これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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02/02
2015

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「21世紀の資本」は重い!

“彼は、ロックスター経済学者の
仲間入りをした”??
と言っているのは、ノーベル賞経済学者。

英エコノミスト誌も“過去2世紀の経済の歴史に
対する人々の考え方に革命をもたらすだろう”だって。
“ロックスター経済学者”の意味は
よくわからないが、地球規模で「ピケティ」が
注目されていることは伝わってくる。

それにしても「21世紀の資本」の
728ページは厚くて重い。
もちろん、買おうとして手に持ってみたものの、
これは書棚で幅をきかせ、飾りにこそなれ、
私の“知”になることはないだろうと判断。

その隣にあった130ページほどの
「ピケティ入門『21世紀の資本』の読み方」と
週刊東洋経済の「ピケティ完全理解」で
お茶を濁してみた。

まぁ~買う前からわかっていたことだが、
先日のセミナーでも私が力説した
“負の経済ドレス”で発信していることと
同様のことをピケティは指摘している。

すなわち、この経済システムの下では、
一部の富裕層が“富や所得”を
独占してしまっているということ。

世界大戦後、いったん縮小した格差が
再び拡大し始め、このままでは、
その格差はもっともっと広がるだろうと…。

まさに日本でいま起きていることも同じ。
私の言っていることと同様の指摘だ。

私との違いと言えば、多くのデータを
基にして論理的にそれを証明しているってこと。
いや、確かに裏付けとなる具体的なデータも
数学的ロジックも重要だが、
その時代の流れと問題をしっかり
捉えている点では同じだ。
(こんな風に、同じだと言ってしまえるところが自分の言葉ながらスゴいσ(^_^;))

重要なのは、だから今後どうして行くか。

当然、トマ・ピケティは、労働所得に対する
減税であり、資本に対しての増税などの
経済的策でその解決策とするだろう。
経済学者は、経済的策でそれに
対処しようとするのがあたりまえだ。

ところが、経済学的とらえ方を
しない(できない)私は、
そんな解決策には向かわないということ。
では、どんな解決策に…

もっと現実的でローカルで、経済性に頼らない
ヒューマンな生き方にこそ、根本的解決の
糸口があるように思えてならないのだ。

おっと、ついつい真面目な話の
方向になってしまったが…

それにしても、このような経済論が
これほど注目されるということは、
いまの時代には重要であり、私的にも嬉しいこと。

いろいろな問題が山積みしている時代の
“経済”を、同様の視点だけで捉え考えては、
永遠に解決できない気がするのは私だけ?

アタマをもっと柔らかくしないとね…

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「21世紀の資本」

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どれどれ!まずはこちらから!

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注目さえてるなぁ!

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ファインスピリッツキーワード

02/02
2015

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「新・選ばルール7」発進!

“選ばルール7”とは、私がもう10年以上前に発想した、
選ばれるビジネスのための7つのルールのこと。
時代の変化にとらわれず、
いつでも通じるルールとして、顕在化している。

しかし、このところ“選ばルール7”を
見直す必要性を感じているのだ。

インターネットの普及にともなって、
昔よりコミュニケーションはかなり手軽になった。

そんな背景から、
現代は多くの人々の価値観が変わりつつある。
ということで、“選ばルール7”の内容も
新しくリニューアルをすることに。

これが新しくなった“選ばルール7”だ!

1.手間をかける
2.本物にこだわる
3.とことん追求する
4.人にやさしい
5.“里山”を活かす
6.大胆で潔い
7.徹底の二乗

新たなルールとして加わったのは、
「4.人にやさしい」と
「5.“里山”を活かす」の2つ。

これまでは効率や便利さを求めて、
まるで人を道具かのように扱い、
目先の利益を追求する“経済効率”が主流だった。
しかしこれからの時代に必要なものは、
本来ある自然な流れや個性を活かす
“ヒューマン効率”だと確信している。

「人にやさしい」ことは、
これからのビジネスの重要なポイントなのだ。

そして「“里山”を活かす」!
人類の歴史を振り返ってみても、
里山は私たちの発展に欠かせないもの
(なんといっても、自然に生かされているのだから)。

無機質な効率やシステムを意識してきたビジネスの流れを、
もっとぬくもりのある本来の流れに変えていかなければならない。
だからこそもう一度、“里山”の発想を私たちの生活に取り入れてみる。

それこそ、人を中心とした本来のビジネスではないだろうか
(やっぱりこれからのビジネスに“里山”は、はずせない!)。

ビジネスだけではなく、
日々の生活も同様であり、
「人を次の世代につなぐ」ことが何よりも大切だ。

本来の価値観に立ち返り、
人にやさしいビジネスと社会を目指して、
“新・選ばルール7”発進だ!

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“新・選ばルール7”!

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目からウロコのおすすめ本

02/02
2015

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『スマート・テロワール 農村消滅論からの大転換』 松尾雅彦著

ここ何年か、「農村消滅論」というものが
一部で唱えられているが、これにはっきりと
NO!を唱えるのがこの本。

ポテトチップスなどのお菓子で有名な会社、
カルビーの元社長である松尾雅彦氏が書いた
『スマート・テロワール 農村消滅論からの大転換』だ。

“スマート・テロワール”とは、
「美しく強靭な農村自給圏」のこと。
里山を中心とした農村で、小さな自給圏を作り、
地域ごとに自立した経済を作っていくというものだ。

じつは松尾氏は、私が理事を務めるNBC
(東京ニュービジネス協議会)の先輩にあたる。
先日、NBCで私が担当する昼餉フォーラムに
ゲストとして来ていただいたとき、
この本の内容を中心にお話していただいたのだ。
さらに、参加者全員に本のプレゼントまでしていただいた!

この本によれば、
現代の日本における何よりの成長産業は「農業」。
今、日本で手入れされていないままになっている
耕作放棄地や水田約100万ヘクタールを畑に転換すれば、
農業は15兆円産業を創造できるというのだ。

これは根拠のない話ではなく、
美味しいポテトチップスを安定供給するため、
全国の農家とじゃがいも生産の契約を結んできた
カルビーの元社長だからこそ言えること。
日本の農業に昔から深い関わりを
持ってきた方だからこそ、説得力も増すというものだ。

また、松尾氏は、
NPO法人「日本で最も美しい村」連合のリーダーでもある。
世界に誇れる日本の美しい里山の風景・文化を守りつつ、
その農村が地産地消の経済を発展させ、
自立できるようなビジネスモデルを目指すのが、
この連合の目的だ。

今こそ、産業としての農業を見直すとき!
熱く語る松尾氏のお話に、
昼餉フォーラムの参加者は興味津津。
定員30名の集まりが満席になるほどの盛況ぶりだった。

思えば、昨年私が見学した
エジンバラのクレイジンズファームで
見てきた6次産業化も、「スマート・テロワール」
実現のひとつのカタチと言えるのではないか。

何かと“里山”づくこの頃、
偶然であるように見えて、すべては必然なのかも?
いやいや、それだけ世の中で
“里山“の需要が増してきているということ!
あらためてそう感じた出会いだった。

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農業を15兆円産業にするとは!?

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熱く語る松尾氏!

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参加者も興味津津

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昼餉フォーラム記念の一枚!

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日本経済活性化のヒント!

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シナジースペシャル

02/02
2015

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日本の農業改革がシナジーをもたらす

「負の経済ドレス」
「日本列島疲弊論」

これらは、以前から私が提唱している、
日本の経済優先の社会システムによる
問題点を指摘したものだ。

「負の経済ドレス」とは、
社会が経済優先型に傾倒するほど、
利己的な企業が増え、
ストレス社会やモラルの欠如、
環境破壊などをもたらすということを、
ドレスの形をモチーフに図式化したもの。

また、「日本列島疲弊論」とは、
地方に大手流通企業などが台頭することで、
各地域の流通業が圧迫され、
結果、都心の大手企業にお金が集まってしまい、
地方が疲弊してしまうという考えだ。

このように、かつて経済発展を遂げた日本は、
その後に表面化してきた
多くの問題を抱えている
(少子高齢化もその1つといえるだろう)。

そんな中、私が注目しているのが
日本の「農業」だ。

現在、日本の食料自給率は40%にも満たないという。
それは、日本の農業が世界に比べて後進的であり、
まだまだ発展の余地があるともいえるだろう。

つまり、この「農業」をこれからの時代に合った
ビジネスへと改革することで、
問題の改善にもつながるかもしれない、ということだ。

例えば、ビジ達でも以前紹介した、
地域密着型ビジネスを展開する
“産直市場グリーンファーム”。

ここでは、多くの生産者たちが、
各々作った農産物などを販売している。

生産者の中には高齢者も多いのだが、
市場に訪れる人との交流もあるため、
生きがいを持ってイキイキと働いているという。

そして、その姿を見た息子や孫たちも、
農業への興味・関心を高めているそうだ。

まさに、地域産業の活性化だけでなく、
雇用をつくり、高齢化問題にも
一役買っていると言えるだろう。

また、日本の耕作放棄地を活かした
農業ビジネスを行っている株式会社マイファーム。
都会の人に向けた農業体験を提供することで、
“本当の豊かな暮らし”を伝えようとしている。

これにより、耕作放棄地の活用だけでなく、
農業の楽しさ、生活における
食の大切さを発信することにもつながるのだ。

これらの企業は、「農業」を通し、
これからの時代のビジネススタイルを
確立・実践しているといえるだろう。

ベンチャー企業として注目されているだけでなく、
そのビジネスがシナジーを生み、
地域の産業にも相乗効果をもたらしている。
これこそがこれからの日本が目指すべき
シナジービジネスなのではないのだろうか。

経済成長で様々な産業が発展した日本だが、
農業はまだまだ途上だ。
これまでにも紹介した「里山ビジネス」のように、
いまこそ地域に根ざした、
循環するビジネスを農業で実践するときだろう。

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現状のビジネスがもたらす代償とは…

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大手企業が“本当に良い”とは限らない。

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全国が疲弊するのも時間の問題かもしれない。

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選ばれるビジネス

02/02
2015

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「里山ビジネス」&「里山ツーリズム」

最近はどこに行っても、
「里山」がキーワードになっている。

今回はその中でも、
「里山ビジネス」と「里山ツーリズム」という
2つの取り組み事例をご紹介しよう。

1つ目は「里山ビジネス」の事例。

普段は、人との触れ合いが希薄になりがちなIT企業。
しかし、田んぼや畑を借りて、
仕事の一環として農業を取り込むことで
本来の人間らしい感覚を取り戻したそうだ。
ビジネス面でも相乗効果を得たという。

また、ある酒造メーカーやパン屋さんは、
その地域の周辺農家で収穫された
野菜をいっしょに販売することで、
地域貢献をしながらビジネスに結び付けているのだ。

2つ目は「里山ツーリズム」の事例。

アグリツーリズムをご存知だろうか。
繁忙期に数日間から1ヶ月ほど、
農業体験をしながら農家を手伝う。
その代わり、そこで生産された作物を
いただく活動のことだ。

また、子どもたちが農家に泊まりながら
農業体験をすることで教育の一環にもなり、
農業を知るきっかけにもなる。

企業として、ある地域農家と契約して
里山ツーリズムを実践することも可能なのだ。

ある企業では、里山を一個人の生活だけでなく、
ビジネスに落とし込んでいる。

その企業は、無農薬の米や野菜などを
紹介する記事を載せていた、ライフスタイル誌の出版社。

雑誌を作っていく中で、実際に自分たちでも
美味しい米づくりを体験しようと、
南魚沼に田んぼを持ち、米作りを行ったのだ。

その苦労や大変さを実体験したことは、
その後の雑誌づくりに活かされている。
そしてついには、南魚沼で旅館までもを
経営するようになったという。

つまりこれからは、ビジネスに
里山を取り込んでいくことが重要!

では、どのようにして取り込むのか。

私がおすすめしているのは、
“行きつけの里山”をつくることだ。

週に1回、月に1回でも、
農業体験や、農家のお手伝いをしてみる。

里山を飾り物にせず、
ライフスタイルにしっかり取り込むことで、
行き過ぎた経済効率の歯止めとなるのだ。

とにかく、これから先のビジネスに
里山が選ばれていくことは間違いない。
里山をビジネスに取り込み、
収益に関わる相乗効果を起こすことが、
カギとなるだろう。

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南魚沼の旅館での里山メニュー

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南魚沼産のおいしいお米

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