10/13
2015
コミューンが教えてくれていること
ボクはコミューンをつかったら、
せんせいのこえが、よくきこえます。
おんがくのきょくもきれいに
きこえてくるので、たのしいです。
てびょうしもします。
中いしさん、コミューンをありがとうございました。
(小学1年生からのお礼の手紙)
先日は、私共の小学校に来てくださって
ありがとうございました。
コミューンの名前の意味に気持ちが
込められていると思いました。
小さい頃から、いろいろなアイデアを
考えていることが、コミューンの
開発につながったと思いました。
難聴者でも話し合いがしやすくなる機械を
開発してくださってハンディが少し減りました。
コミューンを大切に使います。
(小学6年生からのお礼の手紙)
これは、聴覚障害者のためのスピーカーシステム
「COMUOON(コミューン)」を開発提供した
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社の
代表 中石真一路(なかいし・しんいちろ)氏に
宛てられた手紙だ。
この手紙だけでも、その社会貢献度の
高さが理解できる。
私たち健常者にとっては、なかなか頭が
回らないところに焦点を当てた商品なのだ。
実際のところ、今後どれほど多くの
障害を持った子供たちに、
そのハンディを圧縮し、勇気とチャンスの芽を
与えることになっていくだろう。
すばらしい! これぞ仕事道!
そして、その中石社長は、まだまだこれからですと言う。
これからこのCOMUOON(コミューン)の
存在をその対象となる人たちにどう伝え、
どう届けるかだと…
難聴者という括りでは、日本に何と
2,000万人もいるというのだ。
(限られた人たちに向けた商品だったのだが…)
そして、高齢化が進めば、その数は
もっと膨れ上がることになる。
コミューンの貢献度はもっと高くなることに。
ついつい私たちは、あたり前のように
健常者であり、より多くの人たちを対象に
商品づくりをしたり、サービスを考えてしまう。
あの頃の“大きいことはいいことだ”という
CMのフレーズが記憶のどこかに
残ってしまっているのだろうか。
もう“大きいことはいいことだ”なんていう時代は
すでに終焉したと言っていい。
これからは、メジャーでない小集団や
限られた地域や人々、これまで注目されなかったところに
スポットが当たることになるだろう。
実は、そこにこそ本物があったり、
大切にしなければならないモノやコトが
あったり、次の時代を担う人々がいたりするのだ。
時代は、間違いなくこれまでの75年とは違う時代に
入ったと言っていいだろう。
まさに、時代は次なる
パラダイムにシフトしたのだ。
コミューンはそんなことを
私たちに教えてくれているのかもしれない。
ところで、私もメガネは遠近両用となり、
耳鳴りもよく聞こえ耳の方も少しずつ少しずつ
衰えて来ているのがわかる。
中石社長、私もコミューンのお世話になる日も
近いようです。その節は宜しくお願いいたします。
わたし自身の中でも、パラダイムは
シフトしようとしているってこと!?