08/02
2021
オリンピックを楽しみながらも“温新知故”に気づく!
「ここで涙を流してしまうと、今に満足してることになってしまうので
チャンピオンは涙を流さず前だけ見てるというのが…」
このコメントは体操の個人総合で金メダルに輝いた
橋本大輝選手のもの。
金メダルが決まってからも、涙を流すこともなく終始笑顔でいる
橋本選手を見てのインタビュアーの投げかけに応えたもの。
そう、最後の鉄棒などは、どう見ても緊張感もなく
最後の着地に向けE難度やH難度の技を淡々と進めているようにみえる。
2008年に個人総合で銀メダルを取った時の
当時の内村航平選手にも似たようなことを感じたことがあった。
日本人独特のプレッシャーが感じられないのだ。
今回のスケートボードで金メダルを獲得した
堀米雄斗選手もそうかもしれない。
フェンシング男子エペ団体の金メダルチームも…
男子サッカーの堂安 律選手や久保建英選手もそうかもしれない。
これまでの日本の選手たちのようなプレッシャーが感じられない。
柔道の選手たちのほとんどからは、
なぜかその背負っているものでありプレッシャーを感じるわけだが…
(目に見えない“日本の柔道”というものを背負っているのかもしれない)
そこで久々に“温故知新ならぬ温新知故”。
すなわち“新しきをたずね、自分の古さを知る”ということ。
いつのまにか時は流れていたのだ。
いや時が流れたというより、活躍する選手たちの育った環境が
大きくシフトしてきたということ。
今や私のオリンピックの経験は、記憶にある1964年の
東京五輪から数えるとなんと15回目。
これだけ長きに渡り見てくると、選手として参加してくる人たちの
育った環境は大きく違うわけだ。
さてこの視点でオリンピックからビジネスに目を移してみよう。
私たちのビジネスへの参加選手についてだが…
もちろんオリンピックと同様に大きく変わってきている。
今やイニシアチブを取ろうとするミレニアル世代は
21世紀、すなわち2000年以降に成人を迎えた世代であり、
その価値観は大きく違うということだ。
さて、私たちがその価値観を改めて学ぶのか!?
それとも彼らにビジネスを任せるべきなのか!?
果たして…