくなるメリットがあるのだとか。

「健康寿命」
 世界有数の長寿国である日本。なんと2012年の調査では、
 女性の平均寿命が86.41歳で世界1位だそうだ。
 そこで新たに登場したのが、
 平均寿命から、介護が必要な期間を引いた「健康寿命」というもの。
 つまり、元気に過ごすことのできる寿命のことである。

 ただ“長く生きる”のではなく、“質の良い人生を長く生きる”
 ということが注目されているということだ。


他にも「クールシェア」「ホット炭酸」「パンダの穴」「iPhone5s・5c」などが、
上記キーワードと同様に配信された。

そして、紹介したいくつかの時流キーワードを見てわかる通り、
2000年位からひたすら前へ、前へ進んできたビジネスシーンにも
“ある変化”が起こっている。

「本当にこのままでいいのか」「もっと違う発想がないのか」。

所謂、この価値観を“呼び戻し現象”と言うのだ
(もちろん私が名付けた現象ではあるが、
この現象はある価値観でしばらく進んでくると、
必然的にやってくるということ)。

つまり、これからの時代はただ前に進むだけではなく、
“ちょっと待った”と視点を変えたり、
様々な角度から物事を捉えなければいけない。

そこに時代を生きるヒントが隠されているということだ。

いつも私が語っているように今が75年周期
(パラダイムシフト75)の転換期でもあり、
さまざまなものが見直される時期。

さぁ、そのヒントが欲しい人は、
是非弊社の時流度チェックのページへ。
今まで配信したバックナンバーも要チェックだ!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
週刊 時流度チェック!!
http://www.q-b.co.jp/trendcheck/
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trend (1)

毎週火曜日は時流度チェックの日!

trend (2)

時流に含まれた“呼び戻し現象”とは…

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ファインスピリッツキーワード

10/07
2013

key1

“高みのビジネスドメイン”

「そんなビジネス、
 大手が参入してきたらダメになってしまうよ」

周りからそんなことを言われながら始めたという、
株式会社アスカネットの遺影写真ビジネスとフォトアルバムビジネス。

専門知識のない葬儀会社のスタッフが
ひと手間かけることで遺影づくりのオーダーに対応できる
システムをつくり上げたのだという。

また、オリジナルフォトアルバムビジネスでは、
その印刷のレベルも製本のクオリティも最高峰を目指す。
他社が高性能の印刷機を導入しても、
負けることのないノウハウをどんどん追求しているのだ。
この追求心が、他の追随を許さないブランディングにも奏功しているという。

そんな話をアスカネットの福田社長から聞いていたら、
ふと弊社クオーターバックのことが頭に浮かんだ。

弊社はいわゆる“普通”の広告関係の制作会社ではない。
ビジネスの基本は “プランニング”。
それもコンサル的プランニングに重点をおき、常にお客さまにとって
最善のプランニングをするということをテーマにして、戦略ツールを提供している。

お客さまにとって投資効果の高い企画を立て、
それを企画書に落とし込む。それをプレゼンテーションし、
実制作する(言葉で語るのは簡単だが、実践は大変だけどねぇ…)。

ただ単にデザイン力や編集力、文章力を上げるだけではなく、
そういった“的を射た”提案をすることによって、
競合他社に負けないクリエイティブ業界の
グレートカンパニーを目指しているのだ。

だからこそ創業から31年。競合が多い中でも
ここまで続けられて(これからも続くが…)きたのだろう。

先に紹介した“アスカネット”も弊社もそこに共通点がある。
他社の手が届かない領域にあえて行くこと。
すなわち、自社のビジネスドメイン(領域)をより競合の少ない
高い位置、すなわち“高み”に置くということだ。
もう一度いうが、大変だけどねぇ~。

より“高み”に持って行くことで、競合他社の追随を受けず、
自分たちのビジネスモデルでイキイキと
展開することができるということなのだ。

これからの時代のビジネスを考えると、
“○○屋さん”とひとくくりにされるようなビジネスでは
勝ち残っていくことは難しいだろう。

同じ業界の中で、他社と足の引っ張り合いをしていては始まらない。
しっかりと今後を見据えて、覚悟の上で
“高み”のビジネスドメインを目指すべきだろう。


key (1)

とことん追求することが必要!

key (2)

競合他社に負けない“高み”を目指して!

key1

QBも!

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シナジースペシャル

10/07
2013

sny

「ブラック・ジャック」の貢献

ER=“Emergency Room”すなわち“救急救命室”。
ER専門医とは、救急患者のための医師を指す。
先日、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」
を見ていると、ER専門医がとり上げられていた。

その彼が医師を目指したきっかけは、
手塚治虫氏の名作漫画『ブラック・ジャック』だという。

今までにも何回か医師にスポットをあてた番組を見たことがあるが、
私が覚えている限り、ブラック・ジャックに憧れて…という
医師が何人かいた記憶が!?

つまり、現在日本で活躍している医師の多くは、
ブラック・ジャックに感銘を受けてその道を選んだということだ。

ブラック・ジャックの連載がスタートしたのは、
1973年(なんと40年前!)。
有名な話だが、手塚氏は医師免許を持っていた。

しかし医療技術は年々進化していくため、
いろいろと調べながらの連載ではあったという。
表現や用語のミスで糾弾されることも数多くあったそうだ。

東大医学部の学生から「でたらめを描くな」という
抗議の手紙をもらったこともあったとか
(「東大生ともあろうものが、漫画に嘘があることも知らないのか」
 と、手塚氏も言い返したらしいが!)。

しかし、手塚氏がブラック・ジャックを通して
描きたかったのは医療技術ではない。

「患者の延命を行うことが医師の本当の使命だろうか。
 延命治療を行うことで、本当に患者を幸福にできるのか」
という手塚氏ならではの見地を通した“医師のジレンマ”だ。

手塚氏は自分の描きたいテーマを突き詰めて、
存在感のある情報発信をし続けていた。
当然、肯定的なレスポンスだけが返ってくるわけではないが、
手塚氏は否定的なレスポンスにも屈せずに自分の哲学を貫いた。

だからこそ、結果的に社会や人々に
大きな影響を与える作品を生み出したのだ。

実際にブラック・ジャックに感化されて医師を目指した人は多いし、
目指すべきベクトルについて考えるきっかけを
現役の医師たちにも与えただろう。

もしかしたら、手塚氏ほど“ロングレンジの大局観”を持って
作家活動をしていた人はいないかもしれない。
当時を生きながら、子孫の代まで考えて描いていたのだ。

まさに、たかが漫画、されど漫画!
ブラック・ジャックの貢献、すなわちシナジーはまだまだ続いている。

sny

40年間“憧れの医師”であり続けるブラック・ジャック

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はなまるア・ラ・カルト

10/07
2013

ara (3)

“惻隠の情”

講演会参加者は800人、名刺交換には100人の列…。
そんな大人気の鍵山相談役の講演会の数日後に、
なぜ木南社長は鍵山相談役から
御礼のハガキをもらうことができたのだろうか。

9月に開催した鍵山塾。
そこでゲストとして招かれた
株式会社新宮運送の木南一志社長に、
鍵山相談役の出会いの話を聞くことができた。

当時、掃除に興味を持ち、鍵山相談役の講演会に参加した木南氏。
800人にも上る参加者がいた講演会では、
鍵山相談役と名刺を交換するために100人の列ができていた。
そこで、木南氏も名刺の交換をするのだが、
なんとその3日後に鍵山相談役からハガキが届いたというのだ。
あの大人数の中で、なぜ自分に…と木南氏は思ったという
(鍵山相談役曰く、名刺交換の際にピンときた人だけに
ハガキを出しているという)。
これが、木南氏と鍵山相談役との出会いだったそうだ。

木南氏がガンを患った際には、
入院中に鍵山相談役からプロポリス(健康食品)と
書籍の「晏子」4巻が届いたという。
木南氏は「なぜ私ごときに一部上場企業の創業者が
ここまでしてくれるのか?」と感動したそうだ。
そのとき、鍵山相談役を動かしたものは、
“惻隠の情”だったのではないだろうか?
(私が勝手に思っているだけですが…)

“惻隠の情”とは、相手(他人)のことをいたましく思って同情する心。
弱者をいたわる思いやりの心を目指す、
武士道の真骨頂ともいえる教えだ。

これは「孟子」から来ている言葉で、
もともと人の中に自然に備わっているという。
その心に従って行動することにより、
やがては人の最高の徳である“仁”に通ずる、とされている。

また、“惻隠の情”は、人を変える力があるという。
入院中に鍵山相談役から受けた“惻隠の情”は木南氏を感化させ、
思いやりをもって行動を起こすきっかけになったのだ。

それを表す事件が、2012年に起こった取引先である
化学会社の爆発事故という出来事だ。

化学薬品をトラックで輸送するという
仕事が多かった木南氏の会社では、その事故により、
売り上げの6割を失うという大きな痛手を負った。

苦境に立たされた取引先や仕事が無い社員を見て、
木南氏の中に芽生えた発想は、掃除。
取引先の化学会社の周辺を仕事が無くなった
運転手たちと共に早朝掃除をしたのである。

そして、その運転手たちの一定の給料も
保証するという決断を下したのだ。
これは、まさに“惻隠の情”ではないだろうか。

自らが苦境に立たされた際に鍵山相談役から受けた思いやりや、
その後の鍵山相談役を信じて行う徹底した掃除から、
その心は感化されていたのだ。

そして1年が経った現在では、
その化学会社からの仕事も半分ほどまで復活しつつあるそうだ。

現在の社会(ビジネス)においては、
このような“惻隠の情”を発信していくことは難しいのかもしれない。
つい自分のことや会社の売り上げにばかり目が行き、
大変な状況の人たちを思いやる心を忘れがちだ。
そんな時代だからこそ、ビジネスにおいても、
“惻隠の情”が必要とされているのかもしれないのだが…。

う~ん、なんにとっても難しい概念なんだよねー。
もっともっと精進しなきゃ。


ara (1)

やはり奥深い掃除道!

ara (2)

木南氏のエピソードに一同共感

ara (3)

難しいけど大切な”惻隠の情”!

ara (4)

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