02/08
2021
M&Aによる“加速力”に期待!
以前、“JAPANESE UP-CYCLE”という中島流の提案にて
M&Aが日本のビジネスの活性化に役立つと話した。
ご存知の通り、GAFAのプラットフォーマーたちは
M&Aを頻繁に実行している。
ビジ達でも紹介しているが、アマゾンは
“この企業は将来、自分達を脅かす存在となる”と予測した企業を
M&Aをして傘下に収めている。
靴のECサイト“ザッポス”をチカラずくでM&Aしたことも紹介した。
GoogleもYouTubeを買収したことで、
今や動画配信の地位を不動のものとした。
このように、GAFAは次から次へとM&Aを繰り返しているのだ。
国内でも、ヤフーとLINEの経営統合、
ヤフーのZOZOグループ化、
ドンキホーテがユニーとファミリーマートを子会社化、
サイバーエージェントがサッカーJ2の町田ゼルビアをM&A。
これらは一例で、このように国内でも
最近はM&Aがどんどん進んでいる。
今、どのくらいM&Aが活性化し、
そしてまたその可能性はどこまで拡がるのかについて、
元リーマン・ブラザーズ日本代表、日本のM&Aの草分け的存在の
ピナクル株式会社の安田育生会長兼CEOにBUSINESS TODAYに
登場してもらいお話を聞いた。
安田氏は、日本長期信用銀行のM&A部にて30数年の
M&Aの経験をお持ちだ。
当時、長銀の行員としてアメリカへ渡り、M&Aを学んだ。
ご存知のように、長銀は吸収合併され、
GEインターナショナルへ、その後リーマン・ブラザーズの
日本代表になり多摩大学、九州大学で特任教授。
そして2009年にM&Aを仲介する会社として
ピナクル株式会社を設立した
さて、安田CEOも、結果M&Aするということは
「時間を買う」ことと言っている。
中島流では、
・技術やノウハウを買うのもM&A
・企業のネットワークを買うのもM&A
・人材を買うのもM&A
・ブランドを買うのもM&A(名のある商品のブランド)
これらをひっくるめて、「時間を買う」ことにつながるのだ。
すなわち、既に“有るもの”を買うことにより、
技術開発の時間、ネットワーク構築の時間、
人材育成の時間、ブランドを育てる時間を
“買う”ことになるのだ。
これが、中島流の、“M&Aトランスフォーメーション2.0”。
すなわち、今までのM&Aとは違う、次なる時代のM&Aの
ステージになったということ。
アメリカと比べ、事業規模の小さい日本企業が世界で戦える
存在となるには、M&Aによって不足のものを早急に吸収し、
規模を感を持っての企業展開が必要なのだ。
規模が小さいと、社員育成や思い切った投資もなかなか
踏み切れないということで
私はM&Aをもっともっと活性化させていくべきだと考える。
そうすることで、雇用も安定し、次なるステージにあがり、
飛躍することに繋がるのだ。
M&Aする側、される側両面から日本のビジネスが
より活性化していき、“アップサイクル”に持っていくと
いうのが今回のお話でした。