09/28
2020
多様化時代の“データドリブン”という手法
先週D2Cブランドについて語ったが、そこでの
キーワードが今回のタイトルにある“データドリブン”。
意味は、売上データやマーケティングデータ、
Web解析データなどデータに基づいて判断、アクション
すること。“データ駆動”とも言われている。
企業は売上拡大、利益率改善の対策のために、費用対効果を考え、
より効率のいいアクションにつなげていかねばならないわけだ。
そこで“データドリブン”という手法が注目される。
そして“データドリブン”を担うのが“データサイエンティスト”だ。
“データドリブン”を活用している具体例が
先日も紹介したD2Cスタートアップ企業、
寝具、マットレスの“Casper”だ。
2014年創業だが、登場してたった4年後に
旧態依然とした経営をしていたアメリカ最大手の同業会社を
破綻に追い込んだ。
では一体、“Casper”はどの様な商品・サービスを提供することで
最大手との差を生み出したのか・・・というと、
・100日間は返品無料
・競合と比較し圧倒的な価格優位性
→マットレスの売れ筋の価格帯は800ドルから1000ドルだったのを
Casperは400ドルから600ドル程度で提供
・デザイン性も高い
・Webサイト→洗練されたUI(ユーザーインターフェイス)・
UX(ユーザーエクスペリエンス)
・ライフスタイル系の雑誌「WOOLY」を発行
・女性一人でも運搬可能な小型冷蔵庫サイズのパッケージで配送
(従来マットレスにあったスプリングをなくし、真空パックで圧縮)
・1万5千人のモニター
(ベッドにセンサーを組み込みあらゆるデータを取得)
→ 次世代のプロダクトを開発、マーケティングにも応用
・ニューヨーク、マンハッタンのソーホー地区周辺はじめ、
全米各地に体験ショップを展開
→販売のためのショップではなく、体験型のお店。
有料のお昼寝サービス。
→ショップは名前検索データに基づいて店舗計画
先日“チャレンジシフト3.0”にて
・情報の受発信の仕方
・モノの選び方
・買い方
・活かし方
これらのチャネルがシフトしつつあると発信した。
“Casper”は“データドリブン”を駆使して
この多様化したチャネルに対応しているのだ。
そして“データドリブン”という手法を使い、
裏付けのあるデータを活かした商品・サービスを開発すれば、
きめ細かい、複雑で多様な顧客ニーズにも対応していける
ということ。
“この世代”の“この地域”のお客様が求めているものに
限りなく近い商品・サービスの提供が可能になった。
この多様化時代にはデータドリブンという手法・・・
使わない選択は、ない!