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03/11
2024

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サイボウズは、風土改革により “人と文化の資本経営”を実践!!

まずは、みなさんもご存知のソフトウェア開発会社社長の話から。

「実は共同創業者だった先輩から社長を引き継いだ当時、
離職率が28%という危機的な状態でした。
毎週のように送別会が開催され、一緒に頑張ろうと言っていたメンバーが
次々と辞めていくのは本当に辛くて、次は誰が辞めるのかと疑心暗鬼。
だから辞めそうな人がいると“給料をアップするよ”などと
根回ししたりしてたんです。

そうすればやめずに残ってくれるだろうという甘い考えでした。
でもその作戦は連戦連敗。
ようやく退職の理由は、給与面では無いかもと気づき、
思い切って退職者に聞いてみたら、
労働時間が長い、家庭の事情でもっと柔軟な働き方をしたいなど、
それぞれ異なる理由があったんです。
なんだそれなら早く言ってよと…」

これは先日手にしたムック本『シン・日本的経営』(東洋経済新報社)に
紹介されていたサイボウズ株式会社 青野慶久社長の話。

これが“風土改革”に着手する第一歩になったという。

私たちからするとサイボウズ社は、ソフトウェア開発企業として
順調に業績を伸ばして今に至っているように思うわけだが、
実はさまざまな試行錯誤の末に今に至っているという。

もっといえば、その試行錯誤がグループウェア開発の
その内容の質にも反映しているということ。

【風土改革をテーマに、“多様性と自己実現”を追求】
青野社長は“風土改革”をテーマに“多様性と自己成長の追求”として
労働時間や働き方の柔軟性に焦点を当てた。

この時期を契機に、青野社長は「100人100通りの働き方」を模索し、
組織内でのコミュニケーション改革に着手した。
彼は個々のライフイベントや成長の要望に対応し、
多様な働き方を受け入れる組織を構築したのだ。

その一環として、働く時間や場所を柔軟に選択できる制度を導入し、
副業や育児休業の延長など、多彩な選択肢を提供した。

しかし、制度だけではなく、“風土改革”も怠らなかったという。
社員同士のコミュニケーションを促進し、
質問責任や透明性を大切にする文化をも根付かせた。

また、経営理念を「より多くの人」「より成長」「より長く働く」に
シフトさせ、経営の透明性を確保した。

この“風土改革”を通じて組織風土が変わり、社員の定着率が向上。
多様な働き方が可能になり、組織全体が活気づいてきたという。
それにより、業績も上がったもののその直接的な要因は
クラウドサービスへのビジネスモデルの転換にあったようだが…。

【この自社の改革が、使い勝手のいいグループウェアの開発へ!】
先ほども触れたが、この多様性をも包括する組織づくりへの気づきが、
使い勝手のいいグループウェアの開発にも繋がっている。

そのグループウェアは、組織内の円滑なコミュニケーションを支え、
多様な働き方を実現する一助となっているという。
結果として、サイボウズはユーザーフレンドリーなグループウェアの
開発に成功し、これが企業の成功にも繋がったのだ。

お~、なんと我が社もサイボウズの“kintone”を使っているという。
まぁQBもリモートがほとんどで、多様性高いメンバーだからね~。
(私だけは、そのオンラインから外れているけど…)

先に紹介した「人は資本、人は資産。」で、
多様性を重視した働き方や処遇・就業条件、福利厚生への配慮等
一人ひとりに最適な人事施策を提供できる体制への転換が
重要と発信したわけだが…

このタイミングで、“サイボウズ”の青野社長のこの話に出会えるとは?!
(まさに的を射た、発信である!自画自賛)

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『シン・日本的経営』に 紹介されていたサイボウズ青野社長の話

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