08/29
2016
“不易流行”の追求、24年目へ
私が主催する、経営者のための未来戦略研究会
「αクラブ」が発足して今年で24年目に入った。
(今は“未来戦略研究会”とは言っていませんが…)
現在までに、なんと述べ130人を超える
ゲストの方をお迎えしている。
ビジネスというものは、変えてはいけないものと、
どんどん変えて行かなければいけないもの、
その2つがテーマだと私は考えている。
まさに「不易流行」ということだ。
だからこそ、「αクラブ」で年6回開催していた
定例セミナーには、さまざまなゲストに出演して
いただいたのだ。(ここ数年は、より濃い内容での
年4回の開催となった)
たとえば、拙著『儲けないがいい』にも登場した、
320年余り続く半兵衛麩の玉置半兵衛氏や、
400年を超える石川酒造の石川彌太郎氏。
この方々には、継続のために変えてはいけないもの、
つまり「不易」に着目し、その結果として
変えていかなければならないことも語ってもらった。
また、その時代の動向・潮流に乗ったゲストを
お迎えしたこともあった。
2000年には、当時一大ブームを起こした
『買ってはいけない』の著者である
地球環境問題評論家の船瀬俊介氏に登場してもらった。
ブックオフコーポレーションの創業者で
俺の株式会社代表の坂本孝氏にも語ってもらい、
経営する「俺のフレンチ」のお店にて
会員みんなで美味しい料理をいただいたことも。
こう見ていただいてもわかるように、
必要な変化を続けながら長く継続してきた企業、
そして時代を反映しビジネスとして
注目された企業の人物たちがゲストとして
参加してくれた23年間だったのだ。
松尾芭蕉が俳諧の特質として語っていた
「不易流行」という言葉。
新しみを求めて変化を重ねていく「流行性」こそ、
「不易」の本質であるという意味のようなのだが…。
これは私たちのビジネスにも当てはめることが出来るだろう。
次なる社会の課題解決につながるビジネスを追求することが、
本質であり、それが不易でもあるのだ。
(そういえば、虎屋の17代目当主も「伝統とは、革新の連続である」
って語っていたっけ)
つまり、一見相反することの結合によって
新しいものを創ることこそ、「不易流行」であり、
実はそれこそがこの「αクラブ」の追い求めるものなのだ。
しっかりとした理念を持った注目すべき企業の視察や、
その業界の第一人者たちを招き、時代の潮流を読む――、
そんな「αクラブ」定例セミナーを今後も是非、お楽しみに!