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03/11
2019

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「技より入って道に進め」よき

さすが嘉納治五郎先生。
「技より入って道に進め」
素晴らしい言葉。

柔道を世界に広めるにあたり、
その極意を簡潔に表した言葉だという。

見える技であり、効果をもたらす技。
人は強くなりたいがために、まずは技から覚えるわけだが、
学ぶうちにそこには“在り方”であり“生き方”も見えてくる。
すなわち、その先に「道」があるということ。
(まぁナカジマ的解釈だが…)

先日、久々に講道館を訪問してみた。
もちろん、黒帯に中島と刺繍のある柔道着を持ってだ。
(ふっふっふっ…)

とはいえ、
残念ながら柔道着に袖を通すことはなかったわけだが。
それは、あまりにも元気のいい猛者達ばかりが
道場狭しと“乱取り”をしていたから。

この曜日は実業柔道連盟の合同練習だったのだ。
現役のこんなヤツらと乱取りしようものなら
60代の身体は間違いなくぼろぼろになってしまう。
(考えただけでも恐ろしい…)

話は戻るが…
嘉納治五郎先生は、国内外を問わずマルチな活動を続け
1909年の時、アジア人で初めてのオリンピック委員に就任。
以降、外交官さながらの渉外能力によって、
自身が興した講道館柔道を世界に広めるほか、
彼はスポーツを介して、
海外との共栄を図るべく奔走し続けたのだ。

当時日本が急激な西欧化をはかるなか、
日本の独自性を世界に発信することで
日本の価値観や精神を守ろうとしていたのではないか⁈
(素晴らしい!)

すなわち、約100年前、
効率や経済性ばかり追っていては世界の平和もないし、
日本という国の存在意義もなくなってしまうと…
嘉納治五郎先生のその活動の根底に流れていたものは、
日本国民のみならず、“人類の共生”という大きなもの。

あれっ?100年後の今も、
地球規模で効率を追い、経済的数値を物差しにして
互いに争い合っているではないか⁈

今こそ「技より入って道に進め」。
「道」に進まない限り、人類の共生はないということ。
(嘉納治五郎先生、よき!)

さて、私も「道」を極めるため再度講道館へ。
今度はしっかり柔道着に袖を通さねば…
「道」に進めない。

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先日、久々に講道館を訪問した

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今こそ「技より入って道に進め」

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