これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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06/09
2014

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Mr.サブロー、“ロードプライシング”にトライ!

「実は、一度ついうっかりクルマを乗り入れてしまって、
気づいてすぐ出したんですが、後日高い罰金が…
もちろん払いましたが…1万数千円?? 」
と語ってくれたのが今回のツアーガイドを
務めてくれた高橋三郎さん。

この罰金、高橋さんが日本人だからとか、
高橋さんの素行の悪さから課せられたわけではない。
(一見、高橋さんを知る人はつい思うかもしれないが…笑)

ロンドン市内中心部で大きな“C”(セントラルゾーン)の
マークより中に入る場合は、事前に指定されたところに
決められたお金を払うことが義務づけされているのだ。

このところ日本でも注目されている
“ロードプライシング”制度。
すなわち渋滞税だ。

ロンドン市内の渋滞は、ず~っと日常茶飯事だった。
そこで、2003年にロンドン市長が渋滞緩和と
公共交通機関の利用促進のために導入した。

長くロンドンに在住する高橋さんは、
もちろんそのコンジェスチョン・チャージ(混雑課金)は
知っていたのだが、ついうっかりセントラルゾーンに
クルマを踏み入れてしまったということのようだ。

それにしてもなぜ、ほんの少しの侵入なのにバレて
罰金につながったのか!?

実はゾーン内にある精度の高い(?)監視カメラと
ITシステムの活躍のお陰のようだ。

撮影データから即効でデータベースがチェックされ、
支払いのないクルマの持ち主に請求されるという。

高橋さんのように“うっかり”の人には
申し訳ないが、今どきのデジタル技術が
活かされての、よくできた課金システムと言える。

私は、少し前からロンドンの
渋滞税制度(ロードプライシング)に
興味を持っていただけに、
現場を見させてもらいわかり易い事例まで
耳にできて、よかったよかった。

それにしても、三郎さんは、ロンドンで結婚もし、
そして…あれやこれやといろいろと
体験していることもあり(笑)、リアリティある
お話をたくさん聴かせてくれた。
(ありがとうございました)

いや~本当に三郎さんは日本を代表するような
ラガーマンだけに、いろいろな“トライ”をしてくれている。

ところで、ラグビー場での得点につながる
“トライ”については、
まだ聴いてないが…果たして!?

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Mr.サブロー

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この“C”マークうっかり入ると大変だ!

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現場に来れてよかった

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ロードプライシングの威力

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選ばれる仕事道

06/09
2014

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赤木春恵氏の芸歴74年

認知症の母親の介護体験を描いた映画
『ペコロスの母に会いに行く』。
主演を務める赤木春恵氏は、
“世界最高齢での映画初主演女優”として、
なんと御年90歳にして
ギネスブックに登録された!
(舞台やテレビでの主演作品はあったが)

赤木氏が演じた認知症の母親は89歳の設定だが、
赤木氏自身は一切患っていないのだ。
昔のことを尋ねると普通は
「うーん」と少し時間を必要とするものだが、
赤木氏は私がさまざまなことを
尋ねてもすぐに返してくださった。

思えばお茶の間のテレビには、
いつの時代も赤木氏の姿があった。

テレビドラマ『細うで繁盛記』では
ちょっといじわるな役を演じられていた。
その後『3年B組金八先生』で演じた
君塚校長は当たり役に!
一番有名なのは、皆さんもご存じの
『渡る世間は鬼ばかり』の姑役だろう。

赤木氏が長きにわたり映画・テレビ・舞台と
第一線で活躍してこれたのは、
確かな実力はもちろん、
周りの人々に慕われ信頼される
人間性があってこそ。

映画を1本つくるにしても、
監督やプロデューサー、カメラマン、
スタイリスト、共演者…と
多くの人々と関わり合う。

多くの映画関係者から
赤木氏が指名される理由は、
やはり彼らが気持ちよく
仕事ができるからだろう。

芸歴74年(!)という赤木氏。
戦時中は慰問劇団として満州まで赴き、
20歳で団長として指揮を執っていたという。

リーダーシップを発揮して劇団をまとめながら
女優として仕事をまっとうするのは、
並大抵の努力ではなかったはずだ。

先日のインタビューの際も、
「女優業は本当に大変だけど、
 いい仕事だと思う」と語っていた。

もしかしたら、大変だからこそ
“いい仕事”と思えるのかもしれない。
苦労を乗り越えて物事を達成すると、
“やりがい”というリターンがやってくる。

74年間、常に能動的に
芸を追求してきたからこそ、
人間性も育まれ、やりがいにも
つながったのだろう。

90歳となった赤木氏。
どんな作品を我々に見せてくださるのだろう。
これからのご活躍も楽しみだ。

6/15、6/22のInterFM『BUSINESS LAB.』では、
赤木氏に大女優の“仕事道”について
語っていただく! ぜひお聴きあれ!

――――――――――――――――――――――
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
──────────────────────

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芸歴74年の“仕事道”とは!

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シナジースペシャル

06/09
2014

SYN (4)

エジンバラ・リバプール・ロンドン視察ツアー

1996年の台湾視察から始まり、
今年で19回目になる海外研修ツアー。
今回の舞台は、ロンドン、リバプール、エジンバラ
(実際に巡ったのは逆の順番だが…)!

この海外研修ツアーでは、
「その土地(国)の文化を見て・知って・体感する」ことを
テーマとしている(もちろんビジネスに役立つ視点でだが…)。

その点、3つの都市はどれも“イギリスならでは”が詰まっており、
今回のツアーにはうってつけなのだ。

では、興奮さめやらぬ内に、
巡った場所を一部ご紹介しよう。

まず、スコットランドの首都であるエジンバラでは、
広さ160ヘクタールを誇る
「クレイジンズファーム」で農業視察。

その後、「グレンキンチー蒸留所」で
本場のスコッチ・ウィスキーの蒸留行程を見学した
(どちらかというとこっちが本命だったり?)。

次に訪れたのは、
イングランド北西部の中心都市であるリバプール。

ここは何といっても世界的ロックバンドである
「ザ・ビートルズ」誕生の地として有名だ。

そのビートルズをテーマにしたホテル
「ハードデイズナイトホテル」に宿泊し、
その隣になるライブハウス「キャバンクラブ」も体験し、
ビートルズ尽くしな1日を堪能してきた。

そして3つ目の都市は、
イギリスの首都であるロンドン!

ここでは、この都市を拠点として300年以上の歴史を誇り、
昔も今も愛され続ける老舗百貨店
「フォートナム・アンド・メイソン」や、
同じく高級老舗百貨店「ハロッズ」を視察してきた。

この他にも、かつては女人禁制だった
会員制クラブ「ナショナルリベラルクラブ」や、
イギリスが発祥のパブ体験など、
とにかく盛りだくさんのツアーだった。

さて、最初にも少し触れたが、
毎年の海外研修ツアーで大切にしているのは
「見て・知って・体感する」こと。

なぜなら、生で触れた海外の文化は、
日本との違い(文化・価値観)をよりリアルに、
ダイレクトに知ることができるからだ。

また、その経験が、結果的に
世界をマクロ的な視点で見るときの指標にもなる。

つまり、日本と世界を比較し続けることで、
ビジネスや物事を客観的に見ることができるということ。

また、俯瞰してみることで、
今後自分が学ぶべきこと、
大切にするべきものも見えてくるのだ。

そして、その価値観は、
選ばれ続けるビジネスを考える上で
大切な要素となるのだ。

この体験ツアーが結果として、
ビジネスに限らず
様々な相乗効果をもたらすことは間違いない。

さて、来年はどんなテーマを持って
どの国に足を運ぼうかな?

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Mr.セイージ大活躍!

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こ~んなに広いファームを見学!

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ファーム内ではカフェコーナーも。

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スコッチウィスキーの歴史は深い!

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ウィスキーの芳香に誘われ…

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Mr.セイージもご満悦の表情

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ハロー、『ザ・ビートルズ』!

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選ばれるビジネス

06/09
2014

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スコットランド流6次産業

今回のイギリス視察ツアーのポイントは、
スコットランドのエジンバラ。
イギリスへ旅行に行っても、
エジンバラまで足をのばすことは
なかなか無いだろう。
それがどうしてわざわざ??

スコットランドと言えば、
もちろんスコッチウイスキー。
そのスコッチの本場でオーク樽の香りを…。
という発想はもちろんあったのだが、
目的はそれだけではない。農業だ。

これからの時代、
世界的に“農業”が重要視されるとみている。
そこで、エジンバラの農場
“クレイジンズファーム”を訪ねることになった。

ファーム自身が
そこで取れた農産物・畜産加工品を販売する他、
それらを使ったカフェも経営している。
いわば日本で注目されている
“6次産業”を体現した施設である。
そこで私は実に印象的な言葉を聞いた。

「人気のある商品を大手のチェーンストア、
テスコから卸して欲しいとも言われたんですが、
そんなに数多くはつくれません。
大手流通に卸すと、
いろいろな意味でこちらの方が
お金を出さなくてはならないことになりますから…」

うーむ、と唸ってしまった。
実はこのクレイジンズファーム、
160万ヘクタールの農地を持ち、年間30万人が訪れ、
日本円にすると3億円弱の売上がある。
つまり、経営的には十分成り立っているのだ。

地元の農家が
納屋で販売をするところから始まり、
現在では近隣の農家・畜産家とも協力。
野菜・果物といった農作物の他にも、
チーズやハム・アイスクリームなどの加工品も扱っているのだ。
今年72歳の女性(経営者の母)がつくる
マーマレードやラズベリーのジャムは、
このファームでは大人気商品だという。
広大な畑は、トラクターによるトレーラー
(この、トラクターというのがまたいいじゃないか!)
で見学することもできる。
私たちは、これで見学させていただいたのだ。

ここでは作物や家畜を育て
加工するのも地元農家、
買うのも地元のお客さんがほとんど。

こうしていい循環で作物とお金が回っている以上、
いくら大手スーパーからの誘いと言えど、
安易に「乗る」理由にはならないだろう。

自分たちで育てたものを、
自分たちで工夫して加工販売し、
レストラン経営までして地元の人たちに届ける。
何も大手流通に乗せなくても、
自分たちの存在理由が十分にあるのだ。
自立したこれからの農業の形がここにある。

それに比べて…と私は思ってしまった。
日本の農業は遅れている!と言わざるを得ない。

それはやっぱり、
JAをはじめ、政府の安易な対策のせいなのだろう。

余計な助成金のおかげで、
自分たちでビジネス化、
すなわち第6次産業化がなかなか実現できない。

「産直市場グリーンファーム」の事例のように、
地域の人は品ぞろえの多い地元産のいろいろ、
を欲しているのだ。
それに気づかず、誰かの言いなりになって、
農薬や化学肥料を使い漠然と作物を作り、
流通に流してしまっては…。

日本の農業も、もっともっと考え、そして実行しなくては!
改めて、そんなことを感じたツアーだった。


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イチゴを収穫する?Mr.セイージ!

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地元産のワインだ!

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ジャムの味は母の味!

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充実の収穫物と良い笑顔!

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卵に手を伸ばすMr.セイージ

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精肉コーナーも充実

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明るく開放的なカフェ

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農場にて!

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はなまるア・ラ・カルト

06/09
2014

ARA (3)

ジェントルマンズ・クラブの格式

イギリスと言えば、
数々の格式高い紳士の文化や歴史、
品格が知られているが、
その中でも、それを肌で感じられる場所が
“ジェントルマンズ・クラブ”だろう
(実はその存在をあまり知らなかった私なのだが…)。

その一つに“ナショナルリベラルクラブ”
という130年以上の歴史を持つ
ジェントルマンズ・クラブがある。

通常ならば、
私たちのような海外研修で来る短期渡航者は、
足を踏み入れることができないほど
格式高い場所である。
だが、幸運なことに、今回のガイドの方が
ナショナルリベラルクラブの会員だったこともあり、
訪問することができたのだ。

一歩踏み込んだそこには、
宮殿のような高い天井とイギリスの歴史を感じさせる
装飾や絵画、銅像など、格式の高さを
感じさせるものばかりが鎮座していた。

かつては、貴族階級の政治家や
ノーベル賞受賞者のような
イギリス紳士のVIPが、
密会や議論を繰り広げたり
するような場であった。
さらに、女性の入店が
許されていなかったという。

しかし、時代が変わり、
今では女性はもちろん
中産階級の人たちも、
夕食やパーティーの会場として
利用するようになったという
(もちろん、会員の存在は必要だが…)。

私たちが訪れた時は、70代と思える
紳士6~7人がソファーでお茶を飲みながら
話し合いをしており、
その光景はイギリス紳士を
代表するような様相を呈していた
(思わず、私たちのための
“仕込み”かと思ったほど! ? )。

その後、私たちは老舗の“パブ”
にも行ったのだが、そこにいる紳士たちも、
ナショナルリベラルクラブにいた人たち同様、
うるさい声をあげることなく、
穏やかにコミュニケーションをとっていた
(私が日本でいつも行く喫茶店とはえらい違いだ)。
そして、ある5~6人の紳士グループは
約2時間ほど立ったままで会話を楽しんでいた。

ロンドンでは、ジェントルマンズ・クラブにいる
人もパブにいる人も、自分がどうあるべきか、
またどう振る舞うべきかの
紳士としてのマナーを…
いや、誇りを持ち合わせているということだ。

彼らは、次の時代にもその誇りを
継承していくことが、
自分の存在理由と感じているに違いない。

そうした意識がジェントルマンズ・クラブや
パブの“品格”として表れている
のではないだろうか。
重厚感のある建物や装飾の力にだけ
頼るのではなく、イギリスの格式高い雰囲気は、
そこにいる人たちによっても支えられ、
これからも継承されていくのだろう。

日本人にも“日本の品格”を意識して
次に繋げてもらいたい。
まずは、私自身から品格を…。

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ナショナルリベラルクラブ正面口

ARA (3)

店内に鎮座する格式高い像

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クラブの食事スペース

ARA (1)

クラブのバルコニー

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