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03/10
2014

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“先用後利”の富山の売薬ビジネス

私がいま注目している県がある。
それは「富山県」だ。

というのも、2014年は
何かと富山に縁があり、
1月に富山で自動車関連業界の方々を
対象に講演を行ったのだが、
その反応も含め、私と近い価値観を
富山の経営者の方々に感じたのだ。

そしてその講演後、
とんぼ返りをしなければ
ならないこともあり、
お金を先に渡し、
人気の季節のカニを
送ってもらえるように頼んだ。

しばらくしてそれが届いたのだが、
金額以上であろうたくさんのカニが!
(富山県は素晴らしい人が多いね~!)

さらに、私の祖先は富山県出身なのだ。
そんなことや、最近友人に勧められた本が
『富の山の人』(森田裕一・著)
だったということもあり、
“富山”という県を深堀りしてみることに。

そこでその本にも紹介されている
300年以上続く富山を代表するビジネス、
“売薬ビジネス(置き薬ビジネス)”に着目してみた。

講演会でも共感していただく
きっかけとなった言葉“先義後利”。
富山では“先用後利”になるのだが…。
“先用後利”とは、“売薬ビジネス”の
「先に薬を使ってもらい、
 次に訪れた時に代金を受け取る」
というところから生まれたという。

そんな信用をベースにした売薬ビジネスは、
なんと300数十年以上も続く、
長い間選ばれ続けているビジネス。

これまで多くの老舗ビジネスの
研究を行ってきた私からみると、
売薬ビジネスが実に理に適っていて、
多くの人たちに認められる
ポイントがあるということがわかる。

実はこの売薬ビジネスが生まれたのは、
当時の富山藩の財政状況が
貧しかったことが理由だという。
その財政再建策として、
このビジネスが生まれたそうだ。

売薬ビジネスが生まれてから、
全国に広がるにつれて
求められ身についたのが、
コンプライアンス意識と帰属意識。

そして全国の人に商品を伝えるために必要な知識
(富山では寺子屋の普及が早かったそうだ)や
コミュニケーション能力も長けていったという。
また、全国各地を巡ることで得た情報が
富山に集まったということだ。

こうしたことが、
現在の富山の方たちが働き者で
教育熱心であること、
つまり“勤勉・倹約”という
気質につながっているのだろう。

弊社で定期的に開催している、
石田梅岩の石門心学からビジネスを学ぶ、
「石門心学・実践講座」。
富山のビジネスの核になる考えは、
ここで学ぶことと非常に近い。

そして、石田梅岩が塾を開講した頃から
この富山の売薬ビジネスも始まっているという。
ふむふむ、ここに何か関係が…?

ということで、4月の石門心学実践講座には、
特別ゲストとして『富の山の人』の著者である、
森田裕一氏をお迎えする。
ぜひ、富山の“先用後利”のビジネスについて
一緒に考えましょう!

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  次代の経営を「梅岩」に学ぶ。
  石田梅岩の思想に学び、現代のビジネスに活かす
  
  ■□ 石門心学・実践講座 □■
  
  ゲスト講師:森田裕一氏
  講師:一般社団法人「石門心学会」監事 後藤三愚氏
  
  日時      2014年4月21日(月)
  セミナー開始  18:00
  閉会      20:00
  
  ▼詳細およびお申し込みはこちら▼
  http://www.q-b.co.jp/img/common/sekimon.pdf
  お電話でもOK! Tel:03-5225-6601 (担当/飯野)
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富山に注目!

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富山の素晴らしい景色!

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見事なカニ!

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