これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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先取りビジネストレンド

03/04
2024

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人は資本、人は資産。求められる“人と文化の資本経営“!

今回は、私が「人と文化の資本経営」を語る中の
“人の資本経営”について語りたいわけだが…

丁度1年前頃、このビジ達でも「Human Asset Management」として
概念図も創り“人的資産経営”について語ったわけだが…
残念ながら世の中の企業の対応は遅れ気味で、
まだまだ旧態依然とした組織体制の企業が多いのが実際。
そこで改めて「人は資本、人は資産。」として
“人的資本経営”について発信したい。

そのときは…
「“企業中心社会”から“個人中心社会”へのパラダイムシフトであり、
これまでの“全社員一律人事”から“個別社員最適人事”への
パワーシフトでもある。
社員一人ひとりに対し最適な人事・人材マネジメントを
実践していくことを意味している。
100人の社員がいれば100通りの多様性を重視した働き方や
処遇・就業条件、福利厚生への配慮であり、
一人ひとりに最適な人事施策を提供できる体制への転換となってくる」
と発信した。
(的を射た、発信である!自画自賛)

そして一人ひとりのメンバーにフォーカスし、
その成功にコミットすることで、組織の成果を最大化することを目指す
「ピープルマネジメント」へとつながっていくとも。

【付加価値の源泉となる“人的資本”に積極的に投資し、
企業価値を向上させる経営、それが人的資本経営!】
現代における“人的資本”とは、個人が持つ知識、技能、能力、資質など
付加価値の源泉となり得る資本を指す言葉として、
このところ経営やビジネスの場でよく使われるようになってきた。
“人的資本経営”は、この“人的資本”に、経営という言葉を加えた
“ヒューマンキャピタルマネジメント”を日本語に訳した言葉。

この“人的資本経営”とは、人をもっと大切にしましょうと
言っているだけではなく、これからの会社のあり方はもちろん、
仕事のやり方もがらりと変えてしまうほどのムーブメント。
“人的資本経営”の概念を知らずには、
これからの仕事は進められないと言っても過言ではないということ。

人材を資源(Resources)ではなく、資本(Capital)と捉えて経営を行う。
“資源”は消費してなくなっていくものだが、 
“資本”は投資をして価値を高めるもの。
従来人材は、“費用=コスト”とみなされていたわけで、
“人件費”という言葉がまさにそれを物語っていた。
企業の人件費や研修費等は、会社の利益を押し下げるコストとして
会計上処理されてきたのだ。
しかし“人的資本経営”では、それを資本と捉え、
投資を行うことで資産とし、その価値の最大化を目指す。

【人的資産とするための、さまざまな人的投資とは?!】
人的資本への投資については、さまざまなものが考えられる。
もちろん1番大きな投資は人件費であるが、人件費の中にも、
給与、報酬、社会保障、社会保険、福利厚生などさまざま種類がある。
そしてもっと注目される人的投資として、

1.人材育成の投資
2.人材採用への投資
3.人材の離職率を下げるための投資
4.従業員エンゲージメントを高めるための投資
5.従業員の健康やウェルビーイングを高めるための投資
6.ダイバーシティーを推進するための投資
7.コンプライアンス意識を高めるための投資
など様々なものが考えられる。
こうしたさまざまな人的資本への投資において、
企業として優先順位をどうつけ、どこにどのように投資をしていくべきかを
AIで図りながら経営判断していくということが、
人的資本経営の重要なポイントとなるのだ。
ここでもAIを活用して効果測定していくというところがいまどき!

理解していただけただろうか。
私が主宰するリーダーズセミナーも、ミドルマネジメント層対象の
セミナーも、まさに人的資産をより高めるための投資ということ。

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人は資源ではなく資本であり資産

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選ばれる仕事道

03/04
2024

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『ドラえもん』の笑いと感動とその教訓が、 世界の文化交流に寄与する?!

先日、あるテレビの番組で、「藤子・F・不二雄のスゴい偉業」と題して
『ドラえもん』にまつわる話が展開されていた。
そして『ドラえもん』には間違いなく、
世界の大人も子供も、楽しく理解できる“ストーリーテリング”が
そこにあることを語っていた。
ということで、日本発のマンガ作品としてだけでなく、
世界中で愛され、多くの翻訳や放送が行われているという。

という『ドラえもん』の実績から、今回は社会の成熟化が進む中での
“文化資本づくり”の重要性を発信したい。

ちなみに私の幼少期は、まだ“ドラえもん”の登場はなく、
トキワ荘関連で先輩の“鉄腕アトム”が活躍していた。
ふむふむ、考えてみると『ドラえもん』は、
先輩“鉄腕アトム”からも何かのヒントをもらっているかもしれない?!

【『ドラえもん』の文化資本としての偉業!!】
『ドラえもん』の海外でのテレビアニメ放映は香港(1982年)が最初で、
タイ、イタリア、スペイン語圏の中南米9カ国へ。
(米国は1985年にCNNが放映権の契約を結んだが、いまだに未放映?!)
そしてロシアは1990年代になってからで、中国とインドネシア、
マレーシア、ブラジル、シンガポール、スペイン、中近東諸国と続く。
ベトナムは2000年、韓国は2001年、フランスは2003年に放映を開始。
まぁとにかく、地球規模で観られているわけだ。

その普遍的な笑いと感動は、教訓をも伴って、
見事に融合されたストーリーテリングにある。
この作品が提供する価値観やエンターテインメントが、
異なる文化を持つ人々とのコミュニケーションを促進し、
文化交流に寄与しているのは間違いないだろう。

そう、“文化は資本となりうる”ことを発信したいわけだが…
私たちは“お金を稼ごうと文化づくり”をするわけではなく、
“今を観て、未来を見据えて”意味あるものづくり、
新たなる価値づくりをすることが、結果として
“文化づくり”につながり、ひいては経済にも寄与するということ。

【読者への満足づくりが、ひいては“日本の文化”に貢献!】
ご存知だと思うが…
藤子・F・不二雄(1933‐1996)先生が生み出した『ドラえもん』は、
22世紀からやってきた(2112年9月3日に製造されたという設定)
ネコ型子守り用ロボットというユニークなキャラに、
時空を超越した普遍的な人物像を盛り込むことに成功した作品。

「プロは、ひとりでも多くの読者を満足させてこそプロと言えるのです」
という言葉を残しているように、藤子F先生は読者に
“楽しんでもらうため”のマンガを一貫して描き続けてきた。
この姿勢があったからこそ、何年経っても
多くの子どもたちに愛され続けられる『ドラえもん』となっているわけだ。

またキャラクターたちの心情描写や友情、
家族愛に溢れたストーリーは、普遍的なテーマを掘り下げていて、
その感動が言葉の壁を乗り越え、視聴者たちの心に響く
共通の言語となっている。
そして物語を通じて伝えられる道徳や価値観は、子供たちだけでなく、
大人たちにも示唆に富んだものとなり、異なる文化に触れることで、
視聴者たちは新しい視点も得ることができ、
相互理解が深まるということに。

ということからも地球規模で活躍する『ドラえもん』は、
異なる文化の架け橋としての役割も果たしている。
これが文化交流の促進となり、
多くの貿易やインバウンド需要への貢献にもつながっている。

私たちもビジネスであり会社づくりを通じて、
これから求められる“文化づくり”に貢献したいものだ。

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文化資本としての『ドラえもん』

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